使うアイテム一覧(おすすめリアキャリアとその説明や選び方・工具)
スーパーハイパワーな自転車荷台。
それが「クラス27(耐荷重量27kg)」であります。
ママチャリ自転車リアキャリア界における最強クラスの荷台こそクラス27。(だいたいはクラス18で耐荷重量18kgが備え付けられていると思われるが)つまりこのクラスになると法的に「子供乗せチャイルドシート」などが搭載可能なクラスになるのである。「後ろカゴを付けた運搬用ママチャリ」なら重い買い物袋も絶対安定する強度。
とにかく
子供乗せて幼稚園や保育園の送り迎えしたいならこれ。
とにかく
自転車に大荷物を乗せたいならこれ。
ママチャリでめっさ買い物してしこたま積み込みたいならこれ。
ママチャリ荷台リアキャリアの改造であります。
単に錆びたリアキャリアの修理交換にも使える記事だからご安心を
↑リアキャリアを改造強化すると有効なカスタム(後ろカゴに大荷物積んでも安心!ついでにスタンドもワイドに強化すれば完璧!子供乗せ付ければ送迎もできる車両に!)
ママチャリの荷台交換に使うアイテムの一覧
参考・「キャリア選びってムズカシイ?」自転車グッズのキアーロ さま
【クラス27】おすすめのリアキャリアと選び方
リアキャリアには大きく分けて2タイプがある。
自転車に合うものを選びましょう
シートピン止め
27インチ用(高床タイプ)
ブラックカラー版・「昭和インダストリーズ RC-27H シート止ロングキャリア ED 409-41093 カチオンブラック(27インチ)」
丈夫なステンレス製・「昭和インダストリーズ RC-27H シート止ロングキャリア ST 409-41074 ステンレス(27インチ)」
SH寸法:320~355
27インチ用(低床タイプ)
シルバーカラー版・「昭和インダストリーズ RC-27M シート止低床ロングキャリア(首長タイプ) CP 409-41092 クロムメッキ(27インチ)」
丈夫なステンレス製・「【RC-27M_27ST】RC-27M 27インチ用 シート止低床ロングキャリア 首長タイプ ステンレス」
SH寸法:285~325
以上は27インチ車用!
26インチ用(高床タイプ)
ブラックカラー版・「昭和インダストリーズ RC-27H シート止ロングキャリア ED 409-41083 カチオンブラック(26インチ)」
丈夫なステンレス製・「昭和インダストリーズ RC-27H シート止ロングキャリア ST 409-41064 ステンレス(26インチ)」
SH寸法:300~335
26インチ用(低床タイプ)
シルバーカラー版・「[昭和インダストリーズ] RC-27M シート止低床ロングキャリア(首長タイプ) CP 409-41082 クロムメッキ(26インチ)」
丈夫なステンレス製・「昭和インダストリーズ RC-27M シート止低床ロングキャリア(首長タイプ) ST 409-41065 ステンレス(26インチ)」
SH寸法:280~320
以上が26インチ車用!
まずシートピン留め。
座るところの位置を上下に調整するときにいじる。つまりシートポストの位置を締め付けて固定しておくための器具。シートクランプ(クランプとも)という。このようにレバーをクルクルと回さなくとも六角レンチなどで調整できる省スペースなクランプもあり、クロスバイクやマウンテンバイクなどはそれが主流かと思われる。
「SH寸法=①-②」
とのこと。今回自分の自転車は「①が64センチ(タイヤの底からシートピン穴までの長さ)」程度で「②が32センチ(タイヤの底から後輪ハブナット箇所までの長さ)」程度だったので、「64-32=32センチ」となった。すなわち「SH寸法・320mm」ということで、高床タイプが適合範囲だったということになるかね。
※画像だとそもそもタイヤの底から測れていないのでその分の3センチから4センチほどを上手いことやりましたよ
ダボ穴のほうがラクそう
一般的なママチャリであれば以下に紹介する「ダボ穴」式の方が多いだろうけれど、この「シートピン留め」式も汎用性高いのではなかろうかどうだろうか。つまりシートポストを固定するピンでもって同時にリアキャリアも固定しちゃおうというスタイル。ママチャリではよくある「まとめて固定しちゃえ思想」に則ったややこしさの元凶的な仕組みである。
※マウンテンバイクやクロスバイクなどに後ろ荷台(リアキャリア)をつける際にもつかえるタイプだったりする。他の取り付けパーツも必要だけど。
ダボ付シートクランプ参考・「GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ) キャリア-ダボ付シートクランプ φ28.6mm SPC01700」
スポーツ自転車にリアキャリアを取り付ける際にも使われるカスタム性が高いスタイルだ!(そういうシートピン穴式クランプが売っている)
ダボ穴付け
27インチ用
丈夫なステンレス製(と思われる)/RC-63A ST・「リンエイ 昭和 ロングキャリア(アルベルト対応) ステンレス(27インチ) RC-63a 409-41227 901744」
26インチ用
丈夫なステンレス製(と思われる)/RC-63A ST・「リンエイ 昭和 ダボ止貫通ボルト付ロングキャリア(アルベルト対応) ステンレス(26インチ) RC-63a 409-41226 901743」
ママチャリ王道の「ダボ穴」取り付けスタイル。
基本的にそれがママチャリだとかシティサイクルであるとか名乗るのであればこれくらいは標準装備。それが荷台(リアキャリア)専用の取り付け穴こと「ダボ穴」であります。とにもかくにもまずはこれをご検討あれ。
基本はとにかくこれ!
基本的には共用可能みたいだが、「汎用性高いシートピン式ならあとあと別のMTBなんかでも使えるからこれ買えば万能じゃん」とかアイデア閃いてもダボ穴式の自転車に使うのはやめましょう。付かないことあるから。
ダボ穴の位置が邪魔になって付かないことあるから。
勿論車種によってダボ穴のデザインが違うのならば、その形状如何によっては可能なこともあるだろうし、この箇所をへし折って取り付けることも可能だけど、「基本的には付きません」というアナウンスをさせていただきたいよ。つまり自転車のリアキャリア取り付けにはいささか注意が必要。
?・ダボが付いている自転車でもシートピン止めキャリヤを取付けできますか?
A・取付け可能です。
但し、幼児二人同乗用自転車や電動アシスト自転車に関しては、車種によっては取付けできません。
チャレンジャーじゃないのなら無駄なリスクは取らず「規格を合わせよう」ということでお願いします
工具
車軸ナットを取り外す15mmのスパナレンチなど
後輪は15mmのコンビレンチがあれば最強。
諸々のナットを取り外す10mmのスパナレンチなど
愛用スパナセット・「E-Value 両口スパナセット ミリサイズ 6本組 ESW-06S」
とにかくこれがあればだいたいOKだけどね。
プラスドライバーやナットドライバーも便利
愛用品・「ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー No.220 プラス2×100」
愛用品・「ベッセル(VESSEL) ベクトルナットドライバー 対辺10mm No.B-290NT」
ナットドライバーはあれば便利だけど無くてもOK。プラスドライバーは1本ほしい。
とりあえずこんなもんです
リアキャリアの交換方法
使うアイテム一覧(おすすめリアキャリアとその説明や選び方・工具)
- まずは取り外し(はずす)
- そして新キャリアを取り付け(つける)
取っては、付ける。
そして、
付けては、外す。
日が昇って沈むように。
全てはこれに終始する
元のリアキャリアを取り外す
- 車輪側のステーを外す
- ダボ穴やシートピン側のステーを外す
今回はリアキャリアを取り外すだけなので大して面倒じゃないね。
荷台ステーは後輪シャフトに固定されているので、あの「後輪にいろいろとまとめられている箇所」へと手をのばすことになるが、これなら気楽にスイスイと交換作業ができるってものやね。
車輪側のステーを外す(左右)
15ミリのスパナなどで開ける!(内装変速機車ならメガネレンチがやりやすい)
ギア側のナットやワッシャを取り外す
内装変速機の場合、ハブナットを回すのにはまず「ベルクランクカバーを外してシフターのセッティングを解除しておく」必要などの一手間がある。まあ順番の問題でしかないので順序よくやれば何も難しいことはないから気楽にやっていこう。
内装機のハブナットを回す際は15ミリのコンビレンチがあるとより快適に作業が進むでしょう
「ギア側」の取り外し手順
ブレーキ側のナットやワッシャを取り外す
「ブレーキ側」の取り外し手順
取り外し完了!
これだけだから楽ちんである。スタンドもそのままだから車体をひっくり返す必要もなし。
※ただしナットを外してしまうと固定が緩むわけなので、スタンドの状態はゆるくなるから注意。つまりこの状態で乗るとかダメ。
関連記事・「後輪の固定具・取り外し手順一覧/リアホイール交換」
一方がメガネレンチ(愛用品)・「SK11 コンビネーションレンチ 15mm SMS-15」
そこまで重要なことではないけど、とにかくそういうことです。15ミリのスパナや万能なモンキーレンチでも回せるけど、理論上はメガネレンチのほうがスペース的に回しやすい。変速機のブラケットにぶつけちゃうといろいろ困るからね。とにかくそんな情報まで。
プロ顔したいなら
ダボ穴やシートピン側のステーを外す(左右)
「シートピン留め式」の場合
普通にシートピンをクルクル回して引き抜く
シートピンが外れる様子
基本シートポストクランプだからこれ(締めてポストの位置を固定する器具)
「ダボ穴式」の場合
まずは10mmスパナなどで内側(裏側)のナットを左回しに緩める
さいしょはスパナなどでしっかり緩める!
あとはドライバーなどでもスルスルと回して取り外せる
取り外し完了
これにて元の荷台取り外しは完了
そんなこんなで、
新キャリアに取り替えます。
それしかない
新しいリアキャリアを取り付ける
- 車輪側のステーを付ける
- ダボ穴やシートピン側のステーを付ける
基本的には「外したときのように取りつける」だけ!
車輪側のステーを付ける
そのままリアキャリアのステーを取り付けるのみ
後輪の着脱をしなくて済むのがとにかくお手軽ですな。
※ただし車輪の位置調整くらいはする必要があるかもしれないから気をつけよう。車輪が中央に位置していないなら中央に寄せながら(センター出し)最後のナット締めを行おう!(リアキャリア取り付けちゃってからでいいけど)
関連記事・「後輪の固定具・取りつけ手順一覧と後輪の位置調整/リアホイール交換」
あとはプッシュロッドを挿入し、取り外したときと逆の手順でシフトワイヤーをセッティングすれば完了となる。
関連記事・「内装機の変速調整やシフトワイヤー交換などをしたいなら」
内装機の扱いにも慣れてきたこの頃
ダボ穴やシートピン側のステーを付ける
「シートピン留め式」の場合
リアキャリアとシートクランプを重ね、
ピンをクルクル回して固定する
うまくイケばお手軽な方式がシートピン共生装着スタイル
「ダボ穴が付いてる自転車にシートピン式使ってみたらどうなるか試してみたらやっぱり付かなかったというデータがとれたから良かったね」ということなのです。
私は失敗をしたのではない!こうすればサンプルが取れるという発見をしたのだ!
「ダボ穴式」の場合
ダボ穴にリアキャリアステーをあてがい、
右回しにナットネジやピンで固定する
※穴の位置は「ぐいっ」と合わせましょう
ママチャリの北斗七星が一つ「キャリアダボ穴」の便利さ
そういうことで、
新キャリアの取り付けが完了。
見立てです
※というのもチラホラと暗雲立ち込める叙述でありましたからお気づきの方も点々と散在している程度なのではなかろうかという淡い期待でもって打ち明けるとダボ穴式を買ってなかったので今現在のところここまでとなりますよろしくまたどうぞお越しください。
m(_ _)m
※良い子は真似しちゃいけません
まあそんな人類の知恵で持ってなんやかんやと対応できてしまうのが恐ろしいことでありますが、強度や耐久性などは全く保証できないので基本的にはやめておきましょう。あくまで画的に面白かったからやっただけだし、半径1キロの買い物ルートで軽めの荷物運搬してるだけだから。
さいごに、
新荷台を取り付けたあとの様子
「高床タイプ」だとヤンキー車両みたいになることも。
SH寸法とやらを完全適合させていないからなのか、後輪ハブシャフトの位置から伸びるステーが長いせいで、このように傾斜がついているのが分かる。まあデザイン的には速そうなフォルムだけどね。そんでもってリアキャリアに積むときにも荷重の重心が後ろに行かないからむしろ安定するかも。あとはもう好みの問題かと。
※行き過ぎは問題なのでできるだけ「とりつけ寸法(SH寸法)」は合わせましょう
「低床タイプ」は泥除けにギリギリ当たるか当たらないか。
※なんにしても「とりつけ寸法(SH寸法)」はできるだけ合わせましょう(繰り返し)
↑リアキャリアを改造強化すると有効なカスタム(後ろカゴに大荷物積んでも安心!ペットキャリーも乗る!子供乗せ付ければ送迎もできる車両に!)
なお、
どちらのタイプの荷台を使ったとしてもとくに不便はなかったよ。
この荷台にカゴも乗せるしネコのキャリアも乗せるし子ども乗せも装備するなど使いたい放題!