ロードバイク系統の自転車で用いられる、
「ホローテックⅡ」なる高回転BBの交換。
だいたいロードバイクのBBは世界的覇権メーカー「シマノ」のBBでしょう!
※【9段変速以上のロードバイクが対象になるかと】…それ以下である低価格な8速ロードバイクなどだとホローテックBBじゃないと思われるので(クラリスの8速にホローテックBB用クランクを確認しましたが笑)、その場合は「カートリッジ型BBの交換記事」へGOしてね。
※【カンパニョーロ製品について】…ロードバイクになると本場イタリアの老舗であるこの名のブランドが用いられることもある世界ですが、とりあえず除外して考えます。シマノは世界基準みたいなので。
※【免責】…先日、10速ママチャリのホローテックBB化したのでそのやり方を備忘録がてらロードバイク整備記事として転用しております。画像はロードバイク感ないやもしれませんがどうぞご了承ください。いちおうメンテナンス本も読んでメンテしてるからそんなに間違いはないと思うけれど。
使うホローテックBBを選ぶ
- ※整備クリーニングするだけなら不要(BBの再利用するなら)
- おすすめのホローテックBB
おすすめのホローテックBB
デュラエース「BB-R9100」(シマノ)
デュラエース・「DURA-ACE BB-R9100」シマノ公式サイト
105「SM-BBR60」(シマノ)
シマノ製品最高峰グレードの「デュラエース」等がこのお値段から。
自転車パーツの世界的覇権を握る「SHIMANO(シマノ)」が誇る旗艦シリーズはやはりめっちゃお高いが、BBあたりだとそこそこお手軽。デュラエース備品使いた過ぎて幻覚がみえるほどならコイツで鎮めましょう。
※それでも少しお高いというなら売れ筋の105グレードの方へ
もはや鎮守アイテム!
※
いちおうホローテックBBなら何でも使える様子(?)調べた限りでは。
(もちろんシェル幅の68ミリだとか70ミリだとか73ミリだとかのサイズは合わせる必要はあるが、それ以外に種類はなさそう。
圧入型のプレスフィットBBなどはまた別なので合わないけど。
(確実な情報ではないことに留意してください)
以下、
公式に記載されている推奨BB。
ご参考までに。
「8速・9速・10速クランクに合わせる用」の公式推奨BB
ボトムブラケットは「BB-RS500」
シェル幅68mm(JIS規格)
シェル幅70mm(イタリアン規格)
※一応、公式推奨BBはクラリス(8速)・ソラ(9速)・ティアグラ(10速)共々「BB-RS500」と記載されている
圧入式のプレスフィットBB用
※一応、プレスフィット型BBの公式推奨は「BB-RS500-PB」と記載されている
ロードバイク系のクランク(8速・9速・10速)
8速の「CLARIS(クラリス)」のクランク
FC-R2000
参考・「CLARIS R2000(FC-R2000)/シマノ製品」公式サイト
9速の「SORA(ソラ)」のクランク
FC-R3000
シマノ クランクセット FC-R3000 50×34T 170mm 9S BB別売 SORA(ソラ) EFCR3000CX04X
参考・「SORA R3000(FC-R3000)/シマノ製品」公式サイト
10速の「TIAGRA(ティアグラ)」のクランク
ティアグラ・「TIAGRA 4700」シマノ公式
FC-4700
「11速以上のクランクに合わせる用」の公式推奨BB
ボトムブラケットは「SM-BBR60」
シェル幅68mm(JIS規格)
シェル幅70mm(イタリアン規格)
※一応、10速のアルテグラや105の公式推奨BBは「SM-BBR60」と記載されている
圧入式のプレスフィットBB用
※一応、プレスフィット型BBの公式推奨は「SM-BB72-41B」と記載されている
ロードバイク系のクランク(11速以上)
※さらなる「準上級グレードにアルテグラ」、「最上級グレードのデュラエース」と上り詰めることも可能!
整備クリーニングするだけなら新品は不要だね
ロードバイククラスの自転車に乗るならよく整備してやればよいでしょう。というか必然的に手をかけたくなるでしょう。
ホローテックBBの整備と交換
- まず「専用の一体型クランク」を取り外す(前ギア/チェーンホイール)
- はずす!「古いホローテックBB」を取り外す
- 整備のための洗浄クリーニング
- つける!「新しいホローテックBB」を取り付ける
- さいごに「専用の一体型クランク」を取り付ける(前ギア/チェーンホイール)
工具はとりあえずこれのみ
※圧入式のBB(プレスフィット)は別モノなので注意!
圧入BBの参考・「プレスフィットBBを交換する(ロードバイク系)/ホーザンメカニックアカデミー」パークツール公式
推奨工具参考・「(21ページ)プレスフィットBB」シマノディーラーマニュアル(PDF)
「TL-BB12」と「TL-BB13」が公式推奨工具・「SHIMANO(シマノ) プレスフィットBB取付工具 TL-BB12 Y13098255 / シマノ(SHIMANO) プレスフィットBB取外し工具 TL-BB13 Y13098262」
ロードバイク用なら幅86.5mm、マウンテンバイク用なら幅89.5mm・幅92mm(備忘録)
※まず「専用の一体型クランク」を取り外す
はずす!「元のホローテックBB」を取り外す
- 左側から回し外す(正ネジ)
- 右側も回し外す(※逆ネジだが、イタリアン規格なら正ネジ)
左側から回し外す(正ネジ)
左ワンは「正ネジ」(順ネジとも)
※反時計回しでゆるむ(左回し)
手順
左ワンの凹みに「専用工具」をとりつける
※ナメてしまわないように、できるだけしっかり合わせてから回そう
※正ネジなので、反時計回しでゆるむ(←左回し)
※パワーが入り、なおかつ安全な体制を確保し、しっかり開けよう(車体の支柱を持つとか支点に利用するなどしましょう)
※緩んでしまえば、あとは指でクルクルと回したほうが早く正確に外せるかな
左ワンの取り外し完了
つぎに右側も回し外す(※逆ネジだが、イタリアン規格なら正ネジ)
右ワンは「逆ネジ」
※逆ネジのため、時計回し(右回し)でゆるむ
(ただしシェル幅70mmのイタリアン規格であった場合、正ネジなので左回しでゆるむ。確認方法としては、2ミリの違いなど余程正確にシェル幅測らない限り判断付かないだろうから、「欧州ブランドの自転車ならイタリアン規格を疑う」というぐらいしかわからないね笑)
手順
右ワンの凹みに「専用工具」をとりつける
※ナメてしまわないように、できるだけしっかり合わせてから回そう
※逆ネジなので、時計回しでゆるむ(→右回し)
※パワーが入り、なおかつ安全な体制を確保し、しっかり開けよう(車体の支柱を持つとか支点に利用するなどしましょう)
※緩んでしまえば、あとは指でクルクルと回したほうが早く正確に外せるかな
右ワンとインナーカバーの取り外し完了
※左右のワンを繋げている「胴体」は「インナーカバー」というらしく、専用クランクの回転軸を保護する役割。
※整備のための洗浄クリーニング
準備中
つける!「新しいホローテックBB」を取り付ける
- まず右側から入れる(※逆ネジだが、イタリアン規格なら正ネジ)
- つぎに左側を入れる(正ネジ)
まず右側から入れる(※逆ネジだが、イタリアン規格なら正ネジ)
右ワンは「逆ネジ」
※逆ネジのため、反時計回し(左回し)でしまる
(ただしシェル幅70mmのイタリアン規格であった場合、正ネジなので右回しで締まる)
手順
右ワンのねじ山にグリスを塗る(適量)
※胴体のような「インナーカバー」箇所にはグリスを塗る必要はなさそう。この部分は樹脂プラ製っぽいし。(金属製なら塗るのもアリでしょう)
「L」と「R」の向きを確認し、BBをシェル内に入れる
※とうぜん「L」は左(レフト)で、「R」は右(ライト)の表記になる。Rが右側に出るようにね。
※逆ネジのため、反時計回しで締めていく(←左回し)
※最初は優しく正確に手で回して入れていく
※その後、専用工具でしっかり締めていく(ホローテックBB回し工具)
※正確にトルクレンチ使うなら、締め付けトルクは「35 - 50 N·m(ニュートンメートル)」の強さだとか(体感ではギュっギュッと締まるくらいでいいでしょう笑)
参考・「ディーラーマニュアル(14ページ)」シマノ公式 より
参考・「トネ(TONE) プレセット形トルクレンチ(ダイレクトセットタイプ) T3MN25-QL 差込角9.5mm(3/8") ブラック 25N・m」
ホローテックBB「右ワン」の取り付け完了
つぎに左側を入れる(正ネジ)
左ワンは「正ネジ」(順ネジとも)
※時計回しでしまる(右回し)
手順
左ワンのねじ山にグリスを塗る(適量)
左ワンを取り付けていく
※正ネジなので、時計回しで締めていく(→右回し)
※最初は優しく正確に手で回して入れていく
※その後、専用工具でしっかり締めていく(ホローテックBB回し工具)
※正確にトルクレンチ使うなら、締め付けトルクは「35 - 50 N·m(ニュートンメートル)」の強さだとか(体感ではギュっギュッと締まるくらいでいいでしょう笑)
参考・「ディーラーマニュアル(14ページ)」シマノ公式 より
参考・「トネ(TONE) プレセット形トルクレンチ(ダイレクトセットタイプ) T3MN25-QL 差込角9.5mm(3/8") ブラック 25N・m」
ホローテックBB「左ワン」の取り付け完了
※さいごに「専用の一体型クランク」を取り付ける