ゲルニンバス21とは?
もはや筋斗雲クラスの神々アイテム
とにかくそういうことです。
↑続作ゲルニンバス22の評価レビューはこちら(ためし履き)
GEL-NIMBUS 21(アシックス)
ゲルニンバス21とは?
「雲の上を歩くようなクッション性」を謳ってランシュー業界史上最大レベルの衝撃吸収能力を自他ともに認められているアシックスの秘密兵器。(ニンバスとは古代ローマの公用語だったラテン語で雲の意)秘蔵技術である「GEL(ゲル)」の搭載量はこれまたボリューミングでゲルシリーズでも1位の座にあるだろう。
かつては
今回の21はわりと大きな変更が施されました
ゲルニンバス21
メンズ
レディース
スーパーワイド版も選べる
SW(スーパーワイド)、あるいは4E相当のワイズ幅もあり。自分の足の幅が少しでも広いと分かっているのなら選んでおくのが無難かもしれない。特に今回はワイズが狭くなっていると思われるので。
ゲルシリーズのラオウ!
↑前作であるゲルニンバス20の試履きレビュー
まったくなにも知らずにこの記事へおいでくださった方々には申し訳ない表現だったかもしれないですが。とにかくasicsには「GEL(ゲル)」という衝撃吸収材を売りにしたベストセラーのランシューシリーズが存在しており、それがゲルシリーズ。とにかく業界最大級にクッション性が高いことで有名で、ゲルニンバスという靴はその中でも最上位。有名なゲルカヤノよりも遥かに衝撃吸収力は高くなっており、年々その傾向は強まっていると見れます。
とはいえ
今回はゲルよりも跳ね回る新素材によるパワーアップモデルだとお見受けします。
そしてラオウとは世紀末覇王のことです(圧力)
ゲルニンバス21の見た目プレビュー
インサイドビュー
アウトサイドビュー
クォータービュー
バックビュー/ヒール
アウトソール(足裏/グリップ)
アッパービュー/全体
中足部のまるっとしたフライトフォームが目立つようにデザインし直していますな。あまり平坦に靴底厚くしてもつまらなくなるからこうしてるのか、中央を盛り上げることで『半偃月軌道を描くような体重移動(通称クレセントムーンウォーク)』を促してすこしでも重い靴を軽快に動かそうという機能美も兼ねた狙いなのかないやはや恐ろしい。
イエローにするとほんとに筋斗雲みたい
ゲルニンバス21を履いた感じプレビュー
フロントビュー
アラウンドビュー
トップビュー
アップビュー
モーションビュー
とにかく印象がよりソフトになったというかマイルドになった
靴の特徴
メガクッションのランシュー。
大量に積まれたフライトフォームと強靭なGEL(ゲル)のツープラトンだ!!
ランシューのタイプ
ハイパークッションモデル
ゲルニンバスがクッション靴でなくてなにがそうなのかというほどの代表選手。とりあえずクッションがほしければニンバスというレベル。
大幅に超過した体重からのダイエットやご高齢者にはうってつけ
フラット系(ニュートラル・アンダープロネーション用)
サポート機能はあまりないので、どんなタイプの足の人でも履きやすいというのはあると思う。
貴重なアンダープロネーション対策シューズでもある
足のアーチはほぼない
同じゲルシューズでもあるゲルカヤノやGT2000などとの決定的な違い。足の裏が平らなベタ足系の(過渡の扁平足)人であっても履けるのではなかろうか。
自分に足のアーチがなくても履きやすいのではないか
デザインはアシックスらしいスポーツ感
デザインの印象はいつもと同じようなものだけど、より丸っこく感じるかな。ミッドフットの箇所がまるっと分厚くなっているし。
ほんとに見た感じ筋斗雲!
靴のデータ「サイズ感・ワイズ感・重さ」
※以下に登場する数値はあくまで目安として認識いただきたい。(測り方が精密でもないので)「全体としてのサイズ感やワイズ感はどうなのか」という点に注目いただきたい。
体感「横のワイズがなにかおかしい」
横幅が狭く感じる。
これは20のときにも感じたことだけど、20の場合に狭かったのは「中足部(ミッドフット)」であって、ワイズではない。つまり今回は別の地点が「狭い」ということになる。つまり足の横幅。これが左右とも出っ張って当たる。突っ張るというのか。自分の足幅はむしろスリム系統の足であるにもかかわらず。(世のレビューにおいても狭いという意見が散見される)
ただし
ちゃんと靴ひもを緩めてホールドを開放してあげつつ、足を入れて動かしていくと当たらないようになる場合もあるから気をつけよう!
つまり単に横幅が狭いのか、それとも構造上の問題でこの箇所の甲が低いのかもしれないし、最初から設定されているシューの締め方がきついとか、あるいはそのシューガイドがそもそも強めに締められるように左右の穴が近寄っているのだとか、横幅だけの問題ではなさそうなのだ。
スーパーワイド版も同時に頼んで試してみることもおすすめするけどね
靴の甲(高さ)
足の甲は普通の高さ(?)
※26センチサイズ
靴底が厚いから数値の方はやや高めに測れてしまうけど、履いた感じでは普通としか言いようがない!しかしちょっと低いのかな?
靴の幅(広さ)
約9.4センチ
※26センチサイズ
数値上は特に狭いということはないのに…
靴の重量(重さ)
約340g
※26センチサイズ(片足)
※ダイナフライトやエアズームペガサスなどが260g以下で軽量のライト級と言えるし、ゲルカヤノやゲルニンバスなどのハイクッション&高サポート靴になると320gくらいのヘヴィ級になる。
流石にハイパーな重さだね!
底の厚さ
フォアフット(前足部)
約2.4センチ
※26センチサイズ
前足部(つま先周り)の厚さは個人歴では最大の厚さを誇っている!
ミッドフット~ヒールストライク(中足部~かかと?)
約3.8センチ
※26センチサイズ
やっぱり最大級に分厚いヒール!
足のアーチ
足のアーチはほぼない。内部も平ら。
扁平足の人にも履きやすい貴重なゲルシューズでしょう
ゲルニンバス21の総評レビュー
※レビューとは言え実際に走り込んでいるわけではなく、自分のランシュー知識と経験をフル活用したイマジネーションでもってその靴に触れたときのインプレッションやフィーリングをアウトプットしているだけなのでご参考までにどうぞ
もはや『ゲルキントウン』とかの類な、ふんわりメガクッション
もうゲルフライトって感じの靴に。
あるいはダイナニンバス?ダイナクラウド?ゲルクラウド?今回のゲルニンバスは以前よりのゲルシューズであることを大きく変えて転生したかのごとくである。
というかゲルキントウンにしてほしい!
前作であるゲルニンバス20までは前足部にゲルが使われていた。
確かに衝撃吸収能力はゲルのほうが高いと個人的には思っているけど、運動性に直結してる前足部のフォームはフライトフォームのほうが適してるのかもね。まあ好き嫌いあると思うけど、個人的には分厚いフライトフォームでよかったんじゃないかと思っている。
(でもそれなら別のブランドで出しても良さそうなんだけどね)
後にゲルニンバスという名前をめぐって嵐が来るやもしれない…
ゲルニンバス21の良い点(メリット)
フライトフォーム盛り盛りマン
asicsの生物兵器「Flightform(フライトフォーム)」は軽くて柔らかくてよく跳ねる新素材として、今では多くの重たいゲルシューズたちにも搭載されてきた。今回のゲルニンバスはなんとそれを大胆に前足部へ全投入。今まではゲルが担っていた「大役」をまるまる取っ替えてしまったのだ。ソレでどうなったのかと言えば個人的には大正解だと思う。確かに理論上はゲルのほうが衝撃吸収力が高いと思っているからこれは落ちたのかもしれないが、実質フライトフォーム増し増しなら問題はないレベルだと考えるね。
個人的にはフライトフォーム盛り盛り仕様は大正解だと思う
体感のクッション性は上がっていて気持ちが良い
踏み心地がフニフニのフワフワで。いまはダイナフライトを愛用してるけど、仕様は同じようなもの。ニンバスのほうが単に分厚い。だからより気持ちが良い。それだけ。特に前足部の大量フライトフォームはヒザへの衝撃緩和に十分な役割を果たすだろう。
アシックスにはフライトフォームを史上最大に使って雲を再現して遊んでいるパティシエがいるとみた!
スロージョギングの神
走ってるときは中足部で走るミッドフット走法とかかとで走るヒールストライク走法やらで回避できるけど、歩行に近くなればなるほどしっかり前足部のフォアフットで踏みしめる時間が長いからね。その足裏がしっかり厚底のクッションで保護されるというのはとてつもない安心感を生むことでしょう。特に前足部への踏み込みはヒザに負担をかけるから、その衝撃吸収力が高いのはありがたいはず。超過体重状態でのダイエットウォーキング然り。
歩くにも遅く走るにもヒザを救ってくれるでしょう
ゲルニンバス21の悪い点(デメリット)
かなり重い
勿論、これだけのフライトフォームをふんだんに盛り込んでなおかつヒール箇所(かかと部分)には代名詞である「GEL(ゲル)」を内蔵させている。しかも大きいやつ。そりゃ重たくて当然で、フライトフォームがいくら軽量だろうともそれは拭えない。だから似たような仕様とはいえダイナフライトとは性質が異なり、飛べない。軽快には走れない。ダイナフライトは250グラムだからね。ニンバスは340グラム。左右合わせれば180グラムもの違い。
関連記事・「【神の靴なのか】フワッフワするもののけ靴、ダイナフライト3の評価レビュー」
パールライス一個分余計に足に括り付けてるようなもん
横幅のワイズがキツイ問題がカワイソすぎる
でも実質的な問題はこれのみかと。
やっぱり重い靴であることは分かりきってるわけだし、重いからあの衝撃吸収能力を持つに至っているわけだしそれで名前が売れているわけだし。使い方の問題なわけだし。軽快に走りたいならダイナフライトやアディゼロボストンやエアズームペガサスやフライニットを選べばいいわけで、ニンバス選ぶ人はなによりもクッション性能重視なわけだからね。
だからこそ問題はワイズの幅問題のみ。
これさえなければ「神の靴」に成れたのに。ダイナフライトは『神の靴認定』してますけども。というか自分はフライトフォーム好きなのかもね。あのフニフニフワフワ感が好きなだけなのかもしれないけどね。(ちょっと暑いけど)
横ワイズ問題に挑戦しよう!
でもやっぱりワイズ問題だけでスルーしてしまうにはあまりにも惜しい靴なので、一度は試してもらいたい。先述したように「靴ひも(シューレース)の締め付けを一度ほどいてから足の入りを確認しつつ、紐をセッティングし直す」とか、「スーパーワイド版も同時に試す」という具合にチャレンジだけはしてもらいたいと思う。
買いたいけどウルトラブーストも買っちゃったし流石に靴ばかり増えても困るので買ってないけど
※ワイズ幅問題や足の甲問題が解消できないようならニューバランスの「ハンゾーU」もオススメである。(ただし足のアーチはしっかりあるサポートタイプでもあるのでその点注意。アンダープロネーション目的ならダイナフライト3などに。4はダメ。)
↑続作ゲルニンバス22では解消された模様
大胆なモデルチェンジで攻めた「GEL-NIMBUS 21」
asicsはカラーが多くていいよね(あとからさらに追加されるし)
※これはあくまで「試履きのみ」のレビューである。
走り込んでみないとジョギングシューズとしての真価はわからない。
このコーナーは、
「試履きや触った時点でもわかるところについて楽しむ」
という趣で執り行わさせていただいております。
最近ではAmazonなどのネット通販でも試着が推奨されるという近未来でありますから。
Amazonのすごいシステム・「プライム・ワードローブ(試着して買わないものは返送すればOK)」
いろいろあれこれテストしてみたくなるというのが人のサガ。
その結果こうしてわかる点についてだけ記事にしているというわけであります。