GT1000-9とは?
ジョギング界のターミネーター「量産型」
GT1000-9(asics)
GT1000 9とは?
お手頃でオシャレなGT2000(?)
世界的に売れまくるasicsのドル箱ランシュー「GT2000」シリーズと、似たような設計思想を受け継ぎつつ(?)、ライトでおしゃれなデザインを施された別バージョンかな。公式がほとんど売り出してくれないためか、値段が落ちやすいのでかなりお手頃な優良ランシューだと思いますよ。
「サポート強めのおしゃれ系デザイン」は意外とレア!
GT1000
メンズ
エクストラワイド版(4E相当)
レディース
『GT』の系譜。
売れすぎたので(?)広がり続けるasics「GT」シリーズ。GTって何の略なんだろうか。トヨタの名車みたいだけど。ゲルのG?一応「ゲルカヤノ」や「ゲルニンバス」と並んで「ゲルシリーズ」とか「ゲル三兄弟」だなんて位列されて比べられるけど。
もはや「絶滅危惧種」になったasicsの看板素材「GEL(ゲル)」を伝道する靴
「GT1000 9」の見た目プレビュー
インサイドビュー
アウトサイドビュー
クォータービュー
バックビュー/ヒール
フロントビュー(つま先)
アウトソール(足裏/グリップ)
アッパービュー/全体
デザインがGT2000よりもカッチョ良い。おとなしくシブいイメージになったGT2000と比べ、往年の「スポーティー」な印象を全面に押し出しつつ、「若さ」を感じさせますね。ユベントス的な。asicsの社名の由来のような青春チックなデザイン。
GT1000はイケメンのゲル靴
「GT1000 9」を履いた感じプレビュー
スタンドアップビュー
アラウンドビュー/全体像
アップビュー
モーションビュー
「靴のフォルム」も、「アッパー素材の印象」も、どれもかしこもカッコいい。渋さやお洒落というより、「スポーツシューズ」としてのカッコ良さ。基本的にGT2000を抑えておけば良いと思っていたから1000盤なんてスルー対象だったけど、この「ゲルを全面に押し出した見た目」に惹かれました。
ゲル好きにはたまらないのでは!?
靴の特徴
クッションも強く、サポートも強く、見た目もカッチョ良い、
イカしたランシュー。
「サポート強めのおしゃれ系デザイン」は意外とレア(繰り返し)
ランシューの機能
「GEL(ゲル)」のカッコ良さが最大の特徴。
やはりこの「外側に配されたインパクト強めのゲル素材」が最大の重要事。なんでも、「外側にわかりやすく配置することでゲルを感じやすくした」という、ゲル好き狂喜な嬉しい仕様らしい。ありがとうございます。ちなみにゲルの種類は「(衝撃の角度によって変形しベストな動きをする)大判のヴィジブルゲル」だとか。ゲルも進化を続けておりますが。
あとヒールカップの「GT」文字がキャッチーでカッチョ良い(確信)
※ランシューの機能やタイプ的にはGT2000とほぼ同じ
ランシューのタイプ
足に優しいジョギングモデル
大きなゲルとフカフカのフライトフォームを多めに積んだ「ジョギングシューズ」なので、足には優しい。昨今様々なランシューがリリースされているけど、サポート軽視の風潮が大勢を占めている中では、ちゃんとサポートも有り、好感が持てる「スタンダードな履き心地」やね。
「スタンダードな履き心地」の良質ランシュー!
サポート系(オーバープロネーション用)
ゲルカヤノやGT2000と同じく、内倒れ防止用の硬いサポート素材「デュオマックス」を搭載し、多くの人がそうであるというオーバープロネーション対策シューズでもある。(がに股の人とか初心者さんとか)asicsのサポート靴はだいたいこの素材が入ってる印象。
※ただし「重度の扁平足」の人は気をつけましょう!(痛い可能性高いので要確認)
足のアーチは緩いが内が硬い
足のアーチは、例えばGT2000(ニューヨーク4)よりも明らかに低下していっているGtシリーズ。なんか中途半端かなと思う。
万人受けはするんだろうけど…
デザインはアシックスらしいスポーツ感
「スポーティー」なカッコ良さがあるね。GT2000が「大人しく渋め」になって対象年齢層が上昇している中、「かっこよいデザイン」をこっちのGT1000に分けたような印象。
とにかく若さあふれるカッコ良さ!
ランシューとしての立ち位置
GT1000 9のクッション性はこれくらい(当社比)
サブ5クラス/おすすめシューズ | クッション性 |
ゲルニンバス21/22 | ★★★★★★★★☆ |
ウェーブスカイ3 | ★★★★★★★ |
GT2000-8 | ★★★★★★★ |
ウルトラブースト/19※ | ★★★★★★★ |
GT1000-9 | ★★★★★★★ |
ゲルカヤノ26※ | ★★★★★★★ |
ハンゾーU(M/W) | ★★★★★★☆ |
ダイナフライト4 | ★★★★★★☆ |
ウェーブライダー23 | ★★★★★★ |
アディゼロ/ボストン8 | ★★★★☆ |
アディゼロBブースト2 | ★★★★ |
※ウルトラブーストに関してはあくまで前足部(フォアフット)を除いて「ミッドフット走法」および「ヒールストライク走法」時のみこの位置と判断
※ゲルカヤノはフォアフットがそこまで厚くなくなっているけど、「かかと部の分厚いゲル」による高い衝撃吸収性能を評価します
ゲルカヤノよりクッション性はあると思う!(個人感)
GT1000 9の重さはこれくらい(当社比)
サブ5クラス/おすすめシューズ | 重さ |
ゲルニンバス21 | 約340g |
ゲルニンバス22 | 約325g |
ゲルカヤノ26 | 約330g |
ウェーブスカイ3 | 約315g |
ウルトラブースト/19 | 約315g |
GT2000-8 | 約300g |
GT1000-9 | 約270g |
ウェーブライダー23 | 約270g |
ハンゾーU(M/W) | 約265g |
ダイナフライト4 | 約245g |
アディゼロ/ボストン8 | 約230g |
※メンズ 26cm 片足重量(自分で実測した値)/打ち消し線は参考の推定値
なんとも標準な重さで(GT2000は内部にもゲルがあるからやや重いのかね)
速評はここまで。
靴のデータ「サイズ感・ワイズ感・重さ」
【免責】
※以下に登場する数値はあくまで目安として認識いただきたい。(測り方が精密でもないので)「全体としてのサイズ感やワイズ感はどうなのか」という点に注目いただきたい。
体感「普通よりやや大きめなサイズ感」
これまたサイズ感もGT2000由来で(?)大きめな印象でしたが、
それよりは「やや大きい、という程度」な結果に。
(印象と実測値により)どうせ分けてリリースしてるのだからもう少しスリム系か通常のサイズ感でも良さそうだとは思ったけど、まあ「通常よりはやや大きめだけど、GT2000ではデカすぎるなあ」というようなニーズに刻んで寄せていっているとは言えるかも。
とにかく「やや大きめ」です!
※気になる点がなければこのような発言が続きます!逆に気になる場合はちゃんと話します!(ゲルニンバス21のように)あるいは(ターサーエッジのように)
サイズ感や仕様の短評
足のモデル
- ギリシャ型(割とスリムタイプ)
- 足のアーチはしっかりある
- (靴サイズは26センチの通常ワイズでレビュー)
※このブログのランシューコーナーではすべてこのアンヨが「同じ状況下」にて試し履きしております(靴下の厚さも同じ)
靴の足長(サイズ感/長さ)
やや、長い。
※26センチサイズ
※サイズ合わせの際は「捨て寸」といわれる「0.5~1センチ未満の空き」ができるようにしよう
やや長めだとは思います(繰り返し)
靴の足幅(ワイズ感/広さ)
わりと、広い。
※26センチサイズ/2Eワイズの標準モデル
※ワイズ合わせの際は「基本は両サイドにピッタリとさせて空きがなく、ぐっと踏み込んだときに張りすぎない程度」(数値以上に素材の伸縮性によって体感は大きく異なるよ)
わりと広めだとは思います(繰り返し)
靴の甲(高さ)
やや、高い。
※26センチサイズ
※数値以上に素材の伸縮性によって体感は大きく異なるよ
やや高めだとは思います(繰り返し)
靴の重量(重さ)
約270グラム
※26センチサイズ(片足)
※ダイナフライトやエアズームペガサスなどが260g以下で軽量のライト級と言えるし、ゲルカヤノやゲルニンバスなどのハイクッション&高サポート靴になると320gくらいのヘヴィ級になる。
さすがにゲルがあれだけ目立つならこんなもんでしょう!(GT2000が300あるところを考えれば十分な健闘)
靴底の厚さ
フォアフット(前足部)
約2.1センチ
※26センチサイズ
※数値以上に素材によってクッション性能は異なるよ
そこそこ厚い!(ゲルカヤノやウルトラブーストよりも厚いのでこれらよりクッションはあると認定)
ヒールストライク(中足部~かかと)
約3.64センチ
※26センチサイズ
※数値以上に素材によってクッション性能は異なるよ
普通の厚さ(加えてゲル素材のために衝撃吸収力はボーナス採点です)
ミッドフット(中足部)
まあまあ
※26センチサイズ
※数値以上に素材や形状によってクッション性能は異なるよ
※参考まで
足のアーチ
※足のアーチサポートは適度に存在
※【インナーソール(中敷き)】…そこそこアーチ形状あり(弱)
※【アッパー素材の添え具合】…アーチにはあまり寄らないフォルム
インナーソール(中敷き)
そこそこアーチ形状あり(弱)
アッパー素材の添え具合
アーチにはあまり寄らないフォルム
あるようなないような、ないような(?)
ヒールカップの強さ
しっかりホールド。
※強いと着地時のブレ抑制に影響する/軽いと足の入れやすさに影響する
流石に目立つ仕様になってるだけあって、ちゃんとカッチリしていて頼もしい!
シューガイドの数
約6つ
※5つくらいが普通で(?)、4つだと弱いくらい(最近は6つくらいは普通かな)
…。(いやナイキの靴は少ないから)
GT1000 9の総評レビュー
【免責】
※レビューとは言え実際に走り込んでいるわけではなく、自分のランシュー知識と経験をフル活用したイマジネーションでもってその靴に触れたときのインプレッションやフィーリングをアウトプットしているだけですのでご参考までにどうぞ(走り込んでから評価が変わることはよくあることなのでね)
なにこの「優良感」
スポーティー感と疾走感あふれるイケメンなデザインと、
GEL(ゲル)の放つインパクト。
そして万能なランシュー性能。
GT1000-9の良い点(メリット)
「おしゃれなゲル靴」と「インパクトゲル」
厳つくなりがちだった「GEL(ゲル)」シューズのなかでも爽やかというか、「スポーティー感と疾走感あふれるイケメンなデザイン」がよし。シブいのやオシャレなモデルも良いけど、古来から続くランニングシューズや運動靴感の方向性で進化しているカッコ良さがいいよね。最近はなかなか亡くなってきていると思うから(?)とくに夏場における運動している感を爆上げしてくれるでしょう。
そしてなんと言っても「GEL(ゲル)」が目立つ!
安い(なりやすい)
定価は11000円とけして安くはないけれど、GT2000よりは確実に安く(世界人気にあやかってリッチ化し続けた結果なのか高騰し続けている印象あるけど)、加えて「知名度の低さからくる不人気(祈り)」のためか、実売価格は低下しやすいと言える。
※ただし実店舗の場合は例外かな。とくに理由がなければ価格下げないから。ただ、そもそも店頭に並ぶのかも疑問な知名度の低さ。この前スポーツデポに行ったらやっぱりなかったし。
「かなり狙いめ」な優良ランシューだと思うけどね!
万能さ
とくに弱点が見当たらない良作優良感。クッションも高く、サポートも有り、オシャレでかっこよく、価格も手頃で、サイズ感も万人受けしやすく、ゲル素材の耐久性を考えるともちろん長持ちであることが予想される。(手持ちのGT2000-4で体験済み)
とにかく優良感!
GT1000-9の悪い点(デメリット)
「足のアーチサポートが中途半端」で不満
とはいえ、優良とはいえ、とくに自分のように「足のアーチがしっかりある」という足の人には、中途半端なサポート性能と言える。個人的にはとくに残念な点。ここがしっかりグッと支えられるならば、「サポート重視のランシュー」として揃えたかった。
※とはいえ「これがアシックスの靴型」ともいえる。「足入れのしやすさ」を最重要視してる感じがあるし。足のアーチをしっかり包みたければアディダスかニューバランスへ!ってな差別化ですな。
※自分のように足のアーチがしっかりあるランナーにとってはベストサポートではないのです
大きさが(個人的に)不満
やはり「やや大きめなサイズ感」というのが、これまた個人的にはベストではなかった。通常よりやや大きめな足の人には選択肢になりうるし、一概にデメリットということではないけどね。
※「通常より大きめな足型だけど、GT2000では大きすぎた」という層には面白いでしょう
「GT2000よりはやや小さく、ウェーブライダーよりはやや大きいという立ち位置」な点は評価できる!
※「GT1000では小さい」というならGT2000を推奨
※「GT2000ではやや大きい」というならウェーブライダーを推奨
サポート性能を重視するならね!
それにしても、
asicsのGT1000とミズノのウェーブライダーは永遠のライバル感あり。
GT2000でステージを変更したかと思えば今度は1000がライダーとやり合っている「変わらないいつもの日常」に乾杯。
終わりなきミズノとasicsの闘争。
日々のランニングにもジョギングにもウォーキングにもおすすめな「GT-1000 9」
GT-1000 9
縦のサイズはツマ先1センチ未満の「捨て寸」空き、横ワイズは「ピッタリ」するように合わせていこう。ある程度合わせてこれ以上フィットしないという場合でも「靴下2枚履き」などで対応すればOK。
メンズ
エクストラワイド版(4E相当)
ただでさえ「やや広い」わけなので、4Eを選ぶのは慎重に。
レディース
女性モデルの場合は、形状がスリムに造られることが多いので、「やや大きい」という情報はあまり当てにしないほうが賢明かも。
ママンに履かせたら買ってた(サポート力があるのでウォーキングに勧めた)
※これはあくまで「試履きのみ」のレビューである。
走り込んでみないとジョギングシューズとしての真価はわからない。
このコーナーは、
「試履きや触った時点でもわかるところについて楽しむ」
という趣で執り行わさせていただいております。
最近ではAmazonなどのネット通販でも試着が推奨されるという近未来でありますから。
Amazonのすごいシステム・「プライム・ワードローブ(試着して買わないものは返送すればOK)」
いろいろあれこれテストしてみたくなるというのが人のサガ。
その結果こうしてわかる点についてだけ記事にしているというわけであります。