ということで「【ママチャリ鬼脚化計画②-鬼脚装着-】モンスター自転車が産まれた。」にて車輪足周りの700C化とギア8速外装化が終了。全体の工程の8割が完成したというところ。
この時点でも乗れるのか?
後ろブレーキ問題が解消していないけど。
(あとギアの調整)
ブレーキ不良の自転車に乗るとイケないんだけど、
これは別に不良じゃありませんもんね。
平地なら前ブレーキだけで十分の制動力を発揮いたしますもんね。
だからOK。
「そんなこと関係ねえよボケッ!!前輪後輪どっちも付けなきゃ罰金だぞこら!!」
ということらしい。
いやいや
前後どっちも付けなきゃ乗っちゃいけないらしい。
いやいや
ファッキンっ!!!!!!
後輪ブレーキの乱
ママチャリ700C化×外装8速化という外法改造の最大の問題点となるのがこの後輪ブレーキ問題(リアブレーキショック)である。フロント(前)の場合はだいたいそのままのキャリパーブレーキが使える。車輪を変えるだけだから。
しかしリア(後ろ)の場合はそうはいかない。
ママチャリの後輪ブレーキは車軸をどうにかして止めるタイプのものなので(バンドブレーキやローラーブレーキなど)、車輪一体化のブレーキが付いているのである。だから、
車輪を700Cとかに変えちゃうとブレーキが付かないんだよおおおおお!!!!!!!!!!
ということなのであるこのやろめが。
当然それは理解したうえで、わかったうえで700Cホイールに変えてるわけだけどね。
まあなんとかなるやろ。
というわけである。
【問診】どこにナニをつけようか?
さあどこに取り付けようか?ナニブレーキを?
とうことであります。
関連記事・「我がブレーキ知識」
基本的には「キャリパーブレーキ」「Vブレーキ」「ディスクブレーキ」の3つが選択肢に入る。700Cホイール用のブレーキがそれだからだ。ママチャリ用のバンドブレーキ(付いても付けないけど)や愛しのローラーブレーキはつかない。
Vブレーキはどうだ?
なんかかっこいい響きのVブレーキである。
スポーツタイプの自転車といえばV。クロスバイクといえばVというくらいVブレーキであるからして。しかし取り付け穴がないし付けられない。それは当たり前。じゃあ増設可能か?
となればあまりそういった先例が見かけられなかったのと、そういうアタッチメント的なアイテムもない模様だったのでスルー。
車輪を挟む2つのフレームに取り付ける必要がある。つまり車輪の左右に2つの穴が必要。なかなか増設も難しいと思われる。
ディスクブレーキはどうだ?
現在最高のブレーキ力とうたわれるディスクブレーキ。
車軸と一体化させたディスクを挟むことでブレーキするらしい。雨の日でも滑らない制動力の維持も可能とあって最高性能なブレーキとのもっぱら。なんか機構が愛用のローラーブレーキと似ているので使いたい気持ちに揺れ動かされる。しかし取り付け穴がないから基本的には付けられない。それは当たり前である。しかしアタッチメントがあるみたいだ。
付けてみたが我がアルサスの後ろ足には細すぎて使えなかった。よって断念。なんか我が機体は車体のデザインがごついんだよね。
ということで、
王道なキャリパーブレーキをとりつける方向へ。
新型・「TEKTRO(テクトロ) 810A REAR BLACK BR-TK-M001」
GOしたというわけですね。
ここしか無い!!という場所を発見!!
ここと、
ここの2箇所。
取り付けているリアキャリア側から長いアーチのブレーキをかませるという外法中の外法もあったけどこれで付くならそれにまで手を染める必要はなし。
つまりここに穴をあけてキャリパーブレーキを装着する。
という割とシンプルな作戦である。
割りと恵まれた箇所にフレームがあったというわけである。
「あったね」というわけである。
ケツからタバコを吸えるようにしてやるぜ。
【穴あけ】凶器登場!!ドリモゲラス!!
建設会社やってた父方の伯父さんから拝借したハイパワーのドリルである。
そりゃプロが使うもんである。
ゼッタイ空くやつである。
業務用である。
空くのである。
空いたのである。
空くのである。
業務用である。
関連記事・「【電動ドリル】穴あけにおすすめのそれ専用ドリルたち」
もうけっこうお金を使っていたからこの価格は手が出づらいんだぜ。わしゃニートぜ。※多分、空くんじゃないかなというくらいで絶対空くよということではないぞ
それにしても「こんな力技もそうそうないよ」っていうくらいの力技ですよね。
ドリル運動ってたぶん一番の力技なんじゃないかな。
これ以上もないっていうくらいの力がかかる運動なんじゃないかな。
ドリルの運動エネルギーというのはさ。
平穏なるフレームに対して「これから無理やり穴をあけますよ」っていうわけだから。
「いいですか?これから鋭利な先端部を押し当てて一点集中的に螺旋構造でもって高速回転させながらねじり込んで貫通させますからね。」
ってことだから。
野蛮やな~。
しかし実際はいろいろ苦戦していた。
音が非常にうるさいのでご近所迷惑になってしまうからね。
時と場所を選ばないといけない。
ヒヤヒヤもんである。
瞬時に空くわけではないのである。意外とアルサスフレームの抵抗にあうのである。
意外と貫通していかない。
これアルミだよね。柔らかいんだよね。合金なのか?それでも貫通は難しいのか?
という思いが巡りながらギュインギュインと3日くらいかけて空けていったのである。
別に三日三晩夜通しでやってるわけやないで。
やってたら感動しちゃう。
※ドリルは最初がいちばん暴れて制御しずらい。だからできるだけ「少しづつ正確な位置」を心がけて「窪み」をつくる。それで多少は落ち着くのでそこを起点に「正確×的確にやり続ける」という感じ。ずっとレバー引かなくても「回転させて、押し当てて、を継続的に」やっていればいつか空く。
しかしね、
上はそう簡単にはとりつかない。
まず大本命である上の穴にキャリパーブレーキを取り付けようとしてみるもこのように斜めになってしもうた。
穴は垂直に開いているのだが、いろいろとなんやかんやと干渉した挙句にこうなってくるというわけである。いわゆるクリアランス(間隔)がどうたらこうたらというヤツ。じゃあちょっとだけネジを入れて、上の方にナットやワッシャを詰め込んだらどうかということになるが、締めるネジに手が届かない(工具も入らない)という入り組み様で結局難しそう。まあなに言ってるのかわからんよね。
とにかく上の穴は断念。
出来たとしてもブレーキワイヤーの配線具合がちょっと気に入らなかったし、
「ちょうどいいか」とばかりに、
下のほうの穴を使うことに。
自転車の話。
自転車の話だからね。
気をつけてね。
下のこちらも問題が。
なんかのネジにガッツンコリンコしちゃってる。
下の穴は自転車をひっくり返して裏から開けた。その際にもなんか「スレスレに邪魔なもんが出てるなああ」とは思っていたが案の定邪魔だった。
これは泥除けフェンダーの固定ネジ。
せっかく付かないと言われていたフルタイプ泥除けフェンダーを残すことに成功したというのにまた問題発生である。といってもこれ外さにゃあ先へは進まんので外してしまう。錆び付いていて回しても回しても出てこなかったから少し焦ったが両方を挟んでねじったらなんとか取れた。
このフェンダーは3点で固定しているから一つくらい取れても大した違いはないと判断。
あとはナットとワッシャで隙間埋め。
ブレーキに付いてるワッシャを1つ持ってホームセンターにGO。
そこで穴を合わせて購入。
新型・「TEKTRO(テクトロ) 810A REAR BLACK BR-TK-M001」
用意していたキャリパーブレーキはリア用で、軸の短い物である。しかしそれでも長すぎるのである。この改造取付の場合は。薄いフレームに穴を開けて通すだけだから。だから隙間を埋める何かが必要なのである。それがナットやワッシャ。元々ついてきてるんだが足りないから。
しかしそれでも問題が発生。
クランクとチェーンの邪魔になる。
というわけで。
問題は尽きない。
「むむっ」ってなるから。
○天カードマンみたくなるから。
チェーンライン側にワイヤーを引っ張る場所があるので邪魔になるというわけで。
しかしもう金ないししょうがなし。
ばばんっ!!!!
(ナットとワッシャで間隔を調整)
ばばんっ!!!!
(ついでにアウターケーブルの長さ調整を間違えた)
ばばんっ!!!!
(チェーンスレスレのダイハード状態)
まあでも一応使えるよってことでね。
これでブレーキ不良ではなくなりましたね。
前後ついとうもんね。
ついとうもん。
ただ前22Tにギアをかけた際に使えなかったら鬼脚化の意味がまるでなし。
一体なんのために。
いままで。
まあでも、
しかし逆位置のリアキャリパーブレーキも存在するからこの世には。
余計な出費にはなるがこれも外法改造のツケなのであるから仕方なし。
少し高価いがシマノ製キャリパーブレーキのヂュアルピポット。※スリムすぎて無理だ!ママチャリ系の改造には向かないと思われる!
コチラはテクトロのゆったりサイズ。※ママチャリ系ならこっちのほうが合う確率は高いと思うが、高価い。
金ねえよ。
ソニーの株買いてえよ。
でも結局ここを割って、
逆さにつけたらオールクリアだった。
後輪ブレーキ問題、
解決。