ウエーブエアロ18とは?
ランニング界のキマイラ(合成獣)
WAVEAERO 18(asics)
ウェーブエアロ18とは?
魔改造されしミズノのエース
ミズノにおける不動の「サブ4」ランシューとして風を切るスピード感を提供し続けたウェーブエアロシリーズ。しかしここに来て業界の技術革新激しく、自然由来のエアロダイナミクスシステム(?)だけでは戦えない終末化。窮地のミズノが新開発したウェーブデュエルにおける「ウェーブプレート」を組み込まれたかつてのエースは、サブ3.5を目指して送り込まれた?
※イメージです
WAVEAERO 18(ウエーブエアロ18)
メンズ
ワイド版/3E幅
レディース
【注意!】ユニセックスモデル(男女共用)の存在
黒と青のカラーは男女共用モデルとのこと(この記事におけるサイズ感などとは異なっている可能性がありますからご注意を)
魔改造されすぎ。
これまでの「清廉なる部活動感」は激変。
そんなウェーブエアロであります。17を数えるほど大事に重ねてきた累系を、18にてかなりの大胆イメチェン。代名詞だった「ミズノウェーブ」も、新技術「ウェーブプレート」搭載となり、心機一転のウエーブエアロだった。アディゼロも競技靴感イメチェンしてるし、最近はサイバーガジェット感がブームなのやも。
不動のエース靴がウェーブプレート革命軍入りしてしまいました(ミズノ内乱戦線より)
「ウェーブエアロ18」の見た目プレビュー
インサイドビュー
アウトサイドビュー
クォータービュー
バックビュー/ヒール
フロントビュー(つま先)
アウトソール(足裏/グリップ)
アッパービュー/全体
恐ろしいまでのイメチェンぶり。「え、誰?」みたいな風貌になって帰ってきた優等生ミズノのエース、ウェーブエアロですけれど。
この前ウェーブライダーのレッドカラーdisったから職人魂に火を付けちゃったのか(?)
「ウェーブエアロ18」を履いた感じプレビュー
スタンドアップビュー
アラウンドビュー/全体像
トップビュー
ウェーブエアロの名前にふさわしい「見事なエアロフォルム」を持つ流線型がイカス。人間の足が持つ本来的な構造と造形美を損ねることのない佇まいなんだけど、外装が前衛的過ぎてよくわからない。
ティガレックス希少種みたい
靴の特徴
ランシューの機能
翅のような「ウェーブプレート」
※ 短距離用スパイクの技術を持って造りだした新技術「ウェーブプレート」が搭載され、全辺プレート状態を実現しているとかのウェーブデュエル発祥。
『ミズノ革命戦争』の引き金。
それが新技術ウェーブプレート。ミズノウェーブの一種と言い張るも見た目がまったくミズノウェーブ感でない「内部格納タイプ」のため、いろいろと個人的に物議であります。「ミズノウェーブ外装シューズ派」と「ウェーブプレート内装シューズ派」による闘争が繰り広げられているミズノのランシュー事情なのでした。(語り)さらにはどさくさ紛れに「フォームウェーブもりもりシューズ派」なども旗揚げされ、「ウェーブ継承戦争」の戦火は広がっています。
でました往復ビンタの原理
エアロフォルム維持の「ウーブンアッパー」
アディゼロと伍するほどの見事なエアロフォルムで空力感あるけど、その効果を持続するためか、無駄に空きができないようにした構造なのかな。この「ナゾの文様形状」が、横に伸びるけど縦には伸びないようにしていたり、他にも「伸び止め補強材」などが張り巡らされ、足にピッタリフィットする状態を保つというぞ。これが事実ならめっちゃ大事。個人的にフィット感こそが最も興味ある対象。
でました亀甲縛りの原理(?)
ランシューのタイプ
ハイスピードモデル(サブ4~3.5)
ミズノのランシューにおける「スピード系ランシュー」のエース格であったこの靴。薄くなりすぎない程度のほど良い立ち位置がサブ4前後というランシューでありますね。なかでも「ややスピード寄り」な様子。
※ちなみにアシックスだとサブ3は「ターサーエッジ(新)」や「ターサージール(旧)」あたりになる(サブ4はライトレーサーかな)
脱初心者の登竜門だったはずだけど、色んな意味でハードル上がったよね!
ニュートラルプロネーション用(?)
おそらくそうでしょう。とくに内倒れ防止サポートなどもないし。
このクラスのランシューはみんなシンプル
足のアーチは強い
アディゼロ系統並みに足のアーチに沿っている。
これは個人的に嬉しいポイント!
デザインはミズノじゃないね
外部のデザイナーである「クリストフ・プリ・ルメール(架空のフランス系靴職人)」さんにでも外注したんではなかろうかと疑うレベルで変貌を遂げている。
クリストフ・プリ・ルメール言いたいだけ
ランシューとしての立ち位置
ウェーブエアロ18のクッション性はこれくらい(当社比)
サブ5クラス/おすすめシューズ | クッション性 |
ゲルニンバス21/22 | ★★★★★★★★☆ |
ウェーブスカイ3 | ★★★★★★★ |
GT2000-8 | ★★★★★★★ |
ウルトラブースト/19※ | ★★★★★★★ |
ゲルカヤノ26※ | ★★★★★★★ |
ハンゾーU(M/W) | ★★★★★★☆ |
ダイナフライト4 | ★★★★★★☆ |
ウェーブライダー23 | ★★★★★★ |
アディゼロ/ボストン8 | ★★★★☆ |
アディゼロBブースト2 | ★★★★ |
サブ4クラス/トレーニング | クッション性 |
ライトレーサー2 | ★★★☆ |
ウェーブエアロ18 | ★★★ |
アディゼロジャパン5 | ? |
※ウルトラブーストに関してはあくまで前足部(フォアフット)を除いて「ミッドフット走法」および「ヒールストライク走法」時のみこの位置と判断
※ゲルカヤノはフォアフットがそこまで厚くなくなっているけど、「かかと部の分厚いゲル」による高い衝撃吸収性能を評価します
サブ4以下の高速ランシューらしい立ち位置!
ウェーブエアロ18の重さはこれくらい(当社比)
サブ5クラス/おすすめシューズ | 重さ |
ゲルニンバス21 | 約340g |
ゲルニンバス22 | 約325g |
ゲルカヤノ26 | 約330g |
ウェーブスカイ3 | 約315g |
ウルトラブースト/19 | 約315g |
GT2000-8 | 約300g |
ウェーブライダー23 | 約270g |
ハンゾーU(M/W) | 約265g |
ダイナフライト4 | 約245g |
アディゼロ/ボストン8 | 約230g |
サブ4クラス/トレーニング | 重さ |
ライトレーサー2 | 約240g |
ウェーブエアロ18 | 約215g |
アディゼロジャパン5 |
サブ3クラス/レーシング | 重さ |
ウェーブデュエル | 約205g |
ターサーエッジ | 約200g |
アディゼロ匠戦6 | 約190g(?) |
ウェーブエンペラー3 | 約185g(?) |
アディゼロ匠戦5 | 約165g(?) |
※メンズ 26cm 片足重量(自分で実測した値)/打ち消し線は参考の推定値
サブ4以下の高速ランシューらしい立ち位置!(確認)
速評はここまで。
靴のデータ「サイズ感・ワイズ感・重さ」
【免責】
※以下に登場する数値はあくまで目安として認識いただきたい。(測り方が精密でもないので)「全体としてのサイズ感やワイズ感はどうなのか」という点に注目いただきたい。
体感「普通のサイズ感」
ウエーブエアロ18のサイズ感は、
かなりの対応力あり!
※全体的にはシュッとしたフォルムだと思うけど
※ウルトラブーストに似たフィット性能!
全体的に柔らかいニット素材でビシッとフィットする!(とくにカカトのフィット感は、強いヒールカップサポートのある靴には生み出せない価値)
サイズ感や仕様の短評
足のモデル
- ギリシャ型(割とスリムタイプ)
- 足のアーチはしっかりある
- (靴サイズは26センチでレビュー)
※このブログのランシューコーナーではすべてこのアンヨが「同じ状況下」にて試し履きしております(靴下の厚さも同じ)
【注意!】ユニセックスモデル(男女共用)の存在
黒と青のカラーは男女共用モデルとのこと(この記事におけるサイズ感などとは異なっている可能性がありますからご注意を!ここではメンズモデルのデータだからね!)
靴の足長(サイズ感/長さ)
足長は、普通
※26センチサイズ
※サイズ合わせの際は「捨て寸」といわれる「0.5~1センチ未満の空き」ができるようにしよう
※歩く動作をして「かかとが浮く」ような状態ならサイズを小さくするなど対応しよう(靴の形状や性質によってそうなることもあるのでサイズ感だけの現象ではないけど)それでもかかとが浮くようなら別の靴を選ぶなども検討
とにかくフツーだと思います(繰り返し)
靴の足幅(ワイズ感/広さ)
通常時
踏み込み時
数値(目安)
足幅も、普通(数値以上に)
※26センチサイズ/2Eワイズの標準モデル
※ワイズ合わせの際は「基本は両サイドにピッタリとさせて空きがなく、ぐっと踏み込んだときに張りすぎない程度」(数値以上に素材の伸縮性によって体感は大きく異なるよ)
※キツいとか痛いと思ったら「靴紐をすべて緩めて」調整することが大事(できるだけピッタリしたほうが良いからね)
とにかくフツーだと思います(繰り返し)
靴の甲(高さ)
足甲も、普通
※26センチサイズ
※数値以上に素材の伸縮性によって体感は大きく異なるよ
※キツいとか痛いと思ったら「靴紐をすべて緩めて」調整することが大事(できるだけピッタリしたほうが良いからね)
とにかくフツーだと思います(繰り返し)
靴の重量(重さ)
約215グラム
※26センチサイズ(片足)
※ダイナフライトやエアズームペガサスなどが260g以下で軽量のライト級と言えるし、ゲルカヤノやゲルニンバスなどのハイクッション&高サポート靴になると320gくらいのヘヴィ級になる。
「ファンランナー系最速」ことアディゼロボストンよりかなり軽いので、本格的なスピード靴と見て良いでしょう!
靴底の厚さ
フォアフット(前足部)
約1.35センチ
※26センチサイズ
※数値以上に素材によってクッション性能は異なるよ
サブ3系統のアディゼロ匠戦と同等かそれ以下の薄さ(ボストンもライトレーサーも約1.7はある)
ヒールストライク(中足部~かかと)
約3センチ
※26センチサイズ
※数値以上に素材によってクッション性能は異なるよ
とはいえカカトはそこそこ厚い(アディゼロ匠戦は約2.7センチ)(ボストンは約3.5センチ)(Lレーサーは約2.8センチ)
ミッドフット(中足部)
参考まで
※26センチサイズ
※数値以上に素材や形状によってクッション性能は異なるよ
……。
足のアーチ
※足のアーチサポートはかなりある様子
※【インナーソール(中敷き)】…そこそこアーチ形状あり
※【アッパー素材の添え具合】…アーチ寄りのサポートを持つ
好き
ヒールカップの強さ
下部はそこそこ有り、上部はフィット感重視で可動する
※強いと着地時のブレ抑制に影響する/軽いと足の入れやすさに影響する
必要最低限のヒールカップに止め、フィット感で全体をサポートする設計でしょう!(柔らかいはずのウルトラブーストもフィット感すごいいのでぶれないし)
シューガイドの数
約6つ~7つ
※5つくらいが普通で(?)、4つだと弱いくらい(最近は6つくらいは普通かな)
……。
靴のメッシュ
アッパー素材
足周り
やや熱めの仕様では(?)
※その分ノびる系のフィット重視素材になっている
もともとこのクラスのランシューは「ギシギシした目の粗いメッシュ」で通気性高かったけど、近年変わりつつある模様(妙に分かりやすい穴はあいてるね笑)
靴のグリップ
ロード対応の、効くグリップ
※道路を高速で走るのに向いているのがサブ4靴
※これにブレ防止プレートなどがよく見えると初心者系のランシュー色が強くなり、スパイク状になるとトラックコース適用の競技モデルランシュー感が強くなる
道路を高速で走るのに向いているのがサブ4靴
ウエーブエアロ18の総評レビュー
【免責】
※レビューとは言え実際に走り込んでいるわけではなく、自分のランシュー知識と経験をフル活用したイマジネーションでもってその靴に触れたときのインプレッションやフィーリングをアウトプットしているだけですのでご参考までにどうぞ(走り込んでから評価が変わることはよくあることなのでね)
「フィット感重視」の高速靴
足にフィットしやすいでしょう。
※ちゃんとフィットさせないとブレやすいから注意のニット素材
それよりは、ややしっかりしたビヨンビヨンなニット素材だから(?)
ウェーブエアロ18の良い点(メリット)
ロード対応スピードランシューの、ど真ん中
これ以上の高速ランシューとなるとグリップがスパイク形状になるし、実質的な舗装路(ロード)性能はこのクラスが1番なのではないかと考えている。その点において、ライトレーサーよりはスピード感ありそうだし、覇者の靴アディゼロジャパンとの比較が望まれますね。
※スピードと言ってもこの手の軽量で薄い靴は「足を回して走る」という、どっちかと言うと脚力が必要で短距離的な走り方に向いているのに対し、「厚底で飛んで走る」という長距離を長く速い足を使えるランシューがマラソン競技会を席巻している状況だけどね
関連記事・「asicsの最新厚底長距離ランシュー、エボライドは実質ウサギライドでした」
とはいえヒールストライク走法なら十分な厚みを持つ
「スピード系の靴にすると足が不安」というデメリットが存在するわけですが(とくにロードはもともと人間の足に悪い)、カカト箇所の厚みは割とあるので、つまり普通に走る分には以外にクッション性あるという良バランス。(普通はみんなヒールストライクカカト着地走法)スピード上げたいタイミングでは前傾姿勢になって、「一気にギアチェンジできる軽さと機能性」がこの手のスピードランシューなのだね。
伸びるので足型への対応力がある(?)
アディゼロボストンも伸縮性の高いアッパー素材だけど(アディゼロジャパンは伸びない)、この靴は全体が「準ニット素材(?)」なのか、対応力高いと感じる。基本フォルムはスリムな流線型(人の足型に順じた)だけど、とくにカカトなどの形状に沿う様で、かなりのフィット感。
※サイズ感も合わせやすいんじゃないのかということ
足のアーチサポートがしっかりある!
asicsの靴では到底お目にかかれない、「攻めの姿勢」である足のアーチサポート。(型を攻めると市場が狭くなるから?)足型に合わないと窮屈なのかも知れないけど、アディゼロボストンよりも対応力高そうな靴全体のフィット能力が、できるだけ万人対応させるという目論見なのやも(?)
デザインがアバンギャルド(前衛的)
いまだかつてみたことがない前衛的かつ野心的なデザイン。新しいもの好きにはたまらない逸品なのではなかろうか。おしゃれといえばオシャレだと思うね。個人的には好み。
個人的には足のアーチが強いことがとても頼もしい
ウェーブエアロ18の悪い点(デメリット)
デザインが奇抜すぎる(?)
合成魔獣感すごい。キメラですもんね。もとの運動靴感ゼロ。別物ですよねこれ。ティガレックス希少種みたい。赤だと。個人的にはカッコいいと思う類ですけど。人によっては抵抗あるんじゃないのかな?
ウェーブキメラだよねこれ(?)
別物ですよねこれ。(繰り返し)波形のミズノウェーブもないから乗り具合まったく異なるだろうし。ウェーブエアロじゃなくてウェーブキメラだよねこれ。実際に履いて動いた感じでも、ミズノウェーブ特有のパンパンハネる感じはないし。ウェーブプレートとやらは走り込んでみないと真価がわかりにくい素材ですね。
ミズノが怒ると怖い(さいきん何考えてるかわからんねこの会社どこへ向かってるのか)
あれ、
意外とデメリットがない(?)
※基本フォルムがスリム形状というくらい?ずんぐり足さんたちには?(それでもアディゼロボストンよりも対応力ありそうなのがデメリットの項目を作らせなかった要因なんだけどどうなんだろう?)あと安定感は落ちてるのかな?ミズノウェーブじゃないから。でもフィット感よければカバーできるものだし。どうなんだろう。
これってもしかして革命的レベルのランシューでは(?)機能的には(!?)
かなり攻めた仕様とデザインに乗って日々のランを攻めてみるなら「ウェーブエアロ18」はオススメ
ウエーブエアロ18
縦のサイズはツマ先1センチ未満の「捨て寸」空き、横のワイズは「ピッタリ」するように合わせていこう。
※【縦サイズ】…歩く動作をして「かかとが浮く」ような状態ならサイズを小さくするなど対応しよう(靴の形状や性質によってそうなることもあるのでサイズ感だけの現象ではないけど)それでもかかとが浮くようなら別の靴を選ぶなども検討
※【横ワイズ】…キツいとか痛いと思ったら「靴紐をすべて緩めて」調整することが大事(できるだけピッタリしたほうが良いからね)
※ある程度合わせてこれ以上フィットしないという場合でも「靴下2枚履き」などで対応すればOK
Amazonなら試着システム完備・「プライム・ワードローブ(試着して買わないものは返送すればOK)」
スリム足の自分なら小さめを選んで履きますね(伸びてフィットするので)
メンズ
ワイド版/3E幅
ワイドもあるけど基本は通常版から試して欲しい(足の甲が高い人はしょうがないやも知れないけど)
レディース
レディースは1色のみ(キメラ女子少ないと見て?)
【注意!】ユニセックスモデル(男女共用)の存在
と思えば、黒と青のカラーは男女共用モデルとのことで、この記事におけるサイズ感などとは異なっている可能性がありますからご注意を
普通の運動靴感が恋しいなら「(前作)ウエーブエアロ 17」
メンズ
ワイド版/3E幅
レディース
18の「悪魔の実」的風貌が怖いなら旧作の17も有りでしょう!(ミズノウェーブの安定感があるからね)
※これはあくまで「試履きのみ」のレビューである。
走り込んでみないとジョギングシューズとしての真価はわからない。
このコーナーは、
「試履きや触った時点でもわかるところについて楽しむ」
という趣で執り行わさせていただいております。
最近ではAmazonなどのネット通販でも試着が推奨されるという近未来でありますから。
Amazonのすごいシステム・「プライム・ワードローブ(試着して買わないものは返送すればOK)」
いろいろあれこれテストしてみたくなるというのが人のサガ。
その結果こうしてわかる点についてだけ記事にしているというわけであります。