フラットバーハンドルのシフターとワイヤー交換。
クロスバイクやマウンテンバイクやミニベロ折りたたみ自転車などにおける7速、8速、9速、10速、11速シフトレバー(変速するレバー)やシフトワイヤー(インナーケーブル)を取り替える方法ね。わかるかな。自分でもやけにキーワードが積まれている感認めるところだけど自転車の規格はあれやこれやとややこしいのでやはりコチラとしてもそれやどれやと言っておかなくてはならんのですな。まあミニベロにはそんなに他段変速はないでしょうけれど。改造なんかしてるときにはあるのかもしれませんな。高級グレードのミニベロとかならば。6速のママチャリにしてもやることは同じですね。シフターが6速用というだけで。しかし内装3速の場合は内装シフターなので別カテゴリ。
参考・「リアディレイラーワイヤーの交換と調整」サイクルベースあさひ さま
※【ドロハンじゃないよ】…ロードバイクやシクロクロスなどに使われる「ドロップハンドル」形状ではこれまた専用のシフター(デュアルコントロールレバー)が使われるのでココでは取扱対象外だよ。
※【フラットハンドルバー(まっすぐなハンドル系統)】…ストレートバー。もしくは真っ直ぐなハンドル。もしくはまたストレート気味のハンドル。ライザーバーハンドルも似たようなもの。とにかくあらゆる基本的なハンドルである。ママチャリの婦人用自転車形状ならカマキリアップアンドル(カゴメハンドル?)などもあるが、おそらく取り付く。(経が22.2mmなら)
シフターの修理やシフトワイヤーの整備交換などに!
シフターの種類を選ぶ(フラットハンドルバー用)
※シフターには「単品」と「ブレーキ一体型」がある
↑フロント用シフターはこっち(左手で行なう2速から3速のシフター)
各種シフターレバー(変速レバー)
※各段数ごとに引き代などが違うみたいで、8速シフターを7速で使っても基本はうまくいかない様子?(それでも多少は使えそうなのがすごいけど)
※【シフター】…変速するためのレバーのこと。手元にある。後輪のギアを変速するワイヤーの場合には右ハンドル側にある。前クランクのギアを変速するワイヤーの場合には左ハンドル側にある。この記事ではもっぱら右ハンドル側の変速シフターを取り扱うよ。(左の変速レバーはフロント多段化してある自転車にしかない。クロスバイクやMTB/マウンテンバイク。ママチャリやミニベロには通常付いていないだろう。)

※数値はビミョーに測りきれてない(笑)
クロスバイクやミニベロやママチャリなどの基本値。
それが22.2mm経。つまりハンドルの太さがこれでなければ入らない。ただし、マウンテンバイクでは「31.8mm」経などのオーバーサイズ規格が多いことだろう。ゆえにその辺りはちゃんと測ってから購入するとムダがないかと思うよ。(その場合にはマウンテンバイク系のシフターにしておくということなのか?SLXとかZEEというグレードに?)
測る便利アイテム・「タックライフ デジタルノギス DC01 黒い」
※6速関係のシフターなら押し広げてしまうこともできるんだけど、このクラスはしっかりした造りなので無理だと思うね。(使わなくなった8速シフターで広げてみたけど)
正直31.8のハンドル持っていないから確かめられないが、この数値でシフター探せなかったのでこの図のとおりに36ミリまでは全対応しているのかもしれない。今度検証予定。
いろいろ半端情報で申し訳
6速のシフターレバー
レボシフター
SL-RS36-6R
参考・「SL-RS36-6R(握って回す)」シマノ公式サイト
ブレーキ一体型
ST-EF41-6R
シマノ(SHIMANO) ST-EF41 6スピード シフト/ブレーキレバー (右レバー) ブラック ESTEF41R6AL
参考・「ST-EF41-6R(シフト&ブレーキ一体型)」シマノ公式サイト
※ママチャリ系の6速自転車においても基本は同じ構造。そして6速&7速対応のシフターもある。(上の製品は確かそうだったけど最近の表記では書かれてない笑)そして握って回すタイプのレボシフターは、ハンドルグリップが短い物を付ける(ハーフグリップ)
ママチャリの6速でもやることは同じだね
7速のシフターレバー
7速機は安いクロスバイクやMTB系に多い変速レバー
単品/7S
ラピッドファイアー/トリガー式
サムシフター/トリガー式(下位デザイン版)
ブラックカラー・「シマノ(SHIMANO) サムシフターPLUS リア7S インデックス SL-TX30-R7 ASLTX30R7AT ブラック」
レボシフター/グリップ式
新型/グリップ式・「シマノ SL-RS45-7R 7Sレボシフトレバー 524-00037 シルバー」
永遠のテーマである「トリガーシフター」か「グリップシフター」か。
※親指主体のトリガー系をサムシフター、親指と人差指で行うのがラピッドファイアーのトリガーシフターだとか(ロード系統になるほどラピッドファイア式しかない)
これはもう個人の好みと相性の問題で、どちらでもOK。ただしグリップシフトの場合は「ハーフグリップ(片方が短いショートグリップ)」でないと付かないので注意しよう。
関連記事・「ハーフグリップのオススメ/人間工学デザインのエルゴグリップたち」
トリガー式はクロスバイクで、グリップ式はマウンテンバイクで見るね(ママチャリも初期装備はグリップが多いかな)
ブレーキ一体型シフター/7S用
ターニーグレード
7速シフター/ブレーキ一体型・「SHIMANO(シマノ) ST-EF41 7スピード シフト/ブレーキレバー (右レバー) ブラック ESTEF41R7AL」
まとまっている方がスッキリ!
8速のシフターレバー
8速機はクロスバイクや安いロードバイクに多い変速レバー
単品/8S
ラピッドファイアー/トリガー式
レボシフター/グリップ式
旧型/グリップ式・「SHIMANO(シマノ) SL-RS45 右レバーのみ 8S ESLRS45R8A」
8速にもグリップがあるとは!
ブレーキ一体型シフター/8S用
ターニーグレード
代替品/アルタスグレード・「SHIMANO(シマノ) ST-EF500 右レバーのみ 8S 2フィンガー ブラック ESTEF5002RV8AL」
クラリスグレード
8速シフター/ブレーキ一体型・「シマノ ST-RS200 右レバーのみ 4フィンガー 8S ESTRS200RCA」
ロードバイク用の8速ブランドはクラリスか(アルタスやアセラやアリビオはクロスやマウンテンバイク系)
9速のシフターレバー
9速からはロードバイク規格といえる
アルタスグレード SL-M2000/9S
代替品・「シマノ SL-M590 右レバーのみ 9S ISLM590RA」
参考・「ALTUS SL-M2000-R/シマノ製品」公式サイト
これが普通の9sシフター
ブレーキ一体型(?)
アセラグレード
油圧式ディスクブレーキ用
参考・「ACERA T3000/(ST-EF505-9R)シマノ製品」公式サイト
※油圧式ディスクブレーキ用の物かな?(自分の記憶用にラインナップしている)
10速のシフターレバー
10速は105など有名グレードも跋扈する高性能クラス
ティアグラ グレード(ロード系統)SL-4700-R 10S
デューロ グレード(MTB・クロスバイク系統)SL-M6000/10S
ZEE グレード(マウンテンバイク系統)SL-M640/10S
とにかく10速シフター
11速のシフターレバー
11速はスポーツ自転車界のセミプロ規格かね
105 グレード(ロード・クロスバイク系統)SL-RS700/11S
参考・「105 5800/SL-RS700/シマノ製品」公式サイト
SLX グレード(マウンテンバイク系統)SL-M7000/11S
とにかく11速シフター
その他のシフターアイテム
おすすめ!ワイヤーとアウターのセット(SHIMANO製品)
※アウターとはワイヤーの保護とかスムーズなガイドのためのアイテム
基本はこれでOK(ロードバイクならロード用品、マウンテンやクロスバイクならMTB用と分けてもよいけど、基本的にそう変わらないのでどっちでも可。ロード用はアウターが2本分の長さでカットして用いる。それが面倒ならMTB用。そんな程度。)
シフトワイヤーのみ単品(インナーケーブル)
ワイヤー用のグリス(注油用?)
ワイヤーのグリスアップメンテに使うのならこのグリス。
ただのグリスではなくてこのグリスがワイヤーグリスということでシマノ公式推奨品。(なにがどう違うのか分からないけれどとにかくそう書いてあるのだ)
変速ケーブルには専用グリスを使用しています。プレミアムグリスや他のグリスを使用すると変速機能が低下します。インナーケーブルのグリスを拭き取ってしまった場合は、SIS SP41グリス(Y04180000)の塗布を推奨します。
ワイヤーカッター(カット用途)
代替品・「PWT PCT-02 ワイヤーカッター 自転車用」
流石にワイヤー類は11速だろうとなんだろうと安くていいよね
工具
六角レンチ
ホーザン(HOZAN) アーレンキー キーレンチ 六角レンチセット 9本セット 収納ホルダー付 対辺サイズ:1.5/2/2...
プラスドライバー(7速などの下位モデルなら)
ワイヤーカッター
代替品・「King TTC ワイヤーロープカッター WC-150」
挟めるもの
バナナキャップ(ワイヤーの先端をほつれないようにカバーリングするやつ)を外したり付けたりするのに便利。というかとにかくいろいろ便利。
こんなもんでよろしくおねがいします
シフターとワイヤーの交換手順
- シフターとワイヤー類の取り外し編(はずす)
- シフターとワイヤー類の取り付け編(つける)
外しては付けていくだけ
取り外す
- ディレイラー側のワイヤーを取り外す
- 手元のシフターを取り外す
- ※ハンドルから抜くには「ブレーキレバー」や「グリップ」を外す必要アリ
手元の変速シフターとシフトワイヤー類を取り外す。
シフター取り外し手順
まずディレイラー側のワイヤーを取り外す
そして手元のシフターを取り外す
※シフターによって固定具の種類は異なるだろうが、基本的にはプラスドライバーか六角レンチ(4ミリ)で取り回すことになるだろう
※ハンドルから抜くには「ブレーキレバー」や「グリップ」を外す必要アリ
関連記事・「グリップ交換のしかた/人間工学エルゴグリップの紹介」
関連記事・「Vブレーキレバー交換のしかた(クロスバイクやMTB系)」
グリップを外す
詳しくはグリップ交換の個別記事でどうぞ
ブレーキレバーを外す
詳しくはブレーキレバー交換の記事でどうぞ
グリップを外し、各レバーなどを取り外していく。
結局は手元のコンポパーツをあれこれ外すことになるでしょう。つまりブレーキもワイヤーを取り外してからになるだろうし、(これらのパーツの経は22.2であることが多く、ハンドル経ちピッタリ嵌っているのでハンドルの先からスルスルと抜いていかなければいけないからね)グリップに関しては切ってしまわないと外せない事が多いだろう。(もちろん再利用不可)ゆえにこのブログでは「片方が短いグリップ推奨」なのであります。割と簡単に外せるからカスタムやメンテをよくやるなら便利。
というか「グリップを取らないと」なにも取り外せない
※画が全然フラットハンドルバーじゃない件について
この画像ではフラットハンドルバーというか垂直ポールバーみたいになってるんだけども。これにはワケがあってご覧の通りブルホーンバーなものでいろいろと勘案された結果にシフターはハンドルポストへ搭載されたという自転車の画像であります。しかし昔のロードバイクはこんな位置にあったみたいですよ。ダブルレバーという名前にて。いずれにしてもシフターやワイヤーを交換するという点においての構造は同じなのでよろしくおねがいします。
べつに垂直ポール式ハンドルバーの人に向けた記事ではありません
さあさあ、
あとはシフター類を取り付けるだけ。
それしかありません(真理)
取り付ける
- 手元のシフターから取り付ける
- アウターを仮セットする
- ※アウターの長さ調整
- ワイヤーをアウターに通す
- 変速機側でワイヤーをセットする
手元の変速シフターとシフトワイヤー類を取り付ける!
ブレーキ一体型の方がスマートで好きなんだけど、現在はなかなか見当たらなくなってるね。(Amazonだけ?)6速、7速、8速辺りだとよく見かけるんだけど、シマノが出してないのかね。カンパニョーロとかスラムが出してくれないかね。よくわからんけれども。
シフター取り付け手順
手元のシフターから取り付ける
※ハンドルから取り付けるのだが、ブレーキなどと併用するわけなので、どちらが先に取り付くモデルなのか気をつけよう。ブレーキとシフターが単独同士ならば大体はシフターを先に入れるだろうけど、やはりそこはモデル次第なので「収まりが良いように(つまりブレーキもシフターも使いやすい位置に収まっていればそれが正解)」してもらいたい。(ブレーキ一体型なら楽だけど)
※ママチャリなどグリップシフターならブレーキレバーが先で、なおかつ下側にする
そのあとケーブル類の取り回しです!
まずはアウターをセットする
※カット作業があるのでワイヤーはまだ通さない!あくまで位置の仮定!
※アウターの長さ調整
参考・「SUN UP ダイヤモンドヤスリ 3本組 チタンコーティング 140mm」
ワイヤーをアウターに通す
※ワイヤーにグリスを塗るのが最良ではある
定番グリス・「シマノ SIS-SP41用グリス(50g) Y04180000」
さいごにディレイラー側へワイヤーをセットする
※ここでセットされたワイヤーが引かれることでチェーンが掛け替わる仕組みを、メカニカル(機械式)と呼ぶ
いろいろ様々な自転車たちがご登場してくれました
↓変速調整するなら
これにて
変速シフター&シフトワイヤー類の交換方法を終わります。