どんぶりの中の一年戦争。
妹の結婚式には2秒で行かないことを告げた。
出てほしいと親父からも言われたが出ないとした。
そうしてブリザードのなかを日課のランニングへと繰り出していった。
2009年/21歳鬼が宿った日々。
「春になったら征うかな」
なにげなく立ち寄ったゲオ(レンタルビデオ&エンタメもろもろ店)にてなにげなく「スターオーシャン3」というRPGを中古で買った。
ゲームとしてはつまらなかったんだけど、
なんか天啓を得た。
「先がわからないっておもしろいな」
今まで新規のゲームをやる気力さえ奪われていたなかで昔のやり尽くした名作を同じようにプレイするだけだった。
すべて知っている中でのプレイ。
ソレはソレで良い物があるが、
刺激というには殆ど無い。
自分の価値観が大きく変わることを恐れるのは世界が大きく変わることを恐れるからなのか。
とにかく保守的だった。
もう終わるのだからここままの世界観で終わりたいとも思っていたのかもしれない。
が、
「先がわからないっておもしろいな」
とにかく自分にとってははじめてプレイするこの新しいゲームをやったことでそんな思いが去来した。
いや、 「征こうかな」という考えをなあなあにしてこの状態を延長したいがためのものだったのかもしれない。
なにも決めずになにも選ばずにただそうしていることほど楽なことはないのだし。
なにもしなくて良い理由は誰にだって好都合だった。
それでも、 それによって「新しい刺激の価値」がわかりやすくなっていたというのならばソレはソレで今にとってみれば幸いだったけれど。
なにかこのままでいられる理由を探そうとしていたがために。
そうなっていたというのならばね。
とにかく途端に後悔した。
なんで今までやってこなかったんだろう……。
なんでこんなに無駄にしてきてしまったんだろう……。
もう明日には死ぬっていうのに。
妹はすでに去年家を出ていた。
そのときからやはり周りは変わっていくのをよく感じていた。
周りだけは変わっていく。
特にこの時期はそういった展開が多い時期だし。
高校を出て大学のために外に行ったり就職したりと人の出入りが多い時期だし。
ちょうどこの時あの店(親父自営の飲食店)の改装をして一山当てようとしていやがったらしく、ボクにも声がかかった。
ボクはいったんは断ったけど、
何日か悩んだ。
つまりもうそろそろ終わる時期。
だが何かしたいかもしれないという変な気持ちもあるようなないような。
さらにはここに来て「新しい刺激」の価値にめざめてしまった。
………うーーーーん。
……うーーーん。
……うーーーーん。
と考えながら、なんとなく「まあ別にいいやまあ別にいいや」と言い聞かせながら家の階段をのぼって行って、
小説を兄貴の部屋に返す。
うん。
それで帰り道に「あのーあれさーあれー行くわー」と言っておいた。
これで面接は終了。
ちょろいもんだよね。
これを恵まれていると言わずになんと言おう。
翌日から採用は決まった。
あの憎っくきも懐かしいかつての戦場に。
”戦場に舞い戻った悪魔” とか自分のこと名づけて呼んでたからね。
そういうふうにして気分を盛り上げていたからね。
つまりここでこのむらくもは考える。
一度、最後の最後の確認だ。
デッド・オア・アライヴ?
生か死か。
生きるべきか死ぬべきか。
それが問題だ。
デッド・オア・アライヴ?
猶予期間は3ヶ月。
次の旅適正期は秋だから。
それまでは働いてぜひとも好きなことをしたまえオレ。
働いているのだから好きなことをしたまえよ。
やはり好きなことを好き勝手にやるにはまだまだその勲章が必要だった。
食べていくためではない。
もっぱら、
プライドがために。
最終決断3ヶ月聖戦
ジ・エンドウォーズ
(2009年5月~9月)
【ニートの恐怖】おまえ生きようとしたな?
「やることない体験記」
もともとこの部分を書き連ねたページがあるのでそれでよろしくおねがいします。
何回も書けないから。
オムニバスな形式と思えばいい感じ。
死の旅
デスジャーニー
(1期09年10月)(2期10年4月)
ロンゲストマーチ
\( ▽Д▽ )/
長征一万光年の旅がはじまる。
光年ていうのは光の速さで1年かかることを1光年というわけ。つまりロンゲストマーチは光の速さでも1万年かかるというわけ。監視されてる中だから脱出艇とか調達できないわけだよ。しかし、そこで無邪気にもドライアイスの破片を小舟にして遊ぶ幼子たちの様を見て、青年ハイネセンに天啓が浮かぶ。
「ドライアイスをくり抜こう!」 的なやんちゃ発想。
その星は天然のドライアイスがめちゃあったんでそういうことになった様子。あとは推進力をちゃちゃっとつけてGOしたというわけでしたね。そして銀河帝国は1万光年の距離をわたって(ワープ航法とかあるので半世紀)、ハイネセンという首都を持つ自由惑星同盟となる勢力と邂逅の刻を迎えるのであった……。