ニートアカデミア(哲学)

失敗しなきゃ生きていけない。気高く失敗しなくては。

2017年7月5日

©画「ジョジョの奇妙な冒険」第7部 スティール・ボール・ラン 作/荒木飛呂彦 出版/集英社

 

「うわダサっ」

 

「失敗したよあいつダサ~キモ~なにあれ~くっそ弱わ~オレなら無理だわ~」

 

 

オレも無理!!

 

 

なにもしないのは無理!!

 

失敗しないのも無理!!

成功するのも無理!!

 

失敗の傷

 

誰でも失敗が恐ろしい。それはなぜなのか。

 

恥ずかしい

「能力が低い」とか、「上手くやれなかった」とか、そんなことで「人から低くみられる」ように考える。だから恥ずかしい。あるいは「惨め」だとか。

 

落ち込む

そうして「自分の目的を達成できない」という「無力感」にさいなまれる。「自信」を失い、自分自身ですら自分の前途に期待が持てず、「自分自身からの評価」が低くなっていく。

 

怖い

やがてそうなることを「事前に怯える」ようになる。「どうせこうなる」「どうせ失敗する」そうでなくとも「失敗したらこうなる」「出来なかったらああなる」という負のイメージが脚を硬直化させていく。「失敗の記憶」になる。

 

「ダサっ」

「キモっ」

「しょぼっ」

「弱っ(笑)」

 

「うわあ……」

 

だからこそ「勝利」や「成功」に価値がある。

 

失敗自体の悪評は、だからこそ必要なことでもある。

 

失敗があるから、成功の価値が高まって、それを目指すことに人生をかけていくだけの価値が生まれていくから。だから「失敗のない世界」というものは「完全社会主義」のように「つまらないもの」になるだろう。

参考「【ニートが仕事を考える闇】そのためには「一番強いやつだけが生きるゼロサムな世界」はダメ。かといって「面白いものが生まれないつまらない世界」もダメ。」

 

オレも実際、

「だからこそ」の「生きがい」みたいになって楽しんでいるところがあるし。

ゲームの世界では「必ずクリアできる」ようになっているので、いつしかそれに飽いてしまった部分があったから。

 

勿論そういう「プレイ」として遊ぶロープレなどは「そういった趣の遊び」として愉しむべきだけど。マジックを科学ではなくてエンタメとして愉しむように。eスポーツで用いられる欧米系のゲームなら別なんだろうけど、ああいうのはあまりやらないから。

 

つまり「これで上手くいったらすげえよなあ」的な。

かれこれ7年

 

 

失敗の擁護はしない。失敗はそれでいい。

参考「リアルにジョジョの『天国へ行く方法』をやってみるッ!!DIOの言う『天国』をみるためにやっておきたい6つの事とオーバーヘブン」

 

失敗は罪みたいなもん。

 

失敗が恐れるものだからこそ、その先に価値が生まれるのだから、失敗の価値を引き上げてもしょうが無い。

 

失敗はダサくて良い。

 

だから人は笑うし、馬鹿にするし、自分自身でも落ち込むし、情けなくなるし、そして怖いし。

 

失敗するのは怖くてたまらない。

 

失敗はそれでいい。古今東西壮健であらせられて候う。

 

だけど失敗ができなければ「天井を見るだけ」になっていく。

参考「やることない体験記」

 

なにもしなければなにもやることがなく、なにも起きず、起こせず、なにも思わず、なにも感じずなにもない。なにもなければなにも辛くないかと言えば全然まったくのところそんなことはなく、辛い。

 

理不尽な世界だ。

 

別に自分で望んで生まれでてきたわけでもないというのに、ただそこに妖精のように在ることすら許されず、「なにもない状態」ですらストレスになるというラットレースなんだから。

 

理不尽な世界だ。

 

 

だから「乗り進むしかない」という結論が今のオレにはある。

ノリ進むしかない。

波乗り

参考「加速するときの中で僕たちに出来ることは。もう乗りこなすより他にはない。」

 

愚痴愚痴いっててもしょうが無いし、「どうせなら」的なことで「しょうがなしに」だけど。

 

「行動しない」は選ばなくてもできてしまう選択肢。

選べずに餓死するビュリダンのロバ。

bandicam 2014-06-07 04-46-36-415

参考「【ビュリダンのロバ】選択をしないという選択をしてしまうという優れた者でありたい病。」

 

天井みてるだけでもいいけど、

それはそれでキツイし、

 

「どっちにいってもキツイわけだなあ」って。

クソゲーだな

 

 

「行動の結果」は2つしかない。

 

「失敗」と「成功」の2つ。

 

当たり前なことだけど結果が出れば、この2つのどちらかになる。

 

どちらかにはなる。

 

「何かを期して」行動した場合、「成功」か「失敗」かのどちらかになる。得られれば成功。得られなければ失敗。

 

勿論、なにもしなければ何もない。

 

「だから楽」ってわけじゃないことは確認してきた。

 

でもこのキツさは「すこしづつすこしづつ」じわじわ「首を絞められる」かのようにやってきて、「気づいたら餓死してた」なんていう状態。

 

いや餓死できたらいい方で、どっかで気づいちゃって発狂モノ。

 

だなんていうことがあるから困った話なのだ。だから早めに「全体を見て」、どうせ行動するしかないなら、「これを目指して、こうやって、あるいはこうしてやっていこう」なんてやっちゃったほうがいいと思った。

 

そう考えると「行動する以上」は「失敗は避けられない」のがわかる。

 

だって「行動したらみんな成功しました」なら「成功の価値はなくなる」から。

 

失敗を恐れて行動しない人もいなくなり、みんなが絶えず運動をしている「むさ苦しい」ワールド化するわけで。それならこんな記事も生まれていないわけで。

 

みんな行動して成功を謳歌しているわけで。

そしてそんなことはないわけで。

 

そんなうまい話があるわけはないわけで。というか、あったらあったでそれはもう「何もない世界」と同義なのではないか。

 

つまり「天上見てるだけの世界」と同じ。「みんなうまくいく世界」なんて。

 

感情の起伏がなさそうだし。大体はコスト理論的に相対的にモノゴトの価値は上がったり下がったりするのだから、みんな手にできることなんて無価値になっていきそうだし。

 

だなんて無理くり考えると、この「どうしようもないクソゲー世界にも」やりがいを見いだせた感。

 

いや「このセカイは素晴らしい」だなんて「くそキモい」こと言わんから。基本クソだから。でも「ノリ進むしかない」と思ったら「良いように考える」ほうが得だから。

 

 

「どうせやるしかないのなら」

 

「前向きにやっていこうじゃないか」

 

「クソだのボケだのああだこうだいいながらやっていこうじゃないか」

 

 

という「生きる気ゼロニートの知恵」なわけで。

 

 

すなわち「気高く失敗しなくては」ならない。

 

 

 

こんなクソなセカイのためにお行儀よく切腹自殺なんてせんからな!!!!!

 

討ち死にじゃボケえええ!!!!!!!!

 

 

「結果」なんて「だれでもできる」

 

目の前にあることをそのまま言い当てることは誰でもできる。

 

「ドゥラメンテがダービー勝った」

「ミランがインテルに勝った」

「巨人がヤクルトに勝った」

 

誰でも分かる。勝ったという結果が出たから。どんなに鈍くてもスポニチ新聞の一面にでも載れば分かるし、ヤフートップニュースでも知るだろうし。オレは今年見てないけどあまり。

ゲーム1つとったって、ものすごいスキルとマンパワーと資金で作り出される。オレたちはその「結果」だけを遊ぶことができる。そしてそれはほとんど誰にでもできること。

結果は誰にでもできるってこと。

 

それがまだ「結果を出していない行動の時点」では誰もわからなくなる。

 

「どっちが勝つか」

「うまくいくかどうか」

「なにが出てくるのかどうか」

 

「ソフトバンクがIOTに関係する巨額バンクをつくってアップルが多額の出金をし、孫さんが鴻海との間を取り持った関係性からかシャープの株も評判税みたいに上がった」

 

なんて殆どの人にはわからない。

 

読めない。

断定できない。

結果が出ていないから。

 

「行動の結果を笑うヤツら」というのは「何もわからないヤツら」ってことだよ。

 

先をみて、リスクを負って、飛び込んで、「失敗か成功をする」ことなんてしたことないヤツら。

 

もうすでに報じられまくり、誰にでも分かっていることを「そうである」としているだけの連中。

 

楽しいんだこれが。気楽だし。

 

オレも楽しい。気楽だし。それが悪いとかそういうことでもない。そういう文化だし。イチローだってサッカー観戦や他の分野ではそうやって気楽に楽しんだりヤジ飛ばしたりしてんじゃないかなどうだろうかまあそれは知らんけど。

 

だからそれ自体は良いんだけど。

でもそれは別に「格好良くもない」「誰でもそうなのだから」やはり「無価値」にもなっていく。いつか。どこかで。

 

失敗を笑うのはそんな「その他大勢」なんだ。

 

失敗もエンターテインメントのうち。

 

さらにいうと、そうやってギャラリーを沸かすというのも一つの役目だし、

 

敗者がいるから勝者が輝き、失敗があるから成功が褒め称えられる。

だから自分も「やる気が出る」わけで。

 

そういう意味では自分に何ももたらさないその他大勢の観客より、「失敗したり敗者になることで面白いモノゴトを作り出してくれるヒト」には成れるという面もある。いや、それで終わるかどうかはその人次第だからうまくいくことを目指してるわけだがね。

 

でもそんな世界に「登場すらしない」ことが虚しいとも思える。

 

マンガやゲームやアニメにおいても登場すらしないというのは、「自分が自分自身の人生それ自体に登場すらしない」みたいなもの。

特に「成功とか失敗とか勝者とか敗者が登場するセカイ」を見てきた人間にとって、これは顕著だ。

まったくこれら「戦いごと」が出てこないセカイ観で過ごしてきた人ならばいざしらず、

 

仮にも「こうだったらどんなにいいだろうか」なんてものを目指す人間が、

欲しいものがあって、それに向かって行こうとする人間が、

それに行動しないだなんてどうかしてるのだ。

 

そのセカイに登場すらしない存在になってしまうだなんて。

 

失敗をしないのはそんな「その他大勢」なんだ。

擁護しだしたね

 

 

失敗の名言

私は失敗をしたのではない。「これではうまくいかない」という発見をしたのだ。

トーマス・エジソン

 

PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ。

ロベルト・バッジオ

 

何度も無様に顔から転げ落ちるたび、ぼくはまた笑って立ち上がる。

フランク・シナトラ

 

私は9,000回以上シュートを外し、300試合に敗れた。決勝シュートを任されて26回も外した。人生で何度も何度も失敗してきた。

マイケル・ジョーダン

 

失敗しない奴はクビにする。

スティーブ・ロス

 

自分が最も影響を受けてきた政治や「戦史」上の偉人たちによる失敗談はあまりなかったけどさ。

敗者の弁は残らない世界だからか

 

敗者は死スのみ。

 

いきていればリベンジ。

 

それだけのセカイ。

 

これが基本。

 

 

美しいだなんてことはない。泥にまみれているモノ。血とハゲにまみれているモノ。

 

それだけ「失敗の価値」が消えることはないってことだろう。

 

古今東西すこやかなること天地のごとしで、

 

失敗は今日も恐れられている。

 

だから価値があるんだ。

 

栄誉とは、実際に闘技場にいた人々のものである。

価値ある人とは批評家ではない。

強いものがいかに躓いたか、或いはもっと上手く出来たかを指摘するものでもない。

その顔は汗や埃や血で汚れているだろう。

何度も過ちを犯し、

力も及ばないだろう。

だが勇敢に戦うだろう。

すばらしい熱意を持ち、献身し、価値ある目的に全力を尽くすだろう。

彼らはたとえ失敗しても素晴らしい成果を生む。

勝利も敗北も知らない冷たく臆病な人々には到底到達できない場所なのだ。

(セオドア・ローズヴェルト)

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★ニートの自伝

 

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愚か者の人生戦記第1弾は「生まれてから13歳で少年労働兵と成ってご活躍される」までのお話。既に中年サラリーマンの如き「労働と報酬の日々」を過ごしたひとの末路へつづく。

 

やることない体験記

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愚か者の人生戦記第2弾は「ニート化成った18歳から21歳までのやることがなかった」ころのお話。「仕事がなくなると人は一体何をするのだろうか?」という実験データに近いモノあり。

その後もニートだし今も半ニートなんだけどね

 

★「もしも働いていたなら?」ロールプレイングストーリー

 

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