腰にくる衝撃の緩和。
「腰」というのか「おケツ」というのか、ともあれ全世界のチャリダーたちを悩ます腰痛事情。自転車で少々荒れた路面や段差をダムダムと走行するたびに生じる衝撃。シートポストもサドルも一定に固定されていると「体重が乗る上からの重さと段差の度に下から突き上げる衝撃が搭乗者の臀部に集約される悲劇」がいくどとなく繰り返されます。
自転車の
「お尻インパクト」
から腰を守りたい。
まあつまりママチャリに乗ると意外と腰が痛いわけですな。わりと高クッションな造りが施されていそうなシティサイクルでも「全体重が乗るような形のママチャリ乗車姿勢」だと腰が痛くなる。お尻が痛いというのか。クロスバイクやMTBやロードバイクでは前傾姿勢になるから体重分散されるけど。
※とはいえ乗り方によってはスポーツ自転車乗りたちにも腰痛予防対策としてサス付きクッション材による改善方法が希求されているとかいないとか(早口)
「サドル 振動 論文」という検索キーワードで学術的見地からの見識が求められるほどなのです!
※でもサドルというよりシートポストの方がクッション効かせられるからそっちを検証。
自転車で乗り心地を良くして腰を護るためのオススメ品
※【対象自転車】…ママチャリ、クロスバイク、マウンテンバイク、ロードバイク、ミニベロ、電動自転車などなど全車種共通
- サスペンション付きシートポスト(冬場以外はこれがおすすめ)
- サドル下に設置するクッション装置
自転車による腰痛予防に使える2つのアイテム紹介
その他のチャリンコ腰痛対策方法
サドルなら「座面積が幅広い」&「柔らかいクッションとバネ」
ママチャリならソフトサドルで十分
クロスバイクやMTBやロードバイクなら取り敢えずこれ
↑おすすめサドルの種類や交換方法
ママチャリ系のサドルが1番柔らかいのだろうけど、皮肉にもママチャリの乗り方そのものが腰に悪いという高次元なパラドックスが生じるのです!
タイヤなら「空気圧が低い」&「太い」
- ママチャリ系のタイヤはそのままで優秀(WO規格)
- スポーツ系のタイヤなら35C以上の太さやシクロクロス用のオフロードタイヤなど(700C規格)
- MTB系のタイヤもなんでも優秀(HE規格)
↑おすすめタイヤの種類や交換方法
マウンテンバイクが最も耐衝撃性に優れてるって当たり前な結論ですね!
あとは乗り方に注意する「体重分散はできているか?」
単に前傾姿勢がキツイからとサドルを下げても逆に色々痛くなる。スポーツ自転車の「前傾姿勢」は前後のバランスが大事だから。そもそも前傾姿勢がキツイと思うならその時点ですでにバランスがおかしいと思われる。
※どちらにせよ「長時間乗っているなら体が疲れるのは普通」なので鍛えたりしていない限りそれはどうしようもないからね!乗りやすいとされるママチャリも長時間乗っていれば腰が痛くなる!楽なリクライニングベッドに寝転がっていようと同じ姿勢を続けていれば疲れるのと同じ!
↑ステムの上下を稼働させる方法
スポーツ自転車のキホンだけど「クロスバイク化改造してバランス狂ってるママチャリ乗りたち」などはしっかり気をつけたい!
サスペンション付きシートポスト
サイズの測り方など
シートポストのサイズ合わせや知識に関してはこちらの記事で!
普通のママチャリ用にすぐ使えるタイプ
25.4mm
ZOOM製品
キャプテンスタッグ製品
※厳密にはママチャリ用ということはない。(25.4ミリ経がママチャリに多いだけ。ママチャリサドルの備品がないと付かないけど。)
買い物自転車とかシティサイクルには「この直径と形状」が最もシンプルかと(サドルにそのまま付けやすいのと直径サイズがママチャリ系に多いというわけです)
クロスバイクやMTBやロードバイク用に(ママチャリも可)
27.2mm
ZOOM製品
アキワールド製品
※こちらもとくにスポーツサイクル用というわけではないし、シティサイクルの通学用自転車などにも27.2mmサイズは存在する。
やはりシートポストの櫓形状がクロスバイクやロードバイクのサドルにそのまま付けやすいと言うだけですね(分解すればママチャリのサドルにも付くから)
その他の製品紹介
高級品のサス付きサドルポスト
SR SUNTOUR(エスアールサンツアー) ピラー NCX 27.2X350MM SP12 (シルバー) [並行輸入品]
なんかすごい気持ちよさそう(陳謝)
長いロングポストならドッペルギャンガー製品(ミニベロなどに)
ミニベロなど小径車をサス付きサドルにしたいなら「400mm長以上」ほしいからね
油圧式のサスペンション付き
※【まだ実物未確認】…油圧式のハイドロタイプの方がスムーズな動きをすると予想されます
27.2mm
ZOOM製品
30.数mm(マウンテンバイク系)
ZOOM製品
※30.6mm~30.8mmであるとかの誤差数はあまり関係ないので
(ハイドロかメカニカルかエレクトロニクスかエアロかカーボンかっていうのが自転車ではたまに争われます)こんど買ってみたいと思いますよ
シートポストの交換方法
↑穴の測り方や適合サイズなどを含めたシートポストに関する全般知識
使う工具
ママチャリには13ミリのスパナ
↑ママチャリサドルの場合に使うのは13ミリのレンチが一つあればOK
クロスバイクやロードバイクにはアーレンキー(六角レンチ)
↑クロスバイクなどスポーツ自転車サドルの場合に使うのはクランプとサドルに使う六角レンチがあればOK
取り外し方
ママチャリはシートピンを緩める
スポーツ自転車はクランプを緩める
- シートピン又はクランプを緩める
- ポストを抜く
- (サドルを再利用するならサドルも外す)
関連記事・「サドルも腰痛予防タイプにするなら座面積が広いクッションサドルがおすすめでしょう」
取り付け方
ママチャリならスパナで締める
クロスバイクやロードバイクなどはアーレンキーで締める
- ポストを入れる
- シートピン又はクランプを締める
- サドルを取り付ける
※ママチャリやクロスバイクなど全車種共通(使う工具が異なるだけ)
サドルやポストの着脱はパパっとやっちゃいましょう!
※各備品の整備などもしましょう
潤滑スプレーなどで錆取りなどを軽くするとスッキリサッパリ整備になりますな!
サスペンション付きサドルポストの取り扱い
サスペンションの効き具合調整
開けると高反発クッションに(左回し)
ポスト底部のネジキャップを開けると「グショーんグショーん」と大きく稼働する。
※開きすぎると分解するから気をつけて!
閉じると低反発クッションに(右回し)
ポスト底部のネジキャップを締めると「グショっグショっ」と小さく稼働する。
基本的には買った当時そのままでまず使ってみることを推奨するけど
上のひねりを開けると「動きがすこしスムーズになる」(?)
サドル側にある「ひねり(?)」を開けると「動きがすこしスムーズになる」ような気がする(?)なににせよ動くわけだから何かしら調整に寄与していると思われる。
※調整方法模索中
バネを分解してグリスアップするとスムーズに動きやすいかも(?)
分解した図
- スプリングバネ
- 受けキャップ
- 緩衝ゴム材(?)
- 締めネジキャップ
※締めネジキャップをアーレンキーで左回しで開けていくと内部のパーツが取り出せる
※モノによって仕様は異なることがあります
グリスアップした図(一例)
※基本的には金属製であるスプリングバネとネジキャップのみで良いと思う
↑おすすめのグリスと潤滑スプレー
効果的な塗り方はまだ模索中だけど、とにかく塗りたくれば良いと思われる!(?)
【効果検証】サス付きシートポストは効くか?
確実に効く。腰痛対策になっている。
それは感じる。最近買い物用ママチャリを新しく買って使い倒してるけど腰に来る衝撃にチョット驚いて。クロスバイク風の前傾姿勢に慣れちゃってたからだけど、これまたそこそこ乗ってればまた慣れる。しかし、基本的にはサドルもシートポストも固定されているから上下の衝撃を相殺できずに腰にダイレクトアタックしてるわけでありますよ。そして腰が痛くなる。腰痛ですな。もちろんママチャリ用のスプリング付きサドルならある程度衝撃緩衝する機能が備わっているのでインパクトを逃してくれるだろうけど効果は小さめ。しかしこのサスペンション付きサドルポストなら上下にしっかりたわんでインパクト(段差衝撃)を逃している。
たしかにこれはいいアイテムでした
しかし動きが硬い。
※とくに冬場は固まる(暖かい時期はダイジョーブ)
あまりスムーズにサスペンション運動してくれない感じ。ゴリゴリするというのかゴツゴツするというのか。このあたりはグリスアップやらの調整でいろいろ試行錯誤中だけど。もちろん「それでも確実に自転車搭乗時の段差からくる衝撃の緩和に効果があることは認められる」けどね。
正直「乗り味」は悪い!とくに寒いと固くなる!(完全に調整できたら別だろうけど)
※とはいえ、
夏場などの温かい時期にはグショングションと快適になってきた!
使い込みも大事なのかね(?)
その他のスペシャルアイテム「腰痛対策サドル装置」
サドル下に取り付け型の「衝撃吸収クッションバネ」(?)
無名ブランド製品(?)
jpfashioningバイクリアショックアロイスプリングスチール 自転車サドルサスペンション装置 クロスバイク MTB ロードバイク
ゴリックス製品
ぶっちゃけこれがオススメ。
少々見慣れないブツというかその仕組みもよくわからないだろうしなんだかアブなそうにみえるけど、クッション具合はサス付きサドルポストよりもよろしい。強度以外の心配を除けば「そのサスペンション効果は非常に安定している」と思う。自転車の乗り味が柔らかい印象。動きがスムーズだし。
※【ただし耐久性に関してはまだまだ未知数】…サス付きサドルポストは上下運動なのでまだしも、このアイテムは折れやすそうな形状に見えるからね。どうなんだろ物理学的にこの形状ってのは。よくわからないところなのでなんとも言えないけど。別に問題ない形状なのやもしれないし。
慎重に使用を重ねて強度テスト継続していきたいと思います!
サドル下にクッション装置を取り付ける手順
まず元のサドルを取り外す
ママチャリサドルなら
13ミリのスパナで取り外す
各備品は取り外す
クロスバイクやMTBやロードバイクのサドルなら
アーレンキーで取り外すのみ
ここから「腰に優しい自転車サドル」を作っていきます!
※櫓(やぐら)の仕組み
- 固定の通しネジ(やぐら部品)
- シートポスト
- 下台座(やぐら部品)
- サドル
- 上台座(やぐら部品)
- ネジ受け文鎮?(やぐら部品)
※下側から①~⑥の順
「サドル取り付けパーツたち」の取り扱い
【1】サドルにクッション装置を取り付ける
まずはクッション装置に付いていた備品パーツをサドル側に取り付けます。
【2】シートポストにクッション装置を取り付ける
その後、シートポスト側の備品パーツと取り付けます。
とにかく2箇所取り付けるのです
取り付け完了と自転車の見た目
少々見慣れない異質な外観ではあるけどそこまで気にならないと思う(圧力)
この異物質がアナタの腰を守るとしたらもう何も言えないはず!
腰に優しいおすすめのサドルポジションは?(改造後)
堅めの位置でポジションを取ろう
上も下も「8.5から5.5の間に位置するようにポジション取る」のがおすすめかな。個人的に。つまり前方に位置させる。
※【強度について】…やはりこの「自転車腰痛対策クッション装置」の工作精度などについては未知数な点があるのであまりビョンビョン動いても危険性が増すと思われるからね。そこまで動かさないほうが良いかと。今の所は。
※【クッション性について】…後ろに退くほど(オフセットのサドルみたいに)サスが効くことになるし、前に出すほど低反発で堅めのサスペンションになるという当たり前構造です。
手堅く前に位置させても十分クッションは効くので腰に優しい対策になる!
サドルをすこし前傾させよう
サスが効いて沈んだ際に後ろに落ちるので「サドルをやや前傾気味の角度にする」ことを推奨。
※【キホンは水平ポジションだけどね】…クロスバイクやロードバイクにしろママチャリのサドルにしろ、基本的には水平角度のポジションがおすすめだけど、この場合には後ろに倒れるような状態になってしまうのでやや前傾を推すよ。
こんな感じにサドル角度や位置の微調整は「各自で自分に合うようにして」行いましょう!
どっちがおすすめの腰痛対策か?
動きがいいのは「サドル下クッション装置」かな。
個人的には。こちらのほうが安定した動きでスムーズだった。ただし工作精度やそもそもの形状から考えると強度が心配ではあります。見た感じでわかると思うけど。それは使い続けて耐久テストしていくつもりだけど、その点に関してはサス付きシートポストのほうが安全性は高いのではなかろうか。垂直に上下するだけだし壊れたとしてもサドルが放り出されることはなさそうでしょう。太い棒そのものがポッキリ折れない限り。
※ただし冬場など寒いと固くなってると思う
こんど両使いしたバージョンも使ってみようかな(たぶん上で衝撃吸収されちゃうとサス付きポストは動かない気がするけど)