ブレーキ替えると自転車が変わる。
※ママチャリ(シティサイクル・軽快車)、ミニベロ・折り畳み自転車、子供用ジュニアマウンテンバイク・キッズバイクや電動自転車などなど、基本的にはあらゆる自転車のブレーキ交換及びブレーキレバー・ブレーキワイヤー・ブレーキレバーの整備や交換に使える内容です。(Vブレーキを使っているクロスバイクやマウンテンバイクなどはこちら)
そんな言葉もあるとかないとかあると思えばあるとか。ブレーキワイヤーも「固くなったり軋んできたり」など引っかかるところも出てきた。夏場は良いが冬場になると固まる。「アウターカバーもサビサビのボロボロ」でダサい。それに「ダウンヒルでは命を握っている」と言ってもいいブレーキ本体が13年モノビンテージでは心もとない。
交換することにした。あるいは修理。
ブレーキ自体の交換や、ブレーキレバーとワイヤー類の交換などすべてやります
交換する前にデジカメなどで元の状態を撮影しておくと、あとあと構造が理解しやすく、また元に戻しやすいのでオススメだ。基本的には交換前の物がどのように取り付けられていたのかを把握しておけば、取り付ける際もスムーズに理解でき解りやすい。
自分の備忘録として「使用したアイテム」と「修理交換のやり方」を詳しく記しておく。
↓ワイヤー交換のやり方はこちらの詳しいサイト様をお手本にしたぞ
ブレーキレバー&ワイヤー交換に使うアイテム
まるっとフルセット
シマノブレーキレバー左右&ワイヤーとアウターのフルセット
BL-T4000-P
シマノ(SHIMANO) ブレーキレバー(TREKKING) BL-T4000-P ブラック 左右レバーセット 2フィンガー
シルバーが良いならこちら・「SHIMANO(シマノ) BL-T4000 左右セット ブレーキケーブル付 シルバー BL-T4000SET」
これは左右レバーとワイヤーのフルセット。
基本はこのフルセットでレバー&ワイヤー交換が出来てしまうわかりやすいパック。意外と「どれとどれを買ったらええねん」とかなるから。とにかくこれで基本OK。
ブレーキセットの上位版
BL-T610
シマノ(SHIMANO) ブレーキレバー BL-T610 左右セット ブラック EBLT610PAL DEORE(ディオーレ)
手が大きい(指が太い)なら3フィンガーモデル推奨・「SHIMANO(シマノ) BL-T611 左右レバーセット ブレーキケーブル・パワーモジュレーター(PM70)付属 ブラック BLT611SET」
※【着脱が容易な上位グレード】…上位版である「ディオーレ(シマノ製品)」のブレーキレバーなら整備に便利。「取り外しにグリップなどを外す必要がない」からこまめに自転車の手入れをする予定ならこっちをおすすめする。
関連記事・「さらに言うとグリップも六角レンチで装着できる物のほうが整備しやすいよ。」
※ワイヤーとアウター類はついてないと思うので(?)別途用意しよう(以下で紹介)
「さすが上位版だ」と言える性能!(メンテナンスしないなら不必要かな)
予備のケーブルとアウター
ALLIGATOR(アリゲーター) ブレーキ用インナーケーブル ステンレス Φ1.6×2000mm LY-BSTSK20UB シルバー
シマノ純正品でもOK・「シマノ MTB用SUS ブレーキインナーケーブル 2050mm×φ1.6mm Y80098210」
とはいえ予備としてこちらのケーブルやアウターの単体品もあったほうが良い。
※特に後輪ブレーキに対して。2メートルあれば御の字。
今回自分は使用した。「フルセットに付属するワイヤーやアウターが短い場合がある」からだ。あるいは「ワイヤーを潰してしまったので」とか。結構きつく締めるから調整しなおすだけでも摩耗するのだ。「じゃあはじめからバラで買った方が安いじゃないか」となるもんだけど安くないんだよねこれが。ブレーキを左右別で買うだけでもうフルセットより高価いんだから。
アウター代替品・「Jagwire(ジャグワイヤー) 2mオリジナルアウターキット ブレーキ用 ブラック 52P2M/BLK」
※アリゲーターのアウターがAmazonで取り扱いにくくなっている時期にはこれが代替品かと
ケーブル類だけ交換したいなら
※ブレーキレバーが使えているなら「グリップも外す必要がない」ので作業はラクラク
工具類
六角レンチ
ホーザン(HOZAN) アーレンキー キーレンチ 六角レンチセット 9本セット 収納ホルダー付 対辺サイズ:1.5/2/2.5/3/4/5/6/8/10 W-96
ブレーキレバーの取り付けに用いるのは六角レンチ。
※5ミリの六角レンチがあればそれでOK
スパナ類
こういったスパナレンチはとにかくよく使うから必需品。
※10ミリのスパナがあればそれでOK
それまでペンチでやってたのがウソのようにくるくるネジやナットが回る幸せ。
ネジザウルスは万能
ワイヤー切ったり、バナナキャップ外したりする道具。
※その手のアイテムを持っている場合は要らないし、ワイヤー先端部に装着されている保護キャップはちょっとしたペンチか何かでも外せる
今回、ブレーキレバーをハンドルに取り付ける際に六角ナットを潰して舐めてしまッタがこれさえあれば大丈夫。話題のネジザウルスでぎゃりんぎゃりんと外してしまえるひゃっほう。(シマノブレーキレバーの六角ネジは5mmレンチ穴で15mm長のネジである)
そんでもって「余った余分なワイヤーも切断できるワイヤーカット機構」も付いている。
左の傷跡が鉄腕ハサミ。右がネジザウルス。一石二鳥の役割。別にワイヤーカッターを持っていればいらないし、それ専用品のほうが良いのだろうけどできるだけ経費削減とすれば、これで十分ブレーキワイヤーごときは処理できる。
※この会社のシリーズで鉄腕ハサミというものがあるけどこれではワイヤーカットがとてもやりづらかった。ネジザウルスで良い。
とはいえワイヤーカッターの安定感
他の代替品・「ホーザン(HOZAN) ワイヤーカッター ステンレスワイヤー対応 編み込みワイヤーをばらけさせずにきれいにカットできます N-16」
こんな専用ワイヤーカッターがあってもいいけどね。「アウターカバー」も簡単に切れるし。
色々使えるヤスリ
「カバー内が潰れたら」これで広げていた。他で使ったヤスリ。棒状のものならなんでもいいけど。一応紹介や。箸で十分やな。
こんなところで自転車のブレーキ整備用品は十分でしょう
さあこれらのアイテムを使っていざ交換!!!!
ママチャリのブレーキ&ワイヤー交換方法だ。
ブレーキレバーを交換する際は「グリップを外してから」でないと装着できないと思われる。経口的なモンダイで。だからグリップも同時に交換してしまうと良いね。
ブレーキレバー設定 / 修理と交換
まずは新品ブレーキレバーのセッティングをしよう。
ワイヤーをレバーに引っ掛ける。根本のネジを回して溝を互い違いにし、ケーブルが外に出ないようにする。そしてアウターケーブルを通す。それだけ。
※ワイヤーだけ交換するという場合でも、取付構造は同じ。どんなレバーでも。
これでハンドルに取り付けるだけ。
後ろブレーキワイヤー交換
- 取り外し(後輪ブレーキからワイヤー留めを外す)
- 手元のパーツを外す
- 取り付ける(左ハンドルのレバーからワイヤーを通す)
- 引き代の調整
取り外し
まずワイヤーとブレーキの「接続部分の金具(ナット)」を外す
スパナでナット留めを外す
バナナキャップ外してワイヤーを抜く
※そして以前の古いワイヤーを取り外そう。ワイヤー先端のバナナキャップとやらはペンチ等で挟んで引っこ抜き、ワイヤーを取り外そう。「ワイヤーを引っ張ってブレーキを動作させる仕組み」であることはどのブレーキでも同じことだから、「この部分はバンドブレーキだろうがサーボブレーキだろうがローラーブレーキだろうが同じ」であるかと思われる。
※ここはかなり硬く締まっているので、ベストに合うスパナレンチで回すのが効果的だ。大体10ミリかな。
シティサイクルの後輪ブレーキはみんな同じように外します
ローラーブレーキ系の取りはずし例
※ママチャリ最高性能を誇るローラーブレーキ。
※メタルリンクブレーキも構造は似ている(互換性はないので交換するには車輪ごと)
ブリジストンの通学用自転車やそこそこ高級車に多いよね
ドラムブレーキ系の取りはずし例(バンドブレーキ・サーボブレーキ)
※ドラムブレーキとはバンドブレーキ、サーボブレーキのことで、構造は同じようなもの。
※メタルリンクブレーキもこの仲間で互換性はあるのだけど、構造はローラーブレーキに近い。
基本的な安物ママチャリやミニベロなどはこれでしょう
ブレーキレバーを取り外す(必要なら手元のパーツ類を取り外す)
手順
ブレーキレバー取り外し
※こうして「ブレーキレバーが単独で着脱可能なタイプ」ならこれだけでOK。(古いブレーキレバーも新しく取り付けるブレーキレバーもそうならね)
グリップ取り外し
※ハサミは特に指定なし。子供用の工具ハサミでもOK。(カッターは危ないと思うので非推奨)小刻みにチョキチョキと細かく切っていくのが安全確実だ。
変速シフター取り外し
※これらの手元のパーツ類は「六角レンチ(アーレンキー)」にて開け締め可能。
その他のカスタムパーツ取り外し
※その他、ハンドルバーに取り付けているカスタム用品などがあれば勿論取り外す。プラスドライバーで着脱するものも多いかな。ベルとかは。
外さなくても良さそうなら外さなくてもOK(ブレーキレバーが単独で着脱可能なタイプなら)
取り付ける
「左ハンドルのレバーとワイヤーケーブル類」を装着
車体のアウター受けに、ケーブル類を通していく
※こうやって「ワイヤーケーブル受け」を通し、後輪ブレーキまでを通して通して持っていく。「もともとあった交換前の物を見れば」わかるね。同じように通せば良い。車体をひっくり返して行うやり方もあるが、特にそうしなくとも問題はない。
ブレーキ側に「ワイヤーを留める」
「ネジの中が空洞になっている」から、そこにワイヤーを通す
「ワッシャ(薄いやつ)」と「ナット(六角ネジ)」で軽く締めて固定する
それで後ろブレーキワイヤー交換の基本は完了!
ローラーブレーキの場合のナット留め参考
ドラムブレーキ系の場合のナット留め参考
ドラムブレーキ類は細かい備品がちょっと多いかな
ここまでが、
いわば後ろワイヤーの仮組み。
あとは調整(後ろブレーキワイヤー)
ワイヤーの終い部分を、
「かなり引っ張りながらピンピーーーーンと張らせておいて(テンション上げる)、支点部を前に倒し、すかさずナットネジを締めていく。」
このナットはかなり締め上げる。
※ここが引っ張られるわけで、弱いとナットごと飛んでいってしまうから。それだけ締め上げてしまうものだから「中のワイヤーはだいぶ潰れてしまうことになって流用がきかない」場合もある。
ここは自分の調整力が試されます(?)
この支点部分が「前倒し」されていないと、手元のレバーを引いても効きが弱くなる。
※ココが引かれることでブレーキが作動するわけ。だから「ココを軽く引いておく(前に倒す)」と「レバーで引く分が少なくなる」ので「少し引けばよく効くようになる」というわけだ。
これにて後ろのワイヤー交換を完了!
前ブレーキワイヤー交換(キャリパーブレーキ)
- 取り外し(前輪ブレーキからワイヤー留めを外す)
- 手元のパーツを外す
- 取り付ける(右ハンドルのレバーからワイヤーを通す)
- アウターケーブルの長さ調整(重要)
- 引き代の調整
同時に「前ブレーキユニットをデュアルピポットにする」ことをおすすめするぞ!
取り外し
まずワイヤーとブレーキの「接続部分の金具(ナット)」を外す
※やはりこれもきつく締まっているので合うレンチで回すのが良い。やはり10ミリスパナかな。ここは前も後ろも一緒で、とにかくワイヤーとブレーキ側の接続部の金具を緩めて前のワイヤーとそれを保護するボロボロのアウターを取り外す。
キツく固着していたらハンマー!
※キツく締め上げる箇所なものだから固着してワイヤーが引き出せないこともある。そんな時はこうしてハンマーで「ガツン」とやる。そんなに力を入れなくていいけれど。
バナナキャップとやらも引っこ抜く!
※ワイヤーの先端に付いてるストッパー(バナナキャップ?)とやらはペンチか何か(ネジザウルスとか)で挟んで引っこ抜く。そうすると晴れてワイヤーを引っこ抜ける。
ブレーキレバーを取り外す(必要なら手元のパーツ類を取り外す)
手順
ブレーキレバー取り外し
※こうして「ブレーキレバーが単独で着脱可能なタイプ」ならこれだけでOK。(古いブレーキレバーも新しく取り付けるブレーキレバーもそうならね)
グリップ取り外し
※ハサミは特に指定なし。子供用の工具ハサミでもOK。(カッターは危ないと思うので非推奨)小刻みにチョキチョキと細かく切っていくのが安全確実だ。
変速シフター取り外し
※これらの手元のパーツ類は「六角レンチ(アーレンキー)」にて開け締め可能。
その他のカスタムパーツ取り外し
※その他、ハンドルバーに取り付けているカスタム用品などがあれば勿論取り外す。プラスドライバーで着脱するものも多いかな。ベルとかは。
外さなくても良さそうなら外さなくてもOK(ブレーキレバーが単独で着脱可能なタイプなら)
取り付ける
「右ハンドルのレバーとワイヤーケーブル類」を装着
アウターケーブルが長いならカットする!
とくに「アウターケーブル」をカット。
(ワイヤーは抜いておいて)
右ハンドルから前ブレーキまでの距離によって、そしてワイヤーカバー(アウター)自体の長さによっては長過ぎることが多々ある。というかある。キホン長い。
そんな時はカット。
最初はアウターだけ長さを調整。
ワイヤーカバーの役割はワイヤーの保護なので、シビアに考える必要はない。ハンドル部分がスッキリするようにカットすればOK。大体の長さで良い。
ただ、
出来るだけストレートな距離に。
「ハンドルからブレーキまでの長さは出来るだけ短くシンプルに」しておくと良い調整ができるだろう。弛ん弛んしているよりは「ワイヤーを引くチカラがダイレクトに伝わる」から。鈍いと困る箇所やもんね。
アウターの長さ調整はとても大事ですが、とても簡単なのです(シビアな調整じゃない)
そうしたらアウターケーブルをセットし、
その中をまたワイヤーケーブルを通せばOK。
とにかくワイヤーを通していき、セットする
※こうやってブレーキレバーにセットしたワイヤーを取り回し、付いていた時と同じようにワイヤーを「ネジの空洞に通して」ワッシャとナットで軽る~く締めればOK。
それで前ブレーキワイヤー交換の基本は完了!
前ワイヤーの仮組みは終了。
あとは調整(前ブレーキワイヤー)
ワイヤーの終い部分を、
「かなり引っ張りながらピンピーーーーンと張らせておいて(テンション上げる)、支点部の位置調整し、すかさずナットネジを締めていく。」
このナットはかなり締め上げる。
※ここが引っ張られるわけで、それが弱いとナットごと飛んでいってしまうから。それだけ締めあげてしまうものだから「中のワイヤーはだいぶ潰れてしまうことになって流用がきかない」場合もある感じ。
ここは自分の調整力が試されます(?)
※ただ「片効き」していてそもそもブレーキの効きが悪い様子であるなら(レバーを握ったときに片方が先についてしまうような偏りがあるかどうか確認してみよう)、ワイヤーを固定する本締めの前に片効きを解消しよう!
これにて前のワイヤー交換を完了!
と、概要はこんな感じ。
詳しくは世にあるのでね。
参考師匠サイト・「後ブレーキワイヤー交換方法」TAKAよろず研究所 さま
参考師匠サイト・「前ブレーキワイヤー交換方法」TAKAよろず研究所 さま
あくまで自分の感想や知識備忘録やで。
関連記事・「交換後の感想(ブレーキ変えたらコペルニクス的発想の転換がごとく世界が変わった)」
関連記事・「ブレーキ知識全般」
今回はさらに、
ブレーキの異音が気になったので今回交換に踏み切ったのであるが、「後ろのローラーブレーキはグリスを挿すだけ」でよかった。
しかし「前キャリパーブレーキは新調しておこうかな」ということで結局新調した。
ワイヤー替える前にやったらよかったじゃんって話だけど。
キャリパーブレーキ交換(デュアルピポッド式へ強化)
自転車のフロントブレーキ交換となりますよろしくどうぞ。
左が新型キャリパーブレーキ(テクトロ製デュアルピボット式)、右が13年ものビンテージのシングルピポット。年季を感じさせる移植作業となります。(シューだけ交換されているけど)
ダブルピボットのキャリパーに替えてブレーキ強化!
前ブレーキの交換目次
- 使うおすすめの前ブレーキ
- ブツ外す (とりはずし)
- ブツ取り付け (とりつけ)
- ワイヤーを引っ張る
- 「片効き」解消調整 ※重要
ママチャリの制動性能をグーンとあげよう
デュアルピボット式
※シティサイクルの前ブレーキは「車輪の両サイドのリムを挟む」ことで制動するリムブレーキだが、多くの安物ママチャリでは安価なシングルピボットが採用されている。これは一つの支点で作動するため力も弱くバランスも取りにくいとされる。デュアルピボットには2つの支点でガッチリ挟める利点がある。(ダブルピボットとも)つまりはブレーキ強化につながるとか。
キャリパーブレーキ交換強化に使うアイテム
テクトロのデュアルピボットブレーキ(テクトロ800A)
BR-TK-180(フロント用)
モノは同じ新バージョン・「TEKTRO(テクトロ) 810A FRONT BLACK BR-TK-M001」
モノは同じ代替品/銀カラー・「アライ(Tektro製)800A前キャリパーブレーキ 1」
モノは同じ代替品/黒カラー・「アライ ロゴ(TEKTRO 800A FRONT BLACK) 800Aキャリパーブレーキ ブラック スモールパーツ付属 301」
アーチの長さ(ディメンション) | センターボルトの長さ:フロント用 |
61~78mm | 48mm(前用は長い) |
今回はTEKTRO(テクトロ)の逸品を使用。
※大体の自転車に使える万能の人気アイテムのため品薄時期もあるから、代替品はアライ製を。モノは同じ。(モノ自体はテクトロ製で同じだがロゴが違うというマイナーチェンジ版。ここからもよく売れている。)※そういえば「810A」という新バージョンも出たみたい。キホンは同じ。
お手頃価格で有名ブランド品でさらにはデュアルピポットということで新調&強化の一石二鳥。大体の自転車はこれでOKという万能アイテムです。ちなみにこれは「右ハンドルブレーキレバーを引くと」前ブレーキが動くタイプ。左ハンドルからワイヤーを通すと角度的にキツイのでね。(というか基本的に前ブレーキは右レバーと決まっているけど)
DIACOMPE(ダイアコンペ)のデュアルピボットブレーキ
DL800(フロント用)
最近ではこんなのもあるらしい
※ロードバイク用のキャリパーブレーキは小さいよ
(お高価いシマノ製キャリパーブレーキのヂュアルピポットだが、小さいのでママチャリには嵌まらないと思われる。基本的にロードバイク用。)
※高価なブツ
(コチラはテクトロのゆったりサイズ。ママチャリ系ならこっちのほうが合う確率は高いと思うが、とても高価い。こちらもロードバイク用か。)
スパナ類
※10ミリスパナレンチも使う
さあこいつを取り付ける!!!!
※普通のTEKTRO(テクトロ) 800A REAR SILVER BR-TK-181
まずは
取り外し!
取り外し
止めてある金具という金具をいっさいがっさい取り外す。
ワイヤーとブレーキをつなぐナット部分もグリングリン回して外し、
※10ミリのナット箇所。これを左回しで外していく(正ネジ)
ブレーキと車体をつなげている通しネジ部分のナットもぐりんぐりん外していく。とにかく前のブレーキとは一切の縁を切るのだ。
あとは残ったここらへんの金具や長ネジを外すと、泥除け(フェンダー)も外れるので覚えておこう。
※後々新しいブレーキを取り付ける際は同時に取り付け、また調整なども同時に行うからだ。
あれを外して引っこ抜けば、新ブレーキを装着できる。
綺麗さっぱり13年連れ添ったマスラオーとはお別れ。
※外したネジなどは後で使うこともあるので整理しておいておこう。自転車のデザインによっては新ブレーキをはめる場合に車体とぶつかってしまうこともある。その時にどれかの部品(ナットなりワッシャなり)をかましておけば距離が取れるからだ。まあそんな使わないと思うけどっ!
そして
取り付ける!
交換
さあ取り付けるぞ。そのままハマるがままにハメこむ。
特になんのこともなく嵌めこまれて換装完了。
銀色に輝いていてカッチョ良いね!
※ただ車体側のフロントフォークとの距離がわりとギリギリだったので「前のシングルピポットブレーキ部品から「なにかしらかまして距離を開けても良かったが」基本的にはフツーにはまったよ。
取り付けのポイント
↓間隔スペースをとるように!
↓形状を合わせて!
↓ある程度は「ゴリ押し」でも可!
いろいろ気にしない!
取り付けのおさらい
ポイントといえば「ブレーキと車体を通す長ネジ部分の間に入っている厚めのリングは、丸いフレームに合わせて半円形ともいえる形をしているから、それを合わせる。」というくらい。形状的に合わなくとも「ネジで締めた際にガタつかなければ」世は事もなし。気になるなら「前の外したブレーキ部品から物色して合いそうなものを装着すればよい」のではないかね。
次にシューの部分で長さを調整。
挟む部分のゴムを「ブレーキシュー」というが、その部分も上下に調整できる。これでリムを挟める位置まで調整する。
※ブレーキ取り付け当初「やっべー合わねえじゃんどうしよ~」ということで仕方なくメジャーで長さを測ってまた買おうかとしたらばそのときに気付いた。「あれこれあれ?あれじゃないこれ?……いやあれじゃん」
「それでもハマらないような距離感のおかしい自転車」の場合には「長いタイプ」のものがある。
900A/アーチの長さ(ディメンション) | 900A/センターボルトの長さ:FRONT |
72~92mm | 48mm |
800Aと比較(10ミリほど長い) | 800Aと比較(同じ) |
61~78mm | 48mm |
900Aというテクトロ製デュアルピポッドブレーキ。
※使う場合、FRONT(フロント/前)とREAR(リア/後)があるので気をつけよう。ママチャリならフロントしか用はないはず。(前と後ろ用ではセンターボルトの長さが異なる)後ろはバンドブレーキやローラーブレーキなのだし。(ママチャリ魔改造でもしない限り)
これは同じシリーズの製品だが「挟むところの長さがにゅーんと長い」というやつ。つまり「ブレーキアーチが長い」やつ。「折りたたみ自転車」だと長いアーチになることが多いみたい。
この「900AのREAR(リア/後)バージョン」は「基本的にロードバイクにしか使わない」から注意!
あとはワイヤーを通して調整していくだけ。
上から通す気満々の箇所を通して、
それから穴の空いたネジへと通して、
ワイヤー支点を上の方にズリ上げつつ、
ピンピーーーーンに張りながら、そして支点部をズリ上げて(上げ過ぎ注意)、ナットを締める。ここの締め具合は本当に重要で、ここが決まらなければ良い調整はできない。
※まだ仮締め程度でOK。つまりそこそこ軽めにしておく。片効き調整をして本締めするから。
【ちょいメモ】2つ支点があるデュアルピポットブレーキの「右側の調整」はこれで可能。
※ちなみにデュアルピポットの場合は「ワイヤー支点部をずり上げ下げすると、自転車から見て右側のブレーキシューの側が調整」されるシステム。キホンは上げ気味で固定するが、このワイヤー支点部を上に上げすぎてもイケない!片効きになってしまうので注意!上げ過ぎ注意!ここを上げすぎると右のアーチがリムに寄るので、つまり寄せすぎるとこちらが先に着いてしまうのだ。逆にわかりづらいか。いまは話半分に聞いておいて。
まあココらへんは「実物を自分で動かせばだいたい理解できる」と思う。
「片効き」をさせるな!完全なる調整!
※使うのは10ミリのスパナ
これはすごい大事な調整。
位置を調整するために「ブレーキ本体を下から持ち上げつつ」、ブレーキと泥除けフェンダーを締めているナットを回し、「しっかり固定する」のだ。(勿論同時に泥除けフェンダーの位置調整もする)これはすごい大事な調整。
ブレーキアーチの位置
幾つかの重要ポイントがあるが、まず当たり前なことに「ブレーキのアーチそのもの」の位置を仮定する。リムを左右対称に挟めるバランスの良い位置がいいよね。当たり前な話だけど。
泥よけフェンダーの位置(ある場合)
そして泥よけフェンダーとブレーキの留め具が同じになっている場合は、このフェンダーも同時に調整する必要があるので「泥よけフェンダー」の位置も仮定する。やっぱりタイヤにスレない位置がいいよね。当たり前な話だけど。
全体の位置調整
正面から見て「全体のバランス」を確認。すべてが数学の理想のごとく「対称性」を持つように。といっても、ブレーキはリムを同時に挟めるか?フェンダーはタイヤに当たっていないか?単にそれだけのことさ。
ネジを締めて本固定
ネジやナットを締めることで全てが「本固定(本締め)」される。が、その際にチカラが入るので全体の仮定がズレてしまうことがある。よってフェンダーやブレーキをちょっと抑えながらネジを本締めするのだ。
こんなところで「片効き」対策のキホンは終了。
一度覚えてしまえば、
いつでも自分でブレーキの調整が可能となる。
【ちょいメモ】2つ支点があるデュアルピボットブレーキの左側のアーチ調整はこれで可能!
※こうして調整をしないと「片効き」という「ブレーキ劣化現象」が起こる。「本来両側から挟んで止めるブレーキが、片側が先に付いてしまうことで本来の効果が発揮されない」という現象。ブレーキが掛かるまでの時間も長くなってしまい、「衝撃が車体に伝わってつんのめった状態になりやすく」、ひいては体にも衝撃が伝わってガクンとなる。つまりダメダメ。いまは話半分に聞いておいて。
まあココらへんは実物を自分で動かせばだいたい理解できると思う。
【ちょいメモ】ワイヤー支点部も上げ過ぎないことが右側のアーチ調整に!
だからこうして調整しておこう。
( ̄ー ̄)bグッ!
キャリパーブレーキの軸がズレているとどれだけ調整してもしょうがないので、うまくいかないならこの箇所を15ミリレンチなどでグイッとセットしてあげよう。センターラインを出すというのか、まあ上手いこと片効きしないように位置調整してもらえば良いでしょう。裏技的な豪腕整備だけど。(薄めのレンチ推奨/手元にあるレンチで試してみよう)
おすすめはペダルレンチ/15mm・「PWT ハイトルク ペダルレンチ PW163」
ホームセンターで買ったのに初期整備されてなくて!
右舷オッケー!!サーイエッサー!
左舷オッケー!!サーイエッサー!
バアアアアァァーーーーーーーーーンンんんん!!!!!!!
という感じに、
ホイールリムとブレーキシューとの間がこれくらいなら良いのではないか。
レバーを握った時、
というより「触ってかるく指先を動かしたら効いた」というくらいがよろしいかと思われる。
実際はどうなのか知らないけど自分はこれが良いと判断している。
ブレーキをかけるのが楽しみになったのは生まれて初めて。
【交換後の感想】ブレーキ変えたらコペルニクス的発想の転換がごとく世界が変わった
後輪のブレーキ交換ならこの記事↓
クロスバイクなどのVブレーキならこっち↓