という訳で今回は
自転車の脚そのものであるホイール×タイヤ×ギアの交換
・車輪の700C化
・タイヤチューブの700C化
・外装ギアへ換装
いよいよ鬼脚の脚そのものを装着して鬼化は完成へむかう。
よろしくどうぞ。
「軽いギア」×「軽快な車輪」=坂ごろし
ということでの「車輪700C化」&「外装8速化」へ向かう。内装変速機であっても5段8段など存在するがこれを移植するほうが手間だというわけでね。値段も張るし。そしてなにより外装変速機はスポーツタイプのホイールとセットで行なわれるので車輪を軽く軽快にできる。「山を登るには軽いギア比だけではダメなんじゃないか?」という考察があったわけであるから一石二鳥。しかしできるなら。
もともと規格外の大手術
もともとママチャリにスポーツ仕様は合わない。だから心配もあるのである。付くのか付かへんのか。それは前回の「心臓部載せ替え」においても同じことで、すでに前変速機(フロントディレイラー)は付かなかった。しかしやり通さねばならない。人様には全然お勧めできないけどね。
ホイールはシマノの『王道ロードホイール』!!
その名も『WH-R501-A-』というロードホイール(エアロスポーク仕様)である。
700Cホイール(エンド幅130mmロード用)
最安級×最強コスパ×シマノ製ホイール!!(リムテープはSIMANO製がすでに巻かれているぞ)
※このシリーズの基本型は「WH-R501 」(アマゾンリンク)で最も多く使用されているし、あるいはリム高が高くさらに空気抵抗に優れているが少し重たい「WH-R501-30 」(アマゾンリンク)が存在するみたいだ。
今回自分が使用したのは「WH-R501-A-」というエアロスポーク仕様というカッコ良さ!
なんかそういった機構名が大好きなワタクシ。一応、空気抵抗を少なくするためにスポーク(ホイールの中にあってこれを支える棒)の形が楕円(きしめん型とも言われる)らしい。
タイヤはブリヂストンの俊作『ディスタンザ』!!
その名も『ディスタンザ(32C)』と『ディスタンザタフ(32C)』である。2タイプ使ってみたのである。
タイヤ×チューブ(前輪)
ブリヂストンのディスタンザ(ノーマル)32C(幅32mm)タイヤ。
ブリヂストン(BRIDGESTONE) 自転車 チューブ ディスタンザ (DISTANZA) F310110-700×25~32Cタイヤ適応 725328FS
ブリヂストンのディスタンザチューブ48mmロングバルブ。
※別に「前輪専用というわけではなくて実験として違うタイヤ×チューブを履いているだけである。前輪は最もフラットな組み合わせ。
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タイヤ×チューブ(後輪)
ブリヂストンのディスタンザ・タフ32C(幅32mm)タイヤ。
シュワルベの極太チューブ40mm少し長いバルブ。
※別に「後輪専用というわけではなくて」実験として違うタイヤ×チューブを履いているだけである。後輪は少し重いがタフ仕様に。
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今回自分が使用したディスタンザは「キングオブバランスタイヤ」という中途半端!!
さらにタフなタイヤは「マラソン」というのがあって、更に細いものや滑りやすいタイヤもあるなかで、サイクルブランドの王道ブリヂストン社製「量産型ディスタンザ」に狙いを定めたというわけである。アルサスがブリジストン製だし、なんか響きもかっこいいし、という具合に。「中心のラインが滑るパターンで、両サイドに水はけがいいんだかな溝のラインが入っていて少しブロック調で耐久性もあるのかな?」という中途半端なバランスが決め手となりましたね。
さあ取り付けである。
オペ開始。
2つのタイヤ。2つのチューブ。
「ディスタンザ」と「ディスタンタンザタフ」との履き比べをしてみたかったので2タイプご用意。
ノーマルのほうが軽くて、
タフ仕様のほうが重いが耐久性が高い。
値段はそんなに違わないかな。普通に自分の用途で考えたらディスタフの方なのだが、ノーマルでも十分な耐久性があるならソッチのほうがいいわけだし。軽いし少し安いし。
ということで2タイプ。
弾ませてみると確かにディスタフのほうが「だゆんだゆん」する。
弾力がある。パンクビード採用ということで耐久性の高さを期待させてくれる。しかしそれだからといって硬すぎるというほどではない感じだ。
そんでさらに、
シュワルベチューブVSディスタンザチューブ
タフな仕様で有名のシュワルベのチューブとブリヂストンのスポーツ用チューブ。シュワルベのチューブ規格はシンプルに2つほどで、「28C以下」と「それ以上」に分かれていてこれはそれ以上になるから太さ丸出し。47C(47ミリ幅)までイケるというのだから太くて当たり前か。
ご覧の太さ違い。
しかし一応今回使用するタイヤは前後ともに32C(32ミリ幅)なのでシュワルベの場合はこれだけになってしまう。まあタフだと思えばそれもまた一興よ。でも流石にタイヤに嵌めこむ際は多少てこずるけれど。ディスタンザ・チューブの方はすんなり。
キャップの色がそれぞれ違う。シュワルベの方はなんとクリアな感じでどこかしらサイバー感を醸し出していてカッチョイイ。
バルブ長さがもう少し欲しいところではあるが。(ディスタンザチューブは48ミリロング、シュワルベチューブは40ミリセミロング。それでも長い方ではあるけど。)
リムテープはホイールに標準搭載であった。
シマノ製。
だから別途買わなくてよい。
さあこいつらをわが愛馬のあんよに装着してやろうではないかっ!!!!
そして鬼脚に。
さて装着ということでありますが、
これは「ゼロゼロナイン術式」である。
「人造人間007改造-ゼロゼロナイン術式-」できるだけ正しくママチャリフレームにスポーツ自転車パーツを組み込む。
できるだけ正確に、情報を集めて、できるだけ正規なやり方で取り付けるというコンセプトなのである。
なぜなら工作技術がないからである。よくこういったお記事を公開されておられる方々は「なんでそんなことできんの?」という変なスキルをお持ちだ。しかし私にはない。ゆえに正確な情報にて取り付けようというのである。
アルサスのエンド幅は130mm、
シェル幅は68mm……
そんなネットに散らばる情報を出来るだけかき集めてここまで来たのである。
軽々しく弱音など吐けないのである。
情報がないなら探す。
そして効果的に取り付ける。
力技など論外である。
あ、だめだ!はまらない!
削る。
ということで削ったったわ。
ギャリンギャリンと。
ギャッシュギャッシュと。
ギョリギョリと。
力技っていいよね。
ミッションコンプリート。
なんのこともなく世は事もなしといった何ごともなかったかのようなまたたきの内の刹那の瞬間といった具合に。
これ前輪はすこしだけ「クイッ」という感じに?
ちょいとばかしこう何?
フロントフォークを持って?
なんていうのかな、誤解は与えたくないからさ、
こうなんていうの?
グイッと広げる感じ。
そういった感触はあったかもしれないね。
たぶん。
自分の中に投票所があったとして、
いやあったとしてだよ?
あえて投票を受け付けたとしたらば?
9対1くらいの割合で「押し広げた」という事にもなりそうな感触があったかもしれない。
いやみんながみんな投票所に来てくれているとは限らないし無効票なんかもあるから一概にはこれで決まったとはいえない非常にデリケートな案件なんだよ。ドゥラメンテ引退で死にかけてるコとかもおるしで。
後ろはすんなりそのままハマった。
後ろのエンド幅が奇跡の130mmだったらしくて、ロード規格がそのままハマった。アルサスというママチャリの謎仕様であった。
リア8速化!!
手術中のあんよはガムテープでこしらえている。
東南アジアの場末で行なわれる手術のようにいい加減な処置が続けられるぞ。
このディレイラーハンガーなるアイテムをつかって外法な密手術をおこなうのである。
ママチャリには外装変速機をとりつける穴が空いていないので、こういったアタッチメントをつかって車軸に取り付けるのだ。
こうしてリアディレイラーと合体させ、
リア8速化完了。
※【クイックリリース棒は135mmを使った】… ホイールに付属してきたクイックリリースの棒(車輪と車体を定着させるアイテム)の長さが当然130mmタイプである。しかし、このディレイラーハンガーの厚みでさらに長さが必要となった。さらにはもともと付いていたフルタイプの泥除けフェンダーもそのまま残すとなると130mm長では足りない。よって135mm長のマウンテンバイク&クロスバイク用途のモノを用意したら見事収まった。赤いやつね。
だから全然クイックリリースできないんだよね。
間に挟んでいるものが多くなってるわけだから。その点はもうママチャリと同じになってしまった。使い勝手は同じだからパンク修理のときに車輪を外して優雅に修理するとかは出来ないのだ。
これが“何にもなりきれない哀れなアルミの獣”というところなのだ。
正義や愛なんて言葉はケツから出てくるもんと恐ろしく似てやがる。