ブレーキを制するものは下りを制す。
突然だけど。
今回のカスタム交換修理内容「ダウンヒルブレーキ化」
・ブレーキレバー交換
・ブレーキワイヤー交換
・リア(後輪)のローラーブレーキにグリス注入修理
・ついでにグリップも握りやすい新グリップに交換
結局せっかくなので、
・フロント(前輪)ブレーキはそのものを交換強化(キャリパーブレーキをシングルピボットからデュアルピポッドへ)
ダウンヒルブレーキ化と言っても13年間ノーメンテブレーキを交換するなり修理するなり強化するなりして「まとも」にしたというだけ。
・自転車のブレーキ(ママチャリとスポーツバイク)
峠下り(ダウンヒル)ではブレーキが命!しかし酷使したためにイカれはじめた。
キーキー言ったり(前ブレーキ)ぎゅるぎゅるぎゅおんおんおんおんおん……ぐしゅーーふううーーー(後ブレーキ)とか言うように。
そんなこととか言われたくないんだけど。そういうことを言わせないように我々人類はコミュニケーションを図る力があるというのに。ぐしゅーーふううーーーとか。
「高遠城址公園編」行きの2つめの山下りにおいて後ろのローラーブレーキが握れなくなった。もうぎゅオンぎゅオン言うててね。完全に壊れたと思った感触。
ブレーキユニットの中で何かがめちゃくちゃにぐるりんぱっぱとひっかきまわっているそんな感覚。もう感覚の話しかしてねえけど。擬音のレパートリーが増え続けるけれども。
前ブレーキは前ブレーキでキーキーと鳴くヒステリーおばさん状態。うちの母親みたいにキーキー言うててね。なんかやだよね。なんかさ。宇宙の話してくるし。
さすがにどうにかしないといかんなあということで。
※自転車
「いやもうこれ山登れないんだし新しいの買いたい気持ちに動いてきているしもういいんじゃない?」とも思ったけど選考が難航していたしとりあえずブレーキ直さないと諏訪の御柱いけないしということで直した。
ブレーキが危ういと、
※2015年5月30日/日本ダービーを見にく途上の碓氷峠にて
こういったコーナリングで少しでも調子に乗ると曲がりきれずに危うく溝落とし。
「バカがっ!!!曲がりっこねえっ!!!!」
という感じ。
「曲がる……オレのアルサスが行けると教えてくれてる。」
とかはならない。
まずはブレーキレバーとブレーキワイヤーとグリップを交換!
ブレーキ周りが一気にカッチョ良くなってしまった。
天下のシマノ製ブレーキレバーとケーブルとアウター。黒でシックに決まっている。一応最下層平民パーツであるが、とにかく新品に変わったというだけでなんとも気持ちがいいぞ。
グリップもエルゴグリップと呼ばれるもので握りやすさがまったく違う。
手のひらの掌底部を置く場所が設けられているから手が疲れない。去年の府中チャリ旅で手がしびれっぱなしだったからこの強化は驚異的な効果があるやもしれない。
うっひょーーー。
※ブレーキレバーとブレーキワイヤーはボロボロではあったけれど不具合があったわけではない。が、替えた。ついでだしね。
かつてのハンドル周り。
すでにハサミが入れられ始めているけども。こういった画像を用意してなくてねオレときたら。とっととさっさと替えちゃいたいからねオレときたら。
ローラーブレーキに専用グリス注入
こいつがローラーブレーキ。高価めのママチャリに搭載されている高レベルブレーキ。
雨でもすべらない、キーキー言わない。ぎゅオンぎゅオン言ってたけど。
じわじわ効く万力のようなブレーキで、オレはいつもこのブレーキを頼りにしていた。
なんか前ブレーキはガックンガックンとホイールを止めてしまうから。
ということでローラーブレーキ専用シマノのグリス注入!!!!
※潤滑油ではない。ブレーキに滑るものは禁物。あくまでグリス。高温注意。溶けてしまうと当然なくなる。だから専用グリスでないといけないとか。ホントだろうか。
本来ローラーブレーキはキーキー言わないが、変な音がするようであればそれはグリス切れを起こしているだけであるということらしい。
だから今回は交換ではなくてシマノ専用グリスを注入するにとどめておいた。ローラーブレーキ本体そのものを買ってもそんなに高価くはなかったのだけどグリス注入でどれだけ蘇るのか興味があったから。
結果、見事に復活。
異音はしなくなったしフツーに効くようになったぞ。
まあせっかくなんで少しは清掃しておいたけれども。あるいはワイヤーを引っ張る部分が破損でもしたら交換しなくてはいけないのだろうかな。
前ブレーキの強化!キャリパーブレーキとやらをシングルからデュアルへ!
関連記事・「キャリパーブレーキ交換(デュアルピポッド式で天地がひっくり返った制動力)」
今回重要だったのは「後ろのローラーブレーキを治す」事と、「前のブレーキのキーキー音を治すこと」であったが、
これはワイヤーの張り具合や、清掃をしたらばそれなりに解消した。あとグリス注入か。だからこの時点で最低限のミッションは達成しているのだが、
「どうせならパワーアップしておこうか」
ということでこの前ブレーキを強化してみた。価格も1,000円ほどで有名ブランド品が手に入るのだし。
したらば驚異的なブレーキング性能へ昇華した!というより今までの概念を覆す結果に!
なんといままでは「片効き」状態だったことが判明。
つまりその力の半分しか出せていないレベルだったと言っても過言ではないとか。
上の画像では今回換装して調整した状態。2つのシューで挟むようにして制動するのが本来のキャリパーブレーキ。
しかし以前ではこれが片方だけに偏っていて、
一方が先にホイールリムについてしまう為に変なことになるんだとか。うん。変なことにね。そういうことでいいでしょ。いいかげんにしろ!
つまり今回の換装&調整でキャリパーブレーキ本来の力を引き出せるようになったのだ。
そうしたらもう、
効き過ぎるのよ。
今まではさ、
「前のブレーキで減速して、後ろのローラーブレーキでしっかり止まる」
という認識だったのだよ。
あるいはローラーブレーキ一本で絞りつづけるとか。なぜなら前ブレーキはリムにガンガン当たるだけで、ようやく挟んだかと思ったら車体が前のめりのようになって衝撃が来るからあまり使わなかったのだ。
だから細かくレバーをにぎにぎしてガンガンとリムに当てながら減速しつつ、ローラーブレーキを絞って止めていたのだ。
そしてそれが普通だと思っていた。
しかーーし、
逆だった。
完全に逆だった。
「”後ろのローラーブレーキ”でじわじわ減速する。しっかり止めたい時、比較的早めに大きく減速したい時などはしっかりリムを挟んで止める”前のキャリパーブレーキ”を使う」
だったのだ。
驚天動地。
天地がひっくり返ったコペルニクス的転換だよこれは。
左が新機種デュアルピポッド式。
右が13年モノなシングルピボット式。なんでも支点が1点のものと2点のものでそう呼ばれるとか。
支点が2つあることで片効きが起きづらく、制動力も上がるとか。
車で言えば4WDのごときパワーといったところだろうか。これは2WDだけど。2WD?
ということで「ダウンヒルブレーキ化」完了
ローラーブレーキも復活して長くじわじわと良い脚を使えるようになったし、
前のキャリパーブレーキを新型に替えてなおかつ完璧な調整であらゆる車体の挙動を制御できるほどのパワーになったし、
レバーやワイヤーも新品で使いやすくなったし、
グリップも握りやすく力を入れやすくなったし疲れにくくなったし、
下り(ダウンヒル)だけが楽しみになった諏訪の御柱遠征だ。