ホイールを外したあとのお楽しみタイム(ホイールやタイヤの新調など)
自転車の車輪を着脱。
それは「ママチャリ乗りの禁忌」ともいえる行為。あるいは「シティサイクル乗りのタブー」だ。「そんなことするまえに車の免許!」あるいは「そんなことをする前に乗り換え!」それが日本の自転車の宿命。
そう今までは。これからは違う。前輪も後輪も着脱するのは当たり前。
「チューブが裂けたらチューブ交換に着脱」「タイヤが減ったらタイヤ交換に着脱」「なんやかんやと着脱」そういう「ややこしい時代」なのだよこの「省エネ低コスパ自転車時代」というやつはね。
そこで「ラクなママチャリ車輪の着脱スタイル」のご提案。
スポーツ自転車のクイックリリースにだってそこまで劣らない「ママチャリ車輪の着脱システム」を構築しよう。
正攻法と我流があるから気をつけて
ママチャリの前輪と後輪を着脱できるようになろう!
全体目次
【使う工具】前後ホイールのネジやナットを外すためのレンチ類
前輪にベストなのは「14ミリのコンビネーションレンチ?」
前輪を外すのに今回はこれ1本で完了だけど、
※自分が行ったママチャリの場合「後輪が15ミリナットで、前輪が14ミリナットだった」のである。これが基準規格なのかどうかは不明だけどとりあえずここでは14ミリを紹介しておくよ。
※基本的には、ママチャリ規格の前輪のハブナットは「14ミリ」であります。
※ミニベロや子供用自転車だと「15ミリ」だったりする(20インチのホイール以下?)
後輪にベストなのは「15ミリのコンビネーションレンチ」
後輪のナットはこれ1本。
※その他のブレーキ類やチェーン引きなどのナットやネジ外しには、ドライバーや各種スパナが必要だけどね。(以下に記載)
メガネレンチ付きがおすすめです
万能工具
「モンキーレンチ」は万能
ちょいと良さげな逸品モンキー・「エンジニア モンキーレンチ 260mm TWM-05」
※ハイトルク(強い力)が込められる大きいサイズのモンキーレンチが必要。しっかり締めないと、だんだんハズれてカゴがガタガタする。(つまり前カゴがガタガタし始めたらハブナット締めないとマズいのだけど、そうなる前に締めておきたいのも本音)
各種「スパナレンチ」類も有能
※これは愛用品だけど、特に「8、10、14、15、17ミリ」辺りがあれば良いね。(他にも要るかも?)
モンキーとスパナですべてやれるけどね
プラスドライバー
超絶使いやすい。
※握りやすくてパワー入るし、先端が磁石性質なのでネジも吸い付くから失くしにくい。
ナットドライバー
対チェーン引き用の専用工具(?)10ミリである。
※チェーン引き以外の用途にも使えるスグレモノ。後輪ブレーキのナットも回せる。モンキーレンチでもスパナ・レンチでも代用できるけど、コレは特にベンリなので揃えてみた。(10ミリはよく使う)
けっきょく使う
車体をひっくり返す!
これがママチャリのオペスタイル。
前輪だけなら「横倒しにする程度でも可能」だけれど、後輪は少しばかりややこしいからそんな事をすると面倒を引き起こしかねない。
とにかくまずは「ひっくり返す」のが車輪の交換には一番だ。
※ただサドルやブレーキレバーなどの手元パーツ類が傷つく恐れがあるので、下にレジャーシートのようなモノを敷くなり(DIYで使う養生クッションマットなども)、室内で行うなど硬い地面対策をするのが常道。自分はあまり気にしないからキズつけまくりである。それもまた勲章的な。
おカネかからなくていいよね
以下、
前輪ホイールの着脱編。
フロントホイールの交換
目次
- ネジやナットの並び順の図
- くわしい着脱手順
- 使う工具(14mmレンチやモンキーレンチ)
前輪はわりとシンプル。
キホンの並び
- フロントフォーク(自転車のフレーム)
- 専用留め具
- 泥除けフェンダー
- カゴ
- ナット/ワッシャで締める
車体の内側から「1~5」順に
これをハイトルク(力の入るサイズ)のモンキーレンチなどで開け閉めするのみ。
「前輪の構造」ちょっとくわしくみる画像
※ある程度入れ替わって付けたとしてもそれほど問題はなかったが(2年位ガンガン乗り回しても)、キホンの並びの方を参考にしていただくのが確実である。
さらに詳しい参考サイトさま1・「ママチャリ前輪×タイヤ」TAKAよろず研究所 さま
さらに詳しい参考サイトさま2・「自転車前輪の取り外し方!ママチャリは簡単なようで難しい?」彩 on your world さま
これらを参考にして「外したり」「付けたり」しよう!
取り外しや取り付けのくわしい手順
以上、着脱完了。
タイヤには進行方向があるから。
逆につけても路面抵抗力が強まるというだけで、回らないわけじゃない。が、一応ちゃんとつけたいでしょう。まあとにかくこれはこの時点でどうこう言うより「タイヤを取り付ける段階」での注意点。
逆さにしてるならこんな感じに装着できれば良いかと。
車輪が転がる進行方向に向かって、タイヤの面が合うように。(タイヤのサイドにマークがある場合もあるし、なければ面の形状から判断)まあ車輪の向き自体はライトの台座などでわかるだろうけど。
つまりタイヤの取付け時に気をつけてくださいというハナシだね
以下、
後輪ホイールの着脱編。
リアホイールの交換
目次
基礎情報
- ネジやナットの並び順の図
- くわしい着脱手順
- さいごに位置調整
- 使う工具(15mmレンチやモンキーレンチ)
車別情報
- 「変速なし(1速)」の場合
- 「内装3速変速機」の場合
- 「外装6速変速機」の場合
- (我流)すっきり版のススメ
後輪が「ややこしい」と評判。
だけどちゃんと「順番通りにやれば」なにも問題ないからご安心を
キホンの並び
- チェーン引き
- エンドフォーク(自転車のフレーム)
- スタンド
- 菊座金留め具(内装変速機/ブレーキ側の場合)
- 各種「変速機」のスペース(ある場合)
- 泥除けフェンダー
- リアキャリア
- ナット/ワッシャで締める
- ベルクランクカバー(内装変速機の場合)
車体の内側から「1~9」順に
これをハイトルク(力の入るサイズ)のモンキーレンチなどで開け閉めするのみ。
「後輪の構造」ちょっとくわしくみる画像
変速なし(1速)
基本の基本構成
内装3段
※「スタンドから内側は無速チャリと同じ」なので省略
最もパーツ数が多い内装機バージョン
③スタンド / ④変速ブラケット / ⑤泥除けステー
※とはいえスタンドの内側に入る可能性もあるので事前に撮影しておいてね
※最近の6速は「取り付け穴」に付いているかね
※後輪側のフレームに「変速機取り付け穴」のようなものがあり、そこへ独自に取り付くパターンが多いかと。つまり正爪ではなく逆爪とかストドロ(直付)といった形状なので、後輪のその他のパーツとは別に着脱可能だったりしている。
取り外しや取り付けのくわしい手順
※ここで解説しているとはいえ、自転車によっては(とくにママチャリ規格)仕様が異なる場合もあるため、「取り外す前にスマホなどで撮影(留め具やパーツの並びや位置)」しておくことは大事!
撮影したら進んでください
チェーンを外しておくのがオススメ(?)
※あとでも出来るが最初が無難かな!
とりはずし手順
以下、ここからは全車共通のスタンド以降まで
以上、取り外し完了。
とりつけ手順
以上、ここまでは全車共通のスタンド以前まで
以上、取り付け完了。
タイヤの面を進行方向に合わせる必要がある。
という理屈が存在する。それを無視すると路面抵抗が強くなって効率ダウンするというもので、まるっきり走行できなくなるというわけでもない。だから気づかず逆走状態で鍛えている奥さんとかもいるやもしれない。
進行方向マークがない場合は直に「タイヤの面パターン」から判断できるだろう。
尖っている方が進行方向に向くように。「そっちのほうが抵抗力弱そうだな」と思える事が大事である。もうキモチの問題である。
できれば間違えないようにしたいけど
以下、
ポジション調整。
後輪パーツの「ポジション調整」編
さいごに各パーツたちの位置調整です。
チェーンの張り具合を最終調整!
チェーンを掛ける
適当なところでギアを回していくとテコの原理的にハマる
「チェーン引き」を軽く締めておく!
「時計回し(右回し)」で張るから。
※左右とも適度にやっておこう。同じ程度に。
適度に締めて、チェーンの張り具合が良さそうなら次へ
ごちゃごちゃした後輪周りの位置調整をしよう!
タイヤの位置調整
兎にも角にも、
「後輪タイヤの位置」が大事。
後ろに「グッ」と引き、
中央に「ガッ」と寄せ、
スタンドを前に!
スタンドを「ザッ」と前に出す感じで。
よろしくおねがいします
さあさあ
その「仮定状態」を維持しながらいきましょう!
ハブナットを締めて最終固定!
タイヤの位置をちゃんと仮定したまま、
ハブナットを「グいーーん」と締め回して
このふざけた仕事を終わらせよう。
よろしくおねがいします
これで大体はOKです。
おつかれさまでした
【我流】スッキリした後輪のご提案
後輪が「ややこしい」と評判。
だから「スッキリ」させてしまおう。
ここでは「ママチャリを整備しやすくする」我流のスタイルをご提案
すっきり版の並び
チェーン引き- エンドフォーク
スタンド- 外装6段変速機のスペース(ある場合)
- 泥除けフェンダー
リアキャリア- ナット/ワッシャで締める
これをハイトルク(力の入る大きいサイズ)のモンキーレンチなどで開け閉めする。
すっきり版!「後輪の構造」ちょっとくわしくみる画像
後輪外しの決定版動画さま・「ママチャリメンテのAtoZダイジェスト版(タイヤチューブの交換交換方法)」KIYOSHIIIK
さま
内装三段変速の交換サイトさま・「ママチャリ後輪×タイヤ×ブレーキ」TAKAよろず研究所 さま
後輪着脱の事前知識サイトさま・「自転車の後輪タイヤ交換のコツ教えます!」彩 on your world さま
これらを参考にして「外したり」「付けたり」しよう!
※後輪はフレームからブレーキを外す必要もある(プラスドライバーや10mmナットドライバーが必要だろう)
参考・「ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー No.220 プラス2×100」
参考・「ベッセル(VESSEL) ベクトルナットドライバー 対辺10mm No.B-290NT」
これは「外装6速自転車」として行っている!
この自転車(画像の)の後輪は現在「外装6段変速」である。
その名のごとく6段変化するやつ。最近のママチャリではよく見るタイプであると思われる。
他には高級ママチャリに搭載される「内装3段変速機」や(ブリジストンの高級通学用自転車とか)、最安級ママチャリの「変速なし(シングル)」があるだろう。
まあ変速なしならなおのことスッキリしていてラク。内装3段の場合は少々入り組んでいるので難易度が上がる。(でも最初にママチャリ弄ったときが内装3段の車輪交換だったけど、できたから)
超我流システムだから運用は慎重に!超おすすめだけど!
この役目は「チェーンを引いてたるみを調整する」というものだが、それは「車輪ごと後ろに引けば事足りる」わけなのだ。そしてそれは「チェーン引きなどの余計なものが無いほどやりやすくなる」というわけ。だからいらない。
チェーン引きの調整が一番めんどいよ。
勿論この役目は「車体を支えて立てておく」わけで必須の役目。ママチャリには必須。しかし「別付けスタンド」も豊富にある現在にあっては、やはり「後輪をごちゃつかせる要因」である「通常のスタンド」は要らない。どちらかと言えばだけど。(ママチャリの象徴の1つでもある「両立てスタンド」なら超実用的だから残してよし。むしろカスタムしたいくらい。ダサいけど。センタースタンドにしたい。)
関連記事・「両立ちセンタースタンドが最大にオススメでとにかく安定するから付けてみて」
関連記事・「オプションパーツのおすすめ」
この状態でもう1年半以上バリバリ乗っているけど何も問題はない。
ただし「しっかりとナットを締める」ことだけはゼッタイ。
ハイトルクのレンチなどでしっかり締めよう。
そうしないと緩むからね。
それは事故につながる。
だからナットはデカめのレンチでしっかり締めよう。
この状態でもう2年以上バリバリ乗っているけど何も問題はない。
2回言っときました
ホイールを外したあとのお楽しみ
オペ後!(車輪を外したあと)
サイコーにクールなベイベーだぜ。
ママチャリ自転車の「前輪」と「後輪」が見事に「取り外され」て、あるいは取り付けられる「寸前」か。どっちとも言い様のある画像構成で効率プレイ。それがこのブログです。
あとは、
ホイールの交換とか
同じ26インチ規格でもママチャリ用とマウンテンバイク用が存在する
ロード×クロス 700C×○○c ママチャリ 27×1-3/8 27×1-1/4 27×1-1/8 26×1-3/8 24×1-3/8 22×1-3/8 MTB 650B(27.5)×~ 29×2.10 26×2.10 26×1.75 26×1.95 24×1.75 22×1.75 …などなどマウンテン系は種類が多い ※700cとか27とかいう前半の数字は「規格」である。×以降の後半の数字はタイヤの「幅」を表している。規格さえ合っていれば幅はそこまで気にしなくてもよいかと。ただし同じ26インチ規格でもママチャリ用とマウンテンバイク用ではビード経というものが違うので互換性はない。3/8とか1/4とか1/8というのがママチャリ用。1.75とか1.25とかいうのがMTB用。
数字は自転車のどこかに書いてある事が多いはず。タイヤとか。
前輪の交換するなら
オートライト付きのホイール(ママチャリやMTB)
26インチのママチャリ用/26×1-3/8・「ハブダイナモ付ホイール オートライト付 (26×1-3/8, MLI-1AL)」
電池式(?)オートライト参考・「Panasonic(パナソニック) ハイパワーLEDかしこいランプV3 前照灯 シルバー SKL080」
※このハブダイナモ製品はマウンテンバイク規格から子供用自転車サイズの規格まで幅広く揃っている。(MTB用「26×1.75」)(子供用「24×1.75」「24×1-3/8」)などなど。
軽量フラットホイール
26インチのママチャリ用/26×1-3/8・「アサヒサイクル アルミ26インチ フロントホイール XFT26」
LEDライト・「対夜道。愛用しているLEDライトたちを紹介しよう。ライト点灯は人類マナー。」
※安くて軽いフラットな車輪。ライトはLEDライトを別付けしよう。
フラットホイールとLEDライトがオススメだけど
後輪の交換するなら
外装6段変速のローラーブレーキ
26インチのママチャリ用/ローラーブレーキ・「アサヒサイクル アサヒサイクル アルミ26インチ 外装6段用リアホイール(ローラーブレーキ仕様) XBA68」
関連記事・「6S化のやり方」
関連記事・「ローラーブレーキの装着方法」
※どうせリアホイールを交換するならローラーブレーキ化がおすすめ。値段もドラムとそう変わらない。6速化になってしまうけどコスパは高い。
ローラーブレーキ万歳
※ホイールにはリムテープも必要
※車輪回り一式のセッティング記事
タイヤやチューブの交換とか
タイヤの交換するなら
おすすめママチャリタイヤ
26インチのママチャリ用/26×1-3/8・「BRIDGESTONE(ブリヂストン) LONGREAD(ロングレッド) タイヤ1本巻 クロサイド CT-LR26 F301811BLB ブラック 26x1 3/8」
チューブ交換するなら
おすすめママチャリチューブ
26インチのママチャリ用/26×1-3/8・「パナレーサー チューブ [W/O 26x1 3/8] 仏式バルブ(34mm) 0TW26-83F-NP」
関連知識
関連記事・「タイヤの取り付け方」
ブリジストン帝国とパナレーサージャパンに万歳
などなど、
各種おたのしみカスタム項目まとめ
タイヤを高速化したいなら!
後輪ブレーキの交換!
ママチャリ6速化!
パンク修理時のチューブ交換とか!
といったカスタム改造や整備にでもお役立てくだされ。
キヒヒ。
闇の商人ぽい感すき
ただし何度も言うけど
「ナットだけはしっかり締めておく」こと。