ゲルカヤノ27とは?
ジョギング界でイチバン愛されるキングオブランシュー
GEL-KAYANO 27(アシックス)
ゲルカヤノ27とは?
榧野(かやの)さんによって生み出されたからゲルカヤノ
日本で最も支持されているランニングシューズ(ジョギングシューズ)といえばこのシリーズと言っても過言ではないのが、asicsの看板商品「ゲルカヤノ」であります。「GEL(ゲル)」もこれまた同社の看板素材で、その衝撃吸収能力はあらゆるジャンルのシューズで用いられているほど業界に信用されているのだ。
※27は2020年度版
ランシューといえば「とりあえずゲルカヤノ履いておく」という風潮
GEL-KAYANO27
メンズ
2E(レギュラー/スタンダード/普通の幅)
※【サイズ表記の注意】…2Eは普通の通常ワイズと思われますが、2020年7月末現在におけるamazon商品ページにおいて、例えば「26cm」と「26cm 2E」の2つが同じページ上に存在する。しかしこれはどちらも同じワイズ感のものであったことを確認。(2つ頼んで測って履いて確認済み)狭いナローサイズは公式情報でもカラーリングが1つしかないのと、4E版と並んで別ページ建てであることを考えると納得ではありますが、ややこしいので注意。(これから日が経つにつれて統合されるやもしれないけど)
E(ナロー/スリム/狭い幅)
※【狭いワイズ/E】…asicsの公式表記では「NARROW / ナロー」というワイズ。とはいえ基本モデルがそれなりにスリムなので、余程じゃないと必要ないんじゃないかな(?)でも実際に履いてみたら通常モデルより自分のスリム足にはしっくりくるのやも(?)
4E(エクストラワイド/広い幅)
※【幅広いワイズ/4E】…asicsの公式表記では「EXTRA WIDE / エクストラワイド」というワイズ。足幅が広いとはっきり認識しているか、測定された場合に選ぶのが無難。他のワイズと同時に頼んでためし履きするのも有効だけど、ためし履きの時点で履きやすいからと言って、動き出したらブカブカすることもあるから注意。(2020年7月末現在のamazon状況では4Eワイズのみ別ページに建てられている)
レディース
E(スタンダード/普通の幅)
D(ナロー/スリム/狭い幅)
2E(ワイド/広い幅)
※レディースモデルでは一回り下で表記されるため、通常ワイズは「E」、狭いナローワイズは「D」、広いワイドは「2E」、ということになるね。だから基本的にはまず「E」を試して欲しい。
初心者三冠王のランシュー、ゲルカヤノ。
↑過去作ゲルカヤノ25(2018)ゲルカヤノ26(2019)はこっちでレビュー
↑次作は「ゲルカヤノ28(2021)」
「足に優しい、高いサポート力、そこそこおしゃれ(?)」という3冠ジョグシューズなのがゲルカヤノという靴。「初心者におすすめのジョギングシューズは?」という問いに対して必ず名前が挙がるランシューの代表。それが日本が誇るスポーツ帝国asicsの看板靴、ゲルカヤノなのであります。もうそれ以外に言うことない。
(そこそこおしゃれかどうかは陥落してきた気がするけど最近のナンバーは)
「ゲルカヤノ27」の見た目プレビュー
インサイドビュー
アウトサイドビュー
クォータービュー
バックビュー/ヒール
フロントビュー(つま先)
アウトソール(足裏/グリップ)
アッパービュー/全体
前作のゲルカヤノ26からそう変わらない感じ?
とくに目立った変更が見られないのはなかなか珍しい。1年で靴の機能が様変わりするということはないにせよ、見た目くらいは大きく変えることもザラにあるこのランシュー業界において。
下手な小細工は辞めにしたのかもしれませんね
「ゲルカヤノ27」を履いた感じプレビュー
スタンドアップビュー
アラウンドビュー/全体像
トップビュー
アップビュー
(特別企画)サラリーマン用の黒カラービュー
落ち着いたブラックカラー履いてお仕事する人増加中(?)
ということらしい。ランシューの機能性の高さは日常活動さえもサポートするとあって、黒色のゲルカヤノやGT2000がビジネススーツに合わせられるとか。そんなスーツは持ち合わせませんからジョガーパンツで代用させていただいております(誤用)
※見た感じスーツに合うとは思えないけど(煩わしくもないから履いても良さそうには思います)、「派手目なスポーツウェア使うなら足元がシックに決まっていてかっちょいい」とは思う
関連記事・「オサレなランシューで黒カラー選んだほうがいいと思うけどね」
古柔術の師範代かつ黒ジャージ履いた体育教師みたい(最近の靴だとナイキのリアクトインフィニティランのオールブラックがおすすめ)
靴の特徴
GEL素材による「強い」クッション性能!!
IGS機構による「強い」サポート性能!!
とにかく相変わらずストロングスタイルな性能!
ランシューの機能
かかとの「波動ゲルクッション」
ゲルシューズの代名詞である「GEL(ゲル)」素材。というかasics社そのものの看板素材か。中学の時履いてたバッシュもゲル搭載。とにかくゲルにまみれた人生を送ってきましたが、ゲルの方も日夜進歩を遂げて今日では「波動ゲル」に。
※ちなみにかかと部だけではなく、前足部である踏み込み箇所にもゲルが配されている
波状にすることで「さまざまな角度からの衝撃を自在に吸収しやすくなる」とかどうとか(?)
踏み込みの「フライトフォーム」
原種であるダイナフライト(2016)の誕生以来アシックスランシューに常用された新看板生体兵器こと「FlyteFoam(フライトフォーム)」素材。「よく飛んで軽い」という夢素材。これによって重量級だったアシックスの初心者ランシューたちはこぞって軽量化と足運びの良さを実現したのでした。(確かカヤノには23くらいから使用されて履き心地がびっくりするほど良くなって名作名作騒いでいた個人的に)
関連記事・「フライトフォームの始祖ダイナフライトも忘れないでください(愛用)」
※とはいえ踏み込み箇所にはGEL素材も配されているからやや重いでしょうが、そのぶん安定クッションになっていると思われます。
数々のサポート機能「I.G.Sシステム」
「大きめのヒールカップで着地時の衝撃補正」、「足裏のプレート機構で蹴り出し時のねじれ補正」、「硬いミッドソール素材で内倒れ防止」などなど、カヤノには多くのフットサポート機能が備わっている。
関連記事・「ゲルニンバスはサポートが邪魔くさくないから尊いんだ!!」
※ちなみに同じく有名な重クッション靴であるゲルニンバスなどにはこれほどのサポート機能はない
同じくドル箱シューズであるGT2000もこんな感じ
ランシューのタイプ
足に優しいジョギングモデル
初心者王のランシューというわけで、高いクッション性能とサポート性能を兼備している。まさしく初心者ランナーにおすすめ。最近では「厚底ランシュー」も増えましたが、個人的な所感としてあれ等の靴の主目的は「長距離を速く走ること」なので、スロージョギングやフィットネスやダイエット目的のランナーが用いるには、ゲルカヤノなどのサポート系ランシューがはっきりとおすすめできます。つまり初心者じゃなくても「マラソンタイム出したくて走るのでなければ」みんなにおすすめできる機能。
厚底ランシューはスロージョガーやダイエッターにはオーバースペック!
サポート系(オーバープロネーション用)
「内回転(オーバープロネーション)」的な走り方を抑制してくれるという仕組みを搭載。これは「内側の素材を硬くする(ダイナミックデュオマックス素材)」ことで物理的に内倒れを防いでいるという。(このような機能は各社の靴にも見られる。NBのミディアルポストやナイキのダイナミックサポートなど。)
関連記事・「オーバープロネーションに良いとされる名作ランシューたち」
※とはいえ「このような仕組みによるサポートのあり方は疑問視されている」けれど、メーカーが使い続けているからにはやはり一定の効果があるのかな(?)統計的には(?)
フィット感を良くすることのほうが大事だとは思う(あとは自然に優しく走る)
デザインはアシックスらしいスポーツ感
前作より良くなったと思う。23ではカラーリングやアッパー素材のニットメッシュ感やフライトフォーム革新などによって一気に近代化が進みました。その後、25において個人的には「最も美しいゲルカヤノに至った」と判断。その後、これまた個人的な美観では26の造りがいただけず(新カラーリングなどで良いのもあったけど)その不満点がすべて解消されたデザインが27。好き好きある問題だが、方向性的には26と27は同じわけで、その中では「造りに無駄がなくなった」といえる印象。
個人的には26の不満点がすべて解消されたデザインに感謝
ランシューとしての立ち位置
ゲルカヤノ27のクッション性はこれくらい(当社比)
サブ5クラス/おすすめシューズ | クッション性 |
ゲルニンバス21/22 | ★★★★★★★★☆ |
ウェーブスカイ3 | ★★★★★★★ |
GT2000-8 | ★★★★★★★ |
ゲルカヤノ27 | ★★★★★★★ |
ウルトラブースト/19※ | ★★★★★★★ |
ゲルカヤノ26※ | ★★★★★★★ |
ハンゾーU(M/W) | ★★★★★★☆ |
ダイナフライト4 | ★★★★★★☆ |
ウェーブライダー23 | ★★★★★★ |
アディゼロ/ボストン8 | ★★★★☆ |
アディゼロBブースト2 | ★★★★ |
サブ4クラス/トレーニング | クッション性 |
ライトレーサー2 | ★★★☆ |
ウェーブエアロ18 | ★★★ |
アディゼロジャパン5 | ? |
※ウルトラブーストに関してはあくまで前足部(フォアフット)を除いて「ミッドフット走法」および「ヒールストライク走法」時のみこの位置と判断
※ゲルカヤノはフォアフットがそこまで厚くなくなっているけど、「かかと部の分厚いゲル」による高い衝撃吸収性能を評価します
(26を正確に測定していなかったのもありますが)とにかく今作はGT2000と同等クラスであると判断します!
ゲルカヤノ27の重さはこれくらい(当社比)
サブ5クラス/おすすめシューズ | 重さ |
ゲルニンバス21 | 約340g |
ゲルニンバス22 | 約325g(?) |
ゲルカヤノ26 | 約330g |
ウェーブスカイ3 | 約315g |
ウルトラブースト/19 | 約315g |
GT2000-8 | 約300g |
ゲルカヤノ27 | 約300g(?) |
ウェーブライダー23 | 約270g |
ハンゾーU(M/W) | 約265g |
ダイナフライト4 | 約245g |
アディゼロ/ボストン8 | 約230g |
サブ4クラス/トレーニング | 重さ |
ライトレーサー2 | 約240g |
ウェーブエアロ18 | 約215g |
アディゼロジャパン5 |
サブ3クラス/レーシング | 重さ |
ウェーブデュエル | 約205g |
ターサーエッジ | 約200g |
アディゼロ匠戦6 | 約190g(?) |
ウェーブエンペラー3 | |
アディゼロ匠戦5 |
※メンズ 26cm 片足重量(自分で実測した値)/打ち消し線は参考の推定値
軽くなりすぎやん(ちょっと衝撃的な推移なので、計測不良の可能性があることに注意してください!つまり鵜呑みにしないで!)
速評はここまで。
靴のデータ「サイズ感・ワイズ感・重さ」
【免責】
※以下に登場する数値はあくまで目安として認識いただきたい。(測り方が精密でもないので)「全体としてのサイズ感やワイズ感はどうなのか」という点に注目いただきたい。
体感「普通のサイズ感だけど(?)」
ややスリム寄りに(?)
「それくらい言ってしまっていいんではないか」というくらいに、スリム足の我がアンヨにそこそこフィットする。アシックス靴の中では割と珍しいフィット感。そして「足の甲が狭い」ような気がする。足幅が広いとか狭いとか、足の甲が高いとか低いとかじゃなく、足の甲が狭い。自分のスリム足にピッタリフィットする。その他の主要な箇所はとくにスリムということはないフツーなサイズ感ワイズ感だろうけど、「足の甲・上部」がわりとヒシッと締まる感じ。キツくはないけど、ここらへんが甲高で幅広い人にはきつそうな印象を受けましたね。多くのランシュー履いてきた中でも。そういう妙な構造がたまにあるのがasics。ゲルニンバス21もつま先の幅だけがキツかったり。
スリム足な個人的にはベストデザインですが(足が大きい人は4Eにするというよりも、大型デザインのGT2000を推奨)
サイズ感や仕様の短評
足のモデル
- ギリシャ型(割とスリムタイプ)
- 足のアーチはしっかりある
- (靴サイズは26センチ・2Eワイズでレビュー)
※このブログのランシューコーナーではすべてこのアンヨが「同じ状況下」にて試し履きしております(靴下の厚さも同じ)
靴の足長(サイズ感/長さ)
足長は、普通。
※26センチサイズ
※サイズ合わせの際は「捨て寸」といわれる「0.5~1センチ未満の空き」ができるようにしよう
※歩く動作をして「かかとが浮く」ような状態ならサイズを小さくするなど対応しよう(靴の形状や性質によってそうなることもあるのでサイズ感だけの現象ではないけど)つまりカカトが浮いてはダメ。
ほんとにフツー(数々履いてきた中での当社比)
※個人的にはもう0.5サイズ小さくても問題なさそうな感じでしたね(?)
靴の足幅(ワイズ感/広さ)
通常時
踏み込み時
数値(目安)
足幅は、普通かやや広い?
※26センチサイズ/2Eワイズの標準モデル
※ワイズ合わせの際は「基本は両サイドにピッタリとさせて空きがなく、ぐっと踏み込んだときに張りすぎない程度」(数値以上に素材の伸縮性によって体感は大きく異なるよ)
※キツいとか痛いと思ったらまずは「靴紐をすべて緩めて」調整してみることが大事(できるだけピッタリしたほうが良いからね)
とにかくフツーか、やややや広い?自分の足だとまだ余裕があったけど。(数々履いてきた中での当社比)
※個人的には狭いナローワイズの方がさらに良さそうな感じでしたね(甲の上部が狭くならないなら)
靴の甲(高さ)
足甲は、普通かやややや高め?
※26センチサイズ
※数値以上に素材の伸縮性によって体感は大きく異なるよ
※キツいとか痛いと思ったらまずは「靴紐をすべて緩めて」調整してみることが大事(できるだけピッタリしたほうが良いからね)
フツーか、やややや高めだとは思います(数々履いてきた中での当社比)
靴の重量(重さ)
約300グラム
※26センチサイズ(片足)
※ダイナフライトやエアズームペガサスなどが260g以下で軽量のライト級と言えるし、ゲルカヤノやゲルニンバスなどのハイクッション&高サポート靴になると320gくらいのヘヴィ級になる。
これが事実なら前作から30グラムも軽くなっていることになる驚愕事案(計測不良の可能性があるので鵜呑みにしないように注意していただきたい!自分でも疑うレベル!)
靴底の厚さ
フォアフット(前足部)
約2.2センチ
※26センチサイズ
※数値以上に素材によってクッション性能は異なるよ
GT2000と同等のクッション性能に戻してきた!?(ゲルカヤノ26以前とは計測方法があまり統一されていなかったのでビミョーなところですいませんが)
ヒールストライク(中足部~かかと)
約3.5センチ
※26センチサイズ
※数値以上に素材によってクッション性能は異なるよ
ゲルの衝撃吸収力を考えれば4センチ越えのウルトラブーストと同等でしょう!(独断)そのぶん跳ねないだろうけど(真顔)
ミッドフット(中足部)
約?センチ
※26センチサイズ
※数値以上に素材や形状によってクッション性能は異なるよ
……。(足裏プレートとかあるからね)
足のアーチ
※足のアーチサポートは適度に存在
インナーソール(中敷き)
そこそこアーチ形状あり
アッパー素材の添え具合
アーチには寄らないフォルム
平坦フラットソールではない!(つまりフツー)
ヒールカップの強さ
大きなヒールカップ
※強いと着地時のブレ抑制に影響する/軽いと足の入れやすさに影響する
硬いと言うより「しっかりしていてなおかつ補正範囲が広い感じ」で、つまりサポート性能高い
シューガイドの数
約6つ~7つ
※5つくらいが普通で(?)、4つだと弱いくらい(最近は6つくらいは普通かな)
普通ですね。
靴のメッシュ
アッパー素材
足周り
やや伸びるが、熱め仕様かと
※フィット感のための初心者ランシュー仕様(メッシュの粗い競技モデルよりは熱くなる)
とくに目立ったこともなくファンランナー向けの通常仕様かと(とはいえオサレなメッシュ生地はここ近年導入され始めた新機構)
靴のグリップ
普通にロード仕様のグリップタイプ(道路対応)
※これにブレ防止プレートなどがよく見えると初心者系のランシュー色が強くなり、スパイク状になるとトラックコース適用の競技モデルランシュー感が強くなる
(ファンランナー向けのランシューはみんなロード仕様なのだけど、グリップ性能に違いがあることや、競技者モデル系にはスパイクがあることから新設されたコーナーですが、路上で履いてみないとわかりにくい性能のためこのような低レベル情報にならざるを得ない状況なのです世界に幸あれ)
ゲルカヤノ27の総評レビュー
【免責】
※レビューとは言え実際に走り込んでいるわけではなく、自分のランシュー知識と経験をフル活用したイマジネーションでもってその靴に触れたときのインプレッションやフィーリングをアウトプットしているだけですのでご参考までにどうぞ(走り込んでから評価が変わることはよくあることなのでね)
前作から正当アップデートした印象(?)
「造り」がさらに良くなった印象。
というのも前作である「ゲルカヤノ26(2019年モデル)」では、個人的に「造り」としてのデザインが気に入らなかった。「デザインの完成形にあったと思える美しい前々作である25」と比べて、ヒールカップであったりミッドソールの重ね方であったりという「見た目の印象に寄与するデザイン箇所」が気になったことは、26の記事にて騒ぎ立ててお伝えしたとおり。(陳謝)対して、この27ではそれが改善。見た目的にも「いいやん」と思える仕様に。波動ゲルはそのままに、前足部のフライトフォームも割とシンプルに纏まったスマートな印象。
※その他にも「asicsラインのつや消し加工」とか「シューレースのモチモチ感」や「流線型のつま先上がり(推進性アップというより見た目的なレベルだと思う)」など、細部に宿るデザインの向上を私は見逃しません!(ヒールカップはスポーティに戻っただけだが26のヒャッハープロテクターよりは良いでしょう)知らなければどうということがない物も見えてしまうのでハードル上がり続けて人生楽しめません!舌も目も足も腹も肥やしちゃダメとはよくいいますな!
(それでも25のデザインのほうがキレイだったとは思うけど)20番代前半のスポーティーなカッコ良さを回復し得たと思う!!
ゲルカヤノ27の良い点(メリット)
やっぱり「足の保護機能」は最高レベル
これはゲルカヤノという靴の基本性能だけど、「高クッション&高サポート」という点は最高レベルで評価できるでしょう。(ゆえに日々の街履きにもお仕事にも使用する人達がいるのだね)数値的にもGT2000と同等。それに昨今隆盛を誇る「厚底ランシュー」に対しても、「安定感と耐久性」という点からマウントが取れるのがゲル素材のランシューかと判断します。衝撃を吸収する力はやっぱりゲルのほうが強いと思うし、厚くする必要がないので高度が抑えられ、低重心で安定度も増すのかと、厚底ランシューとゲルシューズを日々走り比べてみて感じているこの頃。
※ゲル素材は冬場になると硬くなるとも言われるし科学的にも事実なのだろうけど、自分がGT2000を履いてきた経験の中ではとくに気になることも怪我することもなかったけどね。ただでさえ重たい靴だしあまり気になりづらい気がする。
厚底ランシューとゲルシューズを日々走り比べてみて感じているこの頃(念押し)
ややスリム状なスッキリフォルム(?)
思っていたよりも「スリム足の自分にフィットしてくれた」ことに驚き。(大きめに造られやすいasicsの靴にしては選びやすいと思う)25や26をレビューした当時とは、かなり経験値が増えてきた最近ではフィッティングの仕方や目の付け所もアップデートされているけど、その目というか足で27を履くとそんな感じに。つまり足が肥えていなかった(?)頃に履いた25や26がどうであったのかは正確に覚えてないけど(陳謝)、この27が大きなサイズでないことははっきりと分かる。
参考・「日本人の足の形が劇的に変化し始めている!/アシックス取締役が語る靴の秘密。」number.bunshun.jp さま
(それがなぜメリットなのかというと)基本的には「日本人の足でもそこまで大きくない」という昨今の事情にフィットするでしょう
カラー(色)とワイズ(幅)が豊富
世のジョギングブームにおいて、さらには一番人気ともいえるランシューとあれば、チカラが入るのは当然とばかりに「リリース当初から豊富なラインナップで待ち構えてくれる」asicsの売れ筋ランシューたち。
あとあとさらにカラーは追加されていく!
ゲルカヤノ27の悪い点(デメリット)
元々はGT-2000 NEW YORKシリーズをよく履いていたんですが、
~(略)
重い靴を履くとキック力が必要になるんです。GT-2000シリーズが改良により段々と軽くなってしまい、物足りなさを感じていたので、GEL-KAYANOシリーズが今の僕にはベストですね。
(川内優輝 選手)
重量が中途半端(?)
(未確定情報)として扱っていただきたいシークレット案件ですけれど、当社比データにおいて「26センチが約300グラム」という値。これはゲルシューズにしてはかなり軽い。もちろん「軽いのなら走りやすいのだからええやないか」となるのがフツーなんだけど、「トレーニングで使いづらい」というデメリットもあると思うんだよね。
かつて公務員ランナーとして一世風靡したボストンマラソンの覇者「川内優輝」選手は「重たいゲルシューズが好きだった(練習に使う)」らしいし!
ややスリムで甲が狭い(?)
メリットの項目でも触れたスリム案件も、やっぱり「野武士のように幅広甲高なずんぐり日本人足」の皆さんにはデメリットなのかなと。そういう人がカヤノを選ぶ際は4E(エクストラワイド)を選ぶと思うけど、それでも全体の造りまで大きく変わるわけではないと思うので、足が大きい人はGT2000をおすすめ。機能性は一緒。誤解を恐れず言えば一緒やもんね。その点、なにがどう違うのか論争を巻き起こしていたカヤノとGT2000の棲み分けが明確になってよろしいとは思うよね。
足が大きい人はGT2000をおすすめ(念押し)
内倒れ防止材のギモン(?)
内側に配された硬い素材が(ダイナミックデュオマックス素材)サポート性能を高める仕組みとされるんだけど、やはりこれが「不自然な矯正」ともされるんだよね。これは明確にされていることではないんだけど。自分は同じ仕様のGT2000(ニューヨーク4)を数年愛用し、「足の怪我もゼロでその後にヒザや腰の形が変形したがために痛みを生じやすくなった」ということはまったくない。それは自分が元からオーバープロネーションやアンダープロネーションなどでないからかもしれないし、なにもわからないことなんだけど。
参考・「シューズのオーバープロネーション対策の弊害」Google検索
関連記事・「オーバープロネーションに良いとされる名作ランシューたち(その理由とは)」
ノーマルサポートという点ではウェーブライダー(ミズノ)の方がおすすめかもね
備考・扁平足の注意について(?)
※程度問題(?)
ゲルカヤノとの比較(おまけ)
はっきりズバッと比較!
※諸々の細かい違いは端折った斬鉄剣的な論評なのであしからずご参考までに
GT2000とゲルカヤノ
クッション性能やサポート性能など、ランシューとしての機能は同じ。価格帯も同じ。GT2000(8)は大きめ。ゲルカヤノ(27)は普通。
足がずんぐり大きいならGT2000を!
ゲルニンバスとゲルカヤノ
サポート力は落ちるが、クッション性能は厚底なニンバスのほうが上。(とはいえ非常に判定が難しいというかややこしい)厚底なニンバスは不安定さも増すとはいえ、構造を「台形」にすることで克服している強さもある。(ナイキリアクトインフィニティランも同様)さらにはニュートラルプロネーションで「余計な補正がない」のが魅力。
「ちゃんとフィットさせるなら」ニンバスのほうがおすすめ!(動く余地があるとサポート力が失われるから)
エボライドとゲルカヤノ
エボライドはいわゆる厚底ランシュー。ナイキに端を発するスピードマラソン革命の奔流ですが、スロージョギングやフィットネスランなどでは無用の長物。「逆に疲れやすい」まである。安定感も低下しサポート力がない。しかし普段履きには疲れなくて良い。つまりゲルカヤノとは仕様がまったく異なる。
マラソンのタイムを速くしたいなら厚底ランシュー!
ウェーブライダーとゲルカヤノ
永遠のライバル。初心者におすすめなランシューの2トップ(GT2000で三つ巴?)ライダーは超サポート重視。安定感重視。余計な補正サポートもあまりない。クッション性能は流石にカヤノに劣るけど、実用的には十分ハイクッションのファンランナー向け名作靴。
普通にはライダーが最も初心者やジョガーにおすすめかも!(超過体重ダイエットならカヤノ)
アディゼロボストンとゲルカヤノ
ファンランナー最速ランシューがボストン。愛用靴。ゲルカヤノとはまったく神羅万象まるまる別の靴。割と薄底なのに実用的には問題ないレベル。硬いコンクリロードをパンパンに走っても問題起きないレベル。(数年使ってまったく怪我がない)エボライドなど厚底ランシューだと足の痛みが出ることもある中で、GT2000とボストンだけは無傷でいられる。
つまり一番大事なことは「自分の足にフィットするか?」というだけなのです!(真理)
ご清聴ありがとうございました。
m(_ _)m
みんなのジョギングにおける圧倒的王者であり続ける「ゲルカヤノ27」
縦のサイズはツマ先1センチ未満の「捨て寸」空き、横のワイズは「ピッタリ」するように合わせていこう。
※【縦サイズ】…歩く動作をして「かかとが浮く」ような状態ならサイズを小さくするなど対応しよう(靴の形状や性質によってそうなることもあるのでサイズ感だけの現象ではないけど)それでもかかとが浮くようなら別の靴を選ぶなども検討
※【横ワイズ】…キツいとか痛いと思ったらまずは「靴紐をすべて緩めて」調整してみることが大事(できるだけピッタリしたほうが良いからね)それでもキツいなら別の靴を選ぶ
※ある程度合わせてこれ以上フィットしないという場合でも「靴下2枚履き」などで対応すればOK
Amazonなら試着システム完備・「プライム・ワードローブ(試着して買わないものは返送すればOK)」
ちなみに自分ならスリムなナローワイズを頼むかな(甲の上部がこれ以上シまらなければだけど)
GEL-KAYANO27
メンズ
2E(スタンダード/普通の幅)
※【サイズ表記の注意】…2Eは普通の通常ワイズと思われますが、2020年7月末現在におけるamazon商品ページにおいて、例えば「26cm」と「26cm 2E」の2つが同じページ上に存在する。しかしこれはどちらも同じワイズ感のものであったことを確認。(2つ頼んで測って履いて確認済み)狭いナローサイズは公式情報でもカラーリングが1つしかないのと、4E版と並んで別ページ建てであることを考えると納得ではありますが、ややこしいので注意。(これから日が経つにつれて統合されるやもしれないけど)
E(ナロー/スリム/狭い幅)
※【狭いワイズ/E】…asicsの公式表記では「NARROW / ナロー」というワイズ。とはいえ基本モデルがそれなりにスリムなので、余程じゃないと必要ないんじゃないかな(?)でも実際に履いてみたら通常モデルより自分のスリム足にはしっくりくるのやも(?)
4E(エクストラワイド/広い幅)
※【幅広いワイズ/4E】…asicsの公式表記では「EXTRA WIDE / エクストラワイド」というワイズ。足幅が広いとはっきり認識しているか、測定された場合に選ぶのが無難。他のワイズと同時に頼んでためし履きするのも有効だけど、ためし履きの時点で履きやすいからと言って、動き出したらブカブカすることもあるから注意。(2020年7月末現在のamazon状況では4Eワイズのみ別ページに建てられている)
レディース
E(スタンダード/普通の幅)
D(ナロー/スリム/狭い幅)
2E(ワイド/広い幅)
※レディースモデルでは一回り下で表記されるため、通常ワイズは「E」、狭いナローワイズは「D」、広いワイドは「2E」、ということになるね。だから基本的にはまず「E」を試して欲しい。
(好みの趣向が異なるので「ゲルカヤノがベスト!」ってほどではない自分は買わないけど)超いい靴でしたよ。今年はアタリ(近年だと23、25など)
↑次作は「ゲルカヤノ28(2021)」
※これはあくまで「試履きのみ」のレビューである。
走り込んでみないとジョギングシューズとしての真価はわからない。
このコーナーは、
「試履きや触った時点でもわかるところについて楽しむ」
という趣で執り行わさせていただいております。
最近ではAmazonなどのネット通販でも試着が推奨されるという近未来でありますから。
Amazonのすごいシステム・「プライム・ワードローブ(試着して買わないものは返送すればOK)」
いろいろあれこれテストしてみたくなるというのが人のサガ。
その結果こうしてわかる点についてだけ記事にしているというわけであります。