「ナガノグレートぼっちチャリンジ」が始められる。自転車で長野の山道を走って名所をめぐろうという企画。そして乗って行くのは当然に愛機ブケパロス(受け継ぎしブリヂストン通学用自転車アルサス)。しかし「高遠城址公園編」の山登りにおいて致命的な欠陥を露呈することになったのだった。
山が登れない。
「現実ってもんがよくわかっただろ。そのチャリンコはもう寿命だぜ。いい機会だからアルサスはもう潰したらどうだ。」
いくらそのまま乗れようが、
速い自転車と遅い自転車の差は歴然としている。
13年物のヴィンテージチャリだとかどうとか言う前に山が登れないから自転車旅にならない。
企画がそもそも成り立たなくなってくる切実な事態に直面。
はじめての長距離走行いわゆるセンチュリーライド(100km)で意識した世界。
2015年の5月に敢行した「府中にチャリで逝っちゃおう」という競馬を観に行く企画において往復400kmの大遠征に突如として駆りだされることになった老馬ブケパロス号。
(実際は180kmの往復になった)ここにおいてすでに長野の小諸-軽井沢間トレイルを走れずに登山した経緯があった。しかしその後は全て降りであり、群馬中部から東京まではほとんど平地のサイクルキングダム関東平野であった故に快適。帰ってくるときは碓氷峠のみ登山すればよかった。山道を甘く考えるようになっていた。スピードより安定性が欲しいなあとか思った。マウンテンバイク系の方がいいなあとか思った。
巡航速度平均15㌔のドンすべり脚だろうがシティ乗りならぜんぜん問題なかった。
2016年2月ころより「ニートダイエット」が始められ、ダイエット運動の1つとしてサイクリングが導入されて出動機会がここにきて増えてきていた老馬ブケパロス号。
いまだ老骨にムチを打たれる事態。しかしほとんど平地のシティロードか阻むもののないサイクリングロードの楽な道である。特段の問題はなかった。速すぎても事故に繋がるし、すぐ信号やなにやらで止まらなきゃいけないし。むしろ段差がすごいからマウンテンバイク系がいいなあとか思ったし。
しかーーし、
山が登れない。
ナガノグレートぼっちエクスプレスのほうが良かったかな?
ローカル線の電車に揺られて折りたたみ自転車輪行して名所めぐりするほうがよかったことに。
しかし毎度毎度の電車賃もバカにならないというか高価い。いやほんとそれでもやるかもしれないけど。このままだと。「ナガノグレートぼっちエクスプレス」になるかもしれないけど。
それはまあいいとしてよ。
やはりクロスバイクなのか。
………
買えるっちゃあ買える。
ギリギリで。
新クロスバイク。
まあせっかく「今」生きていて、
「何かしよう」っていうんだから、
「やっちゃいたい」と思うから。
確実な「今」だからこそ。
「今」だけは確実だから。
しかし高えよなあ~~~。
それに「どれ買ったらいいの?」っつって。
それとも「改造にしとく?」つって。
それで「どうにかなるもんなの?」つって。
ということで色々と決まらない作戦会議のまっただ中。
ロードバイクは意地でも買わんけどね。高価いし。比較的手頃なクロスバイクという中途半端なブツでどこまで楽しめるかというのもテーマとなるから。
しかしもう諏訪の御柱にいかなくてはならないからとりあえずダウンヒルで逝かれたブレーキだけでも直して行こうっーーーと。