エボライド2とは?
「月のうさぎ靴」から「皇帝ペンギン靴」みたいなことになりました(?)
EvoRide 2(asics)
EvoRide 2(エボライド2)とは?
スーパー「ガチふわ」の厚底ランシューの2
天下のasicsイチ押し厚底ランシューブランドである「RIDE(ライド)シリーズ」において、もっともお手頃価格でご提供されるのがエボライド。このブログで取り扱う「良質でいて庶民が出せる価格帯1万円前後」のファンランナー向けランシューとして扱えるようになったありがたき「厚底」なのでございます。
※【EVO(エボ)は革命】…または「回転」の意。フランス革命において世がひっくり返って回転(回天)するさまを「革命」としたのでエヴォリューションがそのまま革命の意に。「革命的な乗り味(とか走行感)」みたいな意味でしょう。
asicsが「本気でパクった」厚底ランシューたち!その2年目!
EvoRide 2(2021)
メンズ
ワイド幅(3E)
※【エボライド2のワイドは3E】…ワイド幅もありますが、販売ページによっては見分けがつかない事がある。(ワイド版の場合にはカラーリングが限定的だったりするなど、公式情報を確認しておきたい。)ライトレーサーのワイド幅は2Eだったり、意外とややこしいよね。
レディース
「初代エボライドのワイド版」くらいに思っておくのが正解かもしれません
「エボライド2」の見た目プレビュー
インサイドビュー
アウトサイドビュー
クォータービュー
バックビュー/ヒール
フロントビュー(つま先)
アウトソール(足裏/グリップ)
アッパービュー/全体
「エボライド2」を履いた感じプレビュー
スタンドアップビュー
アラウンドビュー/全体像
アップビュー
皇帝ペンギンみたい(このカラーは)
靴の特徴
「エボライド2」の特徴一般
- 初心者向けな厚底ランシュー(ムーンウォーキング走法?)
- 足に優しいジョギングモデル
- ウォーキングや長時間の歩行やお仕事履きにも疲労軽減
- ニュートラルからアンダープロネーションにも(?)
- 足のアーチサポートは割と強めにあり
「厚底と半円月形状の体重移動によるムーンウォーキング走法」で走りやすく、足には優しめ(体感)
ランシューとしての立ち位置
エボライド2の「クッション性」はこれくらい(当社比)
サブ5クラス/おすすめシューズ | クッション性 |
ゲルニンバス22 | ★★★★★★★★☆ |
ウェーブスカイ3(?) | ★★★★★★★☆ |
GT2000-8 | ★★★★★★★☆ |
ゲルカヤノ27 | ★★★★★★★☆ |
New!エボライド2 | ★★★★★★★☆ |
ウルトラブースト/19※ | ★★★★★★★☆ |
ダイナブラスト | ★★★★★★★☆ |
ゲルカヤノ26※ | ★★★★★★★ |
ハンゾーU(2020) | ★★★★★★★ |
ダイナフライト4 | ★★★★★★☆ |
ウェーブライダー23 | ★★★★★★ |
アディゼロ/ボストン8 | ★★★★☆ |
アディゼロBブースト2 | ★★★★ |
サブ4クラス/トレーニング | クッション性 |
ライトレーサー2 | ★★★☆ |
ウェーブエアロ18 | ★★★ |
アディゼロジャパン5 | ? |
※ウルトラブーストに関してはあくまで前足部(フォアフット)を除いて「ミッドフット走法」および「ヒールストライク走法」時のみこの位置と判断
※ゲルカヤノはフォアフットがそこまで厚くなくなっているけど、「かかと部の分厚いゲル」による高い衝撃吸収性能を評価します
前足部が厚いからウルトラブースト越えのご判断です(それでも衝撃吸収能力はゲル靴が上でしょう)
エボライド2の「重さ」はこれくらい(当社比)
サブ5クラス/おすすめシューズ | 重さ |
ゲルニンバス21 | 約340g |
ゲルニンバス22 | 約325g(?) |
ゲルカヤノ26 | 約330g |
ウェーブスカイ3 | 約315g |
ウルトラブースト/19 | 約315g |
GT2000-8 | 約300g |
ゲルカヤノ27 | 約300g |
ハンゾーU(2020) | 約275g |
ウェーブライダー23 | 約270g |
エボライド | 約250g |
ダイナブラスト | 約240g |
New!エボライド2 | 約230g |
アディゼロ/ボストン8 | 約230g |
サブ4クラス/トレーニング | 重さ |
ライトレーサー2 | 約240g |
ウェーブエアロ18 | 約215g |
アディゼロジャパン5 |
サブ3クラス/レーシング | 重さ |
ウェーブデュエル | 約205g |
ターサーエッジ | 約200g |
アディゼロ匠戦6 | 約190g(?) |
ウェーブエンペラー3 | |
アディゼロ匠戦5 |
※メンズ 26cm 片足重量(自分で実測した値)/打ち消し線は参考の推定値
ダイナブラスト勢との攻防が激しい(新しいのが出るたびに相手を越えていこうとするの辞めてほしい自分のポジション確立してほしい)
速評はここまで。
靴のデータ「サイズ感・ワイズ感・重さ」
【免責】
※以下に登場する数値はあくまで目安として認識いただきたい。(測り方が精密でもないので)「全体としてのサイズ感やワイズ感はどうなのか」という点に注目いただきたい。
体感「普通のサイズ感、よりやや大きめ?」
「初代エボライドのワイド版」みたいな感じ。
基本的には割とフツーなサイズ感だと思いますが、やや大きめかと。おそらく。前作であるエボライドよりやや大きいので。
いい靴なのにワイズ展開なかったから市場は助かるかも
サイズ感や仕様の短評
足のモデル
- ギリシャ型(割とスリムタイプ)
- 足のアーチはしっかりある
- (靴サイズは26センチでレビュー)
※このブログのランシューコーナーではすべてこのアンヨが「同じ状況下」にて試し履きしております(靴下の厚さも同じ)
靴の足長(サイズ感/長さ)
足長は、フツーかやや長め。
※26センチサイズ
※サイズ合わせの際は「捨て寸」といわれる「0.5~1センチ未満の空き」ができるようにしよう
※歩く動作をして「かかとが浮く」ような状態ならサイズを小さくするなど対応しよう(靴の形状や性質によってそうなることもあるのでサイズ感だけの現象ではないけど)つまりカカトが浮いてはダメ。
やや長めだとは思います(繰り返し)
靴の足幅(ワイズ感/広さ)
通常時
踏み込み時
数値(目安)
足幅は、わりと広め。
※26センチサイズ/2Eワイズの標準モデル
※ワイズ合わせの際は「基本は両サイドにピッタリとさせて空きがなく、ぐっと踏み込んだときに張りすぎない程度」(数値以上に素材の伸縮性によって体感は大きく異なるよ)
※キツいとか痛いと思ったらまずは「靴紐をすべて緩めて」調整してみることが大事(できるだけピッタリしたほうが良いからね)
わりと広めだとは思います数値上も(繰り返し)
靴の甲(高さ)
余白
指を上に立てたとき
指を上に伸ばしたとき
足甲は、わりと高い(?)
※26センチサイズ
※数値以上に素材の伸縮性によって体感は大きく異なるよ
※キツいとか痛いと思ったらまずは「靴紐をすべて緩めて」調整してみることが大事(できるだけピッタリしたほうが良いからね)
甲の上部の画像ではないけど
靴の重量(重さ)
約 230 グラム
※26センチサイズ(片足)
※ダイナフライトやエアズームペガサスなどが260g以下で軽量のライト級と言えるし、ゲルカヤノやゲルニンバスなどのハイクッション&高サポート靴になると320gくらいのヘヴィ級になる。
どんどん軽くなっていくね(前作は250)
靴底の厚さ
フォアフット(前足部)
約 2.6 センチ
※26センチサイズ
※数値以上に素材によってクッション性能は異なるよ
全体でも分厚いし前作よりも厚い(テンポネクスト履いてから厚底感覚が麻痺してきましたが)
ヒールストライク(かかと)
約 4 センチ
※26センチサイズ
※数値以上に素材によってクッション性能は異なるよ
もうこんな時代なのね(ゲルニンバスやウルトラブーストと同じ最大級の厚さ)
ミッドフット(中足部)
約 センチ
※26センチサイズ
※数値以上に素材や形状によってクッション性能は異なるよ
(さんこうまで)……。
足のアーチ
※足のアーチサポートは適度に存在
インナーソール(中敷き)
そこそこアーチ形状あり
アッパー素材の添え具合
アーチには寄らないフォルム
asicsのランシューにしてはアーチサポートある方かな
足のアーチ(土踏まず)がしっかりある人ほどサポートが必要
ヒールカップの強さ
しっかりあります。
※強いと着地時のブレ抑制に影響する/軽いと足の入れやすさや軽快さに影響する
いつもの感じ
シューガイドの数
約6つ~7つ
※5つくらいが普通で(?)、4つだと弱いくらい(最近は6つくらいは普通かな)
……。
靴のメッシュ
アッパー素材
足周り
やや伸びるが、熱め仕様かと
※フィット感のための初心者ランシュー仕様
いつもの感じ
靴のグリップ
ロード対応グリップ(エーハープラス?)
※道路を高速で走るのに向いているのがサブ4靴
※ブレ防止プレートなどがよく見えると初心者系のランシュー色が強くなり、スパイク状になるとトラックコース適用の競技モデルランシュー感が強くなる
前作と同じくよく効くエーハープラスだよね?(ファンランナー向けのランシューはみんなロード仕様なのだけど、グリップ性能に違いがあることや、競技者モデル系にはスパイクがあることから新設されたコーナーですが、路上で履いてみないとわかりにくい性能のためこのような低レベル情報にならざるを得ない状況なのです世界に幸あれ)
エボライド2の総評レビュー
【免責】
※レビューとは言え実際に走り込んでいるわけではなく、自分のランシュー知識と経験をフル活用したイマジネーションでもってその靴に触れたときのインプレッションやフィーリングをアウトプットしているだけですのでご参考までにどうぞ(走り込んでから評価が変わることはよくあること)
初代エボライドのワイド版?
「やや大きくなったかな?」
という以外にありません。
それ以上でも以下でもありません(個人的印象)
エボライド2の良い点(メリット)
やや大きめが欲しかった人に
エボライドは、なんやかんや1年履いてみて「汎用性の高い良い靴」だと思いますが、ワイズ展開が少なかった不満はあるんですね多分。新しいシリーズはみんなそうなんですけど。(ゲルカヤノなどベストセラーシリーズは売上が見込めるためなのか多くのワイズ展開がされている)そういう意味では「ワイズ展開が増えた」という考え方ができるね。まだ初代のエボライドも手に入るだろうし。
やや足の大きな人はエボライド2(そうでなければ初代エボライドやグライドライド2みたいなこと)
足のアーチサポートがある方
asicsのランシューにしては足のアーチサポートがある方だと思う。初代の時はそんなに印象残らなかったけど、それから1年いろんな靴を見てきてからこの靴見ると「意外とアーチある方だったんだなあ」という結論に。初代と比べて増えたというのではなく、エボライド自体がそこそこあるんだね。
足のアーチがあるならエボライドシリーズはかなり良いと思うよ
クッション性能がほんのり向上(?)
一応、数値を見るとフォアフット及びヒールストライクの底が厚くなっております。まあ厚底であればあるほど良いもの、ではないので、メリットなのかどうかは判然としない所だけど。(厚底すぎると安定性が弱くなり足を痛めやすくなる)
※上位モデルにグライドライドやメタライドという厚底靴が存在してるので、「これ以上は厚底にならないでしょう」という歯止めが効いてるのは良いよね(万能に使える限度としてはエボライドくらいの厚底が丁度いいと思う)
O脚傾向の人にも良い(?)
一応、公式的に「ニュートラル及びアンダープロネーション向け」とされている。なんのことかわからない人も多いと思うし、実際に自分がそうであるのか判断するには精密な検査が必要だったりもする。大雑把に言える範囲として参考にできるとすれば「O脚の人はアンダープロネーション向けシューズが向いている」みたい。このブログに情報くれる方々も割とそういう傾向があることを伝えてくれるので、そうとしか言えないけど。
長時間のウォーキングや立ち仕事にもおすすめ(?)
自分が見てきた履いてきたランシューの中では「長時間の歩きに使える」と判断している。薄底だと疲れるし(アディゼロボストンなど)、厚底過ぎても足を痛めやすい。(テンポネクストなど)かといってウルトラブーストみたいに「かかとが分厚く、超脱ぎ履きしやすい」けれども、「前足部が薄いので長時間の歩行には向かない靴」もある。(30分や1時間のランには問題ないけど、3時間5時間8時間の歩きには流石に疲労が出る)
※衝撃吸収能力ならゲル系統の「GT-2000」や「ゲルニンバス」や「ゲルカヤノ」が有能なことはよく知られている。でも街履きではやや履きづらい。見た目的に。カラーリングやナンバリング次第ではオシャレに使えるゲルカヤノもあるけど。工場で履くとかなら大人気。でもその場合は鉄の芯が入ったワークシューズを履く場合もあるね。ウィンジョブとか。
今のところはダイナフライトやエアズームペガサスがベストだけどね普段履きには(ゲル靴はファッション性に難がある)
エボライド2の悪い点(デメリット)
厚底ランには、もう弱い
現代厚底ランシュー事情(?)において、エボライドの厚底は弱い。「厚底の反発力でビューンビョーンと飛ぶように走る(長距離を高速で走る)」には、上位モデルが出すぎている。このシリーズからもグライドライドやメタライドが存在。他メーカーにもわんさかお高いモデルが存在しているのです。「どれだけ厚底にできるのか?」みたいな事になってきており、安定性能などは度外視しているチキンレース状態。(特にナイキ)まあ厚底議論は置いておくとしても、厚底効果でめっちゃ走りたいと言うなら上位モデルのほうが良いのではないでしょうか。
※asicsの厚底はそれでも靴全体のサポート力を保とうとしてると思うけど。
だから普段履き用途だと思うんだよねこの辺りの厚底は(ダイナフライトやエボライドなど。エアズームペガサスは厚底とは言えなくなってきちゃったのかもしれないけど十分高クッション。)
サポート機能はそれほどない(けど)
足裏のプレートやら、特にサポートを必要とする場合はゲルカヤノなどのほうが豊富。とはいえ「自分にはどのサポートがどれだけ必要なのか」ということはなかなかわからないよね。全部なくても良かったりするし。エボライドはヒールカップはそこそこあり、足のアーチサポートもそこそこある。くらいだけど。
あったらあったでそれが邪魔になる人もいるし(カヤノやGT2000のサポートが痛いほど合わない人もいる)
普段履きスペックなのにオシャレではない(?)
ダイナフライト(及びダイナブラスト)やエアズームペガサスに比べると、絶妙にオシャレじゃないと思うけどどうでしょうか。個人の感性なのでこれ以上は言いません。
立ち仕事に使うだけなら、ファッション度外視なゲルカヤノやゲルニンバスなどのゲル靴でもいい
あと皇帝ペンギンみたいな靴だよね今回は
なんやかんやで、
良い靴だと思う。
なんやかんやで。雑だけど。
足のアーチがあって、軽快にジョギングしたい初心者ランナーだったり、さらに長時間のウォーキングやウインドウショッピングにも使いたい人向け(具体的)
けっこう万能に使える名作ランシュー「EvoRide 2」
EvoRide 2
縦のサイズはツマ先1センチ未満の「捨て寸」空き、横のワイズは「ピッタリ」するように合わせていこう。
※【縦サイズ】…歩く動作をして「かかとが浮く」ような状態ならサイズを小さくするなど対応しよう(靴の形状や性質によってそうなることもあるのでサイズ感だけの現象ではないけど)それでもカカトが浮くようなら別の靴を選ぶなども検討
※【横ワイズ】…キツいとか痛いと思ったらまずは「靴紐をすべて緩めて」調整してみることが大事(できるだけピッタリしたほうが良いからね)それでもキツいなら別の靴を選ぶ
※【カバーリング】…ある程度合わせてこれ以上フィットしないという場合でも「靴下2枚履き」などで対応すればOK
Amazonなら試着システム完備・「プライム・ワードローブ(試着して買わないものは返送すればOK)」
自分ならサイズ的には初代エボライドにするんですけど、(2のやや広いサイズ感でもそこまで問題はないんだけどね。あるいはグライドライド2かな。でも普段履きだと厚底すぎる気も。)初代はすでに持っていて1年履いてる。
EvoRide 2(2021)
メンズ
ワイド幅(3E)
※【エボライド2のワイドは3E】…ワイド幅もありますが、販売ページによっては見分けがつかない事がある。(ワイド版の場合にはカラーリングが限定的だったりするなど、公式情報を確認しておきたい。)ライトレーサーのワイド幅は2Eだったり、意外とややこしいよね。
レディース
「初代エボライドのワイド版」くらいに思っておくのが正解かもしれません
※エボライドスピードも出たよ
※前作である初代エボライドもおすすめ
※より厚底履きたいならグライドライド!
※これはあくまで「試履きのみ」のレビューである。
走り込んでみないとジョギングシューズとしての真価はわからない。
このコーナーは、
「試履きや触った時点でもわかるところについて楽しむ」
という趣で執り行わさせていただいております。
最近ではAmazonなどのネット通販でも試着が推奨されるという近未来でありますから。
Amazonのすごいシステム・「プライム・ワードローブ(試着して買わないものは返送すればOK)」
いろいろあれこれテストしてみたくなるというのが人のサガ。
その結果こうしてわかる点についてだけ記事にしているというわけであります。