アディゼロ ボストン11とは?
全ランシュー最速の練習台(シーズン2)
ADIZERO BOSTON 11(adidas)
アディゼロ ボストン 11とは?
「初心者を爆走させる靴」の魔改造モデル、その2年目
個人的に最も相性の良いランシューこそ「アディゼロ・ボストン」でありました。
世界的スポーツメーカーであるadidasの誇るランシューブランド「アディゼロ」のファンランナー向けジョギングモデルなのかな。元々は(9以前)。アディオス、タクミ戦、ジャパン、ボストンの順で優しくなっていくような気がするけど。(ベコジは?アディオスの初出はよくわからないけど現在では厚底カーボンプレートの旗艦シューズの名前になっているよね?)ボストンとは一応、「初心者靴としても使える、十分かつ最低限度のクッション性能がありつつも、ファンランナー勢における最軽量級モデル(過去にはサブ5の靴)」だった。すなわち「ファンランナー最速かつ最軽量」のランシューこそアディゼロボストン。
しかし、10から一気に厚底化が進み、もはや全く別のランシューへと生まれ変わりました様子。
※【アディゼロアディオスプロ3の練習モデル?】…アディオスプロ系統はadidasランシューのマラソン旗艦モデル。つまりadidas最強のマラソンシューズ(2022年現在?)ボストン11はその練習モデルに選定されているとか(?)機能や価格的に。これはファンランナー勢を喜ばせてきたボストンの栄達であります。我々は見送ることしか出来ない。
※【余談?】…自分が愛用しているのがボストンブースト2。そして一気にボストン8がご登場するのだけど(3はあったけど)、海外モデルでは4567とリリースされていたのかな?そこら辺の事情はよく把握できません。とにかくいきなり10ものナンバーを数えている不思議な靴なのです。(さらにちなみにウルトラブーストもしれっと22とか出ているけどナンバー振られたのは19からで、22作も出てないはずだから、アディのやり口はとんでもない豪腕)
※【伝説的BOOST(ブースト)の消失】…最近ではその代名詞でありランシュー業界のブレイクスルー素材であった「BOOST(ブースト)」の名前が消えて「アディゼロボストン」のみの名称になったのかな。その他のアディゼロ全般がそうなんだけど。というかブースト自体がもう消えてしまった感がある。今のアディ最新鋭素材は「ライトストライクプロ」とか「5本指グラスファイバーロッド」とか。(アウトドア系ならレディとか)
参考・「アディダスとBASFが生み出した、BOOSTというテクノロジーの「仕組み」」https://wired.jp/ さま
「ファンランナー最速」より、「全ランシュー最速の練習台」になった様子(虚空)
ADIZERO BOSTON 11(アディゼロ ボストン 11)
メンズ(アディゼロ ボストン 11 M)
ワイド版
レディース(アディゼロ ボストン 11 W)
※ちなみにレディースモデルに付く「W」は「ウィメンズ(女性たちの)」の意。ワイド版はwide(ワイド)と表記されるし、通常モデルのカラーとは異なるから注意。そして「M」はもちろん「メンズ(男性たちの)」の意。
とにかくカラーが豊富(売れ筋の看板商品はこうなるから将来安泰か)
「アディゼロボストン11」の見た目プレビュー
インサイドビュー
アウトサイドビュー
クォータービュー
バックビュー/ヒール
フロントビュー(つま先)
アウトソール(足裏/グリップ)
アッパービュー/全体
(9までのどシンプルなエアロフォルムからすると怪物になっちゃったけど)実際に見ると意外と格好良い。特に白黒カラー。
「アディゼロボストン11」を履いた感じプレビュー
スタンドアップビュー
アラウンドビュー/全体像
トップビュー
アップビュー
白や黒のカラーにするとなんでもそこそこカッコ良く履ける理論を利用しました
靴の特徴
「アディゼロ ボストン11」の特徴一般
- 堅い厚底で中長距離を安定爆進するマラソンランシュー
軽くて速いスピードランシュー(10以降の魔改造にて消失)- 足のアーチサポートが強い
- 夏に涼しい
- New!厚底モデル化(堅めで安定指向)
- New!5本骨状グラスファイバーロッド搭載(効果的な高反発推進力)
- ニュートラルプロネーション(つまり普通)
もはや、アディゼロとは?(哲学)
ランシューの機能
※流行りのカーボンプレートみたいな高反発素材アリ
(ボストンや匠戦やアディオスプロには5本骨状ロッドとやらが搭載されている。グラスファイバー素材だけど。カーボンもファイバーで繊維だけど。よくわからんのやけど。)
みんながようやくミズノウェーブの先進性に気づいた世界線?
スペシャル機能
5本骨状グラスファイバー「ENERGY RODS(エネルギー ロッド)」
[グラスファイバー素材を用いた5本骨状バー。トレーニング用途や一般ランナー向けに硬さが調整され、安定性と推進力をバランスよく発揮する。]
参考・「アディゼロ ボストン 11 M/ ADIZERO BOSTON 11 M」adidas(公式)
※最近流行りの最新素材カーボンファイバープレート系のブツかと。「高反発な推進力」という役回りなのかな。あるいは安定力も生む感じあるよねミズノウェーブのように(?)
※足の形に沿った5本指形状にすることでより効果的な推進力転換を促しているのやも(?)なんて?
なんだかんだで最新技術にはワクワクしちゃう(本音)
靴底のクッション性能
LIGHTSTRIKE PRO(ライトストライク プロ)
[クッション性、反発性、弾力性、軽量性など全てをハイレベルで実現した低密度高反発ミッドソール。十分な軽量性を保ちながら蹴り出し時の爆発的推進力を発揮。]
参考・「アディゼロ ボストン 11 M/ ADIZERO BOSTON 11 M」adidas(公式)
※ブーストの進化後継素材?
LIGHTSTRIKE EVA(ライトストライク エヴァ)
[圧倒的な軽量性と耐久性、安定性を併せ持ったEVAミッドソール。着地の安定性からスムーズな蹴り出しまで一連のモーションを支える。]
参考・「アディゼロ ボストン 11 M/ ADIZERO BOSTON 11 M」adidas(公式)
※補助素材?横ブレ防止とか言うてたけどブースト時代には?
「BOOST(ブースト)」の名前は残してほしかった(伝説は神話に成った)
靴裏のグリップ性能
CONTINENTAL RUBBER(コンチネンタル ラバー)
[自動車やレース用自転車にも採用されているContinental™ラバー。あらゆる天候、コンディション下における優れたグリップ力と、スリップによるエネルギーロスの軽減に貢献。各部位にパーツ分けされ異なるグルーヴ構造がスムーズなモーションを保ったまま地面をしっかりとつかむ。]
参考・「アディゼロ ボストン 11 M/ ADIZERO BOSTON 11 M」adidas(公式)
※とにかくよく効く。
ロード路面では最強のアウトソールだと思う
その他の素材と機能
2 LAYER SUPERLIGHT MESH(2レイヤー スーパーライト メッシュ)
[リサイクルポリエステルベースアディゼロシリーズ最薄最軽量メッシュアッパー。軽さを保ちながら優れたフィット性を実現。]
参考・「アディゼロ ボストン 11 M/ ADIZERO BOSTON 11 M」adidas(公式)
※前作10のアッパー素材よりも分かりやすい名前。機能や性質的には同じようなものだろうけど(?)
基本がしっかりしてるよね(最近の厚底ランシューはサポート力なさすぎて)
ランシューとしての立ち位置
アディゼロボストン11の「クッション性」はこれくらい(当社比)
サブ5クラス/おすすめシューズ | クッション性 |
ゲルカヤノ29 | ★★★★★★★★★★ |
ゲルニンバス22 | ★★★★★★★★☆ |
New!アディゼロボストン11 | ★★★★★★★★(?) |
ウェーブスカイ3 | ★★★★★★★☆ |
GT2000-8 | ★★★★★★★☆ |
ゲルカヤノ27 | ★★★★★★★☆ |
ウルトラブースト/19※ | ★★★★★★★☆ |
エボライド3 | ★★★★★★★☆ |
ダイナブラスト | ★★★★★★★☆ |
ゲルカヤノ26※ | ★★★★★★★ |
ハンゾーU(2020) | ★★★★★★★ |
ダイナフライト4 | ★★★★★★☆ |
ウェーブライダー23 | ★★★★★★ |
アディゼロ/ボストン8 | ★★★★☆ |
アディゼロBブースト2 | ★★★★ |
サブ4クラス/トレーニング | クッション性 |
ライトレーサー2 | ★★★☆ |
ウェーブエアロ18 | ★★★ |
アディゼロジャパン5 | ? |
※ウルトラブーストに関してはあくまで前足部(フォアフット)を除いて「ミッドフット走法」および「ヒールストライク走法」時のみこの位置と判断
※ゲルカヤノはフォアフットがそこまで厚くなくなっているけど、「かかと部の分厚いゲル」による高い衝撃吸収性能を評価します(加えてゲル素材はその他の厚底盛り盛りフォームよりも衝撃吸収性能は勝っていると思う)
ふわふわグラつかないので、ゲル靴と比較できるレベルにありそう?(もうサブ5とか言ってられない時代になりましたのでカテゴリ分けはまた考えます)
アディゼロボストン11の「重さ」はこれくらい(当社比)
サブ5クラス/おすすめシューズ | 重さ |
ゲルニンバス21 | 約340g |
ゲルニンバス22 | 約325g(?) |
ゲルカヤノ26 | 約330g |
ウェーブスカイ3 | 約315g |
ウルトラブースト/19 | 約315g |
GT2000-8 | 約300g |
ゲルカヤノ27 | 約300g |
ゲルカヤノ29 | 約290g |
ハンゾーU(2020) | 約275g |
New!アディゼロボストン11 | 約270g |
ウェーブライダー23 | 約270g |
エボライド | 約250g |
ダイナブラスト | 約240g |
アディゼロ/ボストン8 | 約230g |
エボライド3 | 約195g |
サブ4クラス/トレーニング | 重さ |
ライトレーサー2 | 約240g |
ウェーブエアロ18 | 約215g |
アディゼロジャパン5 |
サブ3クラス/レーシング | 重さ |
ウェーブデュエル | 約205g |
ターサーエッジ | 約200g |
アディゼロ匠戦6 | 約190g(?) |
ウェーブエンペラー3 | |
アディゼロ匠戦5 |
※メンズ 26cm 片足重量(自分で実測した値)/打ち消し線は参考の推定値
意外と重いんだよねこの靴。11ではやや軽量化したけど。(ファンランナー最速の称号はエボライドに奪われました)
速評はここまで。
靴のデータ「サイズ感・ワイズ感・重さ」
【免責】
※以下に登場する数値はあくまで目安として認識いただきたい。(測り方が精密でもないので)「全体としてのサイズ感やワイズ感はどうなのか」という点に注目いただきたい。
体感「普通のサイズ感」
特に気になる点がないくらいには、
わりとフツーのサイズ感かな。
※甲がやや低めなのと、足幅がやや広めではあるけど
(前作アディゼロボストン10と変わらないと思う)
※気になる点がなければこのような発言が続きます!逆に気になる場合はちゃんと話します!(ゲルニンバス21のように)あるいは(ターサーエッジのように)
サイズ感や仕様の短評
足のモデル
- ギリシャ型(割とスリムタイプ)
- 足のアーチはしっかりある
- (靴サイズは26センチでレビュー)
※このブログのランシューコーナーではすべてこのアンヨが「同じ状況下」にて試し履きしております(靴下の厚さも同じ)
靴の足長(サイズ感/長さ)
足長は、やや長いかな。
※26センチサイズ
※サイズ合わせの際は「捨て寸」といわれる「0.5~1センチ未満の空き」ができるようにしよう
※歩く動作をして「かかとが浮く」ような状態ならサイズを小さくするなど対応しよう(靴の形状や性質によってそうなることもあるのでサイズ感だけの現象ではないけど)つまりカカトが浮いてはダメ。
やや長めだとは思います(繰り返し)
靴の足幅(ワイズ感/広さ)
通常時
踏み込み時
数値(目安)
足幅は、わりと広め。
※26センチサイズ/2Eワイズの標準モデル
※ワイズ合わせの際は「基本は両サイドにピッタリとさせて空きがなく、ぐっと踏み込んだときに張りすぎない程度」(数値以上に素材の伸縮性によって体感は大きく異なるよ)
※キツいとか痛いと思ったらまずは「靴紐をすべて緩めて」調整してみることが大事(できるだけピッタリしたほうが良いからね)
わりと広めだとは思います(繰り返し)
靴の甲(高さ)
余白
指を上に立てたとき
指を上に伸ばしたとき
足甲は、やや低め。
※26センチサイズ
※数値以上に素材の伸縮性によって体感は大きく異なるよ
※キツいとか痛いと思ったらまずは「靴紐をすべて緩めて」調整してみることが大事(できるだけピッタリしたほうが良いからね)
というか、あまり伸びない素材なんだよねアッパー素材が
靴の重量(重さ)
約 270 グラム
※26センチサイズ(片足)
※ダイナフライトやエアズームペガサスなどが260g以下で軽量のライト級と言えるし、ゲルカヤノやゲルニンバスなどのハイクッション&高サポート靴になると320gくらいのヘヴィ級になる。
(前作ボストン10は約275グラム)
前作よりやや軽量化。最近のランシュー全体では重い方?(人間の脚力全体からすれば軽いと感じるレベルだと思うけど)
靴底の厚さ
フォアフット(前足部)
約 3.3 センチ
※26センチサイズ
※数値以上に素材によってクッション性能は異なるよ
※【他の靴と比較】…「アディゼロジャパン6は約2.1センチ」で「テンポネクストは約3.6センチ」くらいで「マジックスピードは約2.5センチ」くらい
分厚い前足部!!(前作10とほぼ同じ)
ヒールストライク(かかと)
約 4.5 センチ
※26センチサイズ
※数値以上に素材によってクッション性能は異なるよ
※【他の靴と比較】…「アディゼロジャパン6は約3.5センチ」で「テンポネクストは約4.7センチ」くらいで「マジックスピードは約4.1センチ」くらい
分厚いかかと!!(前作10とほぼ同じ)
ミッドフット(中足部)
約 センチ
※26センチサイズ
※数値以上に素材や形状によってクッション性能は異なるよ
(参考まで)……。
足のアーチ
※足のアーチサポートはしっかり存在
インナーソール(中敷き)
●はっきりアーチ形状あり
(着地して踏み込んだ際にしっかり伝わるレベル)
アッパー素材の添え具合
▲ややアーチ寄りのサポートを持つ?
いつものアディゼロらしいけど、アッパー側は弱くなったような印象?(前作10と変わらず)
足のアーチ(土踏まず)がしっかりある人ほどサポートが必要
ヒールカップの強さ
そこそこ堅い。
※強いと着地時のブレ抑制に影響する/軽いと足の入れやすさや軽快さに影響する
そこそこ適度に(前作10と同様)
シューガイドの数
約6つ~7つ
※5つくらいが普通で(?)、4つだと弱いくらい(最近は6つくらいは普通かな)
(参考まで)……。
靴のメッシュ
アッパー素材
足周り
あまり伸びないが、かなり涼しい仕様か
※夏に有利な通気性があるでしょう
※フィット感は弱まっている(9までのボストンにはマイクロメッシュ素材というものが使われていてフィット感を高めてくれていた)
かつてのボストン搭載だったマイクロメッシュほど伸びないけど、涼しさは似ているのでは?(前作10同様)
靴のグリップ
めっちゃよく効くコンチネンタルグリップ搭載。
※ブレ防止プレートなどがよく見えると初心者系のランシュー色が強くなり、スパイク状になるとトラックコース適用の競技モデルランシュー感が強くなる
ロード路面最強のアウトソール説
アディゼロボストン11の総評レビュー
【免責】
※レビューとは言え実際に走り込んでいるわけではなく、自分のランシュー知識と経験をフル活用したイマジネーションでもってその靴に触れたときのインプレッションやフィーリングをアウトプットしているだけですのでご参考までにどうぞ(走り込んでから評価が変わることはよくあること)
安定感のある超厚底ランシュー(貴重)
堅い超厚底クッション。
※超厚底のわりに安定感あるので幾らか普通に走りやすいのでは(?)
それが魔改造されたアディゼロ・ボストンなのだ。
なんか「ダムダム」するぞこの超厚底。
(意訳:超厚底ってフワフワして不安定なのに、アディゼロボストン10以降の超厚底は、堅くてしっかりした走り心地や。)
高クッション性能と安定性能を両立した「堅い超厚底」こそアディゼロ・ボストンの「ダムダムブースト(LIGHTSTRIKE EVA:ライトストライク エヴァ)」である!!
アディゼロボストン11の良い点(メリット)
今回のメリット
特に何も変わらず(?)
単なるマイナーアップデートというやつで、特に変わった点は見当たらず。(前作であるボストン10から)「安定感のある高クッション厚底」であり、「真夏にも涼しいランシュー」であり、「足のアーチサポートも強い」という特徴はそのまま。
※アディゼロボストン「9以前」と「10以降(魔改造後)」に分けたとして、10以降の機能が好きなら変わらず愛用できるでしょう。
※初心者ランナーにもオススメはできるけど、あまり「スピード出したり横に動いたり」という運動性高い行為はおすすめできない。
「安定感のある超厚底ランシュー」という立ち位置は唯一無二か?
やや丈夫なのかな(?)※
靴周りの造りが、昔のスニーカー感あり。(昔はスニーカーもランシューも同義だった。ライトレーサーにはその名残が残っていてスエード調子な素材が使われていたけど。)それ以外のメッシュ箇所も染み込みづらい素材なので汚れづらそう。
割と長く使える想定?意外と?
※どうやら「アッパー素材のメッシュ断裂事件」が多発している様子です。(公式のレビューにおいて)引っ張る力に弱いかもしれないね。なかなかこんなことないのに自分が「やや丈夫かな」と評してしまったところで多発するとかコスモを感じてしまうね。というか申し訳ない。
いつものメリット(ボストン10以降)
- 安定感のある高クッションな堅い厚底(グラつきにくいから走りやすい)
- アーチサポートが鬼強い(とにかくアーチがあるから)
- 夏場に涼しい(メッシュ感強め)
いつものメリットだったもの(ボストン9以前)
ファンランナー最速の時代
- ベストなクッション性能(厚すぎず薄すぎない)
- 超軽量(230~240グラム)
- フラットで履きやすい造り(邪魔するものがない)
とにかくそういうことです
アディゼロボストン11の悪い点(デメリット)
今回のデメリット
「かかとのホールドが弱い」かな
どうしても「ゲルカヤノみたいにヒールホールド強くしてくれないかな」と思っちゃう。「安定感のある初心者向けの超厚底ランシュー」を確立するなら。でもアディダスというか魔改造されたボストンとしては「グラスファイバー素材で爆進できるランシュー」という役割を押し出したいのだろうね。しかしボストンはわりと初心者&ライトユーザー向けだから、安定性も確保しなきゃならない。ということでカカトの弱さはそのまま中等半端にされた感じ。
※ボストン9以前も、ヒールカップが強いわけではなかったが、「靴の重量が増えたり厚底のせいで重心が下に振れやすかったりする」と、「足にガッチリ付いてきてくれる靴」には成りにくい。つまり走りにくい。ボストン9以前はそもそも軽かったし厚底ではないので、程々のフィット感でも靴を振り回せた。まあつまり、ボストン10以降は下が重いのでかかとが浮きやすく感じる。
※ボストン10以降は足を回して走るのではなくて、「厚底とグラスファイバーの反発力だけをうまく使って走る」ような靴だと思うので、そこまでのフィット感は要らないのかもしれないけど。
この点はボストン10でも同じ
やっぱり「脱ぎ履きしづらい」かな
ボストン10でもジャパン6でもあるけど、最近のアディゼロは履きづらい。足の入り口が狭いというか堅いというか。良い点としては(狙われている効果?)、「ホールド性能アップ」なのかな。(それなら上述のホールド性能低下を補完するための仕様?)でも履きづらいし脱ぎづらい。それに万人の足に合いづらいのではないか?ちょっと靴全体が硬く感じちゃう所あるよこれ。
※毎回ちゃんと靴をセッティングして走るなら問題ない。むしろホールドされやすいでしょう。足の形にぴったり合えばの話だけど。
アディゼロ匠戦8も皮膜ホールドあるけど、靴全体がふにゃふにゃに振り切ってるので、そんなに履きづらくないのが皮肉(ヒールカップがそもそもないもんね)
変わらな過ぎだけど(?)
単に「シーズンを跨いだから、11出しておくか」という、マイナーアップデート中のマイナーアップデートかと。サイズ感すら変えていない。(いや変えなくて良いんだけど基本的には。でも変われば変わったで選択肢が広がるメリットは存在するからね。)家電業界でもなんでもシーズンごとにリリースしないと気がすまないのである。
※でもそうしないと「技術自体がどんどん廃れていっちゃう」のだから、変化が少ない年度だけ文句言うわけにもいかないジレンマがあります。理想は大幅な変化や強化が望めるときだけアップデートされる方が良いけど。
ボストンブースト2からボストン3の時も殆ど変わらなかった既視感
いつものデメリット(ボストン10以降)
- 冬場は寒い(自転車に乗るのでなければ気にしない要素)
- 靴が脱ぎ履きし辛い(ボストン9以前はラクチンだった)
いつものデメリットだったもの(ボストン9以前)
ファンランナー最速の時代
- やや薄い靴底(超過体重でのダイエット目的や医療目的でなければ問題ないレベル)
- 長時間の歩行などには向いていない(やはりそこまで高クッションではないから)
- 冬場は寒い(自転車に乗るのでなければ気にしない要素)
とにかくそういうことです
足の形がピッタリ合えば「アディゼロ ボストン 11」
靴合わせの注意点
縦のサイズはツマ先1センチ未満の「捨て寸」空き、横のワイズは「ピッタリ」するように合わせていこう。
※【縦サイズ】…歩く動作をして「かかとが浮く」ような状態ならサイズを小さくするなど対応しよう(靴の形状や性質によってそうなることもあるのでサイズ感だけの現象ではないけど)それでもカカトが浮くようなら別の靴を選ぶなども検討。
※【横ワイズ】…キツいとか痛いと思ったらまずは「靴紐をすべて緩めて」調整してみることが大事(できるだけピッタリしたほうが良いからね)それでもキツいなら別の靴を選ぶ。とはいえある程度はゆとり気味のほうがキツく感じるリスクは減らせるのは事実です。
※【カバーリング】…ある程度合わせてこれ以上フィットしないという場合でも「靴下2枚履き」などで対応すればOK。
Amazonなら試着システム完備・「プライム・ワードローブ(試着して買わないものは返送すればOK)」
フィッティング参考動画・「正しいシューズの履き方」ASICS Japan(公式)
自分ならいつものサイズで履けると思うけど(横のワイズがやや空くくらい)、一つ下も履き比べたいかな(超厚底なのでブレないに越したことはないからできる限りフィットさせたい)
ADIZERO BOSTON 11(アディゼロ ボストン 11)
メンズ(アディゼロ ボストン 11 M)
ワイド版
レディース(アディゼロ ボストン 11 W)
※ちなみにレディースモデルに付く「W」は「ウィメンズ(女性たちの)」の意。ワイド版はwide(ワイド)と表記されるし、通常モデルのカラーとは異なるから注意。そして「M」はもちろん「メンズ(男性たちの)」の意。
とにかくカラーが豊富(売れ筋の看板商品はこうなるから将来安泰か)
※これはあくまで「試履きのみ」のレビューである。
走り込んでみないとジョギングシューズとしての真価はわからない。
このコーナーは、
「試履きや触った時点でもわかるところについて楽しむ」
という趣で執り行わさせていただいております。
最近ではAmazonなどのネット通販でも試着が推奨されるという近未来でありますから。
Amazonのすごいシステム・「プライム・ワードローブ(試着して買わないものは返送すればOK)」
いろいろあれこれテストしてみたくなるというのが人のサガ。
その結果こうしてわかる点についてだけ記事にしているというわけであります。