ギア比によって自転車は変貌してしまう。
高速巡航仕様から峠スペシャルまでギア比によって実現する。
人の脚力がエンジンであるならば、
それを推進力に変える機械はこのギアスプロケットなのである。
ギア比計算サイトさま
m(_ _)m
ギア比とは?
前と後ろのギアのコンビネーションで軽いか重いかがキマる
高速巡航?「重いギア比」
前ギアがデカくて後ろギアが小さいとギア比が重くなる。
「少ない脚の回転数で車輪が大きく進む」
ということになり、
少ない力で大きく進むことになり疲れにくくスピードを維持できる。
(ペダルを踏めれば)
これが高速巡航仕様といわれる理由であるという理解。
しかしただ単に“速くなる”ということではないのは、ペダルが踏めないほど重たければ結局は漕げないので意味が無いからだ。だがスピードが出ていればそのパワーを使えるので少ない力で大きく進む事ができる。
巡航時に効率が良くて速い!
坂やスタートに弱い!
坂道に強いっ!「軽いギア比」
前ギアが小さく後ろギアがデカいと軽いギア比となる。
「とにかく小さな力でギアがよく回る」
ということになり、
坂道やスタート時のちからの要るときに漕ぎやすい。
これが坂道に強くなるとされる理由であるという理解。
しかしスピードが乗ってくれば惰性で車輪が回る為にあまり漕ぐ必要はなくなるから、重いギア比にしないとまったくスピードが出なくなってしまう。
坂やスタートに強い!
速度は出ない!
それでは
前後のギア
とは?
ギアスプロケットを交換する
(クロスバイクなどのスポーツ規格)
ギアを変えると変速がスムーズに行えたり、急坂に強くなったりする。歯と歯の間の感覚によって変速時のスムーズさが違うことから自分がよく使うギアに近い箇所が密集しているギア比が合うだとかで自分なりに合わせていくのだとか。
一番簡単なモノが「スプロケットの交換」であるという。
その場合やはり「天下のSIMANO(シマノ)製」を用いる。
そしてギア(スプロケット)がソフトであるとしたら、
ハードそのものは変速機(リアディレイラー)という。
プレステが変速機でドラクエがギアみたいな。
そしてこれらのモノにはそれぞれグレードがある。
自転車のギアはもうシマノ製品でOKということこの世は
※ギアスプロケットに関してはこの11S化する記事が詳しい
※前クランクギアに関してはママチャリを超多段化する記事が詳しい
天下のSHIMANO製品でオールOK
※これらは全て下級グレードである。
あくまで各パーツの傾向や互換性などの理解のためのラインアップ。
平民モデル「Aシリーズ ~アルタス、アセラ、アリビオ~」
ALTUS(アルタス)グレード☆
リアディレイラー「SHIMANO(シマノ) RD-M310-L ERDM310DL ALTUS 」
リアスプロケット「SHIMANO(シマノ) CS-HG31 8S(速)」
これらが一番ポピュラーなアルタスセットだとか。
Acera(アセラ)グレード☆☆
リアディレイラー「SHIMANO(シマノ) RD-M360-L ERDM360SGSL ACERA 」
リアスプロケット「SHIMANO(シマノ) CS-HG41 8S(速)」
この「アセラのリアスプロケットとアルタスのリアディレイラー」の組み合わせが多いかもしれない。"クロスバイクの巨人”ジャイアントエスケープ3Rがそう。センチュリオンクロスラインR50(2016版)はそれと逆で「ギアがアルタスで変速機がアセラ」みたい。
Alivio(アリビオ)グレード☆☆☆
リアディレイラー
Amazon売り切れ?
リアスプロケット「SHIMANO(シマノ) CS-HG51 8S(速)」
平民の味方であるAシリーズ(オレが勝手に命名しただけ)の最上位らしい。
とはいえこの3種は大した違いはないのだとか。
さらにいえば、変速機(リアディレイラー)とギア(リアスプロケット)が別の組み合わせ、すなわちアルタスとアセラのセットだろうがぜんぜん装着可能だということである。
自分の自転車のカタログスペックを確認すれば、
変速機(リアディレイラー)なら、
「リア ディレーラー-SHIMANO ALTUS」(ジャイアントエスケープ3R 2016版)だとか、「リア ディレーラー - SHIMANO アルタス、RD-M310」(センチュリオンクロスラインR30 2016版)だとか書いてある。これはいずれもアルタス。
ギア(リアスプロケット)なら、
「ギア-SHIMANO HG41 8S 11-32T」(ジャイアントエスケープ3R 2016版)だとか、「リア スプロケット SHIMANO CS-HG20-7、12-32T、7スピード」(センチュリオンクロスラインR30 2016版)だとか。エスケープの方はHG41アセラということがわかる。
センチュリオンの方はなんと例外。
そう、7速ギアなのである。
ギアスプロケットについて
※ギアスプロケットに関してはこの11S化する記事が詳しい
7速?8速? それ自体はどっちでも気にすることもないが互換性はない。
結論としては「カスタムしていきたいなら8速の方がいい」とは思う。
理由として、
7速のスプロケットがかなり少ないこと。
シマノからは3タイプしか確認できず。後で記すが、さらに34Tというものがなかったり。
7速と8速の互換性はないらしい。
7速の自転車だと8速には切り替えられないらしい。まあ逆もまた然り。リアディレイラーの例えばアルタスなどは7速にも8速にも対応しているのだが、ホイール(またはリム=タイヤをはめるところだったりとにかく車輪)が合っていないとダメなのだとか。つまりこれを変えれば良いのだが難易度が高くなるということ。できないわけではない。あとは「1速分変換できない」とか、しかしそれでも「一枚ギアが無い分、なんだか良いかも」と言った情報を見かけるのみで、そんな具合によくわからないほど決定的な欠陥があるわけではないようだ。
つまり自分的には「カスタムしていきたいなら8速のほうが良いんじゃない?」という結論。というか気持ち。
ちなみにセンチュリオンR30(2016版)は7速のようだが、歯数が32T(トゥース)もあるギアがあるワイドレシオで坂にも強く不足はないかと思われる。特にカスタムする必要もなさそうだから7速でもいいっちゃ良いのだ。ロードバイクくらいになると9速や10速、11速なんていうことにもなるらしい。平民クロス愛好会にはどうでもいいね。
32Tってなにさいきなり!
11-32T? 11-25T? それで漕ぎやすさが変わってくる!!
11-25T ハイレシオ(クロスレシオ)のギア
これは高速巡航型といえるらしい。ロードバイクで主に使われる。
11-32T ワイドレシオのギア
これは低速&高速対応のマルチなギアらしい。クロスバイク、マウンテンバイクで主に使われる。
Tはトゥース。歯の数のこと。
シマノのAcera(アセラ) 11-32T(ワイドレシオと呼べる)
歯並び
11-13-15-18-21-24-28-32T
8速 7速 6速 5速 4速 3速 2速 1速 11T 13T 15T 18T 21T 24T 28T 32T 2 2 2 3 3 3 4 5 ※濃字は歯の間隔数
シマノのAcera(アセラ) 11-34T(ワイドレシオの中でも低速の帝王級か)
歯並び
11-13-15-17-20-23-26-34T
8速 7速 6速 5速 4速 3速 2速 1速 11T 13T 15T 17T 20T 23T 26T 34T 2 2 2 2 3 3 3 8 ※濃字は歯の間隔数
以上の2つを見比べ。
歯の数=低速に強いか、高速巡航型か
32Tより34Tのほうが坂に強いことになるらしい。歯の数が多くなると低速になるらしいから。低速になると動き出しが速く初速が速いためにスピードの出ない場所では漕ぎやすくなる。いわば立ち上がり重視。信号で停まってまた発進なんていうのは「低速から高速」というギアチェンジの王道だよね。32Tでも十分に坂スペシャルと言えるらしいけども。じゃあ34Tなら鬼強くなるのか。
しかしリアスプロケットでギアの交換をする目的はそれだけではない。
歯と歯の間隔=変換のスムーズさ
表の下層の数字は「歯と歯の間隔」。この間隔が少なければ少ないほどギア変換がスムーズで快適になる。自分がよく使うギアの周りの間隔が少ないほど乗り心地は良いとされる。「巡航時に18Tあたりをよく使うのに、信号待ちからの立ち上がり時に一段下げると15Tしかなく、3段も間隔が開いているからスムーズな切り替えができず」という場合に、15-17なら間隔が2段で済むからヤッタネ!という具合らしい。
そういうことでより自分なりにカスタマイズしていくのがリアスプロケット交換なのであるという。
シマノ製ならだいたい互換
アルタス(RD-M310)&アセラ(CS-HG41)の組み合わせでもいい。
ということで、
5万から6万円台のクロスバイクというものには大体「SIMANO(シマノ)アルタス リアディレイラー」が付いているように思う。(変速機)
しかし「アルタスギアは黒いから嫌だなあ」ということで「銀色に輝くアセラギアを付けたいなあ」と思えば付けてしまえるということ。(リアスプロケット)
ギア比の詳細情報
つまり簡単に言うとこうじゃない?
「前ギアは大きい(歯が多い)ほど高速型で、後ギアは小さいほど(歯が少ない)ほど高速型」
ママチャリのギアスプロケット?
一応ママチャリ規格にも存在するギアスプロケットの交換メリット。
一概にママチャリとはいっても、
内装3段やら外装6段やら幅広い。
外装変速機をつけているママチャリなら上記のギアスプロケでいいと思われる。ここでは内装変速機のギアについて。
一枚でも交換の価値はある!!
世の情報
参考・「内装3段をより軽く!リアスプロケット交換の巻」サイクルプラス さま
変え方のコツ(経験知)
内装三段などの変速機でももちろんギア自体は付いている。それを交換すればギア比の調整が可能である。しかし外装の多段ギアと違ってたった一枚のギアであるから、これを交換するとすべてが変わってしまう。
14Tのギアから18Tのギアへ交換すれば、
当然に全体のギア比が落ちる。
全てにおいて軽くなっていくわけである。
「自分がよく使う道が坂だらけ」というのであればそういった「自分専用スペシャライズ」を施すなどはいい案ではあるだろうけども。
前ギアクランクについて
※前クランクギアに関してはママチャリを超多段化する記事が詳しい
フロントも合わせて変えるとさらに調整が可能に。
というわけだからフロントとリアとの対照によってギア比が決まるわけである。だから前と後ろの調整ができればギア比は変わっていく。
前ギア(クランク)を変えるにはBBとの適合がある。
BB(ボトムブラケット)とは自転車の心臓部でクランクを回す軸のようなもの。
これは交換が可能だがママチャリの規格は千差万別状態であるため必ず交換できるとは限らない。それに元々使い捨て感があるママチャリでは「壊れたら新品購入」というように交換を前提としていないので接続箇所がギチギチにバカ締めされていてプロでも外せないということがあるので、
ママチャリのBB交換はかなりお勧めできないのである。
BB交換をしなくとも「形が合えば」前ギアを交換できる。
これは「四角テーパ」(スクウェア)と呼ばれる形ならば付くクランク前ギア。
52T 一枚
48-38-28T 三枚 チェーンガード付き
関連記事・「クランク知識記事」
ママチャリのBB軸はだいたい「四角テーパ」(スクウェア)だと思われる。