家、旅先、
パンクトラブルはいつどこで起こるか分かりません。
だからパンク修理方法。
通学用自転車、買い物ママチャリシティサイクル、子供用自転車、折りたたみ自転車ことミニベロ、クロスバイク通勤&マウンテンバイク通学時におけるパンクトラブル。釘や木くずで穴が空き、段差に強く乗り上げた衝撃でリム打ちパンクをする我々の鉄の足、チャリンコ。
そんな時、
知っていたらばいいのにな。
やってあげられたらいいのにな。
ヒーロー的パンクの直し方修理術をご紹介。
かつてどうあっても自転車屋へ持ち込むまいと、雨の日も雪の日もせっせと自力でパンク直して、棘がタイヤに刺さったまま治して、だからまたすぐ同じところがパンクして、治して直して、時には空気入れ担いでチャリに乗りながら治していたパンク修理の修行時代を経験。
そんなあらゆるパンクパターンを知っている臨床経験豊富な私が記載いたしますよ奥さん。
ママチャリ、700Cクロスバイク、適正空気圧、パンクの種類、水ナシ、旅先、ちょっと出先、
とにかくどこでも修理が可能なパンクの治し方の経験を網羅したマニュアル。
妙なスキル
参考・「タイヤチューブのパンク修理編」自転車のトライ/林としはるのメカニック講座 さま
パンク修理に使う物
パンク修理キット
(修理パッチ×紙ヤスリ×ゴムのり)セット
パークツール製品(ホーザン)
あなたの街のホームセンターで見るサギサカ製品
代替品の参考・「(エーモン) パンク修理材(パッチ) T772」
修理剤はパークツール製が安くてコンパクトでおすすめ
パッチだけの単品
※ホームセンターにあるやつですね
ヤスリだけの単品
※わりと粗目のサンドペーパーが必要
ゴムのりだけの単品
※これはホームセンターで買い込むほうが安価かと
タイヤレバー
シュワルベのモノは少し高いけど評価が良い・「SCHWALBE(シュワルベ) 【正規品】タイヤレバー(3本セット) 新モデル」
このタイヤレバーは携帯性が高い。
※ただシュワルベのほうが性能はいいみたい。今度試してみようと思うけど。
とりあえずのタイヤレバーはパナレーサー製。近所のホームセンターに売っているパンク修理キットでも基本的には何の問題もないけど。あのカラフルなレバーや緑色のゴムのりとか。
「修理パッチ」の補充はホームセンター等のバラ売りを補充するのが良いかと思う。
Amazonではあわせ買い対象だったりなんだったり使いづらいから。
むしろかなり優秀な無骨さアリ!
挟むモノ
一部プライヤーやペンチ的なものを使う。
指の力に自信がない人はそうなるだろう。基本は近所の100均で簡単なモノを手にするのが良いかと思う。家にあるモノでも良いしね。ネジザウルスは万能だから一応ご紹介。
ママチャリの場合は虫ゴム
虫ゴムが要らない・「ブリヂストン 虫ゴム不要のスーパーバルブ 1パック (虫ゴム) BRIDGESTONE VS-5 A710005 P3281 VS-5・P3281」
参考・「【自転車修理】虫ゴム交換のための5ステップ」NAVERまとめ
これが破れていればそれだけで空気漏れをする。
それが虫ゴム。ママチャリ(英式バルブ)の場合はこういったちっさいゴムが必要なのだ。チューブのパンクではなくて虫ゴムが破けていただけの場合もある。しかし虫ゴムが破けていてもチューブがパンクしていることがほとんどである。なんでだろう。虫ゴムが要らないモノに替えることも出来るようだけど、そうでないなら近所のホムセンでいくらか確保しておきたいところ。
空気入れポンプ(適正空気圧はタイヤに書いてあるぞ)
空気入れはエアゲージ付パナレーサー製が良さそう。
関連記事・「空気圧の管理はめちゃ大事だった件(おすすめ空気入れ)」
意外に気をつける点が多かったが、たかがパンクされどパンクなのである
以下、
パンク修理方法です。
自転車タイヤのパンク修理方法(ママチャリ&クロスバイクなど)
※ママチャリ系のシティサイクル(通学用自転車、子供用自転車、電動自転車などなど)や、クロスバイク、マウンテンバイク(MTB)、ミニベロ(折りたたみ自転車)、そしてロードバイクであってもなくてもすべての自転車に共通したパンク修理方法です。
パンク修理の手順
という5フェイズにてまるっとパンク修理可能です
フェイズ1「車体を押し倒す / 車輪を外す」
まずは修理し易くします
- ママチャリ / 押し倒す
- クロスバイク / 車輪を取り外す
こういう強引さは何ごとにも必要
※クロスバイクなどの場合は700Cタイヤのクイックリリースなわけであるから取り外してしまえばいいのだけどね。こいつは外法クロスバイクなもんで簡単には外せないんですわ。
バルブを外してタイヤの空気を抜く
ということでココらへんはちゃっちゃとやってしまおう
※ママチャリの英式バルブもクロスバイクの仏式バルブも一箇所だけ手では外しにくい箇所があるのでペンチ的な挟めるアイテムを使っていく。仏式の場合は上をチョンと押せば空気が抜けていく。ママチャリは回すところを回せば空気が漏れていく。ママチャリの場合はひときわ優しく扱おう。ね。そういうもんでしょ。ね。
フェイズ2「チューブを引っ張り出す」
タイヤレバーを引っ掛ける!
タイヤレバーを、タイヤに食い込ませ、それを反対側に反転させてタイヤのスポークにセットする。
画の方がわかりやすいかね
3本ほど噛ましてあとは手でタイヤを外す!
2本ないし3本程度をセットしたらば、あとは手でするりするりと這わせるようにして外していこう
職人顔で
レバーはできるだけ密集させて「近いところ近いところ」に噛ましていくと良い。つまり1本噛ましたら次はその近く、次もその近くと集中的に攻めていく感じ。あとタイヤを外す前に「圧着してるから軽くタイヤを揉んで」動きをよくしてやると外れやすくなる。あるいは「タイヤペンチ」という極秘アイテムを用いるとラクラク(?)
参考・「PWT タイヤペンチ TC26」
いろいろありますな
バルブからチューブを抜けばOK!
あとはバルブをホイールから抜き取るが、
と、その前に!!!
タイヤに異物が刺さっていないかチェック!
※ケガをしないように慎重に行おう
パンクはタイヤに何かが刺さって起きるわけである。(段差に急に打ちつける「リム打ちパンク」もあるし、ワイヤービードが露出していて破裂する場合もあるけど)だからその突き刺さった異物を取り除かなければまた同じ箇所がパンクするというボクみたいなことになるわけである。
バラのトゲ、金属片、ガラス片、細い針金、鋭い木くず……
などなど、特に自転車が走らされる路側帯にはこれらが散乱しているのである。ゴミ溜めだからねあそこは。
あと、こうして早めにチェックすることでパンクの箇所を特定しやすいメリットもある。
タイヤに異物が見つかれば「だいたいその位置にあたるチューブの箇所」に狙いが定まるわけである。タイヤとチューブはバルブの位置を起点として相対しているわけだからね。異物があった位置に当たるチューブの箇所にこそ原因があるのだ。異物が見つかってまさしくその位置にあったチューブ箇所に穴があったとしたらば、
「写真とるなり、楊枝を刺しておくなり、ペンでマーキングするなり、めっちゃ覚えとくなりしておく」
わけである。
見つからなければそのままチューブをずりーーんと抜き出そう
フェイズ3/【触診】空気漏れを探そう!
- まず8割くらい空気を入れる
- あとは空気穴を発見する
もっとも大事といえる工程!
パンクレベルの目安
パンクレベル4 | |
超簡単 | もう完全に空気入れた途端に「フシューー」とか言うのですぐ見つかる。※急性パンク症 |
パンクレベル3 | |
まま簡単 | 耳をすますと聞こえてくるあの音が…。(空気圧を上げるほど聴こえやすくなっていく)※段階性パンク症 |
パンクレベル2 | |
難しい | 空気圧高めにし、曲げたり、少しだけ曲げたり、角度をつけて伸ばしたりと触診を繰り返した結果に、微かに反応がある。※難聴性パンク症 |
パンクレベル1 | |
水がないと無理 | 以上のどれを試みても反応がない。水を使わなければ特定できないほどの小さな微空。※ほっておいてもいいかなパンク症 |
まあ水槽(洗面器に張った水)があれば穴の特定はすべてのレベルで可能なのであるけれど
特例パンクレベル(要チューブ交換×タイヤごと交換)
そんな具合に色々とやって空気穴を探すのである。
※空気を入れたらすぐ見つかるモノから、空気圧を高めて耳を澄まさないと聴こえないモノから、手でいじり倒さないと空気を漏らさないモノから、まったく無反応なマグロまで。
とにかく上手いことテクニシャン気分であの手この手の手練手管をもちいて空気穴を特定しなければいけないのである
それでも見つからないときは?
「水」を使って確実に穴を見つける方法
- 洗面器などに水を張る
- その中をスルスルとチューブを通過させていく(あまり曲げすぎない)
- ゆっくり回してみてみれば、発見!
なんと今回はレベル1の無反応状態だったので水を使った
ママチャリ700C化して3日でパンクしてしまったこのチューブ。しかし3日くらいしないと空気が抜けないという摩訶不思議な状態だったので放置。適時空気を入れていた。おかげで仏式バルブの扱いに熟練してしまったものだった。
そんな状態なものだからいざ穴を探そうとなると全然見つからないのである。
その昔、「トゲが刺さったまま治したものだからまた同じ箇所がパンクする」という悲しきパンク修理を雨の日も風の日も行っていた修行時代をもつ私のテクですら見つけられず。
タイトルに「水を使わない」って書いておきながらね。
うん。まあこの状態は殆ど無いしね。うん。あったとしてもそれは緊急事態じゃないし、空気が減ってきたら携帯ポンプで補充しておけば全然持つし。3日も持つんだから。だから今回は例外というわけでだよ。ね。
「旅先トラブル時のパンク修理」という概念にはこれは当てはまらないわけだよ。
ね。だってトラブルでもなんでもないんだからね。きっと気づかないうちに家に帰ってきて翌日「あ、空気減ってる?」みたいなもんだよ。ね。
公園の水や、ペットボトルの水をかけていっても発見できるかもね。
最悪の場合。出先でこの程度の穴をそんなに必死こいて修理する必要はないと思うけどさ。イージーパッチキット(アマゾンリンク)とか使ってさ。これ使う意味があるのかな?
なんにせよ穴を見つけるこの工程が最重要であります!
以下、
修理編。
フェイズ4/【修理】いざパッチ貼り
- 穴の位置をマーキング
- ヤスリがけ
- ゴムのり延ばし
- 修理パッチを貼る!
- 圧着させる
- ラップを剥がして出来あがり
穴の位置を確認&マーキング!
こうして「だいたいの穴位置」を確保する。
※中途半端に小さい穴もわかりやすくなって良い「楊枝マーキング」。穴は広がるけどどうせ塞ぐのだから問題なし。意外と穴を見失いやすいのだ。かつて何度も見失っては何回も空気を入れ直して確認していた。空気を抜いて伸縮すると穴が閉じてしまってほんとに見つけづらくなってしまう。何かしらの方法でマーキングはしておこう。油性ペンなどで書いてもいいかもね。
こうして「だいたいの位置」を確保するのだ
「ヤスリがけ」してザラザラに!
表面をなだらかにシュッシュ
※「紙やすり」でシュッシュ。こうして余計な付着ゴミを一掃してサラザラの状態にする。パッチが密着しやすくなるわけである。チューブが破けるほど強くこするわけじゃないぞ。
※わりと粗目のサンドペーパーが必要。削って穴を空けちゃいけないけど。
「表面をなだらかにシュッシュ」とやっておけば良いでしょう
「ゴムのり延ばし」でぱっさりと!
うすーく延ばして1分ほど乾かす
※これ勘違いしやすいんだけどベタベタ状態では貼れないのだ。「うすーく延ばして」1分ほど乾かしたところに貼るわけなのだ。ぱっつん感なのだ。ぱっさり感でもいいけど。
むしろ「サラサラ」させよう
「パンク修理パッチ」を貼る!
※パッチサイズは任意
※あとは「修理パッチを穴めがけて貼る」わけである。穴を見失わないようにしておかねば貼れないね。サイズはいくつかあるかと思うが、デカすぎるのはダメだけど、大体で良い。デカイほうが穴の場所を塞いでくれる率が高そうだけど、チューブ全体の太さよりはみ出すものはダメだよね普通に考えて。
ホームセンターでバラ買いして補充しておきたい品ナンバー1
圧着させる!
パッチ外回りを重点的にぐりぐりやっておきたい
※ここは普通ならハンマーなどでバンバンガンガン叩いていくところだが、出先では持ってないだろうし、まあそんなに気にしなくても大丈夫である。タイヤレバーでぐりぐりしてやれば圧着できる。外周を重点的にやりたい。オレンジの部分。というかね、タイヤに収めてしまえばあれだけパンパンに空気を入れるのだからそんなに気にすることもないのだよ。横にズレたりするのを防ぐためにあるていど圧着させておけばさ。リッチマンたちは速攻でチューブ交換しちゃうしさ。
家ならハンマーが確実
上のラップを剥がして出来上がり!
ラップを引っ張ってみて、パッチまで剥がれてきそうなら他の方向から引っ張る。ダメなら他。
※このラップは外す必要があるのか疑問だけど(タイヤの中で滑ってずれるのかもしれない)、これを上手く外せたら完璧なパンク修理となる。
あまり気にしないでおくのが幸せDIY
パンクの場合チューブごと交換した方がてっとり早いわけだが800円くらいする。パンク修理なら各アイテムごとは安い。近所のホームセンターにいくらでもバラ売りされているのでそれを補充しておくのがいいかと。Amazonだとあわせ買い対象だとかで色々と面倒。
さあさああとは、
タイヤとチューブを装着して終わり。
フェイズ5/【完治】あとはタイヤにチューブを戻せばオペ完了!
- バルブから入れる
- 捻れないように
- 傷つけないように
珠肌の上を撫でるようにおねがいします
このバルブは48㎜のロングバルブである。しかしこれだと少し長すぎて「取り出しにくい&入れにくい」のである。ホイールのリム高さにもよるが、基本的には普通のバルブ長で良いと思われる。
このチューブは28Cから32C用の700Cチューブである。これだとこのホイール(WH-R501-A-)にはベストサイズで、こうしたパンク修理もしやすい。対して後輪に装着している「シュワルベ28Cから47C対応極太チューブ」では非常にやりづらいだろう。元々はめる際にちょっと面倒だったからね。これが旅先になったらさらに面倒な気がする。変な不安要素は排除しておいたほうがいいので700Cのチューブはできるだけホイールやタイヤにあったサイズがいいだろう。
最後の難関を突破せよ!
そうしてタイヤとチューブをはめ込んでいくと最後に待つのが、
「タイヤはまらんやん」
というラストラインである。
上からギュッギュッと押し入れる!
コツ
- フレームとタイヤの接触ラインギリギリにかまして上から押し入れる
- その近くを指で同じ方向に押す
ということなのである。
パナレーサーのタイヤ周り(ビード)は硬いらしく(たしかに硬いと思うが)、ママチャリ改造か何かでこれらの細いママチャリタイヤにでもしているのならばレバーはシュワルベの頑丈なものをおすすめする。
タイヤを装着するコツの最終結論
グリップ手袋はめて、車輪抱えて、手先と掌底でグイグイ押し込む
タイヤを嵌める秘伝です
はい。
以上、パンクの治し方でした。
おつかれいィッ!!!!