禁断のママチャリ700C化。
悪魔に魂を売らないかぎりは手を出してはいけないミッションとなる。ママチャリの良さをしってなお手を染めるのなら誰にも止められまいて。
→「仏式バルブなどに関してはここ!!(700Cのタイヤ取り扱い)」
→「空気圧などに関してはここ!!(700Cのタイヤ取り扱い)」
ママチャリはスポーツ自転車と違って規格がバラバラ。ほんとうに自由すぎてカスタム知識がまったく一般化できないのである。ゆえに全然お勧めできない。「あれもないこれもないこれはまちがいだあれはつかない」という具合に予算ががどんどん上がっていくのはほんとにしんどいものである。よっぽどの理由がない限りは新チャリを買っとこう。
単に速くするためにタイヤを細くしたいならママチャリ規格でも細いタイヤは存在するぞ。
普通の「ママチャリ×ホイール×タイヤ交換」ならこっち。
まず「ママチャリの前輪後輪を外せる」ことが前提
ママチャリ車輪外し方
ただでさえ規定外の作業となるママチャリ700Cに挑もうというならばこれくらいはできなければならない。けっしてママチャリ前輪後輪交換画像が無いからではないのだ。
エンド幅は何ミリ?
エンド幅測り方
要は自転車の車輪を入れる幅が「ある程度存在しないととダメだろう」ということ。700Cホイールの軸幅が130mmないしは135mmであるから、それとそう遠くない数値でないと取り付けは厳しいものとなろう。ママチャリのフレームの幅を測ると判るようだ。
※奇跡的にも我がアルサスはエンド幅が130mmというウルトラCを記録。フロントは少しグイッてやったけど。
もう二度と戻れないんだよ。
その場所には。
「街なかを快適に走る」という世界には。
本来そう産まれた世界には。
もう戻れなくなってしまうのさ。
そしてそいつはきっとな、
”ママチャリならざる何か”
なのさロック。
ママチャリでもなく、
クロスバイクでもなく、
何にも成りきれない哀れなアルミの獣。
出典関連記事・「【ママチャリカスタム闘山伝説⑤】それは"ママチャリならざるナニカ”への変貌。もうその世界では走れなくなってしまうだろう……。ありがとう、そしてララバイ。」より
700C換装の様子
以下、
やり方。
さあ行こう。振り返るな。そこにはなにもないから。
使ったアイテム
700Cホイール(シマノ製品)
WH-R501-A-FR(エンド幅:130mm ロード用/8S/9S/10S対応)
前のみ(フロント)
WH-R501A-F
後ろのみ(リア)
WH-R501A-R
シマノ(SHIMANO) ロードホイール WH-R501A-R(エアロスポーク仕様) リア QR リア エアロスポーク仕様 8/9/10S対応
前後セット
※【シマノ 「WH-R501-A-FR」 エアロスポーク】というモデルが在ったんだけどね
最近はこれが売れ筋だとか・「ただし8速~10速対応するにはスペーサーを用いる必要がある/シマノ ホイール WH-RS010-PCB 前後セット 11S対応」
11速にする気なら・「クロスバイクやママチャリやMTBを11速超多段ギアにするには?」
最安級×最強コスパ×シマノ製ホイール!!
※リムテープはSIMANO製がすでに巻かれているぞ
※7S/6S未対応
「このシリーズの基本型は「WH-R501 」(アマゾンリンク)」で最も多く使用されているし、あるいは、「リム高が高くさらに空気抵抗に優れているが少し重たい「WH-R501-30 」(アマゾンリンク)」」が存在するみたいだ。今回自分が使用したのは「WH-R501-A」という「エアロスポーク仕様」であります。効果の程は定かではありませんが名前の響きが格好良いので。
関連記事・「ホイール×タイヤ知識」
8速化するつもりならコッチも読んでおこう・「リアディレイラーはつくかな?」
9速~11速に挑むならどうぞ・「山の坂道最強車をめざすシティサイクル自転車がヒルクライムをこなすための9S,10S,11Sカスタム方法知識?」
135mmのエンド幅ホイール(つまりクロスバイク規格)が欲しいならここを参考に
タイヤ×チューブ(前輪)
ディスタンザ(幅32mm)
ブリヂストンのディスタンザ(ノーマル)32C(幅32mm)タイヤ。
ブリジストンの700×25/38Cチューブ 仏式 48㎜バルブ
ブリヂストン(BRIDGESTONE) 自転車 チューブ ディスタンザ (DISTANZA) F310110-700×25~32Cタイヤ適応 725328FS
ブリヂストンのディスタンザチューブ48mmロングバルブ。
※別に前輪専用というわけではなくて実験として違うタイヤ×チューブを履いているだけである。前輪は最もフラットな組み合わせ。
関連記事・「おすすめタイヤ知識」
タイヤ×チューブ(後輪)
ディスタンザ・タフ(幅32mm)
ブリヂストンのディスタンザ・タフ32C(幅32mm)タイヤ。
シュワルベの700×28/45Cチューブ 仏式 40㎜バルブ
シュワルベの極太チューブ40mmの少し長いバルブ。
※別に後輪専用というわけではなくて実験として違うタイヤ×チューブを履いているだけである。後輪は少し重いがタフ仕様に。
関連記事・「おすすめタイヤ知識」
チューブはタイヤ&ホイールとサイズがそこまで違わないモノを。(理由・パンク修理の際に有利)・バルブの長さも長すぎないモノを。(理由・パンク修理の際に有利)
空気入れポンプ(フレンチ対応/適正空気圧はタイヤに書いてあるぞ)
パンク修理方法&空気圧情報・「どこでもパンク修理方法半完全マニュアル」
700Cタイヤの標準は「仏式バルブ(フレンチ)」と呼ばれる。ロードバイクの本場ヨーロッパの主要国フランスが発祥であるからであるとかどうとか。
このアダプタを使えばフレンチバルブに空気を入れることができる。
※上記(BFP-04AGA)の空気入れポンプには必要ないみたい。専用オートヘッド搭載の精鋭ポンプだから。あくまで家にある普通の空気入れの場合に必要。
世に名高き携帯に最強なミニポンプ(仏式バルブ対応)
ただし空気入れ性能は通常ポンプより劣るので家でつかうなら大きい通常のポンプの方が良い。仏式バルブアダブター付属。
タイヤ着脱&トラブルに
タイヤの換装、パンク修理に一役買うツメ。
使ったことないなこれ。というかまだ700Cのパンク修理してない。(その後めっさしました)
パンク修理方法・「どこでもパンク修理方法半完全マニュアル」
スペシャル
ヤスリ的ななにかは必要になることが……。(もっとデカ目のでも良いけれど)
おまけ
シマノ (SHIMANO) MTBカセットスプロケット CS-HG41-8 8S 11-34T ECSHG418134 ACERA (アセラ)
BIKE HAND(バイクハンド) YC-501A/YC-126-2A SET シマノ(ロックリング)スプロケット 取り付け/取り外しセット
一応、ギアスプロケットも同時に付けちゃうのが手っ取り早い。ギアの種類は色々という程でもないけどいくらかある。
関連記事・「ギア知識」
さあママチャリ700Cタイヤ化に立ちはだかった要点↓
フロントフォークを削る。
はい出ましたいきなりの荒業。
いきなりのドメスティックな荒ぶるテクニックが爆発してしまいましたよ。ヤスリでゴリゴリやっちゃうという行為。親からもらった身体を傷物にするというそういう堕天的チャレンジであります。
今回はかなりコンパクトで小さいヤスリでやってみたが、
わりと少しの削りでイケたのでそれほどのことでもなかった。
まあこれも自転車次第なことであります。だいぶいい加減なママチャリフレーム規格の跋扈ぶりであるわけですから、あくまで我がアルサスの場合はそうだったというだけ。
一般化できるとすれば、
「嵌まらなかったら 削ってしまえ ホトトギス」
といったことであります。
↓こういう感じで嵌まらないわけです。
↓嵌める場所はネジ山みたいなところ。
↓車体はひっくり返したほうがやりやすいであろう。
あとはクイックリリースのシャフトで締めてしまえば、
これでママチャリ700C化は完了。
後輪も同じように嵌めこむだけ。
エンド幅が少し狭けりゃ広げて、
広けりゃワッシャを数枚かまして、
掴めなかったら削って、
責任はすべて自分で取って、
そうすれば世は事もなし。
一般的には全然お勧めできないというだけである。
ぜ~んぜんおすすめしない。
ママチャリはスポーツ自転車と違って規格がバラバラ。ほんとうに自由すぎてカスタム知識がまったく一般化できないのである。ゆえに全然お勧めできない。「あれもないこれもないこれはまちがいだあれはつかない」という具合に予算ががどんどん上がっていくのはほんとにしんどいものである。よっぽどの理由がない限りは新チャリを買っとこう。
700Cのタイヤ取り扱い(フレンチバルブなど)
仏式バルブ(フレンチバルブ)の取扱方法。
おフランスの取扱法基本
自転車競技の本場ヨーロッパを代表するのか“おフランス規格”フレンチバルブ!!
ホイール×タイヤを700C化するとバルブが「仏式バルブ(フレンチバルブ)」というスタイルへと変わることが多い。ママチャリであると英国式バルブ。虫ゴムがめんどいやつやで。
※フレンチバルブのほうが高圧力にも耐えられ、タイヤが硬く、低反発で転がりがよくスピードが出やすいとかどうとか。しかし同時に華奢でもあるので壊れやすいから触るときは気をつけなければならないとか。
仏式バルブ空気の入れ方
↓まずキャップを取って上部のネジを回すことから全ては始まる
↓続いて仏式バルブ用のアダプターをセット
↓空気入れをかぶせてドッキングする
空気入れどうぞっ。
↓そしてまたネジを締める
キャップを締めて終了。
タイヤの適正空気圧とは?
この適正空気圧というのはビミョーに大事。
ママチャリならそうでもないけど700C乗りになったら使いこなしたいところである。そしてママチャリにしたってパンクとは無関係な話ではないのだから。
パンク修理方法・「どこでもパンク修理方法半完全マニュアル」
空気入れはエアゲージ付パナレーサー製が良さそう。
タイヤの空気圧は意外に違う 例1 スポーツタイヤ MAX/650kPa(6.5気圧) 例2 とある安物ママチャリタイヤ1 MAX/580kPa(5.8気圧)
※レアな高気圧品例3 とある安物ママチャリタイヤ2 MAX/300kPa(3気圧)
※低すぎていつものように空気をテキトーにパンパンに入れたらチューブが破裂したよ成人男性が普通に「タイヤがパンパンになるまで入れましょう」とかやったら3気圧なんてすぐオーバーしちゃうみたい。(場合により。ケースバイケース。)
ママチャリの場合はテキトーで問題ないだろうけど700Cの場合は空気圧をコントロールできるようになるとカッコイイではないか。入れすぎてパンクとか嫌だしね。そういうのも要因としてあるみたいだし。自分のタイヤの適正空気圧の確認法はズバリ「タイヤに書いてある」ということである。
関連記事・「タイヤ知識」
関連記事・「仏式バルブの扱い」
基本のポンプ(エアゲージ付)米仏7気圧/英5気圧
対応バルブ | 充填圧上限(kPa) |
英・米・仏 | 米式・仏式時/700kPa 英式時/500kPa |
※例・700kPa(キロパスカル)=7BAR(バール)または7気圧(おおよそ値)
これはクロスバイク×ママチャリ用の基本ポンプ。
ママチャリなら問題なくどれでも使えるタイプである。ママチャリタイヤは心が広いのである。鈍感なわけではないのである。しかし700Cタイプの場合はタイヤの太さが28~32C(32㎜)くらいまでにしか使えない空気圧ということらしい。だからそれ以上に細い25Cタイヤなどに使いたい場合は、スポーツ用のさらに高気圧充填可能なタイプを選ぶとか。
おすすめ!高気圧用(エアゲージ付)米仏11気圧/英5気圧
対応バルブ | 充填圧上限(kPa) |
英・米・仏 | 米式・仏式時/約1100kPa 英式時/500kPa |
米仏オートヘッド搭載の高気圧仕様だとかいう精鋭機。
だとかね。700C標準の仏式バルブの場合は専用キャップ(Amazonリンク)を取り付けるのだが、これならそんな必要のないオートヘッド搭載ですっぱやなんだとかよ。使ってないからよくわからんけどめっちゃ使いたいわ。
※とにかくこれを買っておけば万能ということ。少しだけ高価いというだけで。
携帯旅先用(ゲージなし)8気圧
対応バルブ | 充填圧上限(kPa) |
英・米・仏 | 800kPa |
ゲージ付きもあるとか・「パナレーサー ミニフロアポンプ 空気圧ゲージ付 BMP-N21AGF2-S」
旅先に持っていくならこいつがベストセラー機。
私も買った早々に日本ダービー旅行で酷使したものである。でも大して空気が入らない。8気圧入るようだけどいかんせん小さいからか実際は入らんよね。「何百回プシュプシュすりゃいいねん」てことで。でも十分といえば十分。逆に家に帰って空気圧高めたらパンクしたしそのタイヤ。柔らかい空気の入れ方ができるということでいいんではないでしょうか旅先トラブル解消アイテムとしては。
700Cタイヤのはめ方入れ方装着法
タイヤ×チューブの取り外しや取り付け方
ママチャリタイヤも700Cタイヤもホイールへの着脱やチューブへの配慮などに関しては同じである様子。
自分は基本我流でやっていて「こんなの感覚でデキっし!」という怖いもの知らずの我が物顔でパンク修理を繰り返してきたものだが、先日正体不明のチューブ爆裂事件に巻き込まれてさあ大変。やはりちゃんとした取り付け法があるというのだ。そうじゃないとチューブ連続爆裂事件が発生してしまうようだぞ。
チューブ入れ手順
①チューブに軽~く空気を入れる
②バルブから入れていく
③タイヤをかぶせて入れ込んでいく
※チューブを噛まないように手でならしながら
ここからは最後のコツ!
④タイヤレバーで上から押し込む!(と同時にその裏を引張る)
手でタイヤを回し入れていくと最後の4分の一くらいがキツくなってくる。そういう時は「的確に力をいれてやれば」そんなに力を入れなくともスッと嵌まるのである。変に力を込めても指が痛くなるだけ。
①タイヤレバーをタイヤに押し当てて上から「ギュッ!ギュッ!」という感じに押入れる。
②さらに裏手に指を回してタイヤ生地を伸ばしてやるとスッと収まる感じ。
ママチャリタイヤでも700Cタイヤでも同じ要領であった。
700C換装の様子