ここからは「ママチャリのさらなる強化カスタム」となる。
前回は「ママチャリを頻繁に使うなら施しておきたい最低限の快適化カスタム」であった。
少し難易度が上がるので「え~無理~」といった具合ならやめとこう。
でもカンタンカスタムやけどね。
難易度2くらいやでほんまに。
無理な改造はしないママチャリ規格の中で行うカスタム。
といってもママチャリである。
「お金はできるだけ使わない、無理な改造はしない」
という原則は守られねばならない。
無理な改造はこっちでやっているけど。
こんなこともやっているがゆえに改めてママチャリの良さを理解できるわけである。ゆえにその“最適の機能美”は損なわせたくないのである。
じゃあなにを強化するのか?変えるのか?
ママチャリ最適の機能美『街乗りサイクリングの快適性』
といえば、
「くっそ重たい&うごかせば重たいしうるさいハブダイナモ式ライト車輪の交換」
「うるさくてしょっぼいバンドブレーキの交換強化」
「あとその他をちょろっと」
以上3点である。
これでなにが変わるか?
①車輪が軽くなるので漕ぎやすくなる。
(=疲れにくい、スピードが少し上がる)
②ブレーキの効きが良くなる&うるさくなくなる
(=止まりやすい、減速しやすい、取り回しやすい、扱いやすい、雨上がりの道を走っても制動性が落ちにくい、キーキー音を気にして人前でブレーキをかけるのが恥ずかしくない)
といったことになるかと思う。
「快適にする」というママチャリの美学を大事に。
自分のママチャリの考えでは、
・「すごく速くすることに意味は無い」と思っている。
※理由…街なかでは危ないだけだし、その為にタイヤを細くするとクッション性がなくなって振動が伝わって煩わしい
だからここで言う「強化」とか改造カスタマイズとか言うのは、「速くする」という意味ではなくて、
「快適にする」というママチャリの美学を追い求めるものである。
さらにここでいう「快適」とは自分が普段使っていて思う主観的な快適さではあるものの。
「街乗りやダイエットサイクリングに適した快適さ」
というものを紹介していくのがママチャリ飛翔伝なのである。
じゃあとっととやろう!
とは言うものの自分で行う前に700C化やらリア8速化やらの鬼改造をしてしまったのでサンプルがない。そして正確には自分でやっていない。だからその中から得られた知識を転用した知識となる。実践技じゃないあくまでも知識。実践知ではあるが。だから信用出来ないと思ったらやらないほうが良い。
※【追記】やってみた。つまり実践ワザになった。つまりデキる。
【ホイール軽量化】ハブダイナモなんて使わない!(3千円)
ママチャリ前輪外し方×タイヤチューブ取り付け
①前輪を外して
②新しい車輪にタイヤとチューブを装着し
③それを自転車へ取り付ける
という作業が必要。
カンタンやから大丈夫やでホンマに。
おすすめママチャリホイールとタイヤ
27インチ/アルミ/フロント・前輪(アルミ製=軽い)推定重量約960kg
26インチ/アルミ/前輪・「アサヒサイクル アルミ26インチ フロントホイール XFT26」
27インチ/ステンレス/フロント前輪(ステンレス製=丈夫)推定重量約1400kg
26インチ/ステンレス/前輪・「アサヒサイクル ステンレス26インチ フロントホイール TFU26」
※「27インチ(もしくは26インチ) ホイール」などと検索すれば探せる
インチタイヤ(27インチ「27×1 3/8」/幅36mm)
27インチなら高速タイヤ!(パナレーサーのパセラシリーズ)
※「1.125(1/8)」サイズが28㎜幅相当でもっとも細い
適合/仏式チューブ参考・「パナレーサー チューブ [W/O 700x27~31C/27x1 1/8] 仏式ロングバルブ(48mm) 0TW700-28LF-NP」
適合/リムテープ参考・「パナレーサー リムテープ Poly-Lite [W/O 700C×27 18mm] ポリウレタンPL70018」
26インチならツーリング用の軽快タイヤ!
適合/仏式チューブ参考・「パナレーサー チューブ [W/O 26x1 3/8] 仏式バルブ(34mm) 0TW26-83F-NP」
適合/リムテープ参考・「パナレーサー リムテープ Poly-Lite [H/E 26×18mm] ポリウレタンリムテープ PL2618」
※タイヤまで変えなくても良いが、さらなる軽量化のために換える際は参考に。自分の自転車のタイヤに書かれている数字で27インチか26インチかを確かめられる。
以下、解説とその理由。
【解説1】ハブダイナモは重いしうるさいから取ってしまおう。
ママチャリには「ハブダイナモ」という発電機が付いていることが多い。自分で漕いでライトを点けるというあれ。
しかし「このライトを点けるとうるさいし重たいし」ってな具合で敬遠気味にならないだろうか?
※それはタイヤ押しつけタイプのダイナモ式発電ランプのこと
私は子供の頃そのために点けていなかった。というか周りみんなそうだった。だからこんなものは外してしまったほうが良い。確かにライトを点けるにあたって電気代がかからないというメリットはあるものの、
今や超燃費の良いLEDライトが2000円前後で買える時代である。
それにダイナモライトは大して明るくない。長持ち用のLEDライトも道を照らすほど明るくはないが、それならLEDライトのでも良いだろう。
自転車ライト参考・「対夜道!自転車のライトを永久機関式にするオススメLEDライト!」
【解説2】そうするとその分ホイールが軽くなる。
ということで軽量化となる。
計ったらダイナモ付きが2700グラムで、フラットなホイールはステンレスでも1400グラム(これはアマゾン発送重量から推定)となった。アルミなら1キロ未満となる。
「その程度の軽量でなにか変わるの?」
と思われるかもしれないが、
回転部の変化は一番大きいと言われるのだ。
身体に脂肪がついて5キロ増えるのと、脚に5キロの重りを付けて走るのとの違いくらい違うというわけである。
【解説3】アルミとステンレス製があるが「ステンレス製」を推奨。
丈夫だから。
アルミのほうが軽量だがステンレス製のほうが丈夫。ママチャリはなんだかんだいっても耐久性も大事。
ステンレスならとりあえず安心。
アルミ製のホイールがどこまで耐えるのかは定かではないけど。(アルサスのホイールはどっちだったんだろうか今でも知らない)
もちろんアルミ製でもちゃんと売られている以上それなりに強度はあるわけだが、
万が一を考えたらステンレス製のほうが安心できるというだけ。
【後輪ブレーキ強化】キーキーなんて言わせない!(3千円?8千円?)
ママチャリ後輪の外し方
ということで今回は後輪に及ぶ交換となりますよ。
①後輪を外す
②うるさいバンドブレーキを取っ払う(最難関)※ローラーブレーキ車輪を買えばすっとばせる
③メタルリングブレーキを取り付ける(サーボブレーキでも可)
ということであります。こちらも画像見ながら行えばできるっ。自分なんかネット見ないでやってたからねっ。
「雨の日でも制動力が落ちない自転車最強のディスクブレーキ」に替えたい人たちがおられるけれど、ママチャリの後輪ブレーキはほとんどそれと同じ機構だからね。「車軸をダイレクトに止めることで、リムを挟んで止めるより確実」というわけで。ディスクはロードやマウンテン系のスポーツホイールじゃないと無理だし。できないことはないけど。だが基本的には規格外改造。「みため目的(?)」ならば良いが、機能目的ならローラーブレーキにするくらいがベスト。というか推奨。
安物自転車に大量搭載「バンドブレーキ」/種類はドラムブレーキ
通称「鳴きブレーキ。」
しかし安物なので少しでも錆びるとキーキー音がけたたましくなり響きわたるという。バンドを締め付けて車輪の軸を包んで止めるかららしい。バンドブレーキ自転車は販売しないお店もあるくらいだとか。付いていた場合、交換すればすぐにママチャリ性能アップといえる。
ということでこれは交換したほうが良いのではないかというお話。
サーボブレーキが順当/種類はドラムブレーキ
普通のサーボブレーキ
バンドブレーキはそのままサーボブレーキに交換が可能であるという。交換が推奨されている。
サーボブレーキ取り付けかた
しかし個人的にはこちらを推奨!
なんかかっちょいいメタルリンクブレーキ/種類はドラムブレーキ
カッコイイから個人的におすすめ!
こちらのカッチョイイブレーキもバンドブレーキのものからそのまま取り付けが可能であるとか。グリスまみれの金属盤で締め付けることでキーキー音が鳴らないようになっているのだとか。
メタルリングブレーキの付け方実践!
しかし、
激安大量流通のバンドブレーキが侮れないのは、それゆえのバカ固定仕様であること。
こういった激安自転車についているシロモノは大抵が使い捨て前提であるから整備しづらい構造になっている。
参考・「車輪だけ持ってホームセンターで外してもらう手もある(ついでに何か買ってからやで!)」レビューマジック さま
「バンドブレーキを外す」
という工程こそが
「このブレーキ交換難易度の全て」
と言えるのである。
これで外せるとは思う。
代替品・「life_mart 空回り防止用特殊工具 Y字型 ユニバーサル ホルダー ツール」
外している模様・「ブレーキ台座を取り外す!/ママチャリ後輪ブレーキ交換ガイド」
「これがキツイな~」というのなら、
「後輪(リア)」を新たにそのまま買ってしまえばよいのである。
ドラムブレーキ仕様(互換/サーボ&メタルリングブレーキ)
27インチ(ドラム系/外装6段)
27/アルミ版・「アサヒサイクル アルミ27インチ 外装6段用リアホイール(ドラムブレーキ仕様) XB627」
26インチ(ドラム系/外装6段)
26/アルミ版・「アサヒサイクル アサヒサイクル アルミ26インチ 外装6段用リアホイール(ドラムブレーキ仕様) XB626」
外装6段化することにはなるが、比較的安く後輪をまるっと交換が可能。
アルミやステンレスという材質は在庫状況によって価格が流動するのでその時安いものが良いだろう。できれば耐久性の面からステンレスがいいがね。
「6S化」のやり方
外装6段装備
6Sギア参考シマノ リアスプロケット MF-TZ20 6S 14-28T w/チェーンプロテクター AMFTZ20CP6428T ギア外し(付けるだけなら要らないけど)SHIMANO(シマノ) TL-FW30 ボス抜き工具 Y12009050 シフター参考(握るタイプ)シマノ SL-RS35R6 6段 2050mmインナー シフトレバー 右レバー シフター参考(トリガータイプ)シマノ サムシフターPLUS リア6S インデックス SL-TX50-R6 ASLTX50R6AT ケーブルカバー参考ALLIGATOR(アリゲーター) シフト用アウターケーブル Φ4×2000mm LY-166UD グレー 6S対応チェーン参考シマノ HGチェーン 116L 6・7・8速用 CN-HG71 参考「チェーン交換用の記事」 参考「8Sだけど変速機調整に参考になるかもしれない記事」自転車のエンドタイプでリアディレイラーの種類を決める!
正爪タイプSHIMANO(シマノ) RD-TY500 7/6S 正爪ブラケット ERDTY500MB ERDTY500MB 逆爪タイプシマノ リアディレイラー TOURNEY RD-TZ50 GS ERDTZ50GSBT 直付タイプシマノ リアディレイラー RD-TZ50-GS 6S 直付用 ERDTZ50GSDT
そしてこの際ローラーブレーキ用の車輪にしてみるのもひとつの手である。
ローラーブレーキ仕様(外装6段)
27インチ/ローラーブレーキ/外装6段
※変速機は外装6段用
26インチ/ローラーブレーキ/外装6段
※変速機は外装6段用
「ローラーブレーキ化」のやり方
ローラーブレーキ
少々お高くなってしまうが車輪ごと売っているのでそのまま変えればそれで済んでしまうのだ。おまけにホイールも新調できるということで。バンドブレーキを外す際に工具を買うと同じ値段になるから工具買うならこっちの車輪を購入したほうが良いだろう。
ええい!もう変速機も内装三段にしてまえこんちくしょう!
27インチ/ローラーブレーキ/内装三段
ステンレス
アルミ
※変速機は内装三段用(内装のほうがおすすめだが高価いのがネック)
26インチ/ローラーブレーキ/内装三段
ステンレス
アルミ
※変速機は内装三段用(内装のほうがおすすめだが高価いのがネック)
「内装三段変速」のやり方
内装3段装備
グリップタイプのシフターキャプテンスタッグ オッフル SHIMANO製 変速機 レボシフト 1600mmワイヤー付 3段 右用 トリガータイプのシフターキャプテンスタッグ オッフル SHIMANO製 NEW内装3段変速レバー ワイヤーキャプテンスタッグ オッフル 内装3段用変速ワイヤー1520mm シルバー Y-2461 小物類一式シマノ リアハブ SG-3R40 小物セット 14T ARMCLIP:3/4 81.85 ESM3R40S3101JNC※ギアは14Tが通常。変えたければ以下を参照。
ギア取り付け「リアギアスプロケット交換」 ギア種類「どれくらいのギアがいいのか?」
車輪を買ったらリムテープも。
27インチ用リムテープ(幅18ミリ)
26インチ用リムテープ(幅18ミリ)
はい、
値段がまちまちなので材質にこだわらず安い物を選ぶのが良いだろう。
ということで値段がかなり流動するのでその時々の判断で安いものを選ぶのがよろしいかと思う。だからこんなにラインナップして補足してみたというわけである。そういう時は選択肢があったほうが良いであろう別に。別に売りたいからではないのである。別に。
つまりこういう工程↓
まずリアホイールを外すと道が開ける!(ママチャリ後ろ車輪外し方)
ローラーブレーキ自体はそのまま車輪に取り付けてネジ締めて、後輪を取り付ける際に留め具でつなければOKなのでカンタン。
そしてブレーキ類の調整!(ブレーキワイヤーやレバーなどについて)
という感じであります。
値段的なことを考えたらもうそらわけわからんことになっとるわけやで。
考えるな。支払うんだ。
経験にいいい!!
新車買ったほうがええ。普通は。
さて、
ママチャリ快適化はだいたいこれくらいとなりやす。
それほどの効果はないかもしれないが、
他にもある。
前ブレーキ微強化(2千円?)
前キャリパーブレーキを微強化
薄っすらと強化されるシングルからデュアルへの新調。「元から付いていたブレーキが古くなってきたらついでに」といった感覚で良いとは思うけれど。
グリップ快適化(2千円?)
エルゴグリップへの交換
元から付いていたので13年乗っていたわけだからそこまで困るわけではないけれど、たしかにエルゴグリップは良い。手がしびれない。フィット感がある。握りやすい。
お金を使わしたいんじゃないですよ。
ママチャリ正当改造
ブルホーン化
9速から10速改造