クロスバイクやママチャリやマウンテンバイクやミニベロなどの、
フロントギアを「2枚」に改造するやり方です。
※自転車の前ギアのことは「チェーンリング」ともいう。あるいは「クランク」とも。あるいはまたギアのある右舷側をチェーンリング側、そうでない左舷側をクランクアーム側などと併用する。
前3速なんて基本いらないよねマチノリでは!
なぜフロントダブル化するのか?
・軽量化する
・ぶっちゃけ3枚も要らない説
・ロードバイク化する改造としての遊び
※個人的な見解です!
お手軽スポーツ車なら「前3速が基本」
まずクロスバイクやマウンテンバイクなら3枚ギアが基本だと思われます。(ミニベロは違うかな?あれはシングルかな?)3枚あることで多様なギア比を生み出し、山あり谷あり信号ありのこれまた多様なフィールドに対応できるとか、はたまた1速か3速か6速だったシティサイクル乗りたちに「21段変速!(3×7の前後合わせ)」などとアピールしまくる目的が主とされる(諸説あり)
「でもぶっちゃけ前3枚もいらないよね?」
だなどとされていきます。実際要らないと思う。ギア比の調整もシビアになるし(体感?)「変速が楽しいぜ!?」という初期ボーナスタイム時期を過ぎれば、そこは皆さん真顔でフロントダブル化の適齢期。
ママチャリや安いミニベロなら「前1速だから改造したい」層(?)
シティサイクルでは後ろのギアが内装3速だとか外装6速であるとかなのだけど、前は1速。だから改造したいよね。フロントシングル化でもよいと思うのだけど、2枚となると俄然ロードバイク改造感は出てきますからね。なんでかママチャリやMTBをロードバイク化したがるんだよね僕たちは。
これすなわちフロントダブル化の三段論法です!
大きい歯数を持つ大径ギアにすると(50tを越える)、付かないことがあるから注意。とくに小さい車体の自転車。26インチのマウンテンバイクで付かなかった。フレームに大きい歯が干渉しちゃんだよね。つまり当たってしまう。マウンテンバイク(MTB)なら650B(27.5インチ)と29インチ(ツーナイナー)あたりがよさそうかね。(とはいえ車輪のインチ数に限らずフレームサイズは変わるので注意!26インチでも340mmから480mmなどあるから注意!)同じ理由からミニベロなど小径車も注意。3枚ギアでは48tがあるので、やはりそこは48tくらいが限度と考えておくべきでしょうか。
※単に「高速巡航速度を上げたい」だけならば、3枚ギアの最大48tクランクに交換したほうがいいね
関連記事・「自転車の前ギア(クランク)を交換する方法ガイド」
48tくらいが限度と考えておくべきでしょうか(繰り返し)
フロント2枚の前ギアを選ぶ
- そのまま付けるならコレ(スクエアBBのまま)
- ロードバイク化するならコレ(ホローテックBBに改造)
- ※前ディレイラーとシフターも2速用にする
おすすめは「クロスバイクなどの自転車にそのままポン付けできるスクエアBB用品」ですねやっぱり
新たな可能性!普通のクランク版(四角テーパー)
- 7速8速兼用マウンテンクロス「TOURNEY A070」
- 8速用ロードバイクブランド「claris(クラリス)」
基本、そのまま付く。
※クロスバイク、MTB(マウンテンバイク)、ママチャリ(軽快車)、ミニベロ(折りたたみ自転車)などの自転車のBB(回転軸)に取り付く四角テーパー規格(スクエアテーパーBB)
※さらには車体のBBシェル幅が「73mm」の車体ならこれのみがおすすめでしょう(ホローテックBBの73mmサイズは小径ギアしか対応してないことが多いので日用使いに不便だから)
これで十二分にフロントダブル化可能でしょう!お勧めすぎる!(すなわちそのまま付くという意味のポン付けが可能)
7速8速兼用マウンテンクロス「TOURNEY A070」
7速なら「ターニーロード」と勝手に呼んでいるシマノの新ブランドから登場!
ターニー(A070)・「TOURNEY A070」シマノ公式サイト
TOURNEY A070の「FC-A070」(シマノ)
チェーンガード無し
チェーンガード有り
※【チェーンガードの有無】…ある方がパンツの裾が巻き込まれにくいし汚れにくい。つまり通勤スタイルなどにオススメ。無いほうが少し軽く見た目がロードバイクっぽいとか(?)
※【後ろの変速機が7速なら?】…いちおう前後の推奨で合わせておくのが無難だと思うけれど、7や8くらいならそこまで気にしなくともよいのではないでしょうか?
四角シャフトにそのまま取り付けられる2枚ギアはこの一点のみ(?)
8速用ロードバイクブランド「claris(クラリス)」
なんと8速なら「クラリス」から登場していた!
CLARISの「FC-RS200」(シマノ)
チェーンガード無し
チェーンガード有り
参考・「CLARIS R2000(FC-RS200)/シマノ製品」公式サイト
※【チェーンガードの有無】…正直なくても困らなかったけど、ジョガーパンツみたいにキュッとした裾のパンツのほうが乗りやすいでしょうな。
※【後ろの変速機が8速なら?】…いちおう前後の推奨で合わせておくのが無難。7速の自転車には使う理由は特にないし、8速の場合だけ検討でしょう。他の選択肢があるのだし。
シマノ伝統のロードバイク系8速ブランドが「クラリス」です
そして交換手順へ!
「フツーのクランク」を交換する手順
元のクランクを外し、新クランクを付ける、だけ。
はずす!元のクランクを外す手順(四角テーパ用)
- 六角レンチで留め付けボルトを抜く
- クランクリムーバーで押し出して外す
つける!新クランクを付ける手順(四角テーパ用)
- 右側のチェーンホイールから取り付ける
- 次に左側のクランクアームを取り付ける(9時3時のごとく対角線上に)
- 六角レンチで留め付けボルトを締める
クロスバイクの前2速化はめっさスマート
以下、
本格的な改造を要するロードバイク的フロント2枚化。
定番カスタム!一体型のクランク版(ホローテックBB化)
ホローテックBBへの換装が必要になる。
※このタイプのクランクは、おおよそ9速以上のロードバイクで用いられる事が多い。そしてホローテックBBという規格と適合する。(一応、上位モデルのロードバイクでもカンパニョーロのウルトラトルク等があるので絶対ホローテックBBだとは言えないようだけどもほぼこれでしょう)
- ロードバイク系の前2枚ギア
- マウンテン×クロスバイク系の前2枚ギア
ロードバイク系の前2枚ギア
万能でおすすめ。50T台のアウターギアで高速巡航能力が高く、30T台のインナーギアで坂路地形や低速能力をカバーリングする走行性能。自転車の王様であるロードバイク標準ですね。
8速(2×8)
CLARIS(クラリス)の「FC-R2000」系
9速(2×9)
SORA(ソラ)の「FC-R3000」系
シマノ クランクセット FC-R3000 50×34T 170mm 9S BB別売 SORA(ソラ) EFCR3000CX04X
10速(2×10)
ティアグラ・「TIAGRA 4700」シマノ公式
TIAGRA(ティアグラ)の「FC-4700」系
11速(2×11)
旧型105・「105 R5800」シマノ公式
新型105・「105 R7000」シマノ公式
105の「FC-R5800(旧型)」系
105の「FC-R7000(新型)」系
※さらなる「準上級グレードにアルテグラ」、「最上級グレードのデュラエース」と上り詰めることもできるけど、下位フレーム改造にそこまでお金かけるかな?(哲学)
※【歯数について】…50T台のアウターギア(高速用)では増えるほど重くなり、30T台のインナーギア(低速用)では減るほど軽くなる。いくつかタイプが有るのでギア比をカスタマイズやで。
50T台の大径ギアはブンブン回せて気持ちが良い!
マウンテンクロスバイク系の前2枚ギア
車体のシェル幅が「73mm」の場合に。基本的に山登り専用。アウターギアで30T台と、平場の走行性能はほぼママチャリなのでは(?)そもそもMTBは下って来るダウンヒル遊びが主流だからなのか。いずれにしろ日用使いでは不必要な性能に仕上がるでしょう。コレが3枚ギアなら使い勝手は上がるのだけど(真顔)
9速の「ALIVIO(アリビオ)」のクランク(クロス/MTB系)
アリビオの「FC-M4050-B2」
※品薄なマイナー品は高額になりやすいね。
※アセラやアリビオにはホローテックBBの2×9クランクが多いが、主流ではないのか品薄なのか高額なものが多い(MTBは高いとも言える)
10速の「DEORE(デューロ)」のクランク(クロス/MTB系)
デューロ(T)・「DEORE T6000」シマノ公式
デューロ(M)・「DEORE M6000」シマノ公式
デューロの「FC-M6000-2」
SHIMANO(シマノ) DEORE FC-M6000-2 ダブル クランクセット(2x10S) ブラック 38-28T/170mm EFCM6000CX88X
11速の「旧型SLX」のクランク(MTB系)
正直、日用使いの自転車では使わないでしょ!
そして本格的な交換手順へ!
「一体型のクランク」を取り付ける手順
- ※まず元のパーツを取り外す!
- そしてロードバイク規格である新パーツを取り付ける!(一体化クランクとホローテックBB)
- ※フロントダブル化を完了
繰り返しますが、BBも専用の「ホローテックBBに取り替える」必要があるんだよ!
かつてのパーツを取り外します!
まず元のパーツを取り外す!
- 元のクランクを取り外す(四角テーパ用の前ギアクランク)
- 元のBBを取り外す(カートリッジBB・カップアンドコーンBB)
元のクランクを取り外す
- スポーツバイク系のクランク編(クロスバイクやマウンテンバイク)
- シティサイクル系のクランク編(主にママチャリ)
- ※安いミニベロはシティサイクル系、高いミニベロはスポーツバイク系かな(?)
元がクロスバイクやMTB系なら
はずす!元のクランクを外す手順(四角テーパ用)
- 六角レンチで留め付けボルトを抜く
- クランクリムーバーで押し出して外す
元がママチャリ系なら
はずす!元のクランクを外す手順(四角テーパ用)
- 14mmソケットで留めネジを外す
- クランクリムーバーで押し出して外す
お次はBB交換!!
元のBB(ボトムブラケット)を取り外す
- カートリッジBB編(クロスバイクやマウンテンバイク)
- カップアンドコーンBB編(主にママチャリ)
- ※安いミニベロはカップアンドコーンBB、高いミニベロはカートリッジBBかな(?)
元がクロスバイクやMTB系なら
はずす!元のカートリッジBBを外す手順(四角テーパ用)
- まずは左側から回して外す(正ネジ)
- つぎに右側を回して外す(※逆ネジだが、イタリアン規格は正ネジ)
元がママチャリ系なら
はずす!元のカップアンドコーンBBを外す手順(四角テーパ用)
- 直径を測ってフックスパナを購入
- 左側は左回しで外す(正ネジ)
- 右側は右回しで外す(※逆ネジだが、イタリアン規格なら正ネジ)
これにて
元のパーツを取り外す
ことに成功。
※シェル内を洗浄クリーニング(おまけ)
準備中
あとは
新パーツを取り付ける
ことに成功するだけ。
とにかく成功したい!(意味深)
ようやく新パーツを取り付ける!
「ホローテックBB」を取り付けてロードバイク化
- まず右側から回し入れる(※逆ネジだが、イタリアン規格は順ネジ)
- 次に左側を回し入れる
「専用の一体型クランク」を取り付けてロードバイク化
- これもまず右側から入れる(チェーンホイール)
- 次に順序を踏んで左側を取り付ける(クランクアーム)※微細手順あり
- ボルトを均等に締めて固定
ロードバイク買えばいいレベルに(使用するBBやクランクは交換用記事の中で探してね)
ほんで
「前の変速機やシフターも2速仕様にする必要あるかな」
ということで、
フロントディレイラーやシフターも2速対応に変更
「前の変速機(FD/フロントディレイラー)」や「シフター」も2S用にする
前2S用のフロントディレイラー
FD-A070-A
シマノ(SHIMANO) バンドタイプ フロントディレーラー 2x7S TOURNEY FD-A070A ブラック EFDA070AX1
※これはスクエアテーパーBBのポン付け用におすすめしたターニーロード(FD-A070)とお揃いのディレイラー。(シフターはドロップハンドル用のデュアルコントロールレバーしかないので割愛)
前2S用のシフター
SL-M6000-L(デューロ)
参考・「シマノ DEORE(デューロ)SL-M6000-L」シマノ公式
※このマウンテンバイク系統のシマノグレードである「DEORE(デューロ)」シフターは2速と3速の両方に対応できる汎用性があるから良さげ。
基本的には前ギアと同じブランドにしておくと選ぶのがラク!
とりあえずこんなもんでおねがいします。
m(_ _)m