クロスバイクやミニべロやMTBやママチャリの、
前ギアを(チェーンホイール)
デカくする
高速走行カスタム。
※とはいえ山乗り(ヒルクライム)のために3枚にしてギア比を軽くする事もできる情報
基本的に「自転車のクランク交換全般」に使える解説ガイド(修理用にもご活用ください)
※「ホローテック型BB」が使われているロードバイクなどでは利用できないよ!(10速以上のロードバイクなら全部ホローテックなんじゃないのかな)
※あくまでクロスバイクやマウンテンバイクにおける「カートリッジ型BB」やママチャリ系の「カップアンドコーンBB」に付いている「四角テーパー規格」のクランク交換だ。
とにかく
フロントギア(前クランク)を交換して大径化改造すると
速くなる
のである。
クランク(crank)とは、機械の要素において、回転する軸と、それとは芯のずれた軸を結ぶ柄からなる機構である。
意訳:クランクとは「回す」ところ
※回るのはBBシャフト、それを回すのがクランク、その力点がペダル、その原動力が自分の足
理屈としては。というか重たくなり、高速域での効率が良くなる。つまりギア比が合う。高速走行中の。長い直線とかスピードの出やすいコースではそれがベスト。
さらに1枚のシングルギアクランクにすると軽量化
ミニベロなら推奨レベルのカスタムになる。
※ミニベロ…小径車/折りたたみ自転車のこと。小さい自転車の意。ベロはフランス語みたい。やはりコンパクトな利点があるぶん遅い車体だが、このようにカスタムしてしまえばかなり走れるようになる。
クロスバイクも軽量化になる。
※クロスバイクには前3段クランクが付いていると思われるが「これは要らないんじゃないのか?重いし普段そんなに変速しないでしょ?」ともっぱら。そうであればシングルギア化するのがブーム。(ただし山道走破などをするなら多段のままのほうが善いだろう)
マウンテンバイクならオンロード性能がアップ。
※やはりいくら細いタイヤを履かせてみても、直線での伸びは前サスや低気圧タイヤによるパワーロスなどもあるだろうしね。そうなるとこの大径クランク改造によってギア比が高速化できるというのは良いのではないでしょうか。(私見)
ママチャリの場合はキブン次第
↑さらにフラットロード(平坦路)に強くしたいスプリンターなら、後ろのスプロケもクロスレシオのギアにすると良いでしょう。
クランク交換に使うパーツや工具
50T台シングルギアクランクのすすめ
きほん工具
8ミリの六角レンチ
万能品ならこれ
ホーザン(HOZAN) アーレンキー キーレンチ 六角レンチセット 9本セット 収納ホルダー付 対辺サイズ:1.5/2/2.5/3/4/5/6/8/10 W-96
8ミリ単品ならこれ
モンキーレンチ
ちょいと良さげなモンキー・「エンジニア モンキーレンチ 260mm TWM-05」
※そこそこ大サイズなモンキーレンチと六角レンチがあれば基本的にはOK
15~18ミリなどのスパナレンチ
※ペダルやコッタレスクランク抜きなどを回す補助に(ただしこの商品に18ミリは無いので注意!19ミリで使ってる!申し訳!でもいろいろ万能セットだから紹介!)
特殊工具
コッタレスクランク抜き
【補助】各種サイズのソケット/取り付けハンドル・「SK11 ソケットセット 6角 SHS308M クリップ色:赤 差込角:9.5mm 8点 1セット / SK11 コンパクトラチェットハンドル SRH3CH 差込角:9.5mm 1個」
コレがなければクランクは外せない。あれば外せる。
特殊工具中の特殊工具。そのためだけのアイテムであります。「14㎜ソケット」と「特殊押出し機構(クランクリムーバー)」の2面を備えた仁王像のようなアイテムでございます。
オクタリンクなどにも使える品・「PWT 2 IN 1 コッタレスクランク リムーバー CC80」
BB関連記事・「オクタリンクBBなどに関する知識記事」
「スポーツ系の自転車なら使うのはクランクリムーバーのみ(つまりカートリッジBBの交換)」かと思う
※だが自転車によっては14㎜でないこともあるという。そんな場合に対応するにはソケットサイズを合わせる必要がアリ。このソケットは特殊工具ではないのでいろいろと物色できる。
※というかこのシマノ純正の品でなくとも安価なサードパーティ製が転がっている。(14㎜未対応が多いことに注意)それと各サイズのソケットを別別に購入するという手もあるかな。逆に高くつくか。対応力は高いけど。もちろん「純正+各サイズのソケット」でもよい。
クランク(前ギア)/チェーンホイール
■四角テーパ用/シングルギアの大径クランク
53Tアルミ鍛造大径クランク/NE-CS-001(アキワールド)※今回使用品
重量: 890g
チェーンガード外径: 225mm
対応BB: JISスクエアテーパー
情報参照元・「AKI WORLD(アキワールド) 53T鍛造クランク一体式チェーンリング BLACK NE-CS-001」
お手頃大径シングルクランクのなかでは最大にデカイギア。
53T。
ママチャリ改造において取り付けたクランクは皆さんご存知の庶民派ブランド「SHIMANO-アルタス」の3枚ギアで、それは通常なら最大歯数は48T。(大体のクロスバイク系統は最大前ギア数が48Tだと思われる。つまりこのアルタスが付いている。)しかし自分は山乗り仕様にするために歯数の少ないタイプを選んだので、これまでの最大歯数は42Tだった。(下22T目当てなんだけど)
すなわち5~11Tの増量歯(?)であります。
※ママチャリなど通常自転車の場合なら34Tだと思われるので実に19Tもの大径化
とにかくこれがおすすめシングルギアクランク
「留め具(圧入ボルト?)」が無かった。
単品・クランク取り付けボルト・「Sugino(スギノ) ボルト KPB AXLE ペア」
この外側の留め具を締め込んで取り付け完了するわけだけど、この製品にはそれがなく(不良品?)、元のクランクからそのまま使っている状況。まあ元がクロスバイクやマウンテンバイクならこの手のクランクが使われているから流用可能だろうけど、ちょっと困るよね。2度手間注文したくないなら同時に3枚ギアクランクを買っておくのも手だろう。山乗りするときに交換できるし(笑)
※ただし「クランクキャップ」という軽めのものは付属していた。これはカートリッジBBではない場合につけるものなのかね?カップアンドコーンBBのときとか?(つまりそうなるとママチャリクランクを交換した程度ならこれで済むのかも)というかクランクボルトの保護カバーらしいですな。ただの。
単品のクランクボルト(M8)買っておこう(真顔)
けっきょくの所はそんな物理障壁。
自分がカスタムしたママチャリでは問題なかったし、世の中のクロスバイクやミニベロの情報的にも成功例は数多いが、こういった物理的な問題が生じる可能性は考慮しておきましょう。
とくにマウンテンバイク(MTB)を改造する場合に起きそう。26インチ以下の自転車など。
もともとMTBの前クランクは小径ギアが付いているし(つまり軽いギア比優先設計)、別で試してみたフレームもマウンテンバイク。
低価格帯の自転車はだいたい26インチ自転車だから注意です。
※ただマウンテンバイクであっても車体が大きい27,5インチ車(650B)や29インチ(ツーナイナー)など昨今の主流サイズであれば問題ないやもしれない(?)
まあ物自体はそこまで高価でもないのでとりあえず試してみるのがよろしいかと
以下、
その他のシングルクランクを紹介
(と自分の備忘)
NEW!52T大径ギア/DC-52M(ドッペルギャンガー)
重量: 約 860g
材質 クランク:アルミニウム
材質 チェーンホイール:スチール
情報参照元・「DOPPELGANGER 52T大径チェーンホイールセット歯数:52T クランク長:170mm DC-52M」
キホン的にはみんなコレを使用していた。
“私達の”ドッペルギャンガーからは種々様々なカスタムパーツがリリースされており、この52T大径クランクはコスパの良さも相まって大人気。自分の改造ママチャリのトップギアが42Tであることを考えると10T(歯数)分も大径化になる。
これでもOK
かつての52T大径ギア/DCW-S52M(ドッペルギャンガー)
重量: 約 1.40kg
材質:クランク:スチール
チェーンホイール:スチール
情報参照元・「DOPPELGANGER 52T大径チェーンホイールセット 16インチ~700c対応 [四角テーパー170mmクランク付属] DCW-S52M」
旧作。
Amazonで「コレどっちがよくてどう違うの?」という選択を迫られるが、こちらは旧作。全部がスチール製で新作より結構重い。
45T~58Tまで選べるギアも!/航空アルミニウムクランクセット(JNP)
重量:約 692g (58T)
※折りたたみ自転車修正の提案:
14インチ≤47T
16インチ≤53T
20インチ≤56T
情報参照元・「JNP 45T 47T 53T 56T 58T 航空アルミニウム超軽量折りたたみ自転車クランクセットクランク長:170mm (ブラック, 58T)」
軽くて万能な各サイズ完備。
ドッペル品よりさらに軽い全アルミ製。なおかつ各サイズがラインナップ。
※ただ58Tなどここまで大きくなると、自転車の車体サイズとの関係性などからそのままポン付けするには不都合分が生じる可能性が高まるため、それぞれある程度の推奨歯数などが記載されている。
60Tの大台へ!/DC-7(ドッペルギャンガー)
なぜかバカ高いオレンジカラー/DC-8参考・「DOPPELGANGER 60T大径チェーンホイールセット [20インチ~700c対応] 軽量アルミニウム素材 865g [四角テーパー170mmクランク付属] DC-8 / PCDという値が違うみたい」
重量:約865g
情報参照元・「DOPPELGANGER 60T大径チェーンホイールセット 20インチ~700c対応 軽量アルミ製 865g [四角テーパー170mmクランク付属] DC-7」
鬼車(おにぐるま)。
なんと60T。42Tとノーマルママチャリ時代の34Tの漕ぎ味しか知らない我が方としてはもうプロレス技状態。漕ぐだけで「鬼車」みたいな技名のオリンピック予選スラム的な回転系の大技を後藤洋央紀にでもかけられているかのようなイメージ。
それだけ脚力を必要とするほど重くなりそう
■四角テーパ用/3枚ギアの多段クランク
フロント多段化するなら3枚ギア/FC-M311(シマノ)
48-38-28T(標準のギア比)
シマノ(SHIMANO) フロントチェーンホイール(MTB) FC-M311 ブラック 48-38-28T 170mm ガード付き
※クロスバイクやマウンテンバイクの標準的な3枚クランク。修理交換用途などに。
42-32-22T(軽いギア比)
シマノ(SHIMANO) フロントチェーンホイール(MTB) FC-M311-L ブラック 42-32-22T 170mm 8S/7S チェーンガード付き
山乗りヒルクライム仕様(42T~22T)・「SHIMANO(シマノ) クランクセット ガードあり 42-32-22T ALTUS FC-M311 170mm ブラック EFCM311C222CL」
※山道を登るつもりなら、軽いギア比がおすすめ。日常的な坂道程度ならあまり変わらないと思うけれど。
50×39×30T(重いギア比)
シマノ (SHIMANO) フロントチェーンホイール (ROAD) FC-A073 50×39×30T 170mm チェーンガード付き
平地フラットロード仕様(50T~30T)・「SHIMANO(シマノ) TOURNEY FC-A073 50×39×30T クランクセット チェーンガード有 170mm」
※大径ギアで高速巡航したいけど、軽いギアにも切り替えたいのなら。(高速用途だけなら1枚ギアで良いし。あとは後ろの変速を使えばよいのだからね。)
基本は「48-38-28T」のギア比。
ヒルクライム用なら3枚ギアはたしかに強い。
クロスバイクやマウンテンバイクを買うとほぼこの歯数ではなかろうか。「単に古い自転車のクランクを新品にレストア交換する」だとか、「多段化して変速しまくりたい」とか「山道制覇(ヒルクライム)のためにいろんなギアを備えておきたい」というドMさまたちなどに愛用され続けて幾星霜。元はマウンテン規格の最下グレードなのでお求めやすいコスパの良さ。すなわちフロントトリプル化。
とにかくクランクを交換するための記事だから
■四角テーパ用/2枚ギアのロードバイク風クランク
シマノ(SHIMANO) フロントチェーンホイール(ROAD) FC-A070 170mm 50/34T チェーンガード付き
50-34T
ぶっちゃけ一番実用的な2枚ギア。
なんとマウンテンバイク系統のブランドとして様々な自転車に搭載されてきたターニーブランドからロード系統が誕生し、7速でありながらぶっちゃけ一番実用的な2枚ギアをカスタムできる模様。(3枚は実質使い切らないのにそれより軽いし、シングルよりは対応力あるし、流石にロードバイクの主流構成だけあるのが2枚クランク)すなわちアウターとインナーだけのフロントダブル化。
関連記事・「フロントダブル化する方法」
50T台を持つ2枚クランクとなるとロードバイク的!
クランクを取り付けるためには「BB(ボトムブラケット)」と適合している必要がある。
だがほぼほぼ四角テーパ規格なので気にすることもない。(ホローテックBBなどもあるがその場合には取り付かない。その場合それ用のクランクが必要)
回転軸が四角だから四角(スクエア)テーパ!
※BB(ボトムブラケット)とは…四角いボルトがくるくると回ることでペダルが回り、前クランクのギアが回り、チェーンに伝わって、車輪につながった後輪ギアが回ることで車輪も回る。その一連の仕組みの源流こそBB(ボトムブラケット)というわけでありますな。(いやもともとの伝導元発動機とは自分の脚ではあるけれど、それを生み出す機械がBBで、それを車輪に伝えるのがチェーンで、それを車輪を動かくエネルギーに変換するのがギアというわけでございますな)
⚙ホローテックBB用/後ろ9速~10速~11速などの対応クランクについて
専用特殊工具・「BIKE HAND(バイクハンド) YC-27BB ボトムブラケットレンチセット」
BB交換となればその最上位と目されるのは「ホローテックBB」だろう。
これは回転もさらにスムーズで漕ぎやすく効率高し。なおかつ自転車の分解も容易になり旅チャリダーには重宝するらしい。しかし、やはりクランク(漕ぐところ)も専用のモノを使う必要がある。そしてそれは高価い。だからあまり使えない。予算があるならホローテックでも良いだろうけどね。
つまり10速以上の自転車はホローテックBB対応クランクが付いてる(?)!
※平均価格帯(10万以上)のロードバイクなら10速なのではないかな。安いロードバイクなら四角テーパBBだろうし、クロスバイクの場合には高くても変速機の段数は8速止まりで普通に四角テーパだろう。BB軸のシャフトの形状を見れば分かるからね。
以下、
どうせコアブロック部分に手を入れるなら
一緒にやっておきたいパーツ交換編。
ペダル交換
名品ペダルから修理交換用ペダルまで
はたして「良いペダル」とはなんなのか?(ペダル沼)
BB(ボトムブラケット)交換
BB本体
シマノ (SHIMANO) MTB/CITYボトムブラケット BB-UN300-K チェーンケース対応, シェル幅:68mm 軸長:127.5mm
これが自転車を漕ぐペダルとクランクの天秤となってくれるコア中のコアである心臓部。
それがBB
このUN100シリーズは両端が「樹脂製」ということで強度は弱い安価版。
だからUN55シリーズのほうが剛性がある。
しかしもし壊れるならBBの側が壊れてくれたほうが交換で済むので自分はこちらの樹脂製に。チャリ本体のネジ山が潰れたら終わりだからさ。あと回転そのものは軽くなる傾向があるとか。(いまコレを使ってるけど、他と比べてないからよくわからない。)2年になるが壊れてはいない。
関連記事・「BBと自転車の関係についてはこの記事で触れているぞ/シェル幅をあわせるのだ」
参考知識・「BB(ボトムブラケット)のサイズと種類の選び方」あさひサイクルベース さま
シェル幅測るノギス・「Tacklife DC01 デジタルノギス 150mm 内径/外径/深さ/段差測定 ゼロリセット ホールド機能 高精度 コンパクト 電池付」
ママチャリ系なら「フックスパナ」
34~38・「ASH 引掛スパナ34/38 FK0034」
「カップ&コーンBB」を交換する用の工具。
MTBやクロスバイクは別としても(エセクロスならわからないが)、ミニベロ(安い物)にしろママチャリにしろ安いエセクロスバイクなどであればそんなBBが搭載されているとみて良い。故にこれで外すことが多いハズ。
※適合するフックスパナのサイズは各自転車のBB側サイズで変わるので事前に測っておきたい。
幅を測るノギス・「Tacklife DC01 デジタルノギス 150mm 内径/外径/深さ/段差測定 ゼロリセット ホールド機能 高精度 コンパクト 電池付」
こうしてBBの「ワン」と呼ばれる箇所の直径を測って適合フックスパナを選定。数値は大体でOK。それに近いものを選ぶ。もちろんクランクを外してからが測りやすいが、そうでなくとも測れるでしょう。
カートリッジBB工具
こちらも併用するだろう。
新装するにしても取り外すにしてもそれがカートリッジBBであるなら必ず必要。(最初からカートリッジBBが付いている車体なら取り外しにも用いるのでなおのこと必要)クロスバイクやマウンテンバイク、Vブレーキが付いているような折りたたみ自転車はこれかね。
とりあえず工具はこんなもんです(すなわちそれが工賃になる)
大径クランク化のやり方(クランク交換手順)
基本はたったの「4工程」
元のクランクを取り外す
- ※ペダルを再利用するなら外しておく
- まず外側の留め具を外す(六角レンチか特殊工具-14ミリソケット側)
- 押し出して本外し(特殊工具-クランクリムーバー側)
- クランクの取り外し完了
- ※BBはどうする?(ママチャリならカートリッジBB?クロスバイクならホローテックBB?)
対象:カートリッジBB・カップアンドコーンBBの前クランク
※ペダルを再利用するなら外しておく
新しくペダルを買って新クランクに取り付けるならそのままでいいだろうけど、いま付いているペダルを使うならこの時点で外してしまう方がラクかな。
これは気に入ってるのでまた使うよ
【留め具外し】まず外側のボルトかナットを外す
※両対応工具もあり
そういうことでクランク本体交換の初手は
「留め具外し」であります。
クロスバイクやMTBの場合(六角レンチ)
スポーツ系の自転車ならだいたい同じような機構(留め具ことクランク取り付けボルト)なので、このような「8mm六角レンチ」で取り外せるはず。
クロスバイク・マウンテンバイク・安いロードバイク などで(カートリッジBBが使われている車種)
ママチャリや安いミニベロ小径車の場合(14ミリソケット)
ママチャリなど(安い折りたたみ自転車も)のクランクの場合には「14mmナット」で止められている事が多いみたいなので、特殊工具であるコッタレスクランク抜きの「14ミリソケット」を使って外す。
※単に14ミリのソケットレンチでも外れるみたいだし、稀に14ミリでないこともあるらしく、その場合には各種ソケットを替えられる単品製品のほうがよいのかもしれない
※【安いミニベロ】×【安いエセクロスバイク(ルッククロス)】…ママチャリの場合は14ミリナットで決定だろうけど、折りたたみ自転車などには安いやつと高いやつがあるし、その如何によって用いられているパーツが違う。故に安い価格帯の自転車の場合には14ミリソケットを使うことが多いと思われる。
ママチャリ・安いミニベロ・安いエセクロス などで(カップアンドコーンBBが使われている車種)
いずれにしろ、
見れば分かるからね。
慌てずに各自対応してゆっくりいきましょう
「コッタレスクランク抜き」と「モンキーレンチ」などで締め出して外す(クランクリムーバー)
ここからが「本外し」作業。
特殊工具「クランクリムーバー」をセットする!
やはり期待に違わずご登場されます“特殊工具の王者”ことシマノコッタレスクランク抜きのもう一面といえば「クランクリムーバー」でござい。とにかくコイツを留め具が外されて露出されているコアボルトにむかってご挿入というわけでございます。
しっかりしたやつ参考・「パークツール CCP-22C コッタレスクランクプーラー」
優しく的確にね!初めてだと挿入位置がずれることあるよ!電気は消さないで!
クランクリムーバーの取りつけ手順
画像多すぎたかな
あくまで締め出す!
取り外しとはいえ、これは一般的な「緩めて外す」のではなく「締めて押し出す」ということなのでございますわ。もともと取り付ける際の仕組みが「圧入」のような形状らしいのでこういうことになる模様。(圧入とかパワー感ある響きあるから取り付けにチカラ要るかなと思うが簡単に取り付く)
こういう無駄なことを覚えさせられるんですわ!チャリ改造ではね!
クランクの本外し手順
割とすぐ外れてるからあまり締めすぎないように
さあさあそういうことで、
クランクが見事に取り外されました。
※チェーンホイール側のクランク(クランクアーム)
※この状態では使えない↑
とくに1度使うとこうなってると思うけど、これでは入らない。反時計回しにクルクル回して伸ばしておく必要があるぞ。
モンキーレンチ2本あるとラク
(18~19ミリのスパナでも可)
それで緩める!
こんな感じに両極とも開けておく状態(伸ばした)で用いる。
ちょっとしたことだけどね
以下、
おさらいも兼ねて
「左側のクランクアーム」も同様に取り外そう
OKベイベー(真顔)
これにて、
左右のクランクを完全に取り外しました。
※潤滑スプレーやナイロンブラシなどで軽く汚れを落とせばOKではないかな
(潤滑スプレーは議論の分かれるところだろうけど、まあとにかくなんでもいいよ水でもね)
使ってる潤滑剤・「KURE 5-56DX 420ml」
使ったブラシ・「SUNDRY ワイヤーブラシ3本組(S) SWB-3」
そういうことで見事にクランクが取り外されたかと思うけど、日頃の感謝とこれからの無事を祈ってクランクとBBと回転か何かのカミサマに奉じるための洗浄クリーニングでもしておきましょう。
※それにしてもこのBBは「UN100」といって両端が樹脂プラなのでありますが、交換した際のドシロートぶりによりグリスを大量に塗布されて劣化推奨仕様での運行を余儀なくされていたわりにキレイだね。
関連記事・「パーツクリーナー的なスプレーを使うのがベストだけどね」
ほぼ安全祈願レベル!
ここでママチャリや安いミニベロ系の自転車は大事なお知らせ。
ママチャリや折りたたみ自転車の場合は「BB交換」だ!
関連記事・「ママチャリ系自転車のBB(ボトムブラケット)を交換する方法」
これらの自転車に搭載されているBB(ボトムブラケット)は「カップアンドコーンBB」という代物。それ自体がどう悪いということもないだろうけど、整備やカスタムのし易さから言うと「カートリッジ型BB」がものっそいラク。
しなくても四角シャフト同士だからここでやる大径クランクは付くけどね!
※ママチャリなどの規格だと(とくに古い自転車)BB交換自体やっかいなこともあるので基本は何もしないことがママチャリの本質であることは留意されたし。あくまでも「カスタムしたい!」という物好き諸兄たちにはカートリッジ型BBへの交換改造をおすすめする。
つまり「どうせカスタムする気ならカートリッジ型BBにしちゃいましょう」ってことね
続いてクロスバイクなどにも挑戦のお知らせ。
クロスバイクやMTBなども「ホローテックBB」に交換するならやっていこう。
関連記事・「9速、10速、11速で使われるホローテックBBと対応クランクのパーツデータ」
関連記事・「11速対応の大径&小径クランクとホローテックBBたち」
※【注意】この記事で紹介してる大径シングルクランクは付かなくなるけどね結局!
どうせここまできたら「最上クラスのBB(ボトムブラケット)」と目されるホローテックBBへの換装まで行うこともあるでしょう。ただその場合にはクランクもそれ専用の物にしなくてはいけない。四角テーパ用ではなくホローテック用のクランク。そしてそれらは1万円前後かそれ以上の高級品なのであるわけで、まあそこら編は各自ミーティングの末ご決断ください。
※何でもホローテックBBは「回転効率が良い」とか。そして10Sやら11Sのギアにしていく場合に適合クランクとして活用される。
変速ギアを10~11速なんかにするなら併せておきたいホローテックBBか
さあさあほんなこんなで
新しいクランクの取付作業へ向かいます。
新クランクを取り付ける
- ギア側のクランクを取り付ける(右舷)
- 180度非対称にもう一方を取り付ける(左舷)
- 外側の「留め具」を装着(六角レンチ)
- ※ペダルを取り付ける
- クランクの取り付け完了
こちらもやはり「4工程」
回転軸となるBBのシャフトは金属製だからグリスが必要だよねっ!樹脂プラじゃないから塗りましょうねっ!(量はソコソコでOK)
使ったグリス・「パークツール(ParkTool) 自転車メンテナンス用グリース ポリリューブ1000 113g PPL-1」
ベストなグリス・「シマノ プレミアムグリス チューブ入り 100g Y04110200」
※外縁部のカップ状の箇所は(ワンという)、樹脂プラならグリス塗らない。金属製なら塗る。ということみたい。(この画像のBBは樹脂プラなんだけどグリス塗りまくって2年以上経過したモノ。それにしてはキレイなのでそこまで問題はないのやも。)
関連記事・「グリスのおすすめと種類」
メカニック顔にて行おう!(絶対)
ギア側のクランクを取り付ける(右舷)
ほんとにこれだけ
※この時点では奥まで入らなくてOK(というか最終的にもそこまで見た目的には気にしなくてOK)
180度非対称にもう一方のクランクを取り付ける(左舷)
「漕いで回転するようにする」ってことね
※時計の針で言えば「9時-3時」みたいな。
※このクランクは「四角テーパだから角度に相違が出ないため割とテキトーでも取り付けやすい」みたい。これがオクタリンクなどと呼ばれるようなものだったりすると、形というか取り付けられる角度が細かく調整できるがゆえに180度正反対にするにはちゃんとしないとダメみたい。なんか自分でも何言ってるのか混乱してきたけどとにかくそういうことですご参考までに。
この箇所の挿入圧入具合を目視で見ると「なんだか入りが甘いような」気がするけど、これでOK。見た目的に奥まで入らなくてもOK。ねじりこんではいけません。嵌めるときはかなり軽い調子でスッと入るからそれでOK。
次に圧入していくけど、どっちにしろ左側はこんなものです
外側の留め具(圧入ボルト?)を装着(六角レンチ)
左右のクランクともチャチャッと取り付け「ギューッ!」と締め込みましょう!
※ここの締め付けの強さは数値にすると実に「35-50 N·m(ニュートンメートル)」ものパワーとトルクで締めるということだがさっぱりわからないと思うので「ギューッ!」となるくらいでいいと思う(そして本当ならこんなに小ぶりな六角レンチじゃなくてしっかりしたやつのほうが良さそうだけど、自分はこれで3年以上乗っているから実体験としては大丈夫)
しっかりした8mm六角レンチ・「ガレージ・ゼロ(Garage Zero) 自転車用 クランクボルトレンチ/14mmソケット・8mm六角レンチ GZTL07」
参考・「クランクの中心にボルトを入れ、レンチで35-50 N·mで締めつけます。」サイクルベースあさひ さま
参考・「締め付けトルク40Nmとはどの程度の力でしょうか?」ヤフー知恵袋
※ペダルを取り付ける
ペダルの取付はチャッチャと済んでしまうけど、左側のペダルは逆ネジなので気をつけましょう。
取り付けたらすぐ戻ってきて
以下、
チェーンのリンク数を増やすやり方。
チェーンの長さを調整する(リンク数を増やす)
前ギアクランクにしろ後ろの変速スプロケットにしろ、それらを大きくしたのならば通常のチェーン長さ116リンクでは短いのですな。だから2本のチェーンを上手いこと連結してチェーンを長く延伸する必要が出てくるのであります。
またまたやったら戻ってきてね申し訳
そういうことで、
チェーンの延伸を完了!
これで車輪に取り付ける!
さあ、
次で最後の仕上げだ!
クランクとギアにチェーンを掛けて完了
チェーンが掛からなければエンジンもまた掛からない。
前クランクからチェーンを乗せ、
実際には順番はどうでもいいよ(後ろギアからやっても)
後輪ギア側ディレイラーに「S字カーブ」でスルスルと通していく
つぎは変速ディレイラー側にチェーンを通す。
テクニシャン顔で(任意)
最後にミッシングリンクで繋げる!
この最終連結を持ってチェーン掛けは修了します。
さいごのチェーン連結手順
おめでとうござりました
これにてようやく
クランク交換 & チェーン延伸
すべてが完了しました。
ガキーーーン!!
シャキーーーン!!
これが勢いタイム
おつかれさまでございました。
m(_ _)m
クランク交換の効果
理論上は、
「高速巡航に強くなる。」
(自転車の最大速度が上がる?)
というのが大径クランクのメリット。
※「高速巡航」…スピードが乗ってくれば慣性が働いて勢いによってどんどん加速していくからペダルは軽くなっていく。すると脚で漕ぐチカラをパワーロスする。だからギア比を自分の脚力に合わせて変速することで無駄なく漕げるわけだけど、高速巡航能力とはつまり「スピードが出せる道で無駄なく漕げる」ことを言う(個人理解)
あとシングルギアなら軽くなる
↑さらにフラットロード(平坦路)に強くしたいスプリンターなら、後ろのスプロケもクロスレシオのギアにすると良いでしょう。
デメリットは
「山道などの坂や初動漕ぎ出しには弱い。」
普段使いや街乗りには問題なし(後ろのギアで変速すればよいのだし)
その他、
実感したメリット
変速がスムーズ
(すなわち変速調整もラク)
キホン、前3×後7とかの21段変速やらは
しんどい。
これですよ。いわゆる「たすき掛け」はNGで。前3速、後ろ7速とか8速とかね、これらのすべてのパターンにおいて対応できるように変速調整をしなければいけないのがワイドレシオ変速のサダメ。すなわちマウンテンバイク及びそのパーツのお下がりであるクロスバイクの業。
改めて考えるとコンビニ店員さん並みの仕事量だったおどろき!(変速機がね)
これが
シングル(前1速)のクランクになるとスッキリするわけ。
無理がないチェーンラインだから。
とにかくそういうことでした
あとなんだか漕ぎやすいような気がする(?)
前がデカいと色々となんやかんやで力学の法則的作用が適用されているのか否かわかりませんけれども。
同じギア比でもなんだか漕ぎやすいような気がするーーーーーーーーー
あるとおもいます
変速頻度が減って省エネ
この53Tビッグクランクにしてから通常時には軽いギア比を2,3速動かせば事足りるようになったので、カチカチと変速切り替えする頻度が減って楽。
かと思えば、
長いサイクリングロードに突入するやいなや翼を広げたかのようにトップギアへ入れられて大回転してくれるこのクランク。
気に入りました。
実際は嫌だったのに。
山乗りのために作ったチャリだから嫌だったのに。
気に入ってしまいました。
山入るときはまた替えようと思います!ラクだし!
そう、
このクランク交換完全ガイドの記事があればね。
(真顔)
こいつでママチャリスプリントしてきた!