使用アイテム一覧(使うBBやクランクやペダルや特殊工具の説明)
これよりママチャリの700C&外装8速化にむけて行う
「BB×クランク×ペダル交換」
という自転車の心臓機関部の載せ替えを行います。
カップアンドコーンBBからカートリッジBBに交換していくよ!
※単純にママチャリや安い折りたたみ自転車(ミニベロ)のBB修理交換データとしても一助となるかもしれない。そんな自転車によく使われている「カップアンドコーンBB」というものを交換していくよ。
注意(これは「ALSUS(アルサス)DX(2003年)」の交換にすぎない)

BBクランクペダル交換だ

チェーンがだるだるになるというわけではないぞ。テスト走行中なだけ。
※あとでチェーンテンショナー(外装変速機)を付ける予定の仮状態
完成体
ママチャリはスポーツ自転車と違って規格がバラバラ。ほんとうに自由すぎてカスタム知識がまったく一般化できないのである。ゆえに全然お勧めできない。「あれもないコレもないこれは間違いだアレは付かない」という具合に予算がどんどん上がっていくのは本当にしんどいものである。BBについてもこれは交換が可能だがママチャリの規格は千差万別状態であるため必ず交換できるとは限らない。それに元々使い捨て感があるママチャリでは「壊れたら新品購入」というように交換を前提としていないので接続箇所がギチギチにバカ締めされていてプロでも外せないということがあるのだ。よっぽどの理由がない限りは新チャリを買っとこう。
ブリヂストンサイクル通学用自転車ママチャリ「ALSUS(アルサス)DX(2003年)」の場合にすぎない一例である。やはりママチャリ規格は自由奔放なので完全な一般化は難しい。あくまで一例として備忘録的に記すことになる。
しかし、
試すだけならコストはそれほどかからないから。
「やってみたい」というならやったらええがな。
「壊れてもいいか」と思える場合のみね。
ママチャリ自転車のBB×クランク×ペダル交換に使うアイテム
- BB(ボトムブラケット)交換用
- クランク×ペダル交換用
BB交換に使ったアイテム
BB(ボトムブラケット)本体
樹脂製の安価版「UN100(カートリッジBB)」
アルミ製のUN55・「shimano(シマノ) ボトムブラケット BB-UN55 BBセット 68-122.5mm」
※「D-NL」と「LL123」なる2種類があるとしたら後者のほうが少し長いみたい。122.5mmというより123mmみたいな。以下に紹介する「アルタスクランク(FC-M311)」の適合が正確には123mmということなのでこちらをチョイス
これが自転車を漕ぐペダルとクランクの天秤となってくれるコア中のコアである心臓部。
それがBB(ボトムブラケット)

※ここがBB(ボトムブラケット)という箇所
このUN100シリーズは両端が「樹脂製」ということで強度は弱い。
だからUN55シリーズのほうが剛性がある。
しかしもし壊れるならBBの側が壊れてくれたほうが交換で済むのでこちらの樹脂製に。チャリ本体のネジ山が潰れたらおわりだからさ。他にも「軸長」やら「シェル幅」やら多少勉強する項目が多い。ただママチャリの規定外改造は全然おすすめしないのであまり詳しくは書かないことにしているぞ。
関連記事・「BBと自転車の関係についてはこの記事で触れているぞ/シェル幅をあわせるのだ」
参考知識・「BB(ボトムブラケット)のサイズと種類の選び方」あさひサイクルベース さま
シェル幅測るノギス・「Tacklife DC01 デジタルノギス 150mm 内径/外径/深さ/段差測定 ゼロリセット ホールド機能 高精度 コンパクト 電池付」
※「アルサスのシェル幅は68だ」という情報が見つけられたので盲目的に当てにして68ミリのBBを用意した。入り組んでいて自分では正確に測れなかったのでね。
BB交換となればその最上位と目されるのは「ホローテック」だろう。これは回転もさらにスムーズで漕ぎやすく効率高し。なおかつ自転車の分解も容易になり旅チャリダーには重宝するらしい。しかし、やはりクランク(漕ぐところ)も専用のモノを使う必要がある。そしてそれは高価い。だからあまり使えない。予算があるならホローテックでも良いだろうけどね。
特殊工具類
コッタレスクランク抜き
このコッタレスクランク専用工具とやらがないとクランク周りは手が入れられないようになっている。
「14ミリソケット」と「クランクリムーバー」の両面
※ママチャリ標準カップアンドコーンBBの場合に使用するし、クロスバイクなどのカートリッジBBの場合にも使用する。BB交換にはとにかく使用する。つまりクランクとBBの四角テーパ軸を切り離すためのブツ。
フックスパナ
34~38・「ASH 引掛スパナ34/38 FK0034」
70~75・「ASH 引掛スパナ70/75 FK0070」
このフックスパナ的なものも必要。
近所のホームセンターになかったレア品。サイズは測る必要がある。(BBのワンの直径)ほんとにママチャリの規格外改造はオススめできないめんどくささ。
カートリッジBB工具
MTBやクロスバイク標準のカートリッジBBの場合に使うことになる。
※今回はカートリッジBBに交換することになるのでこのアイテムも使用する
とにかく特殊工具のオンパレードといった心臓周りのカスタムであった。
工具
普通のモンキーレンチ。家にあったのを使ったのでこれを使ったわけではないけど。
グリスアップ用
シマノ純正/推奨・「シマノ プレミアムグリス チューブ入り 100g Y04110200」
一応こういったグリスも必要である。
ディグリーザー
※シェル内部などを洗浄する用途というだけの代物ですな
クランク×ペダル交換に使ったアイテム
クランク(チェーンホイール/前ギア)
巡航仕様ならこっちか(48-38-28T)・「シマノ クランクセット ALTUS ガードあり 48-38-28T FC-M311 170mm ブラック EFCM311C888CL」
これは「山乗り」仕様。
SIMANO製アルタスクランク「42T×32T×22T」のマウンテンバイク用最下グレードである。(3枚ギア)しかし良品でコスパが良いというアイテム。このギア配列はとにかく「軽いギア仕様」のもの。
関連記事・「ギア知識はここ」
関連記事・「クランク知識はここ」
大きなシングルギアで高速化したいならこっちの「53T」
関連記事・「ミニベロやクロスバイクを53T大径シングルギアに改造交換して速度をガツーーンとUPするカスタムのやり方」
3枚は重いが対応力があり、1枚は軽くて変速もスムーズ!
ペダル
オシャレなロックロブス製なら・「ROCKBROS(ロックブロス)マウンテンバイク プラットフォーム ペダル フラット ペダル アルミ アクスル9/16 ベアリング 密閉型 (ゴールデン)」
軽くてよく回るという老舗の逸品であるとか。銀色が渋い。
もっと派手なオサレペダルも多いが、自分としては質実剛健そうなこのアイテムをチョイス。ロックロブスのものもオサレでいいんだけどねー。サイズというものは特に無いようなので好きに選ぶのが良い。
工具
六角レンチセット
とりあえず六角レンチはこれさえあればOKという万能工具ですな。(8ミリがあればOK)
※クランクを外すときはもちろんあの専用コッタレス抜きが必要になる
【手順】いざ自転車のコアブロック交換!
- クランクを外す ※ここまででもクランク交換は可能
- BBを取り外す(BB左右の「ワン」と呼ばれる固定具を外す)
- 自転車シェル内掃除
- 新BBにグリスをたっぷり塗って取り付け ※グリスアップの注意!
- 新クランクとペダルを取り付け
オペ完了
といった工程となりますよろしくどうぞ
まずチェーンカバーを外しておく!
ぱぱっと外しちゃいましょう!
フルカバーって使いにくいだけだよね
①クランクを外す(自分の場合は左側からはじめた)
まず「シマノコッタレスクランク外し」14mmソケット部分でネジ外し

「14mmソケット」でネジはずし
続いて「シマノコッタレスクランク外し」のもう一方の部分でクランク押し出し

「クランクリムーバー」で本外し
文字で説明
最初のネジ外し

普通に反時計回しでゆるます!
まず特殊工具「シマノコッタレスクランク外し」の14mmソケット部分にてネジを外す。(普通に緩ませる反時計回し)
※自分の場合はここが少し硬かった
次にクランクの本外し

普通に時計回しで締める!すると押し出されるシステム!
続いて「シマノコッタレスクランク外し」のもう一方の側(クランクリムーバー)にて押し出すように(時計回りで締めあげて)クランクを完全に外す。
クランクボルトは「圧入」されているだけだから締め出すのだね
右側も同じように2工程で外す。

ママチャリのクランクを外す(右側も正ネジ)
このクランク部分は逆ネジであったかどうか覚えていないもうしわけ。
これがママチャリ改造の怖いところである。
覚えとけばええやないの
右側は「逆ネジ」と呼ばれる機構になっていることがあり、「時計回りで外れ、反時計回りで締まる」という、普通とは逆の仕組みの場合もある。というかBBの固定具(左右のワン)は右側はほとんど逆ネジという。クランクの場合はちょっとよくわからないぞ。
※BBの規格が「68mm(JIS規格)」が逆ネジ。「70mm(イタリアン規格)」は正ネジ。「73mm(オーバーサイズ規格)」も逆ネジだとか。
まあクランクは違うのでしょうな(左右とも正ネジ!)
そういうことでやんややんやとクランク外し完了。
このまま新しい「クランク(チェーンホイール)」を取り付けて、あと「ペダル」ぐらい。ママチャリを正攻法で「最速化カスタム」する記事にてここまでは推奨。
関連記事・「前ギアクランクを53T大径ギアにして高速走行を可能にする改造」
関連記事・「ママチャリ最終形態カスタム」
クランク交換だけでもかなりの効果
次はママチャリ標準である
への換装いくよ。
②BB左右の「ワン」と呼ばれる固定具を外す
自分の場合は左側からはじめた。
そこに左ワンがあったから。
※「カップ&コーン型BBにはフックスパナが要る」
文字で説明
BB固定具の直径を測る×フックスパナ購入×外す
クランクを外すと出てくる最初の「BB固定具(カバーが付いていたがそれは手で外せた)」を外すために、これの直径を測って適合するフックスパナ的なものを購入。(今回46くらいと判断し、45-48のフックを購入したが近所のホームセンターになかった為Amazonで購入)
※結論「カップ&コーン型BBにはフックスパナが要る(つまりママチャリ)」
左側はふつうに反時計回りで外す
自分の場合はここが一番硬かった。脚で「ぐいん!ぐいん!」と的確かつ瞬発的に力を入れていくと良い感じ。短期決戦。
人体における最大出力源といえばアンヨパワー!
右ワンは逆ネジ!
右側はだいたい逆ネジということで時計回りで外れるようだ。
我がアルサスも例に漏れず逆ネジ(キメ顔)
フックスパナで1つ外すと出現する「右ワン(?)」はモンキーレンチを窪みに引っ掛けたら簡単に回ってしまった。
通常「右ワンが鬼固い」と言われているので専用工具もなしにできるかと焦ったがかなり緩かったアルサスの右ワン。
※左ワンも同様にモンキーレンチで回せたのかね。あまり覚えておらんけども。左ワンは通常の反時計回り。というか左ワンは付いていなかったっぽいね。(?)フックレンチで外したらそれだけだった記憶。画像確認してもそうだった。
そもそも右ワンとは?(真顔)
右側は「逆ネジ」と呼ばれる機構になっていることがあり、「時計回りで外れ、反時計回りで締まる」という、普通とは逆の仕組みの場合もある。というかBBの固定具(左右のワン)は右側はほとんど逆ネジという。クランクの場合はちょっとよくわからないぞ。
※BBの規格が「68mm(JIS規格)」が逆ネジ。「70mm(イタリアン規格)」は正ネジ。「73mm(オーバーサイズ規格)」は逆ネジだとか。
とにかくこれで解体完了。
洗浄。次へ。
③BBを外して自転車シェル内掃除

水や洗剤なんかでなんでもいいからテキトーにシェル内部を壊さないようにギャシギャシ洗浄しておこう。(取り外したものは基本使わないので洗わなくていい。「シェル内部を洗おう」と言っている。)

※実際はこんなタワシでやらずにね!クリーナー吹いて布か何かで拭き取ればOK!
カップアンドコーンBBも取り出されサッパリなシェル内。
クリーナー吹いて布か何かで拭き取ればOK!
④新BBにグリスをたっぷり付けて換装

右と左。RとL。ライトとレフト。左右確認してから装着しよう。そしてグリスまみれにしよう。もっと塗ろう。

左側(L)は外蓋が外れるのでグリスを中と外に塗りたくって、BBを入れたあとに外からはめる。(左ワン?)
とにかくグリスまみれにする。
BBがアルミ製ならね。
この記事画像では盛大に劣化剤を塗布しているショッキング画像が垂れ流されているけれど、これはキホンNG行為みたい。申し訳ござい。
だからUN100のBBをつかうならグリスアップする必要はないみたい。
剛性あるアルミ製のUN55ならこの画像のように塗りたくっていただいて然るべきかと。今の所2年漕ぎ倒して異音などの症状はないけれど、
劣化が早まるみたいなのでそろそろ交換しようかなと考えてるよ。
安全に関わる重大な問題なので確認よろしくおねがいしますね。現場からは以上ですお気をつけあれ。
文字で説明
新型BB×グリスまみれ×搭載
(あとあと管理が楽そうなのでカートリッジ型に変更するのだ)
右と左を確認し、
グリスまみれにさせて(アルミや鉄やスチール製なら)、
あとは搭載するのみ。
カートリッジ型BBシリーズ「シマノ-UN系」

BB-UN100シリーズは両端が樹脂製で柔らかい。(個人的には壊れるならシェル内部のネジ山が壊れるより、BB側が壊れてくれたほうが交換可能なのではと思いチョイス)
※UN55はアルミ製だから塗りたくる
※UN100は樹脂製だから塗らなくて良い
※UN26は右が鉄だから塗る?左はプラだから塗らなくて良い?
とにかくそういうことです
さあ締めるぞ!
※BBは右側から締め始めるみたい
(BBの本体側から。そして左ワンアダプタをかぶせる。)
右は逆ネジであるわけだから反時計回りで締める。

ここでカートリッジBB工具の出番だ!
※BBの規格が「68mm(JIS規格)」が逆ネジ。「70mm(イタリアン規格)」は正ネジ。「73mm(オーバーサイズ規格)」も逆ネジだとか。
右側から始めよう!逆ネジから始めよう!
左はふつうに時計回りで締める。

ここでカートリッジBB工具の出番だ!
※左側は少し入りが甘いような気がするがこれ以上はどうやっても入らんのでコレで良しとする。【追記】このくらいで良いみたい
樹脂製(UN100とか)なら強く締めちゃダメ
※付属のリングは?
※あと付属のリングはスペーサーというやつで、シェル幅が73mm等の場合に使用するのだとか。この画像では完全に遊ばれてる感。
さあBB装着完了。
⑤新クランクとペダルを換装
クランクとペダルを取り付ける

ペダルは左側だけ逆ネジだから気をつけよう
コレにも左右があるみたいなので「R(右側)」と「L(左側)」表記を確認して取り付ける。
※車体から見て左側のペダル(ギア側じゃないクランクアームだけの方)は逆ネジなので気をつけよう!時計回しで外れ、反時計回しで締まる!
こんなの書かなくてもだいたい分かるかな
※新品パーツの気持ちよさ
そのクランクとペダルをBBにドッキング
「四角テーパ」という形状同士なのでそのまま納まるがままに収める。
BBシャフトにもグリスを塗ろう!(ワンには塗られてるのにこの画像…)
ここで8mm六角レンチ登場!

8mm六角レンチでクランクボルトを締めていく(圧入過程)
回す方向はどうだったか。まあ軽めのものなので回る方に締まる方に回していけばよかろうて。というかこのクランクは六角レンチのみで取り付け&取り外しができるんですな。
締まり始めたらラストはちゃんと締めよう!
当初いい加減に書いていましたが、いちおうこれはクランクを圧入させる作業なのでソコソコしっかり締めていきましょう。
そんでもって左右とも時計回しでフツーに締まるよ
※ここの締め付けの強さは数値にすると実に「35-50 N·m(ニュートンメートル)」ものパワーとトルクで締めるということだがさっぱりわからないと思うので「ギューッ!」となるくらいでいいと思う(そして本当ならこんなに小ぶりな六角レンチじゃなくてしっかりしたやつのほうが良さそうだけど、自分はこれで3年以上乗っているから実体験としては大丈夫)
しっかりした8mm六角レンチ・「ガレージ・ゼロ(Garage Zero) 自転車用 クランクボルトレンチ/14mmソケット・8mm六角レンチ GZTL07」
クランクは左右非対称にとりつける!

180度正反対にとりつけることでペダルを漕げるね
とにかく漕げるようになればよいのです
※多少の不都合は気にしない!
最後にチェーンを掛けて修了
これにて
クランク-BB-ペダル
の交換オペ完了!
m(_ _)m
お疲れ様でございやす。

ママチャリbb×クランク×ペダルのレストア交換前

ママチャリbb×クランク×ペダルのレストア交換後(仮)
チェーンだるだるだけど。
※チェーンの長さを調整すればよいだけの現象。後ろを変速多段ギアにしてしまえばチェーンの張り具合を自動調整してくれる(チェーンテンショナー)のでそれでOKでもある。
ね。
↓今回のBB周り交換の模様をドラマ仕立てに共感できる記事
コアブロック周り交換の疲れを共有?