「ママチャリを6S多段化」するイカしたカスタム。
これで「変速無し(不能)」とは呼ばせない。
自転車に変速機を後付けするカスタム。ママチャリの変速なしを変速つきにするわけでございます。変速が付くだけでだいぶ乗りやすくなるママチャリ。「1速しか無い」というか「変速のない安物チャリ」が、
激変。
「信号からの立ち上がりには軽いギアでスイスイっと」
「長いストレートには重いギアがスピードに合わせて漕ぎやすく&省エネ走行させてくれる」
起伏に富んだ地形、
ストップ&ゴーが繰り返される小回りの地形ではさらなる真価を発揮し、
「カチカチ変速が小気味よい」
「そしてなんだかカッコイイ」
それがママチャリ多段化改造のロマンなのであります。
しかも8速改造と違って「完全なる正式カスタム」なのだ。
ママチャリ規格の中で正当に可能というわけなのである。車輪の規格を700Cに替える必要がない。だから確実に可能なやり方。自由奔放なママチャリ規格に「合うか合わないか」、「ウチの子にデキるかどうか」、そんな心配はいりません。合うんです。できるんです。
だって6Sはママチャリ用だから。
ではいこう諸君。ママチャリの未来に向かって。
※内装3段変速にしたいならこっち(チェーンカバー次第ではこれしか出来ないことあるから)↑
※むしろ8速以上に魔改造しちゃうならこっち↑
6速化に使うアイテム一覧
- 6Sギアスプロケット
- 手元のシフター類
- リアディレイラー(変速機)
- 適合ホイール(ブレーキは2種から選ぼう)
- その他のアイテムと工具
とにかく6速車輪を揃えれば出来てしまう
ギアスプロケット
ギア代替品参考・「シマノ MF-TZ500-6 6スピード 14-28T 468148 EMFTZ5006428/基本的に(6S ギアスプロケット)ならなんでもよいのではなかろうか。在庫切れの場合にはそうして探して付けてみよう。」
ギア外し特殊工具/ボス抜き
関連記事・「ボス抜きの使い方!(ボスフリー規格のスプロケ)」
6Sギアの種類が一択のAmazon。まあしょうがなし。
実店舗に行けば色々あるかもしれないけど、まあしょうがなし。そんなに拘ってもしょうがなし。ママチャリやし。6速化できるだけでもすばらしき。
※ボス抜き工具は「取り外す際に必要」になる。取り外さないならとりあえずは要らないけれど。
チェーンも必要だからココを参考に。
手元のシフター
トリガータイプ
グリップタイプ
トリガー(ピアノタッチ)かグリップ(レボシフト)か。好きな方を1つ選ぶ。
個人的にはトリガーのほうがカチカチとかっこいいギミックなので好み。レボシフトはハンドル部の場所をとるから「ハンドルグリップは片方が短いもの」でないと付かないぞ。
ブレーキと一体型でも格好いいけどね!
そこは自由にどうぞ!
6s/7s用ブレーキ一体化シフトレバー・「SHIMANO(シマノ) ST-EF41 6スピード シフト/ブレーキレバー (右レバー) ブラック ESTEF41R6AL」
格好良いのでオススメ
アウターケーブル
ブラックカラー・「ALLIGATOR(アリゲーター) シフト用アウターケーブル Φ4×2000mm LY-166UD ブラック」
シフターアウター代替品・「Jagwire(ジャグワイヤー) 2mオリジナルアウターキット シフト用 ブラック 4SP2M07/BLK
※アリゲーターが扱いにくくなっているときにはジャグワイヤーで
※ケーブルを車体に固定するために結束バンド的なものもあったほうが良いね(ガムテープじゃ嫌でしょ)
色は色々あるけれど、使ってると擦れて削れるみたいやで。
リアディレイラー(変速機/チェーンテンショナー)
エンドフレームのデザインで決まる!ママチャリは大体「正爪」!
正爪タイプ
ママチャリカスタムなら「正爪ディレイラー」だ。
自分の自転車のエンドフレーム部分を見てみるとわかりますね。
※でも自分は逆爪をつけた(笑)8S改造のときについたのでやってみたら付くことは付くといういい加減ぶり(素笑)
ミニベロ用もあるかな
こちら「RD-FT35」は折りたたみ自転車などの小径車用であると思われる。やはり通常のサイズだと地面に付いてしまうというようなリーチ問題が発生するとかね。
※そしてギアは最大28tまでが推奨対応
ミニベロ=小径車、フォールディングバイク=折り畳み自転車
ホイール(ブレーキは2種から選ぼう)
ローラーブレーキ系
27インチ自転車/ローラーブレーキ系
丈夫なステンレス・「アサヒサイクル アサヒサイクル ステンレス27インチ 外装6段用リアホイール(ローラーブレーキ仕様) TBS67」
26インチ自転車/ローラーブレーキ系
丈夫なステンレス・「アサヒサイクル アサヒサイクル ステンレス26インチ 外装6段用リアホイール(ローラーブレーキ仕様) TBS66」
ローラーブレーキ
基本は“高級車御用達”なママチャリ後輪ブレーキ界の最適解「ローラーブレーキ」推奨。パーツ自体の値段は他と変わらないから。「雨の日や雨上がりの水に濡れる日も制動力が落ちず」、「手入れもほぼ要らない」というマシンやで。
関連記事・「ブレーキの種類覚書」
ドラムブレーキ系
27インチ自転車/ドラムブレーキ系
丈夫なステンレス・「アサヒサイクル アサヒサイクル ステンレス27インチ 外装6段用リアホイール(ドラムブレーキ仕様) TB6S7」
26インチ自転車/ドラムブレーキ系
丈夫なステンレス・「アサヒサイクル アサヒサイクル ステンレス26インチ 外装6段用リアホイール(ドラムブレーキ仕様) TB6S6」
メタルリングブレーキ
ドラム系統にするなら少しお高いけれど「メタルリングブレーキ」だ。機構がほぼローラーと同じで整備もグリスが使える。
関連記事・「ブレーキの種類覚書」
関連記事・「ドラムブレーキ系の交換」
どっちのブレーキ&素材(アルミ/ステンレス)にするのかは「どっちのホイールが安いか?」で决めて頂けたら幸い。正直、性能や特性自体はあまり気にすることもないから。あとはその時その時の「値段が手頃な方をチョイスする」のが良いだろう。
その他
ブレーキ用グリス
ローラーブレーキもメタルリングブレーキもこれでメンテ可能。
といってもほぼ使わなくて良いだろうけどね。2,3年は要らない場合が多いし。メタルリングブレーキの方はまだよくわからないけど。
※不調になったらこれを挿せば良いというわけ
万能グリス
とりあえず色々使える。
※上記ブレーキメンテには使えない
工具
あると便利や。
あると安心や。
色々使えるけど。※今回の用途では箸(硬めの細い棒)などでもいいんだけどさ
トリガーシフターを締めるのに使用するのはプラスドライバー。
変速機のワイヤーナットを締めるのに使用するスパナ。(ここでは9mmが必要だったけど、まあ変速機によって多少は変わるかも)
モンキーレンチは万能やで。
とりあえず勢揃いでラインナップしておきました
ママチャリ6速化の手順
- 車輪の取り外し
- 新車輪一式セッティング(ホイール・タイヤ・チューブ・リムテープ)
- 6Sギアスプロケット装着
- 後輪ブレーキユニット装着
- 車輪の取り付け
- リアディレイラー(外装変速機)装着
- シフターとケーブル装着
- 変速調整
キホンは「6速車輪を装着する」だけ
車輪の取り外し
元の変速なし車輪を取り外そう!
まず車輪一式セッティング
ホイール×タイヤ×チューブ×リムテープ一式
「6S化」自体は「後輪ひとつ換えれば済む」わけだが、前輪やタイヤなども同時にカスタムして高速化したい場合にも役立つ記事。
タイヤには進行方向があるからそれに合わせて装着。タイヤのパターンをみればだいたい分かるけど、側面にマークが有るのでそれをみれば一発。
進む方向に矢印を向けるだけ
6Sギアスプロケット装着
ママチャリ多段化の象徴「6枚のギアスプロケット」!
今日では外装6段のママチャリは標準装備というくらいになっているから珍しくもないけれど。それでも未だ「一枚の無変速ママチャリシティサイクル」を乗り回す猛者たちもおられるからね。6枚多段ギアはカッコええよね。
ホイールの「複雑な方のハブ」に取り付ける(ギア側)
まあハマる方にハメる感じでね。ボス抜き工具とモンキーレンチがあれば取り外しはできるから。
※ただし使い込んだあとに修理交換か何かで外す場合、この箇所はとても硬いので注意!
ギアの種類がもうちょっと欲しいけど
後輪ブレーキユニット装着
サーボブレーキの場合
関連記事・「サーボブレーキ取り付け方法」
メタルリングブレーキの場合
ローラーブレーキの場合
おすすめはローラーブレーキ
車輪を取り付けていく
6速車輪を取り付けましょう
リアディレイラー(外装変速機)装着
車輪を取り付けたら後はもう
「6Sリアディレイラー(変速機)」
を装着。
正爪のディレイラーである。ママチャリのエンドフレームには略これだとか。でも8S化した時は正爪エンドに「逆爪ディレイラーハンガーつけてるけど動くから」そんなにシビアな問題でもないみたいね。
「リアディレイラー」を取り付ける!
自転車のエンドフレームのすぐ隣にセット。(スタンドをここに付けないなら)そして泥除けフェンダー。そしてナット締め。
※付いている「ネジのようなものは付けない派です」よくわかりませんけれど動いているので良しとします。
※「チェーン引き」は「邪魔で無意味なので要らない派です」こんなもの付けるからごちゃごちゃするわけだからね。チェーンを引きたかったら車輪ごと引けばいいワケ。簡素にしとけばそれもやりやすくなるしさ。(画像では付けてるけど要らないからね。このブログのやり方では。)
※「スタンド」もここには付けない。別の有能なセンタースタンドなどもあるからね。
我流だけど6速チャリにはおすすめ配置
これで変速機セット完了。
シフター/アウターケーブル装着
ハンドルに6Sシフターを装着。
(今回はトリガー式にした)
どっちにせよ「ハンドルグリップやブレーキレバーと協議しなければいけない問題」なのであるからね。そこら辺はうまいことやっていこう。グリップ外さないと付けられないからさ。
※「取り付けネジ」が六角レンチではなくてドライバーネジなので強度がない。しっかり締めなきゃいけないのにこれだと少し心もとないが、まあつまり「ネジ穴を潰さないようにジワリジワリとしっかり締め付けよう」と言いたい!
とりつけの流れ
①シフターをハンドルに装着!
ハンドル周りのカスタムも一緒にやると効率が良い
②ワイヤーをシフターケーブルに通す!
③それを自転車のフレームに沿って(アウター受けを通す)後ろの変速機まで持っていく!
④アウターケーブルの長さを調整する!(つまりカットする)
カバーからワイヤーを抜いておく。
ワイヤーまで切らないように。
カバーの位置はそのまま。
あとはワイヤーを再びカバーに通す。
OKベイベ
シフターワイヤーのセット
ワイヤーが引かれることで、
変速機が動き、
ギアが掛け変わる。
という仕組みのキモとなるワイヤーのセットであります。メカニカル(機械式)というやつかな。「ワイヤー式やろ」ってね。「カッコええがな」ってね。まあ「入るように入れれば良い」だけ。一応詳細説明。
「シフターワイヤー」を通す!
通して通して……
スルスルと……
さあ到達!
①まずナットを慎重に緩めよう。
バラバラになると面倒なパーツ箇所だから。
②少し開けたら、そこの溝にワイヤーをはさむ。
その箇所を手で押さえながら、
ワイヤーをできるだけピンピンと引っ張り、
③ナットを締めていく。
※おそらく9mmのスパナかと思われる。モンキーレンチで締めることもできるけどね。
OKベイベ
チェーンを掛ける
さあ後は最後の仕上げだ!
リアディレイラーの変速調整
最後の仕上げ!!これで自転車に変速ギアが付くわけや!
これが決まってはじめて『ママチャリ外装6速化』が完成する。
ただしあまり高望みしすぎず、
「5速くらいまでしか動かないけど」
という場合でも良しとしよう。うん。そこは。
ニートにもよくわかりませんすいません。
改造となるとやはり少しは万全とはいかない点も出てきますからねまったく申し訳。
とりあえず今はココまで。
おつかれさんっ!!
さあさあ解散だ!そういう質問はまったく事務所を通してくれ!
まああまり神経質にならず広い心でカスタムを楽しもう。1段くらいは変速できないパターンに陥ることくらいは許容しなくてはならないだろうとも。改造でありますから。本来設計されているクランクやギアのチェーンラインが変わるわけだしさ。あと画像のように「前最大ギアで後最小ギアのような場合に最大可動できない」のは根本的な仕様だから無理にタスキ掛けにこだわらないようにしよう。
それ以上の多段ギアを望む場合