という訳で今回は
自転車の心臓(コアブロック)ともいえる箇所の交換
・クランク(ペダル周り)の換装
・BB(ボトムブラケット)の換装
・チェーン換装
いわばエンジンの載せ替えをまずはやっていく。
自転車のエンジンは搭乗者の脚力。
エンジンと言ったって、それは動力部のことであり、自転車の場合にそれこそはわれわれ搭乗者の脚力に他ならない。それこそが自転車を自転車たらしめる所以なのである。人のパワー。そしてそのパワーが自転車という機械の脚に伝わって人の足よりも速く進む仕組みとなるのである。
しかーーし、
「自転車の心臓(コアブロック)」あってこそ伝わるパワー。
その脚力(エンジン)と、自転車の車輪(ホイール)とを繋ぐ機械構造こそはこの"自転車の心臓部”といえる「クランク-BB-チェーン」のコアブロック。
この部位こそが脚のパワーを車輪へと伝達するメカニズムの核心。
脚力パワーを車輪パワーへと変換する仕組みとしての"機械”なのである。機械というのはそういった仕組みのことを指す言葉なのである。うん。そういうのはいいか。
だからそういうのを今回は替えるということだよこのやろが。
【BB(ボトムブラケット)換装編】
やり方のみの詳細情報はここで。
使ったアイテム
BB本体
これが自転車を漕ぐペダルとクランクの天秤となってくれるコア中のコアである心臓部。
※このUN100シリーズは両端が「樹脂製」ということで強度は弱い。UN55シリーズのほうが剛性がある。しかしもし壊れるならBBの側が壊れてくれたほうが交換で済むのでこちらの樹脂製に。チャリ本体のネジ山が潰れたらおわりだからさ。他にも「軸長」やら「シェル幅」やら多少勉強する項目が多い。ただママチャリの規定外改造は全然おすすめしないのであまり詳しくは書かないことにしているぞ。
特殊工具類
このコッタレスクランク専用工具とやらがないとクランク周りは手が入れられないようになっている。
このフックスパナ的なものも必要であった。近所のホームセンターになかったレア品。サイズは測る必要がある。ほんとにママチャリの規格外改造はオススめできないめんどくささ。
とにかく特殊工具のオンパレードといった心臓周りのカスタムであった。
工具
普通のモンキーレンチ。家にあったのを使ったのでこれを使ったわけではないけど。
スペシャル
一応こういったグリスも必要である。
ママチャリはスポーツ自転車と違って規格がバラバラ。ほんとうに自由すぎてカスタム知識がまったく一般化できないのである。ゆえに全然お勧めできない。あれもないこれもないこれはまちがいだあれはつかないという具合に予算ががどんどん上がっていくのはほんとにしんどいものである。よっぽどの理由がない限りは新チャリを買っとこう。
コアブロック換装手術開始!!!!
どうもぼくがやるよ。
心臓が2つあるアルミ馬
「え?」
と思うじゃん。
フツーに。
「え?」って。
「え?」って。
どないやねんこれは。
いきなりの「規格外」現る!!!!
ということで意気揚々と始めたわけですよ。
「カスタムカスタム~~♪」ってな具合で。
こういうのは男は好きやないですか。
カスタマイズなんてのは。
男のロマンやないですか。
だから調べましたよね。
色々とネットの文献を漁って先人たちの知恵に学んで。
そして「ママチャリは規格が多すぎるから大変」ということも重々承知の上で、
「まあウチのは天下のブリジストン製だし」ということで高をくくっていたわけですよ。
そうしたらばこれ。
一発目から聞いてないよって。
「こんな症状聞いてないよ」って。
ね。
「うわシェルが2つあるやん。」
そりゃもう「うわ」て。
なるやん「うわ」て。
「おまえはハドラーか。」って。
なるやんハドラーかって。
心臓が2つもあるんかってなるやん。
ハドラーかって。
これからブケパロス閣下やんかもうこれは。
しょうがないから無視して続行。
特殊工具を用いて黙々と解体をすすめるニート。
まああんなこと気にしてたら先に進まんのでやれるとこからちゃっちゃとやってしまわないといけませんよね。
清潔なガーゼを多数用意して臨んでいるオペである。(ネコの濡れティシュー)
やはり汚れで患部が見えなくなりますからね。油やらクズカスにまみれていやがりますからね13年物ヴィンテージ車となると。
「うわ合わないやん。」
近所のホームセンターへダッシュ!!!!※教訓「カップアンドコーンBBにはフックスパナが要る」
もうすぐ来るから。
「アレもないコレもない」という工具地獄。
なんかよくわからんから色々と世の先人たちのところを覗いてそれっぽいのを揃えてみたけれど。だからその場面場面で「コレかな?」というアイテムを持ちだしては合わせてみる手探り感あふれる解体作業なわけである。
そうしたら全滅。
合いません。
ネットで調べると「フックスパナ」というのが要るらしい。※「カップアンドコーンBBにはフックスパナが要る」
元々参考にした記事が「ママチャリじゃなかった」ということにこの時気がついたのでしたよ。それは安いけどスポーツ規格に似たり寄ったりな自転車様であったので、ママチャリ規格とは違うから、それを参考にしてもやっぱり合わない。ということであったとかどうとか。とにかく「カップアンドコーンBBにはフックスパナが要る」。
んでサイズを測ってホームセンターに買いに行ったら無い。
探せど探せど無い。
特殊工具らしい。
結局Amazonで取り寄せることになり2日放置と相成った。
そうして届いたフックレンチとやらで回す気持ちよさ。
これが「ゼロゼロナイン術式」の真骨頂である。
無理矢理とかやらないから。
できるだけ正規の手段を見つけ出して効果的に仕上げていくから。
しかし最初はこれが固い。
これは左ワンというところなんだが、もともとは「右ワンが硬すぎ」という伝説があるBB換装の試練。しかも普通は右ワンから外すらしい。でもオレは左ワンから。理由とか無い。そこに左ワンがあったから。
それにしても固いからアルサス自慢のミッドサスペンションが張りきりだしてしまう。
車体がたわむたわむ。
グション!グション!つって。
「いま要らんでしょ」つって。
「いま力を逃がさんでも良いでしょ」つって。
「ああこういう風にサスペンションが効いていたんだなあ~」ということが理解できた瞬間である。
足をかけてぐいーーーんと力を入れてみると外れた。
力技っていいよね。
右ワンの方もギアカバーが邪魔だったんでへし折ってね。
力技っていいよね。
心臓(BB)交換
上が13年もの間アルサスの心臓をつとめて回り続けたママチャリ標準「カップアンドコーン型」のBB。
下が新心臓である「カートリッジ型」のBB。
コイツが我がアルサス・ブケパロスの心臓部に組み込まれるというわけですたい。
これが13年モノ自転車シェル内部とその部品たちの画像。
ワンとBBは錆びているところも多々あるが、シェル内部やベアリングボールのところなどは色は綺麗。グリス等は無いような感じ。別にBB周りの不調を感じて交換するわけでもないからそんなもんか。という具合。
そして掃除。
いま心臓が移植されました!!
グリスまみれにして入れますよええ。
ヌルヌルにしないと入りませんからね。
自転車の話ですよええ。
そういう質問は事務所を通してからにしてくださいっ。
BB換装完了。
気分がいいね。
新品に換装というのはさ。
それでいて長年の愛馬でもあるという哀愁。
悪くない。
心臓が何故か2つあるけど。
このバケモノが!
それにしてもティシューを投入してもしても汚れが次から次へと溢れてくる。
「くそうっ!!!よごれが、よごれが止まらねえんだよおお!!!!!」
【クランク-ペダル換装編】
使ったアイテム
クランク
SIMANO製アルタスクランク42T×32T×22Tのマウンテンバイク用最下グレードである。しかし良品でコスパが良いというアイテム。このギア配列はとにかく「軽いギア仕様」のもの。
ペダル
軽くてよく回るという老舗の逸品であるとか。
もっと派手なオサレペダルも多いが、自分としては質実剛健そうなこのアイテムをチョイス。ロックロブスのものもオサレでいいんだけどねー。
工具
とりあえず六角レンチはこれさえあればOKという万能工具ですな。※クランクを外すときはもちろんあの専用コッタレス抜きが必要になる
いざ交換!
奥が13年も踏みしだいてきたクランク&ペダル。
手前が新駆動部であるシマノ製クランク&三ヶ島ペダル。
新クランクペダルかっちょええのう。
ゴツゴツ感がありつつスポーティーな印象をあたえる洗練されたライン。
そんで安いし。
ドッキング!!!!
ガイーーーーン!!
と装着。
なかなかええではないか。
しかし左側がだいぶ飛び出している感じ。
「あれ~サイズ間違えた?締めが弱かった?」
とも思ったけどそれ以上は言わないことにした。
テヘッ(ノ´∀`*)
※わりとこの部分は開くみたいである。世の画像を拝見させていただく限り。一応締めたし、左右逆疑惑も確かめたが問題なさそうなのでしょうがなし。BBの軸長問題もありうるけどあれは右側の問題ではないかということでしょうがなし。軸長ってチェーンラインがどうたらということらしいから左側は関係ないじゃないのということでさ。
なんにせよこれがママチャリ改造の闇なのである。
こういうことはざらにあるだろうことであるのだ。
しかし怯んではいけないのだ。
こういった業を背負っていかなくてはいけないのだ。
新チャリ買わない奴は。
やり方のみの詳細情報はここで。
なんだか夜になってきたので
家に持ち込んで延長戦。
チェーン交換編
やり方のみの詳細情報はここで。
使ったアイテム
チェーン
一応、変速を外装8段化する予定なのでHG8速対応チェーン。長さが8速に対応しているようだ。
チェーン切り
これがないとチェーン1つ変えられやしない。
実は最初に買ったのはもっと安いものだがしかし壊れた。コイツは「スペアの部品」や「チェーンを切るときに使える極秘アイテムを搭載」している優れものなのでいいね。
カスタムアイテム
※ミッシングリンクというアイテムで「チェーン切りが要らなくなるコマを1つ追加できる。」つまりチェーンを洗いたい時や交換したい時などに重宝する。金色もあったがなんかそれだと金持ちおっちゃんの悪趣味な口元みたいで趣味にあわなかったからシルバーで。元々手で外せるのが売りなくせしてめっちゃ固くて外れやしないので、ほぼ外す機具が必要。こちらのアイテムはなくてもいいけどどうせならやっておいても損はないかと搭載。
チェーン交換
上が13年無交換のチェーン(床窓ガラス拭き洗剤などで洗ったりはした)。
下がピッカピッカの新チェーンである。
もうあのチェーンはだるんだるんだったもんね。
それでもそんなにチェーンが外れることはなかったから驚きである。
ちょっと前は赤サビだらけで力を入れるたびに脱線していたが、
流石にこれはやばいと思って洗浄してオイルを挿したら調子は良くなった。
そうやってそれなりに必要最低限のお手入れをして付き合ってきたチェーンともコレでお別れでございやす。
ようこそピカピカチェーン。
こうやってブッツリと切る。
あとははめるだけ。
手で付けはめすることはできなかったが、工具1つリンク1つでいつでも着脱可能なスタイルにできるミッシングリンクスタイルは良いよ。
まあチェーンは簡単だね。
【フロントディレイラー交換編】
といきたいところだがもうコレは断念。
フロントディレイラーとは前ギアの変速機のことであるが、
まあハマらない。
我がアルサス・ブケパロスの支柱の太さたるや「御柱」並なのである。なんか細い支柱もついてるんでそっちに付けてみようとしてみるもダメ。ホームセンターでゴム製の巻物買ってきても、無理やりやれば付くかもしれないが、
そもそもディレイラー(変速機)って一番シビアな調整で知られるアイテムである。
少しずれただけでもうダメになる。
こんな危険要因をぶら下げて快適な走行はできないと判断。
とにかく断念。
前ギアの変速機は諦めることに。
これもまたママチャリ改造のサダメよ。
密かに後ろギアを14Tから18Tに変更
やり方のみの詳細情報はここで。
密かにギア比を変えるというね。
一応後ろギアの「外装8段化」を予定に入れてはいるが、付かなかった場合、結局この「内装3段」ギアとやっていかなければならないのだから少しテスト。
今までは「前33T×後14T」というギア比。
今回のは「前42T(最もでかいギアにかけると)×後18T」というギア比。
ギア比は「前は大きくすると、後ろは小さくすると、軽くなる」ということだから、
前はデカく、後ろもデカくすると結局どっちになるのか。
前をデカくするのは高速巡航仕様のため。
33Tから42Tだとかなりの上昇だ。
後ろをデカくするのは軽くするため。
14Tから18Tだとそれなりに軽くなる。
全体でどうなったのか!?