デカいランシューの需要は強い。
※このブログ選抜版です
前々から「幅広、甲高」で「クッション大盛り」で「足に優しい」、さらには「ランニングも出来てジョギングも出来てウォーキングまで対応する」、そんな「巨神のごとき運動靴でもないものか」との力強いお問い合わせを受けておりました。かつて天界の覇権をめぐってゼウスらと争ったティターン神族らのごときビッグフットをお持ちな方々からのそういった圧力的要望を受けてはいたものの、個別対応にとどまっておりましたが、とりあえずまとめてみることに。
※【ワイド幅はほぼ国内メーカー?】…今回はほぼ国内メーカーになりました。アシックスやミズノ、そして日本人向けのランシュー開発を推し進めるニューバランス。
※【海外ブランドはスリム傾向?】…最近は「日本人の足も変化している」とかで、スリム足さんも多い状況。(自分もスリム足)ナイキやアディダスやプーマはやっぱりスリム系だね。ナイキはそもそもスリムだし、アディはワイドだけど甲が低い。ちょっと前まではナイキやプーマも3Eワイド幅を出してたけど、最近の靴ではナイかな?(ディヴィエイトニトロとかワイド幅あれば日本でももっと売れそうなのに)(あるにはあるかもしれない)アシックスやミズノやNBも新規ランシューは割とスリム系が多い。ミズノのベストセラーであるウェーブライダーは甲も低いし。(スイスのオンとかもスリム系な印象あるけど、そこまで履いてないから判断しにくい)
直近で取り扱っているランシューから捜してみたよ(大きめなサイズや、ワイド版を取り扱っているもの)
幅広なランニングシューズ、ジョギングシューズ
※一般的に、「2E」が通常の足幅ウィズ。次に「3E(ワイド)」、「4E(エクストラワイド/EWやスーパーワイド/SWなど)」
※ただしニューバランスの通常幅は「D」だったりもする。(D幅とは2Eの下であるEの下だけど、NBでは2Eのひとつ下がDで、さらにBまである)
エボライド2(asics)
2021年モデル
サイズ感
- やや大きめなサイズ感
- ワイド幅がある(3E相当?)(メンズモデルのみ)
おすすめ用途
- 長時間のウォーキング
- 速めのランニングや遅めのジョギングなど万能
- 立ち仕事など普段履き
良い点と悪い点
- サポートもそこそこ有り(足のアーチやヒールカップなど)
- サポートはゲル靴ほどではない
- シンプルなデザイン
- デザインに面白味がない
今のところ最もオススメな「デカいランシュー」かと(自信)
ダイナブラスト(asics)
2020年モデル(のみ)
※デカいのはあくまで初代モデルのみ。2は通常サイズ感に戻ったのです。
※とはいえ、女子モデルはとくに大きくない様子(うちのママンが履いてるから判断できます)
サイズ感
- わりと大きめなサイズ感(メンズモデルのみか?)
- ワイド幅はナシ
おすすめ用途
- 長時間のウォーキング
- 速めのランニングや遅めのジョギングなど万能
- 立ち仕事など普段履き(デスクワークのみ?)
良い点と悪い点
- ニット素材なのでサイズに対してカバーリング力がある
- 見た目がオシャレ(asicsで唯一無二)
- サポートはあまりない(ヒールカップ程度)
- ニットなので汚れやすい(防護力低い)
(これに関してはエントリーしただけなので、しっかり試し履きして確かめてくださいね)
ハンゾーU(New Balance)
2021年モデル
メンズ(4Eワイド版)
レディース(2E版)
【女子モデルのワイド幅は「2E」】… 基本的には通常のワイズは「2E」になるけど、ニューバランスにおける女子の通常ワイズは「D」ということになりますね。故に、女性の幅広ウィズは「2E」ということに。つまりワイドということになるかと。(アシックスなどだと2Eのひとつ下はEなのだけど、ニューバランスではEを飛ばしてDにしている模様)
サイズ感
- ややゆったり
- 4Eのワイド幅モデルがある(メンズモデルが4Eで、レディースモデルが2E)
おすすめ用途
- 長時間のウォーキング
- 速めのランニングや遅めのジョギングなど万能
- 立ち仕事など普段履き
良い点と悪い点
- サポートも強い(足のアーチやヒールカップや内倒れ防止素材などなど)
- クッションメガ盛りではない
- 似た仕様のゲル靴に比べて、はるかに軽い
- 絶滅危惧種?(NBはスリム至上のフューエルセル靴推しだから)
意外にもニューバランスが幅広救世主になるやも!?
ゲルニンバス(asics)
サイズ感
- サイズ感は普通
- エクストラワイド幅モデルがある(4E相当?)
おすすめ用途
- 長時間のウォーキング
- 遅めのジョギングやダイエット運動などに推奨
- 立ち仕事など普段履き
良い点と悪い点
- 対衝撃吸収性能が世界最強クラス(ゲル大量&クッション盛り盛り)
- クセがなく万人が履きやすい(サポートが強くないから)
- サポートはそれほど強くない(ニュートラルなタイプ)
ゲル靴って、なんだかんだでエクストラワイド4Eウィズを出し続けてくれるのだよね(カラーは少ないけど)
ゲルカヤノ(asics)
サイズ感
- サイズ感は普通
- エクストラワイド幅モデルがある(4E相当?)
おすすめ用途
- 長時間のウォーキング
- 遅めのジョギングやダイエット運動などに推奨
- 立ち仕事など普段履き
良い点と悪い点
- ストロングなサポート性能(ヒールカップ、足裏、内倒れ防止素材などなど)
- 対衝撃吸収性能が最高クラス(ゲル量&クッション盛り)
- ワイド幅のカラーが豊富
- サポートが合わない人もいる(強すぎて)
困ったときのゲルカヤノ頼み
GT2000(asics)
靴のスペック
- ほぼ、ゲルカヤノと同様
- (2021年モデルは、カヤノよりややクッション性能が高い)
- (その年ごとに変わるので、デザインや足入れ感で選び分けするのがおすすめ?)
とくに大きかったのは、2019年モデル
※「GT2000」もアシックスが世界に誇るドル箱ランシューなのだけど、なんかサイズ感を大きく変えてくる時があるのだよね。とくに8はデカかった。明らかに。でも女性モデルは変わらなかったり、割とカオス。(しかし流石に8は在庫がないよね?)
GT2000とゲルカヤノとの無益な戦いは続く……!!(雑)
ウェーブスカイは?
2021年モデル
メンズ(スーパーワイド/4E相当?)
レディース(※)
※ウェーブスカイ5自体のサイズ感などは未測定なので、ワイド版がないレディースモデルのワイズなどは判断できません申し訳。(でもこのシリーズ自体は大きいサイズ感ではある)
やはり日本のメーカーが強い市場?野武士のようなビッグフットの取り扱いは?
ウルトラブーストは?
サイズ感
- サイズ感は、「幅広」だが「甲低」
- ※ニット素材だから伸び縮みするが、圧力は強い
おすすめ用途
- とくに普段履き(とくに脱ぎ履きしやすい)
- 遅めのジョギングやダイエット運動などに推奨(踵ヒール使う走り方)
- ラン向けとも言える?(前足部フォアフットが薄めなので)
- 長時間のウォーキングには向いていない?(モデル次第)
良い点と悪い点
- とにかくシティライクな見た目
- 超クッション爆盛り
- とくに足の甲が低い
- ニットなので汚れやすい(防護力低い)
前足部は年々厚みを増しているけれど、甲の低さも年々深まっている!!(シーソーゲーム)
アディゼロは?
アディゼロ・ボストン
※8、9でも、10(厚底モデル)でも、軽快なジョギングやランニングが楽しめるモデル。8や9ではワイド版も存在。10ではないのかな。そもそも甲が低めだけど。
アディゼロ・ジャパン
※「厚底化したアディゼロジャパン6(2021年モデル)」から、汎用性は増した。(ワイド版も有り)
※逆に言うと、それ以前のアディゼロはどんなモデルであっても薄底なので使い勝手は悪い。ボストン以外。
サイズ感
- サイズ感は、「幅広」だが「甲低」
- ※わりとワイド版も出ることが多い
おすすめ用途
- 速めのランニングやジョギングなど、運動全般に使える
- 涼しいから夏にオススメ
良い点と悪い点
- とにかくスポーティ
- 足のアーチがある人向け
- 足の甲が低め
- 長時間のウォーキングには向いていない(厚底化したけど、ボストン10以外は向いてないかな)
有酸素運動にしか使わない人向けのスポーツ運動用品ことアディゼロです
幅が広いだけ?
- 外反母趾で足の幅が広い(リウマチなど)
- あるいは扁平足の人(?)
スーパーフィートがおすすめ
※このブログでは、「スポーツデポのベテランシューズフィッター店員さん(推定50代)によれば、扁平足のひとはフラットな靴にスーパーフィート入れれば良い」との真言を奉じております。
クセのある足の人はとりあえず試してみたい!
※現在では「足のアーチがある靴とスーパーフィートで、扁平足を持ち上げ矯正しつつ履いてあげると、なんとスリム系の靴すら履ける」という感謝の情報が寄せられております。
足の幅だけが広い人もいる!
※通常、「足が大きい人=幅広甲高」だと思われますが、実際には「足の幅だけが広い人」も居る。(リウマチ外反母趾などによる変形などで)そういう場合にはアディゼロみたいな「甲は低いけれども幅広なランシューも履ける」みたいです。これはこのブログに情報提供してくれる方々のお声から判明した事実でございます。
けれでも万能ではない?
※自分の場合はクセがない足だからなのか、こうしたインソールの恩恵を受けたことはない。「足のアーチのない靴に、足のアーチサポートが強いニューバランスのインソールを入れてみた」けれど、大きく何かが改善するようなこともなかった。それだからこうした補強素材とは「クセのある足の人には有効である可能性が高い」と思われます。
奥深い足形とインソールの世界