スプロケットの種類と選び方(7速~11速/ヒルクライム用まで)
多段カセットスプロケの交換方法とギアの種類一覧。
ロードバイクやクロスバイクそしてマウンテンバイクやシクロクロスに使われる7速、8速、9速、10速、11速ギアスプロケットの種類(主に歯数の違い)と、その交換カスタマイズ方法。同じ8速や10速でも歯数構成を変えるだけで自転車のカスタムを楽しめるのがお手軽で良いところ。ただし勿論スプロケの段数を変更すれば変速機側のディレイラーや手元のシフターも交換する必要があるので、一式カスタムするならそれらも同時にやっていこう。
※多段ギアのミニベロ(折りたたみ自転車)でもやれると思うが、7速以下ならタイプが違うのではなかろうか。ボスフリータイプなら使う工具が異なるので気をつけよう。つまり安い折りたたみ自転車ね。2万以下とか。ダホンなど高級なミニベロならフリーハブタイプの可能性が高いのでスプロケ回し工具で着脱だろうけども。
関連記事・「変速機/リアディレイラーの交換方法と種類の一覧(7速~11速まで)」
関連記事・「【フラットバー編】シフターとシフトワイヤーの交換方法と種類の一覧(7速~11速まで)」
ギア比のカスタマイズするなら。
※修理や経年劣化によるスプロケ交換にも
まずはギアスプロケを変えてギア比の変化を楽しもう!
スプロケットの種類を選ぶ
ギアの種類は無限大!(困る)
ギアには基本的に、
ワイドレシオとクロスレシオがある。
キホンはこれくらいの段差。
※とくに最大ローギアとその次のギアとの間には差があるのが特徴(色も違うからわかりやすい)
クロスバイクでは一般的。
基本的には山道や坂道の登り(ヒルクライム)まで対応するマウンテンバイク系ギアみたいね。それがロードとのハイブリッドなクロスバイクでも標準になったと。小さいギアから大きなギアまで変速できるから理論上は万能で「とにかくこれでいいじゃん」というギア。
つまり万能のギア!山乗りヒルクライムなどに使える軽ギアも!
デュラエースの密度。
※11-28という高速巡航専用の段差パターンの驚異(笑)
ロードバイクではこれが一般的かね。
小さいギアや大きなギアの落差が少なく、真ん中あたりのギアがイチバン充実してして変速時の落差が少ないのがクロスレシオ。交差するほど近しくギアが密集していることから。山登りよりは平坦路(フラットロード)主体で走行するならこれがベストではなかろうか。
つまり高速巡航用のギア!平坦路でスパスパ変速がキマるだろう!
後ろのギアは、
歯数が多いほど軽く遅くなり、
歯数が少ないほど重く速くなる。
ギアが軽ければ軽いほど、坂道山道の傾斜に強くなる。(ピッチ走法的な?)
いわゆるケイデンスと呼ばれる回転がやりやすい。素人勢では山登りにはこれしかないわけだけど、ロードレーサー勢たちにはあくまで高回転で登るスタイルでしかないみたい。(小野田坂道くんとかこのタイプで、ロードレース始めたて初年度からインターハイ優勝してたで)ヒルクライム(登り)に強い。
あるいは信号止めからのスタート漕ぎ出しなどで軽いギアを使う!
ギアが重ければ重いほど、平坦路の高速走行に強くなる。(ストライド走法的な?)
速度が出れば慣性が働くので脚のパワー以上の運動パワーが乗ってくる。だからもっと踏んでいける。そしてギア比が重いほど車輪は進むので、踏めるならば重いに越したことはない。長くスピード出したいなら。故にスピードが出ている状況では脚の力とギア比を合わせてやると、効率よくペダルを踏んでいけるようになるというわけであります。そうだよね。きっとそうでしょう。
サイクリングロード性能とも言える!(プロは山の登りでも重くするらしいけど)
まあまあそんなこんなのギア事情を鑑みまして、
スプロケのカスタム品を選んでいきましょう。
すなわち「どんなギアスプロケを使おうか?」
各スピード別のスプロケット紹介(シマノ製品)
同じ段数でも数種類の歯数パターンがあるから手軽にカスタムできる!
歯数を大きく変えるだけでも、リアディレイラー(変速機)を合わせて替える必要あるので注意。「ディレイラーの可動域がデカイ歯に対応しきれない」という問題が起きるからね。(現在付いているリアディレイラー(変速機)の対応幅については、型番をみてシマノの公式サイトを確認するのが確実だけど)実際には上が50Tを越える大車輪にカスタムしない限りは殆ど必要ないでしょうね。その場合にはロードバイク系統のロングケージ(GS)タイプの変速機に交換する。元からロードバイク系統ならば「平坦用のクロスレシオのギアなら短いショートケージ(SS)の変速機」で「山登り用のワイドレシオのギアなら長いロングケージ(GS)の変速機」という具合に決まっているから合わせることは楽。専門用語に関してはこの記事を読んでもらえればわかると思うからダイジョーブ。
①ロードバイク系なら割と合わせて替える事が多い!②MTBやクロスバイクなら50Tを越えるカスタムでないならほぼ替えないでOK!
6速用スプロケット
関連記事(6速機はこっち)・「ミニベロ(折りたたみ自転車)やママチャリ用の外装6速変速ギアスプロケットはこっち」
関連記事(6速スプロケの取り外し方)・「ボス抜きの使い方!(ボスフリー規格のスプロケ)」
実質1枚しかない6Sスプロケ
7速用スプロケット
7速機は安いクロスバイクやMTB系に多い
ボスフリー用
14-34T / 7S(山乗りヒルクライム用/ワイドレシオ)
シマノ(SHIMANO) マルチプルフリーホイル MF-TZ510 7S 14-34T 4680244 EMFTZ5107434CP TOURNEY(ターニー) スポークプロテクター付き
※スポークプロテクター付きの方がおすすめだけど。
14-28T / 7S(平坦フラットロード用/クロスレシオ)
シマノ(SHIMANO) マルチプルフリーホイール MF-TZ500-7 7S 14-28T EMFTZ5007428 TOURNEY(ターニー)
※スポークプロテクター付きの方がおすすめだけど。
11T-28T(トップギアが11T)・「DNP 11T-28T ボスフリー 7段ギア SHIMANO(シマノ) MF-HG50-7 互換 LY-1107KFN (7速 11-28T)」
6速からカスタマイズしても良い規格がボスフリー車輪用
レンチで回す(理論上は)・「KENOH モンキーレンチ 300mm」
6速、7速ギアはそんな規格であることも。
基本的にスポーツ自転車のギアスプロケはカセット状になっていてラクに着脱可能なスタイルなのだが、7速はいくらクロスバイクなどに搭載されるとは言ってもママチャリ規格である6速などと同系統らしいね。だからギアスプロケを外すには「ボス抜き工具」と「それを回すレンチ」などで行うことも。ママチャリの6速はこれのみ。
※規格にギアの色はあまり関係ないかな(現在は濃いブロンズ色が多いけど)。リング中央のデザインなどでわかる!(左右に凹みの点があるなど)これで見分けよう(笑)
※これは26インチのマウンテンバイクに取り付くホイールで、ボスフリー規格。(同規格の6速や7速のスプロケが取り付く)クイックリリースの車輪だけどボスフリーなので注意!スプロケ着脱にはボス抜き工具が必要!
関連記事・「ボス抜きの使い方!(ボスフリー規格のスプロケ)」
ボス抜きは結構硬いので困るのだ!
以下、
基本的に「7速以降はカセットフリーハブ(カセットスプロケ)」なので別工具にて着脱。
※同じ7速の自転車でもボスフリーとフリーハブは互換性ないから注意!
カセットスプロケ(フリーハブ用)
万能用/7S
12-32T
段数 | 7速 | 6速 | 5速 | 4速 | 3速 | 2速 | 1速 |
歯数 | 12t | 14t | 16t | 18t | 21t | 26t | 32t |
差 | - | 2 | 2 | 2 | 3 | 5 | 6 |
坂に強い山乗りヒルクライム用も/14-34T歯・「シマノ(SHIMANO) MF-TZ500 7S 14-34T 4680244 EMFTZ5007434」
参考・「TOURNEY(CS-HG200-7)/シマノ製品」公式サイト
これぞ「The・クロスバイク!」というギアでしょう
巡航用ギア/7S
11-28T
段数 | 7速 | 6速 | 5速 | 4速 | 3速 | 2速 | 1速 |
歯数 | 11t | 13t | 15t | 18t | 21t | 24t | 28t |
差 | - | 2 | 2 | 3 | 3 | 3 | 4 |
ブラックカラー/CS-HG200・「シマノ(SHIMANO) CS-HG200 7S 12-28T 2468148 ECSHG2007228T」
7速のクロスバイクやMTBのカスタムを手軽に楽しめるブツ
BIKE HAND(バイクハンド) YC-501A/YC-126-2A SET シマノ(ロックリング)スプロケット 取り付け/取り外しセット
クールグレイカラー品だとか・「BIKE HAND (バイクハンド) YC-501A/YC-126-2A SET フリーホイールリムーバー/フリーホイールチューナーセット(カラー:ブラック×クールグレイ)」
着脱がかなりラクなスポーツバイク規格。めっさラク。
「カセットフリー」とも。コチラも専用工具などが必要になるけれど(わりと安価)、ロードバイクライフには欠かせないシステムではないでしょうかね。クロスバイクも最初から8速のやつであればこのタイプだと思われるので一安心。とにかく本当の意味での「スポーツバイク」の規格とはこれなのであります。
※フリーハブ規格の8速スプロケット。こんな見た目ならカセットフリー。ハブリング中央の形状に注目。これで見分けよう(笑)
やはりロードバイク系の規格はカスタマイズしやすくてホント便利
結局のところ、
ボスフリー規格とカセットフリー規格の見分けかたとして重要なことは、
①それが7速であるかどうか?
(7速だけがどちらの規格もありうるから)
②あとはめっちゃ注意して観察する!
(これしかない)
というわけなのであります。
これにて自転車界のダ・ヴィンチ・コードが解読されました
8速用スプロケット
8速機はクロスバイクや安いロードバイクに多い
山乗り・ヒルクライム用/8S
11-34T
段数 | 8速 | 7速 | 6速 | 5速 | 4速 | 3速 | 2速 | 1速 |
歯数 | 11t | 13t | 15t | 17t | 20t | 23t | 26t | 34t |
差 | - | 2 | 2 | 2 | 3 | 3 | 3 | 8 |
万能な11-32T・「シマノ スプロケット [CS-HG41] Acera HYPERGLIDE 8S 11-32T ECSHG418132」
まだまだ在庫が豊富な8Sスプロケ
クラリスグレード/34T代替品・「シマノ CS-HG50 8S 11-34T 13581484 ECSHG508134P」
参考・「CLARIS R2000(CS-HG50-8)/シマノ製品」公式サイト
やっぱりロードバイクの8Sといえばクラリスグレード
巡航・フラットロード用ギア/8S
11-28T
段数 | 8速 | 7速 | 6速 | 5速 | 4速 | 3速 | 2速 | 1速 |
歯数 | 11t | 13t | 15t | 17t | 19t | 21t | 24t | 28t |
差 | - | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 | 3 | 4 |
万能な11-30T・「SHIMANO(シマノ) CS-HG41 8S 11-30T 13570360 ECSHG418130」
12-25T・「SHIMANO(シマノ) スプロケット 8スピード 12-25T CS-HG50-8-W ICSHG508225」
8速で既に25Tまでの密集ギアがある
9速用スプロケット
9速からはロードバイク規格といえる
9Sワイドレシオ用(広範囲なヒルクライム系ギア)
12-36T/CS-HG400 9S
12-36T
段数 | 9速 | 8速 | 7速 | 6速 | 5速 | 4速 | 3速 | 2速 | 1速 |
歯数 | 12t | 14t | 16t | 18t | 21t | 24t | 28t | 32t | 36t |
差 | - | 2 | 2 | 2 | 3 | 3 | 4 | 4 | 4 |
11-34T・「Shimano HG400 CS-HG400-9 9速マウンテンバイクカセット」
参考・「ALIVIO M4000(CS-HG400-9)/シマノ製品」公式サイト
9速だと36Tくらいまで(それほど落差がないので使いやすそう)
アルタスM2000のギアなら・「シマノ CS-HG201 9S 11-36T 135703606 ECSHG2019136」
参考・「ALTUS M2000(CS-HG201-9)/シマノ製品」公式サイト
9速は庶民派のアルタスグレードから出るようになった模様
9S普通型
11-32T/CS-HG400 9S
11-30T/SORAグレード CS-HG50 9S
参考・「CS-HG50-9(ソラグレード)/シマノ製品」公式
普通がイチバン(定期)
9Sクロスレシオ用(高速巡航型なフラットロード用ギア)
11-28T/ALIVIOグレード CS-HG400 9S
11-28T
段数 | 9速 | 8速 | 7速 | 6速 | 5速 | 4速 | 3速 | 2速 | 1速 |
歯数 | 11t | -t | -t | -t | -t | -t | -t | -t | 28t |
差 | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
11-25T・「シマノ(SHIMANO) CS-HG400 9S 11-25T カセットスプロケット ICSHG4009125」
歯数の並びがわからず申し訳
参考・「ALIVIO M4000(CS-HG400-9)/シマノ製品」公式サイト
参考・「ALTUS M2000(CS-HG201-9)/シマノ製品」公式サイト
とにかくこれからの9速はアルタスやアリビオなどがサポートしてく模様
10速用スプロケット
10速は105など有名グレードも跋扈する高性能クラス
10Sワイドレシオ用(広範囲なヒルクライム用ギア)
11-42T/DEOREグレード CS-HG500 10S
11-42T
段数 | 10速 | 9速 | 8速 | 7速 | 6速 | 5速 | 4速 | 3速 | 2速 | 1速 |
歯数 | 11t | 13t | 15t | 18t | 21t | 24t | 28t | 32t | 37t | 42t |
差 | - | 2 | 2 | 3 | 3 | 3 | 4 | 4 | 5 | 5 |
11-34T・「シマノ CS-HG500 10S 11-34T 1357913604 ICSHG50010134」
山乗りでなければガチャンガチャンと切り替わるだけの特殊ギアだね(笑)
※公式では42Tはないけど…(まあ後から追加されることはよくあるので)
10S普通型
11-32T/CS-HG500 10段
11-30T/アルテグラグレード CS-HG500 10段
普通がイチバン(定期)
10Sクロスレシオ用(高速巡航型なフラットロード用ギア)
12-28T/DEOREグレード CS-HG500 10段
12-28T
段数 | 10速 | 9速 | 8速 | 7速 | 6速 | 5速 | 4速 | 3速 | 2速 | 1速 |
歯数 | 12t | 13t | 14t | 15t | 17t | 19t | 21t | 23t | 25t | 28t |
差 | - | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 |
11-25T・「SHIMANO(シマノ) CS-HG500-10 10スピード 11-25T 1234579135 CS-HG500-10」
これがロードバイク系統らしい高速10段スプロケ
参考・「DEORE M6000(CS-HG500-10)/シマノ製品」公式サイト
※ZEEシリーズよりDEORE(ディオーレ)シリーズのほうが安い!
ロードバイクの10速といえばティアグラグレードだけど、使いやすいのはディオーレグレード!
11速用スプロケット
11速はスポーツ自転車界のセミプロ規格かね
11Sワイドレシオ用(広範囲なヒルクライム用ギア)
11-46T/SLXグレード CS-M7000 11段
11-46T
段数 | 11速 | 10速 | 9速 | 8速 | 7速 | 6速 | 5速 | 4速 | 3速 | 2速 | 1速 |
歯数 | 11t | 13t | 15t | 17t | 19t | 21t | 24t | 28t | 32t | 37t | 46t |
差 | - | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 | 3 | 4 | 4 | 5 | 9 |
11-42T・「SHIMANO(シマノ) スプロケット CS-M7000 11S 11-42T ICSM7000142」
11-40T・「SHIMANO(シマノ) スプロケット CS-M7000 11S 11-40T ICSM7000140」
最後飛び過ぎだけど、上のギアを使う分には日常でもかなり使えそうだよね(援護)
これがヒルクライム最強歯46T(?)
11S普通型
11-32T/105グレード CS-R7000 11段
11-30T/105グレード CS-R7000 11段
普通がイチバン(定期)
11Sクロスレシオ用(高速巡航型なフラットロード用ギア)
11-28T/105グレード CS-M7000 11段
11-28T
段数 | 11速 | 10速 | 9速 | 8速 | 7速 | 6速 | 5速 | 4速 | 3速 | 2速 | 1速 |
歯数 | 11t | 12t | 13t | 14t | 15t | 17t | 19t | 21t | 23t | 25t | 28t |
差 | - | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 |
12-25T・「シマノ(SHIMANO) 105 CS-R7000 12-25T カセットスプロケット 11段 ICSR700011225」
自転車界における最速のギアスプロケたちである(真顔)
ロードバイクの11速は105グレードから!(後にはアルテグラ、デュラエースが控えるのみ)
そして11速にはシマノ最高峰のパーツたちが、
その上に座している。
準上級グレード「アルテグラ」のスプロケ・ギア
11-25T/ULTEGRAグレード CS-R8000 11段
11-25T
段数 11速 10速 9速 8速 7速 6速 5速 4速 3速 2速 1速 歯数 11t 12t 13t 14t 15t 16t 17t 19t 21t 23t 25t 差 - 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 参考・「ULTEGRA CS-R8000/シマノ製品」公式サイト
※その他「12-25t」「12-28t」「11-28t」「11-30t」などの様々な歯数構成がある
値段と性能のバランス的にも事実上の最強スプロケット!
最上級グレード「デュラエース」のスプロケ・ギア
デュラエース・「DURA-ACE R9100」シマノ公式
11-25T/DURA-ACEグレード CS-R9100 11段
11-25T
段数 11速 10速 9速 8速 7速 6速 5速 4速 3速 2速 1速 歯数 11t 12t 13t 14t 15t 16t 17t 19t 21t 23t 25t 差 - 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 参考・「DURA-ACE R9100/シマノ製品」公式サイト
※その他「12-25t」「12-28t」「11-28t」「11-30t」などの様々な歯数構成がある
超速スパスパ変速が可能な最高峰のプロ用スプロケット!
ドラグライト鉱石でも使ってるんかな。
スプロケットの交換手順
カンタンですからチャッチャといきましょう!
カセットスプロケ交換に使う工具
専用工具(カセットスプロケット外し/2本セット)
BIKE HAND(バイクハンド) YC-501A/YC-126-2A SET シマノ(ロックリング)スプロケット 取り付け/取り外しセット
クールグレイカラー品だとか・「BIKE HAND (バイクハンド) YC-501A/YC-126-2A SET フリーホイールリムーバー/フリーホイールチューナーセット(カラー:ブラック×クールグレイ)」
この2本でもってスプロケのカセットを着脱。
※【カンパニョーロは専用工具が必要】…高価なロードバイクとなると本場欧州はイタリアブランド「Campagnolo(カンパニョーロ)」のパーツが使われていることも。(自分の自転車のパーツにカンパニョーロ的なロゴが見て取れるならそれはカンパ製品というあたりまえなので公式サイトをチェック)なんにせよカンパのスプロケにはそれ専用の工具が必要とのこと。(シマノとスラムは互換性あるとか)
カンパニョーロ用スプロケ回し工具・「ACOR(エイカー) カンパニョーロ用 ロックリング廻し+スプロケット廻し セット ATL-2714+ATL-2610」
スポーツ自転車の基本規格。
基本的にクロスバイクやロードバイクが使う700Cホイールは「フリーハブ」と呼ばれる構造で、後輪ギアの着脱容易な「カセット式ギアスプロケット」が使える。そしてこれを着脱するのに上記の「スプロケ回し工具」が使えるわけだが、
クロスバイクやMTBでは「ボスフリー」構造の車輪もあるとか。
参考・「SHIMANO(シマノ) TL-FW30 ボス抜き工具 Y12009050」
つまりその場合には「ボス抜き工具」という物が必要になる。これはママチャリの6速と同じ。しかしまあこのボス抜きはものっそい硬いことが通常で、(長年のペダリングパワーが蓄積されて締められているから)またギアの種類も殆ど無いし、修理するくらいなら車輪ごと上位グレードに取り替えてしまうほうがよろしいと思う。
つまり硬すぎるボス抜き工具使うくらいなら8速以上のフリーハブ車輪に取り替えてしまうことをおすすめする!
取り外す
- ※まず車輪を外す(リアホイール)
- 「スプロケット回し工具」をセット
- 「ロックリング回し工具」をセット
- あとは緩ませて外すだけ(反時計回し=左まわし)
後ろギアを取り外す。
後ろのギア。ギアスプロケットという。クロスバイクやロードバイクのフリーハブ用のものは「カセット」とも。しかしまあママチャリ系統と違ってスポーツチャリ系統は車輪の着脱がラクチンなもんですからカスタムするのが簡単ですな。
ギアスプロケの取り外し手順
BIKE HAND(バイクハンド) YC-501A/YC-126-2A SET シマノ(ロックリング)スプロケット 取り付け/取り外しセット
※車輪を外す(リアホイール)
クイックレリーズ方式ってものすごいラク
「①スプロケット回し工具」をセット
※ギアが回らないようにする役目!
「②ロックリング回し工具」をセット
※これを回して緩める役目!
あとは緩ませて外すだけ(反時計回し=左まわし)
素晴らしく効率的なシステムですなカセット式というものは
さあさあ
あとは新スプロケを取り付けるだけ。
取り付ける
- ギアスプロケのカセットを車輪にセット
- その他のロックリング類もセットしていく
- スプロケ工具で締めて取りつけ完了(時計回し=右まわし)
新ギアスプロケットを取り付ける!
どんな歯数構成を選んだにせよとにかく取り付けますよろしくどうぞ。これに関しては全車共通作業ね。ロードだろうがクロスだろうがMTBだろうがシクロだろうがママチャリだろうともね。それがスポーツチャリ規格なのです。
ギアスプロケットの取り付け手順
BIKE HAND(バイクハンド) YC-501A/YC-126-2A SET シマノ(ロックリング)スプロケット 取り付け/取り外しセット
※事前のカセットスプロケ情報
バラして順にセットしていきます
ギアスプロケのカセットをホイールにセット
※形状をあわせて装着させる。「大きな切掛け箇所」を目安に合わせるとすぐ嵌められるだろう。
凹凸の形状があるので、それを合わせて装着する。
スプロケの挿入口形状はカギのようになっていて、車輪側とスプロケ側において合致するように入れていく必要がある。まあそれだけのことだけどね。
その後に取り付けるロックリングのギア類でも同様。
正確に言えば不規則な形状というよりひとつ(一片)が大きいサイズのモノがあるのでそれに合わせればOKだったりする。
知らないでやってると規格違いを疑う人に
その他のロックリングもセットしていく
ロックリング回し工具で締めて完了(時計回し=右まわし)
まるっと完了しました
あとは
車輪を取り付けて、
リアディレイラー(変速機)だったり、
変速シフター類だったり、
諸々のセッティングなり合わせて交換しちゃうなりとめちゃくちゃにしてやってくださいませ。
各自ご自由にどうぞ
参考動画・「ホーザン ディレイラーハンガー交換」メカニックアカデミー さま
流石にホーザンのメンテ動画
スプロケだけの交換ならリアディレイラーもシフトワイヤーもそのままの状態でイケるから、余計なことをする必要はないね。ママチャリ改造車などでもない限りは。ただし当たり前なことだけど、ギアの段数を変える場合には、それ用のシフターやディレイラーにする必要が出てくるしチェーンも替えるだろうから、一式取り替えることになるだろう。
※歯数を大きく変えるだけでも、リアディレイラー(変速機)を変える必要も出てくるから注意(ディレイラーの可動域がデカイ歯に対応しきれないという問題が起きるので)
【まとめ】・段数を変えるなら(7S→8S)その他諸々も一式取り替える!・歯数を大きく変える場合も一式取り替える!
そういうことにて
カセットスプロケット(後ろギア)の着脱を終わります。
※【繰り返し】…ギアの段数を変えるなら合わせて変速機とシフターも対応させよう