高級ママチャリ標準である
「内装三段変速機」
のメンテナンス。
ここでは主にハンドル手元の「変速シフター」と「変速ワイヤー」の交換情報を記載。(のちに変速機側の調整も)特に「ワイヤーはボロボロになって引っ張れなくなり変速が効かない出来ない」という状態になるわけ。「変速できないんだけど」ってなるわけ。
「中学や高校入学のお祝いに納入されたブリジストンの高級通学自転車」
なんかそうではないでしょうかねウチはそうでしたよ
兄貴のね。今では14年目に突入した「サイボーグ自転車」ですけれどもね。もうママチャリではないけどね。すでに外装8S化したバケモノと化しておりますけれどもね。シティサイクルなんて響きでは表せんよね。奴はもう自分が「内装変速搭載機だった頃の記憶」なんかありゃしませんからねまったくの所。
ひどい言われよう
「内装変速関係の修理」に使うアイテム一覧
- 内装三段のシフターワイヤー ※長さが重要!
- 手元の変速シフター ※2タイプから選ぶ
- 小物パーツ類一式(ベルクランクやギアなど)
※不調の箇所が「ワイヤー」なのか「シフター」なのか「ギア部分」なのかで必要アイテムは変わるけど、一式交換する手もある。
変速ワイヤーだけ交換すると言うより、シフターも同時に新調することをおすすめ!
シフターワイヤー(変速ワイヤー)
内装3段用の変速ワイヤー
1600mm・「シマノ 内装3段変速機用シフトワイヤー 3S-SP40 1600mm/シルバー ALS3SSP40160S」
1650mm・「キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 内装3段用変速ワイヤー 1650mm シルバー Y-2474」
1700mm・「キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) オッフル 内装3段用変速ワイヤー1700mm シルバー Y-2462」
普通のワイヤーと違って「先端の丸タイコ」があるせいでカットできない
シフトワイヤーの長さは「事前に今ついているワイヤーの長さを調べておく(外してメジャーなどで測る)」そして同じような長さのものを選ぶ。カットできないので。
※一つの経験データとして、「27インチのアップハンドル自転車に取り付けた際、1520では短くて届かず、1650では長くて2速までしか変速できなかった。もとから付いていたのはレボシフターだったがそれは1600ワイヤー付きが売られていることからその辺りだと考えている」というわけでございます。ストレートなハンドルならまた違うのだろうけど1600で全く取り付かないということはなさそう。何にせよ元から付いていたものをちゃんと測ってから買うのが良い。
27インチ車でアップハンドルなら1600~1650mm辺りかな(絶対ではない)
変速シフター
トリガータイプのシフター(ピアノタッチ)
ブラックカラー・「自転車 変速レバー内装3段用 ブラック/グレー 13047」
「カチカチ引いて」シフトチェンジ!
個人的にはトリガーの方がカチカチとかっこいいギミックなので好み。
安価で使いやすい名品だからおすすめ。(ピアノタッチなどとも言う)
グリップタイプのシフター(レボシフト)
1650mm・「シマノ シフティングレバーJ 内装3S シルバーカバー マットシルバーアウター SL-3S43 1650mm ASL3S43JS165S」
お手頃の合わせグリップ・「キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) オッフル グリップシフト用 抗菌グリップΦ22.2mm用 ブラック Y-2311」
「握って回して」シフトチェンジ!
(変速ワイヤー付き)
ちょっと見た目はかっこいいかもね。少し高めのお値段。内装変速機搭載車の場合、元はこのレボシフトがついている場合が多いのではないか。
※もとがこのタイプが付いていたならこれを買う方が確実ではあるし、1600mmが一番見込みある長さ(ほぼこのレボシフトタイプが付いてると思うけど)
ただし「長さが合わなくても2速くらいは変速できる」などするのでそこまでシビアにならずとも良い!
※レボシフトはハンドル部の場所をとるから「ハンドルグリップは片方が短いもの」でないと付かないぞ
関連記事・「【グリップ交換方法とおすすめ品】エルゴグリップは疲れなさすぎて超オススメ」
グリップシフターのほうがワイヤーも付いてるから楽だけど!
もとから付いているだろう変速シフター周りはこんな感じ。
※グリップのみ
※ゴムグリップ部のみ
この回すゴムグリップの箇所が剥げていたり溶けていたりするというのが定番の損傷状態ではなかろうか。その部分だけの出品もあるみたいだからよほど低予算で済ませたいならそれでもOKか。
変速機がこんな感じならこのシフターを選ぶことになる。カセットジョイントタイプ。
通常、内装変速機では「ベルクランクタイプ」と呼ばれるものが使用されている。だがこのようなタイプも使われているのだとか。まあレアパターンではあるでしょうな。
とにかく自分の自転車の後輪ギア部の変速構造がこんな感じのやつだったら、その修理交換にはコイツを用いるというわけである。
内装機にもいろいろあるんやねえ
以下が、
普通の「ベルクランクタイプ」のパーツである。
小物類一式(ベルクランクやギアなど)
変速機パーツ類
※修理の場合「これ等の元からあるパーツが使えているなら」要らない
ベルクランク(カバー)
※「このカバーだけ壊れたから変えたい」ということならこれだけや。つまらんぜ。
「ギア比」も変えられる
特にオススメはしないけどさ。
※しかし買い物用ママチャリなら漕ぎ出しが軽くなるなどのメリットが有る。しかしまたチェーンカバーのせいで大径化できないという問題もある。
以下、
修理には要らないがカスタムしたい場合。
『内装3段変速機』へのカスタム編
『内装変速機(例えばインター3)』はリア車輪そのものに搭載されている。内装変速へカスタムしたい場合はリア車輪ごと交換してしまえばいい。ただし高価い。そして必然的にローラーブレーキになっていく。
- 使うアイテム一覧(車輪・変速機セット・シフター・ワイヤー…)
- 談話(内装変速機のメリットとデメリット)
- ギア側のとりつけ
- 変速機側のとりつけ
- ローラーブレーキのとりつけ
- シフターのとりつけ
- 変速調整
ホイール(ステンレス製/内装3段/ローラーブレーキ仕様)
27インチ自転車/ローラーブレーキ系/内装3速用
軽いアルミ製・「アサヒサイクル アサヒサイクル アルミ27インチ 内装3段リアホイール(ローラーブレーキ仕様) XB227」
26インチ自転車/ローラーブレーキ系/内装3速用
軽いアルミ製・「アサヒサイクル アサヒサイクル アルミ26インチ 内装3段リアホイール(軸長/ローラーブレーキ仕様) XB2A6」
ローラーブレーキ
基本「BR-IM31」
ホームセンター等にも置かれている基本品。物自体はリーズナブル。
※ドラム式(バンド,サーボ)のブレーキがついている後輪にはつかない。「ローラーブレーキ用後輪(リア)」専用だ。
互換性の参考・「キーキーなんて言わせない!」
互換性の参考2・「自転車のブレーキ覚書」
ハイパーローラーブレーキ「BR-C6000」
「かっこよすぎて付けたすぎるロボコップブレーキ」だ!
高価い!どこまで止めたいんだ!
ローラーブレーキ用グリス
ローラーブレーキのメンテナンスはこれでOK。
という代物。ブレーキユニットの交換などしなくていい場合が9.5割くらいな安心性がローラーブレーキがママチャリ最高級である所以なのだ。
その他の備品
シフトワイヤーの長さ選定などもあるため修理用品の項目をご参考に
内装変速機のメリット
街乗りに最適なギア数!
最近のママチャリによく見かけるようになった外装6段変速(6S)や、スポーツバイク御用達の外装8段変速(8S)などはギア数も多いが、
「多段過ぎると逆に多すぎて使いづらい問題」も起きる。
街ナカでそこまで起伏に富む地形もなく、8段あっても2Sから6Sくらいまでカチカチシフトしなくてはいけないのが面倒な場面がある。(上手くやれば一気に上下できるけど)
その点3Sしかない場合は「軽い,普通,重い」だけなので「切り替えに迷わないし上から下まで2シフト」だからスムーズだ。
止まったまま変速(ギアチェンジ)できる!
外装機はギアを変更する際にペダルを回さなければトラブルが起きる構造を持っている。そのため、信号などでは「止まる前に軽い段にシフトして止まり、スタートしやすくする」というテクがいる。
外装変速は面倒といえば面倒。慣れはするけれど。
その点、内装機は止まったまま変速できるので「信号で停まっている最中にでもギアチェンジ可能」というわけである。意外に止まるときや速度落とす時があるから便利といえば便利。
トラブルが少ない!メンテ不要!
外にむき出しの外装機は衝撃に弱い。曲がる時にちょっと見誤ってガツンと変速機をぶつけるときもあるし。
外装機はそんなにやわでもないけど、たしかに「むき出し状態」はいろいろあるのだ。
その点「内装変速機」は外ではなく「中に格納されている」わけだから。「守られている」というわけである。オイル差しなども不要だし。
変速シフターなどは壊れれば最終的にメンテが要るけどね。この記事があるくらいだし。
内装変速機のデメリット
値段が高価い!!
搭載リアホイールにしてもドラムブレーキ系の車輪が3000円前後ならば、
「内装変速ホイールは1万円前後」
のお値段。ホームセンターにいけば自転車本体が手に入る値段なわけやから。
変速数が少ない!?
内装3段の場合だいたいが「インター3(シマノ)」というユニットになる。
やはり起伏に富んだ地形における細かい適応力はない。
まあ街乗りにはあまり要らないと思うけど。ただ「最近では「インター5(シマノ)」も主流になって変速数は上がっている」し、よくわからないところである。内装8段も存在するしね。やっぱり高価いけど。
個人的見解「6Sの方がコスパは高いんじゃない?」
「そこまで内装機にこだわる必要もないかな」
といったところ。ブレーキは「ローラーブレーキ」の方が良いと思うが、それは「外装6段変速機ホイール」でも存在するし、「コスパ的には6S化の方が高いパフォーマンスなのではないか」と思う。
「街から出んぞ!」
というならば「快適なのは内装変速」であろうけれども。
まあカスタムするならね。
元から内装変速機で、
「それを修理する」というなら修理がええよね。
エコやし。
自転車屋に言わせれば「内装変速機じゃないとダメっ!」らしいけど
以下、
各種内装機パーツの取り付け方法。
ギア側のとりつけ
使うパーツ
変速機側のとりつけ
使うパーツ
変速機側の備品
ホイールと一緒に取り付けていく
86.85mm長のプッシュロッド・「シマノ BRIM31R SG-3R55/SG-3R45/SG-3R42/SG-3R40/SG-3S42/SG-3S40 プッシュロッド(86.85mm) Y33S98180」
ローラーブレーキのとりつけ
シフターのとりつけ
変速調整
以上の流れとなりますよろしくどうぞ
以下、
修理や交換編。
シフターとワイヤー類の交換(内装変速機)
「ワイヤーケーブルが不調」
「ケーブルが汚いしボロボロだから」
「サビて動かなくなってきたから」
替えたい。
という場合の「内装変速シフターケーブル交換方法」である。
しかしなかなか
「あのケーブルのタイコが引っかかってくれない」
というわけ。
ワタシも手こずりました。
「もうオレはケーブルを取り替えることができないんじゃないか」とね。たかがシフターケーブルごときに自信を潰される目に遭うわけですよね。なんとかかんとか引っ掛けたけれど。
今回は「裏技」で「即ハメ」でしたわ。
シフトケーブルの着脱法(交換にも)
- トリガー式のケーブルならこうやる(ピアノタッチ)
- グリップ式のケーブルならこうする(レボシフト)
【トリガー式】かんたん裏ワザでタイコを引っ掛けるシフトワイヤー交換
もう開けちゃうわけ。
優しく取り出そう。
パカっと開いたらスッと落とすように取り出そう。
指の爪をないくらいに削らなくていいけど。
そしてワイヤーの「タイコをin」するだけ。
簡単すぎやで。
あとはまた包んでやるだけ。
世は事も無し。
完了
パーフェクトゲーム達成です。
おめでとうござりました
【グリップ式】とにかくお手軽なシフトワイヤー交換
2つのネジを開ける
カバーを開ける
あとはワイヤーを外すなり付けるなりと交換するだけ
レボシフトはさらにらくらくだった
シフターワイヤーの交換手順
取り外し
まず外側のカバー(ベルクランク)をプラスドライバーで外す。
ベルクランクも新調するなら・「キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) オッフル SHIMANO製 ベルクランクカバー」
なんでも売ってるね
シフターケーブル取り外し
変速機から外す
フタを開けるとこんな感じになっている。
これで変速機側はOK
手元のシフターを取り外す
グリップごと外すことになると思う。
関連記事・「ハンドルグリップの交換。ついでに優美なブラウンカラーなんかに新調しちゃおう。」
これにて変速シフターとワイヤーの取り外しが完了。
もう取り付けるしかない
取り付け
手元のハンドルに装着。
手元のシフターは1速にしておく!(最も伸びる状態だから)
ハンドルに取り付け!
トリガーシフトなら
グリップシフトなら
あとは共通。
ケーブルを後ろの変速機までスルスルと持っていく!
※アジャストボルトで長さの微調整
手元のシフターは1速にしておく!(最も伸びる状態だから)
あとはセッティング!
これにて変速ケーブルとシフターの交換終了。
あとは調整知識
「内装三段変速機」のベルクランクを交換/調整
ギア側の調整はまだやっていないので公式説明書情報でやり過ごすとしよう。
ε-(´∀`*)ホッ
のち、やりました
①手元のシフターを2段目にセット。
2段目はここ。真ん中。
②「プッシュロッドの溝(赤線)」と「ハブ線の端」とが一致するように合わせます。
「変速を2段めにした際、
プッシュロッドがこのような位置に来るのがベストな調整」
ということらしい。
※ケーブルの長さが足りなかったり逆に長過ぎると、
ベストな調整は望めない。
↓これが3段フル稼働時の動き。
やったね。
参考・「内装3段変速機の調整とそのイラスト簡単説明 3歩」ウェブリブログ さま
参考・「ママチャリ内装3段変速機のワイヤーを交換してみたよ!」Baby Papa! さま
参考・「買い物自転車後輪のタイヤ交換」TAKAよろず研究所 さま
m(_ _)m
この比較的珍しいタイプにおいても同様に「2にセットし、それに合わせる」という基本は同じ模様。動作も「ワイヤーが引っ張られると、変速が動く」という当たり前な機構。