覚書として記しておこう。
修理の際にブレーキなんてそんなに重要だと思っていなかったけど、いろいろな種類があるんだと知った。ママチャリ規格とスポーツタイプ(クロスバイクなど)の規格ではぜんぜん違うらしい。ゆえにママチャリでブレーキ交換などをする場合には「それに合ったものを選択せねばならない」とか。
そんなことすら知らなかった。
ママチャリ規格ブレーキ(交換修理用知識)
前ブレーキは「キャリパーブレーキ」と呼ぶ。
そんなことも知らなかったからこの単語に行き着くまでに時間がかかった。Amazonでブレーキと検索してもほとんどスポーツ用のVブレーキだし「これ付くんかな」と思ってしまうよね。しかしママチャリ規格のものはキャリパーブレーキというのだとか。
※車体(フレーム)に取り付け穴が付いているので、それがないと通常は付けられない。ママチャリフレームにはある。スポーツフレームにはないことが基本。スポーツタイプでもキャリパーブレーキを採用しているものはあるけれど。
ザ・基本「シングルピボット」
昔からある基本のキャリパーブレーキであるという。1つの支点で左右のブレーキシューを動かして止める。その為にバランスに難が出やすくなる。ゆえに「片効き」とよばれる不良が起こりやすいのだとか。
2つの支点で精度アップ!「デュアルピポット」
新スタイルのキャリパーブレーキ。2つの支点から2つのブレーキシューを動かすために動作が安定して制動力も高いという。多少重いので、よく整備された最高級のシングルピポッドにならその座を譲ることもあるとかないとか。しかし基本は上位モデルであるという。ダブルピポットともいう。
このブレーキを使え!
付けたことがある!デュアルピボットキャリパーブレーキ/フロント(テクトロ)
ママチャリが交換するなら基本はこのブレーキで良いというベストアイテム。
右ハンドルからワイヤーを通すのが良いと思われるタイプになるかと思う。(左側にワイヤーを通す場所があるために左ハンドルからだと角度的にキツイから)
関連記事・「ブレーキ交換(デュアルピボットで天地がひっくり返った制動力)」
少し長めタイプ!デュアルピポットキャリパーブレーキ/フロント(テクトロ)
車体へのネジ取り付け位置から「ホイールリム(タイヤ周り)への距離が遠すぎる」という場合にはこの長めのものを使用するのが良いのかな。
ブレーキシューのところで調整できるけれどそれでも足りなかった場合にはこの長めのものを使うのだろう。(右ハンドルからワイヤーを通すのが良いタイプ)
左ハンドルからワイヤーを通したい場合!デュアルピポットキャリパーブレーキ フロント(シマノ)
※小さいのでママチャリには嵌まらないだろう
ブレーキレバーの位置は好きに変えられるだろうけれど、「今までが左ハンドルから前ブレーキ使っていたからできるだけ変えたくない」などとなると、ブレーキ本体をそれに合わせる必要が出てくるだろう。これは左ハンドルからワイヤーを通すのが良いタイプになる。
というかこれはロードバイク用のキャリパー
※ロードバイクもキャリパーブレーキが基本の様子。
後ろブレーキには「バンドブレーキ」、「サーボブレーキ」、「ローラーブレーキ」などがある。
後ろブレーキは結構種類があった。それとこれらを換装する場合に気をつけなくてはならないのが、「車輪と合わせる」必要があるということだろう。あるブレーキはある車輪(ホイールリム)でなくては対応していないというものなのだとか。バンドブレーキの付いている車輪にローラーブレーキを取り付けることは出来ないという具合に。付けたければ車輪ごと交換しなくてはならない。
安物自転車に大量搭載「バンドブレーキ」
通称「鳴きブレーキ。」
安物なので少しでも錆びるとキーキー音がけたたましくなり響きわたるという。
バンドを締め付けて車輪の軸を包んで止めるかららしい。バンドブレーキ自転車は販売しないお店もあるくらいだとか。付いていた場合、交換すればすぐにママチャリ性能アップといえる。ドラムブレーキとも。その一種とも。
少しグレードアップ「サーボブレーキ」
少しグレードがアップしたらしいサーボブレーキ。
あのデカイ色のついた留め具的なものが目印か。内側から半径の玉を押し広げることで内側から止めるのだとか。
関連記事・「サーボブレーキへの交換は意外にもコミュ力がいるやも」
これを使え!バンドブレーキから交換!
普通のサーボブレーキ
バンドブレーキはそのままサーボブレーキに交換が可能であるという。交換が推奨されている。
あるいは、
これを使え!バンドブレーキから交換候補その2!
なんかかっちょいいメタルリングブレーキ
こちらのカッチョイイブレーキもバンドブレーキのものからそのまま取り付けが可能であるとか。グリスまみれの金属盤で締め付けることでキーキー音が鳴らないようになっているのだとか。
カッコイイから個人的にオススめ!使ったことないけど!使ってみたらいい具合!
・「バンド系最強の止め屋!メタルリングブレーキに換装しよう!」
・「バンドブレーキをメタルリンクブレーキに交換 MLB-50 [ママチャリいじり]」
→グーグル検索「メタルリングブレーキ」
高級車御用達「ローラーブレーキ」
これがママチャリ最高峰ブレーキとして名高いローラーブレーキである。
雨の日でもすべらずに制動力を維持するすぐれもの。ピタッと急ブレーキはかからない仕様になっていて(俗に「ロックしない」という)じわじわと効く。「高温注意」とあってグリス挿入孔が目印。本当は小さい栓がついているけどワタクシのはどっかに飛んでいってしまった。
これを使え!ローラーブレーキ交換
基本のローラーブレーキ
意外と安いお値段。
デカめのクーリングフィンの付いたカッチョ良いローラーブレーキ
高価いし重いけど見た目重視なら面白い選択。熱くなると動きが悪くなるのであのでかいフィンで風を取り込んで冷却してくれるという厨ニ装置!
そしてカスタム候補の大本命ハイパーパワーの制動力!
※ハブシャフトBC3/8(リア用)
※ハブシャフトM10(リア用)
・「ハブシャフト」
取り付けられる規格などがあるみたいだね。自分の自転車のローラーブレーキが締められているナットのサイズを測れば分かるのかね。
なんぞロボコップ感が爆発しているローラーブレーキの最高峰。ブレーキ力が「ハイパー」だもの。普通のは「標準」だもの。しかしお高いお値段。普通のローラーブレーキでも制動力は十分だからよほど自分のチャリを近未来的にしたくないかぎりは普通のでいいだろう。
ローラーブレーキ専用グリス(シマノ)
しかし結局ローラーブレーキはこの専用グリスを注入することで大体メンテ出来てしまうという。
調子が悪くなったらまずはグリス切れを疑ってこれを注入するのが基本のメンテ方法であるとか。
クロスバイク(スポーツタイプ)規格ブレーキ(交換修理用知識)
スポーツタイプのものは前も後ろも同じで「Vブレーキ」、「ディスクブレーキ」などがあるらしい。
スポーツ車(クロスバイクなど)の構造に合わせて取り付けられる形状としてVブレーキやディスクブレーキがあるのだとか。キャリパーブレーキとVブレーキでどちらが良いかという問題ではなくて、「男と女の体型の違いからそれぞれ異なった服装がある」くらいのものなのだとか。
ロードバイクならキャリパーブレーキが主流
Vブレーキ
今現在のクロスバイクには大体このVブレーキが搭載されていると思われる。
自分で見た限りでも。自転車の車体前脚(フロントフォーク)の両側に穴があってそこに取り付ける。だからキャリパーブレーキ仕様の車体フレームには基本的には取り付けられない。工作技術でもあれば別だろうけど。
これを使え!と言うまでもなくシマノ製でOK
シマノVブレーキ 前(フロント)ブラック
シマノVブレーキ 後ろ(リア)ブラック
シマノVブレーキ 前(フロント)シルバー
シマノVブレーキ 後ろ(リア)シルバー
黒と銀の2色体制が基本の自転車業界よ。それにしてもスポーツタイプの自転車のパーツ性能はママチャリよりも良い物が多いから、ただ単に新調とか交換するというのではなくて「更に良くしたい」という理由があるだろうから最下グレードを出されても興味ないだろうけどさ。上位グレードでそんなに変わるもんなのかね。
ディスクブレーキ
Vブレーキよりも強力とされるのがこのディスクブレーキ。
Vブレーキよりも雨の日などに強く制動力が落ちないという。こちらはホイールリムを挟むのではなくて、車軸につながった円盤(ディスク)を挟むスタイル。つまり車軸・車輪そのモノを挟む。
ディスクブレーキを取り付けるには「車体側に取付台座がなければ取り付けられない」ことになっている。「つまりVブレーキが付いている自転車にいきなりこれを付けること(ポン付け)は出来ない。(逆もまた然り)」
工作技術があれば別。あるいは最初から取付台座を並装している自転車も存在する。「センチュリオン/クロスラインR」は前脚だけ台座が付いている。
機械式と油圧式が存在し、「油圧式が良いもの」だとかどうとか。
これでディスクブレーキかな?
前用アダプタ/160mm用・「SHIMANO(シマノ) フロント P/S 160mm用 ディスクブレーキアダプター」
後用アダプタ/160mm用・「シマノ リア P/S ディスクブレーキアダプター 160mm用 ISMMA90R160PS」
「アダプタを忘れずに」ということである。
取付台座アタッチメント
ということで問題の台座が取り付けられるという。勿論車体によって取付可能かどうかはピンきりナノがこういったアイテムの宿命だけれども。
※あとはエンド幅に数ミリの余裕がないと数字上よろしくない事にはなる。このことは少し複雑なので自転車のエンド幅の項にてまた
ディスクブレーキ自体はまた自分でも取り付けしてみたいのでその時にでも書き記そう。本当はもっといくらかは種類はあるのだけがとりあえずはこれにて記録を終わるとしよう。何かあればまた。
スポーツチャリの権化ロードバイクはキャリパーみたい
※ロードバイクはキャリパーブレーキが基本の様子。