さあ、こんな古代ローマ感ゼロなトップ絵と共に、
製作から2ヶ月ほど過ぎたということで。
ロマサガ感もないし。 それはいいか。
正直こんな格好をする予定のキャラはいないのだが。
いないが故の、特別バージョンということで。基本地味。それがロマロマクオリティ。
この副題に付いている「レス・プブリカ」とは「共同体」というような意味になるかと。
英語のパブリック(公共)の語源になるような言葉だ。ロマンス諸語系統ではない英語にすら影響を与えざるをえなかったローマ文明。
ローマは遥かなり―
そんな文明RPGに3ヶ月で挑むのは無理があっただろうか。とりあえず第Ⅰ部をツクるのに一月を要してしまったのだという。 中途でスクリプトに反乱を起こされエラー封じ込めたりなんなりのバッドイベントも発生したりして、気力減退などに見舞われたり、
またケツから血が出たり。
ゲームつくると血が出る謎の体質を発見してたりしたよね。
これはRPGなのだからサブイベントもあり、
世界を見て回れるということになる。
が、
基本イタリアから出ない。
やはり出したかったが、
今回はイタリアにとどまる事にした。
なぜかって?
そこにイタリアがあったからさ。
この地図はラテン地方+それら周辺ということになる。これはラテン地方(大体現ラツィオ州)の古地図を数枚ねぶりあげて仕上げたマップだ。 グーグルマップだって使うし。
「右上にある湖は現在はない。」ということを発見した時の感動とかもあったりするんだ。
「オレ何してんだろ?」
って思う時だってあるんだ。これでもゲームつくってるんだよ。
あの湖はフキヌス湖といって、帝国時代に水抜きされてなくなったのさ。だから現在のグーグルマップや、 中世の地図では確認できない。
しかし古地図にはある。
かろうじて記されているローマ字を打ち込むと海外用のWikiに到達。 そこからフキヌス湖であることを発見。そしてクラウディウス帝の時代に灌漑されたと判明という擬似考古学プレイに燃えていたのだものね。ローマ人の物語に書かれていただろうが覚えとりゃせんのだ。
このラティウム(ラテン)+それら周辺マップが最初の方の舞台となるが、
基本ローマ周辺でしか基本シナリオイベントは起きないので世界を回るとかするとシュールになる。
そんな矛盾を抱えた爆弾小僧。
それがロマロマクオリティ。
イスラエルの誕生までみれる。
かもしれない。一応予定はある。
現在も世間を揺るがすイスラエルという民族。 いわゆるユダヤ人である。世界に散り散りになりながらも、 ユダヤ人であることを失わなかった類例を見ない民族。
そして2千年の時を超えてふたたび自前の国を手にした不死鳥のような民族。
それが戦いの火種となろうとも、であるが。
とにかくそんなイスラエルの誕生もこの時代の出来事であるからおじゃませずにはいられないよね。
まあ、この王政ローマ期は大体紀元前600年からの話になるので、 もうイスラエルは誕生して、 むしろバビロニア虜囚の身になっている時代なのだが。
「歴史発見システム」として入れたい。
そしてもちろんそのバビロニアを含む当時のオリエント4大王国を平らげた 稀代の英雄キュロス2世のアケメネス朝ペルシアの雄姿もお目見えする!!
できたらなー。
※ちなみに失われたイスラエルの氏族の一つが日本を創ったなんていうお話もあるのだ。「マイム、マイム♪……」はユダヤの言葉だったり。
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:La_B%C3%AAte_de_la_Mer.jpg
これはユダヤ教やキリスト教の世界観に共通するサタンという悪魔が、
7つの頭を持つ獣に悪を伝導する。
そんなお話を表す。
いわゆるヨハネの黙示録の一節、
我また一つの獣の海よりのぼるを見たり
赤き竜というサタンの化身のようにされているモノはよくゲームにも出て来るというが、まだ自分は見ていないような。 メガテン系のマザーハーロットが乗ってるのがそうかな。どうだろ。
アダムとイヴの知恵の実誘惑事件も蛇なのか竜なのかサタンなのかということで。
ウェールズの赤い竜はまたべつなのにねー。
竜って不思議(▽Д▼@ )
んで、
この7つの頭を持つ獣というのが
そう、
ローマ帝国を表す。
(という解釈もあるという話だということだよ)
歴史とは勝者の歴史。
キリスト教の時代となって、
ローマの時代が悪とされた禁欲の時代。
=獣の王
=ローマ
そのようにして歴史は動き続けるのだよ
(▽Д▼@ )
ジャンヌ・ダルクでお馴染み英仏百年戦争の初期、 フランスの窮地をなんとかしのいだ天才シャルル5世は「ローマをつくる!」 と言って中央集権的に常備軍設立を目指した。
後にそのフランスはルイ14世の時代に最強の常備軍を持ち、 絶対王政と呼ばれ、フランス黄金時代を築く。
150年この方ヨーロッパを威圧し続け、他国の敵意を完全に無視できたという時代。
宰相はマザラン
名将は綺羅星のごとく アンリ・テュレンヌ
大コンデ公
リュクサンブール
モーリス・ド・サックス
15世紀のマキャベリは 「援軍や傭兵は例外なく害悪であり使えない」 と断じて、 常備軍という国軍を主張。
「私はこの手の軍備を全面的に信頼している。」 と熱弁を振るう。
そんなマキャベリの熱意は同時代の権力者たちには届かなかったが、今なお不朽の名著として読まれる「君主論」として彼の熱意は消えることはない。
そして「ティトゥス・リヴィウスのローマ史論最初の10巻に基づく論考」において論じられる 共和制ローマの偉業。
彼が生きた時代はルネサンス期のイタリア。
キリスト時代に埋もれてしまった、 自分たちの歴史を、 掘り起こそうとした魂の再生。 裸体美の彫刻はその典型。
キリスト時代には廃された自分たちの歴史、ルーツ、 そして自信を失った時に誇りを取り戻させてくれる偉大なる民族の末裔だという事実。
「それは”イタリア人”として?」
マキャベリは恐る恐る、
だが期待を込めて訊く。
「いや。」
「古代ローマの末裔として。」
当時この混迷するイタリアを唯一統一して誇りを取り戻してくれる英雄とみた男、ヴァレンティ―ノ公チェーザレ・ボルジアはそう言った。
マキャベリの君主論はこの男を見て書いたのが一目瞭然の専制君主である。
只今のお話は漫画「チェーザレ」に出て来る一場面。
「わ、わたしも!古代ローマの末裔としてっ!!」
そうマキャベリは自分の思いを重ねようと意気込む場面は熱くなる。
ローマは遥かなり。
これは一つの狭い空間につくられたお話ではない。
とうとうと流れ続ける大河なのだ。
だがそのローマも文明の旗手はギリシアを仰ぐ。
すべては流れ続けるもの。
が、
そのギリシア文明すらまだ花開く直前というむかーしむかしの、
でもどこか身近なお話。
それがロマロマ2であるということなのか。
しらんけど。