(おまけ)術前の葛藤。オレは時々どデカいクソの上を歩いているような気持ちになるよ。
それはママチャリ自転車の「サイボーグ鬼脚化改造」計画。
→ママチャリ外法改造に手を染めるまでの経緯『いくらそのまま乗れようが、速い自転車と遅い自転車の差は歴然としている。』
通学用ママチャリ「アルサス・ブケパロス号」のエセクロス化のゆくえ。
鬼ママチャリ鬼改造って?
鬼の様に速くて強いあんよのこと。競馬用語だ。そんでここでは「どんな坂をも駆け上がる超低速に鬼強いギア比を持った足周り」という話。そういうことでよろしくお願いします。
山という巨大な壁。
とにかく山が登れないのだよ山が。長野をチャリでめぐるにはこれをどうにかしなきゃどうにもならんというサダメ。そんでもう坂が憎くてたまらんのだよわしゃあ。これだけニート活動続けて何にもならんでも続けてこれた柔軟なアルミ箔の心。だが山登りの連続には心が折れたのだよわしゃあ。
坂殺し。
だからこれは"峠スペシャル”あんてなまっちょろいチューンじゃあ腹の虫が収まらんので、「"坂殺しウルトライズ”というこの世の坂という坂を誅殺すべくにウルトライズ(超特殊化)された改造計画」なのである。
激坂鬼坂コロします。
「人造人間007改造-ゼロゼロナイン術式-」
できるだけ正しくママチャリフレームにスポーツ自転車パーツを組み込む。
基本的にはママチャリという規格にスポーツ自転車用のパーツを搭載するわけだから正規の交換取り付けではない。とはいえ私も悪魔ではない。魔改造と呼ばれるような工作テクニックを要する技など使えない。「ただただ地べたを這いずりまわって調べた情報にてわりと正しく取り付けを行なう」という、気勢のわりにはこぢんまりとした人造人間007改造-ゼロゼロナイン術式-サイボーグ化計画なのである。
なんでもいいけどね。
鬼脚化計画
2016年夏。
「ブケパロス・オウガ鬼脚8s型』の竣工である。
ブリジストン通学用チャリが鬼に化けましたわ。
「鬼脚化計画」- 心臓ともいえるコアブロックエンジン -
自転車の心臓(コアブロック)ともいえる箇所の交換
・クランク(ペダル周り)の換装
・BB(ボトムブラケット)の換装
・チェーン換装
それはいわば「エンジンの載せ替え」!!
BB×クランク×ペダル×チェーンの機関駆動系をそう取っ換え!
やり方&知識
「鬼脚化計画」- 700C×ギア8速化たるオニの脚そのもの -
自転車の足周りそう取っ替え。
・ホイールを700Cへ換装
・タイヤ×チューブ700Cへ換装
・外装8速ギアへ換装
・後輪ブレーキ取り付け
それは「鬼脚化」!!
その脚に鬼が宿る!
やり方&知識
その後は
その後も牛鬼改造はつづく
ブルホーン化も追加可能に。
10速化もしちゃった。
最強のヒルクライム設計理論から11速の改造理論も。
ママチャリ正統規格内のカスタム特集もある。
700c化すると無限に広がっていくママチャリの可能性
以下、術前の葛藤。
※ママチャリ乗りとしての
【理由】坂を登るのならとりあえずギアを変えればいいんじゃないか?
と思ったわけだ。
「軽いギアがあれば山道を登れるんだろうか?」ということで新チャリが検討されていたわけである。「新チャリを買うか、カスタムをするか」で悩んでたわけだから元々は。
カスタムをするメリットは「安くなる」と「面白そう」の2点。
これだけのメリットを有しても新チャリ獲得への欲望は軽くならなかったために、
「安くなる」という部分を極限まで高めたらどうだろうか?
と考えたわけだこの私は。
どんだけ新チャリほしいんだ。
【プラン1】たった一枚の後輪ギアを替えるだけで軽くなる。
数えてみると現在のアルサス・ブケパロスの後輪ギアは14T。14の歯が付いているギア一枚。(内装変速機なのでギアの架け替えはないから3速だろうと一枚なのだ)
単純に言えばこれを16Tやら18Tやら20Tのギアに変えれば軽いギアで走れるようになる。
【問題】しかしそれじゃあ巡航速度も遅くなっちまう。
ただでさえ一枚のギアしか無いのだからそれが低速仕様になったら山は登れても平地が遅すぎる駄馬になってしまう。いやむしろ駄牛。
山を登るだけの謎の機体になってしまうのだ。
なんだそれは。
そんなんなら歩くわ。
ただ単に歩くわボケ。
今でさえ巡速15キロ平均という普通さであるのにこれ以上遅くなられたらたまんない。
【プラン2】フロントを多段化して手で掛け替えるというのはどうか?
うん。この時点ではBB換装したりするのは面倒そうだったし、未だにチェーンカバーへの未練があった為にそう思った。
現在のフロントのギアは33T。前ギアの場合にはこれより少ない歯数のギアをもう一枚取り付ければ、低速の軽いギア比が誕生する。
小さいギアならチェーンカバー内に収まるだろうからできるだけ穏便に軽いギア比を使えるようになれるといったママチャリへの未練がのこるチョコラテのように甘ったれた考えなわけだよ。
んで、変速はどうするのかというと、手で掛け替える。
考えついたとき自分でめっさ笑ったファニースタイル。
「変速機がねえならオレが変速してやる!」
みたいなことでめっさ笑ってた。
どうせ山付近でしか使わないのならばそのときとばかりに手でせっせと架け替えてしまえばよかろうなのだといった具合に。うん。これなら安く山制覇できそうかも。
【問題】そんなもん存在しなかった。
そんな都合のいいフロントギアとか売ってなかったというわけ。
「変速機がねえなら!」とか言ってる段階でギアの方もなかったからもっと笑っておくべきだったというわけ。その間の消費カロリーが面白いから更に笑っとくべきだったというわけ。
※でかいギアも付いてよければ3枚のはあるけどね。しかしチェーンカバーも残そうとなると2枚が限度。
結局、
心臓(コアブロック)そっくり替えなけりゃあいけないところに来てるんだよママチャリのトレイル仕様なんて鬼事ではさ。
「ママチャリで街を快適に走る」というあの世界からはみ出したからには決まっていた運命なのさロック。
オーケー俺が悪かったよ覚悟ってもんが足りなかった。
そこんところがステイション・ステイリー・ポピンズばりになっていなかったというわけだ。
オレは時々どデカいクソの上を歩いているような気持ちになるよ。