ニートアカデミア(哲学) 無職長征一万光年旅記

【種を分けるカテゴライズの意味とは?】ニートに『真の問題』があるならば。

2017年2月15日

低収入で人生を謳歌する…新種?

 

「ただのスーパーワーキングプア人じゃんか。」

 

「ニートはなにが他とそんなに違うのか?」新種のニートというには余りにも他の概念でこと足りてしまうこのライフスタイル。

 

べつに何でもいいけども。

 

確かに自分でも「何が違うんだろうか?」なんて思うもんだからこうして整理しているのであるけれど。自分でも思うからね。自分でも。

 

じわじわくるな。

 

ニートやそれ以外の「違い」をわざわざ分ける意味などは、まあその他の概念に関わる単語や性質では「どうもしっくりこない」部分もあるし、

 

どうせ名乗るなら「自分がしっくり来たほうがいいかな」と思ってね。

 

およそニートに問題があるならば。そして「種」を分けて「違い」をカテゴライズする意味があるならば。

 

新種ニートの新種たる“ある黄金の意識”がその最後にあきらかとなる。

 

 

【非労働性】「ワーキングプア」ほどワーキングしていない。

ニートと「ワーキングプア」の違い

つまり「嫌な労働はしない」と。

 

 

【非貧困】「絶対的貧困」ではない。実家にいるから。

ニートと「貧困」の違い

参考「やることない体験記」

参考「太平洋にぽつんと浮かんでいる感覚か。」

参考「おまえ生きようとしたな?」

参考「ひきこもりニートと鬱の名タッグ」

飯は食える。それが不安。

 

 

【非経済力】「ネオニート」ほど稼いでいない。

ニートと「ネオニート」の違い

ネオニートはプロすぎますね。

 

 

【非活動性】「フニーター」だとワイルド感が強め。

ニートと「フニーター」の違い

これぞ「ひきこもり」の面目躍如たる気質。

 

 

【非境界性】「家事手伝い」だと“ふわっ”とし過ぎてる。

ニートと「家事手伝い」の違い

「家事手伝い」というほど家庭の事情に関与していない。

 

 

その他のライフスタイルと

「ホームレス」とニートの違い

住所不定。

定まった住居を持たず、公園・路上を生活の場とする人々(路上生活者)、公共施設・河原・橋の下などを起居の場所とし日常生活を営んでいる野宿者や車上生活者のこと。

「ホームレス」Wikipedia

ホームはレスしていないので違う。

ホームレスの方々がニートよりも軽蔑されないのは「潔く野に下っているから」であると考える。家に依存することなく、潔くも風雨や衆目に晒されることを選んだという空前のアウトローであるから。そしてまた、収入的な問題や精神的な問題によって「自分もいつそうなってもおかしくない」ということからあまりとやかく言われることは少ないかもしれない。

そして何と言っても働いている場合も多い。

しかしながら、やはり個々の資質の問題もあって、このような状況ともなれば害悪な行為を周りに働くものがいることはニートとともに懸念されている。

 

「フリーター」とニートの違い

フリーアルバイター。

日本で正社員・正職員以外の就労形態(契約社員・契約職員・派遣社員・アルバイト・パートタイマーなどの非正規雇用)で生計を立てている人を指す言葉。学生は含まれない。学校卒業後の年齢15歳から34歳の若者が対象である。和製の造語(「フリーランス・アルバイター」の略称)である。

「フリーター」Wikipedia

こんなアルバイトマスターほど働いてない。

だが一昔前まではフリーターも今日のニートと同じような扱いを受けていたような気風があったようである。当時は「働いてなんぼ」「働けば働いただけ金になった」という“労働の鬼たちの時代”でもあるから「正社員でない」というだけで「人間じゃない」くらいの勢いであったという。そしてフリーターもまたフリーのアルバイターという俗語で、アメリカならパーマネント・パートタイマーというらしい。

 

「プー太郎」とニートの違い

その日暮らし。

もともとは日雇い労働者を指す言葉で「プータロー(風太郎)」とよんでいた。 日雇いでさっそうと風のように生きている様子からかね?

参考「【ニートとは?】無職とニートやスネップの違い。こうまでニートの人生を生きた私がどうしてニートでないなどということがあるでしょうか。」

同上。

 

「スネップ」とニートの違い

孤立中年。

20歳以上59歳以下の通学も結婚もしていない無業で普段ずっと一人でいるか家族以外の人と2日連続で接していない「孤立無業者」。

参考「【ニートとは?】無職とニートやスネップの違い。こうまでニートの人生を生きた私がどうしてニートでないなどということがあるでしょうか。」

おまえニートやろ。

若者の定義を越えているため、「若者は親類健在なることが多いために支援されやすいが、この年齢以上は孤立しやすい」という背景から「孤立」がキーワードであると考えられたが、

「家族以外の人と2日連続で接していない」ということは実家在りきなわけだからそれほど孤立でもなかった。

しかし中年になってニートであると逆に家族関係も冷戦状態となって孤立化するのかもしれない。それまでにそれなりのコンタクトを重ねて意思疎通くらいは必要になるのかもしれない。

 

「レイブル」とニートの違い

修行中の人。

大器晩成の人という意をこめて「遅咲き」という名のレイトブルーマー (en:late bloomer) の略。だとか。 アメリカなどでは大学卒業後に就職せずさまざまな自由活動をしてきた人たちを歓迎する風潮があってそれをそう呼ぶのだとか。

参考「【ニートとは?】無職とニートやスネップの違い。こうまでニートの人生を生きた私がどうしてニートでないなどということがあるでしょうか。」

労働意欲にあふれているので違うね。

しかし「親なきあと」のためにも、しかし「自分がやり始められるやりかたで。自分ができるやり方で修行中。自分の好きなことがらを。」という場合では同じであると言えるだろう。われわれ「新種の底収入ニート」は正にそれであるから。

 

「高等遊民」とニートの違い

高学歴ニート。

高等って、高等な生活をしているというより「高等な知識をもって」ということなのね。高等な知識を持って遊んでいる人?ある意味では学者もそれといえるね。その活動が世の役に立つかどうかというだけで。 

参考「【ニートとは?】無職とニートやスネップの違い。こうまでニートの人生を生きた私がどうしてニートでないなどということがあるでしょうか。」

高学歴とは限らないので違うね。

しかし「知的欲求活動」を人生のテーマにしているという点では相当似通っているかに見える。「高等な知識の定義」如何によっては、われわれ新種にかなり近い。だがわれわれの「知的欲求活動」とはアニメを見まくってレビューするという消費行動ですら範疇であるから、どうなのだろうか。アニメが高等性を有していればそうなのか。

 

「セレブニート」とニートの違い

ただの金持ち。

うんまあただの金持ちのことだよね。それ以上でも以下でもなし。その後の活動はその人次第で、投資家するも商売するも一生寝っ転がってるもスーパーイーター(大消費者)であるのも自由な金持ち。

参考「【ニートとは?】無職とニートやスネップの違い。こうまでニートの人生を生きた私がどうしてニートでないなどということがあるでしょうか。」

そこまで金持ちではないから違う。

「実家が養ってくれる」というだけで貧困層などのご家庭に比べると経済面ではリッチとなってしまうだろうが、それは日本の中流層ではそれほど珍しいことではない。今日や未来の中流階層がどうなっているのかは分からないが。

 

「スーパーニート」とニートの違い

我思う故に我あり(ひとりで生活できる収入アリ)

ニートでもなんでもないのにニートとつくのは、高度経済成長期を経験した労働の鬼であるサラリーマンたちからは怠けているように見えるためニートの呼称がついてまわる日本独自の現象である。

参考「【ニートとは?】無職とニートやスネップの違い。こうまでニートの人生を生きた私がどうしてニートでないなどということがあるでしょうか。」

こんな有名人ではないから違う。

ネオニートで否定したように、こういったトッププロプレイヤーの部類は一大種を形成するにはその層が少なきにすぎる。そして同輩とシェアハウスしていたり山奥に移住していたりと、家ストレス下にもないので環境が異なっている。などか。

 

「パラサイトシングル」とニートの違い

人生のテーマにまでその定義が及ばないために違う。

「ニート」と底収入ニートの違い

収入があるから違う。

「ひきこもり」

これはそう。

「無職」

これもそう。

 

 

結果『新種の発見』

 

『無職のひきこもりがちで低収入なニートっぽい実家住まいの夢追い人。』

 

それが新種のニートの姿である。

なぜそんな姿をするのかといえば以下のためである。

 

『自分の人生を生きるために、実家をライフラインとし、なおかつこれの健全な維持に努めて家に感謝し、けっして偉くはないことを自覚して威張らないが、しかし堂々と生命の快活な活動を謳って、最後まで生ききる。そして死ぬ。』

 

低収入が“自分らしさの姿なら”それで楽しみながら生きて、死ぬのである。

 

厳密には「亜種」的ではあるけれども。

新種とはまったく別種の新発見であるが、

これはニートの派生であるから学術的には「亜種」か「変種」か「突然変異体」なのだろうけれど、

新種のほうが響きが明瞭でいいではないか。

だから新種。

突然変異というほど劇的でもないしさ。

 

 

なぜ「種」を分けるのか?このようなカテゴライズになんの意味があるのか?

それは世界多様性。

もっともシンプルに言ってしまえば「自分がそう名乗りたいから。」である。

そしてその裏付けがないと、なんともハリボテだけの薄っぺらい設定になって、あたかもそれは創り話のつまらなさに比するという具合なので拘ったということである。

 

そしてそれは「自分の名前のように自分自身を表してくれる」のである。

 

こういう人間で、こんなことに関心があり、こんなことが嫌で、こんなことを考えていて、こんな生き方をして、こんな死に方をしたいという、

 

自分自身のことを、問題や特性を、伝えて表出する行為なのである。

 

さらにはそうすることで「ならば、その為の対策が可能」になるのである。

「そうであるのならば、こうしよう。」と。「こういうことならば、こっちのほうが良いか」と。それぞれの特性に合った、それぞれの問題に合った、対策があるはずだから。

 

とはいえ個々の個体それぞれに完全に合わせた個人プログラムなどは、結局のところは殆ど自分自身にしかできないことだろう。なんでも個人レッスンが高く付くのはそのためだ。

 

だが「無職っぽい全般」に向けるとなるとそれは大きく的を外れることにもなる。

 

それならばやはり、ある程度は、カテゴリーを絞れるならば、無闇やたらに広げた定義に向けるものよりは、効果的な対策ができるのではないかと考えるものである。

 

それが「問題」であるならば。

 

「ニートの問題」があるとすれば

ニートや何やらというものは状態である。

それを問題とした場合に、

その解決のための対策が必要になる。

 

本質的には、である。

 

「自分自身」の本質的な問題点

 

「ニートは世に貢献していないから“軽視”される。」

 

「ニートは自分で食い扶持も稼げないくせにホームレスほどいさぎよくもないから“蔑視”される。」

 

「そんな自分に“自信”を失う」ことが問題なのである。

 

最も純度をもった我々の問題点といえばこの点にあると確信している。

 

社会のスタンダードから外れた14年の経験と10年以上ニートの経験からそう言える。

 

細かく詳細に説明を要すれば当たり前にこれだけではすまないことではあるが、基本はこの点にある。

 

「自信」という言葉には100万の意味が込められている。

 

その他にも「生きがい」「人生のスタンス」などのものはあるがそれは何もニートだけの問題ではないから。

 

あくまでも私の個人的所感に過ぎない。

 

だが魂の所感である。

 

魂で感じたことを所感にする男です。
参考「【ニートの憂鬱】ワタシをコロスのは誰か。」

参考「ニートが困ること」

 

逆にメリットは

「時間財産がこれでもかとあること」

「わりと好きにやれること」

「生き方によっては、固定観念を逸脱した世界を生きることができる。」

など

 

「家」にとっての本質的な問題点

 

「経済的負担」

 

「精神的負担」

 

などの負担になること全般である。

これらが感じる負担については個々の場合に左右上下するが、

「その場所に自分が存在することによって周りに生じる影響」

という存在力は必ず何にでもあるから。

それが「吉」と出るか「凶」と出るかは工夫次第である。

この「家ストレス」はまた別の項で特別に取り上げることにしたい。

 

が、

だがあまりこの点を厳密に突き詰めると結局のところは「どちらにとっても不利益にしかならない」ので気をつけるがよい。

 

この世に生きて、何かの迷惑にならないことなどなにもないのだから。

ならばそれをプラスに出来るように考えるが良い。

 

逆にメリットは(前提として「うまくいっていて互いに感謝尊重し合える」場合)

「ひとりで住まなくて良いから家事雑事全般の分担が可能」

「老後の寂しさも緩和」

「介護も視野に入る」

など

 

 

「国」にとっての本質的な問題点

 

「親が死んだら生きていけない人間が世に大量に溢れ出すことによる、社会不安。」

 

やはりこの点が問題なのであると思われる。

 

「米が買えるなかで行った窃盗は犯罪だが、米が買えない世の中でおこなった窃盗は犯罪と言えない」ような状態になってしまうから。つまり社会問題化。

と言うより社会破綻であり「北斗の拳状態」である。

サラ金に借金をして利子返済地獄になるのだって、「本来は利用者自身が借りたせいなのだから」と言っても、

「実際にはそれで借金地獄となって色々と問題が引き起こされるから国が制御しなければいけない」

という事態になってるのと同じような話。

だから一応、国としても社会保障という枠組みでの施策対象になる。

参考「【Newニート論誕生】低収入で人生を謳歌するライフスタイル。我々はそんなには求めない。だから我々からそんなにも奪うな。」

 

ということで、

そうはさせじと「社会保障費の増大問題」があり、

あるいはさらにそうはさせじと「それなら人材としてちゃんと救済しよう」という政策の対象にするべく、

 

NEET(ニート)のコードネームを英国で与えられることに生まれた。

 

それがファーストニートである。

もうほぼほぼ「アダム」なのである。

 

それがいつしか「何もしていないなんの危機感もないなんの活動もしないなんの準備もしない」というようなことが囁かれ始めて愉快なキャラクター像が定着するに至ったというわけである。

もうほぼほぼ「アダム」なのである。

 

逆にメリットは

「人頭税のようではあるが、とりあえず税金を払ってもらえる(家によって)」

「椅子取りゲームに参加をしないことで、単純労働枠が空く。(移民や出稼ぎ労働者にも)」※「人手が足りない場所はある」と言う者があるが、「一定の人気ある職場」のことをここでは言う。非人道的なブラック職場とは一般的に職場とは言えないので、どっちにしろ常に人が来ないからである。

など?

 

 

さらにニートの問題を極限にまで研ぎ澄ましてみると「たった一言」で言い表せる。

 

「何もできない存在になること。」

 

我々にとって最大にして固有の問題とはこれに尽きる。

 

これが問題だ。

 

 

→次回「何かできる存在へ。ニートの黄金の未来。」

 

←前回「働けば済むとか言ったらコミュ障。新種ニートライフのパラダイムシフトパラドックス。」

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フライングなニートマンの著作書籍

 

★ニートの自伝

 

13歳の少年労働兵

「不登校×少年労働」編

愚か者の人生戦記第1弾は「生まれてから13歳で少年労働兵と成ってご活躍される」までのお話。既に中年サラリーマンの如き「労働と報酬の日々」を過ごしたひとの末路へつづく。

 

やることない体験記

「ニート×無目標」編

愚か者の人生戦記第2弾は「ニート化成った18歳から21歳までのやることがなかった」ころのお話。「仕事がなくなると人は一体何をするのだろうか?」という実験データに近いモノあり。

その後もニートだし今も半ニートなんだけどね

 

★「もしも働いていたなら?」ロールプレイングストーリー

 

シャケ弁労働者した元ニートの話

「もしも、ふつうに働いていたら?」

なシミュレーション。「シャケ弁食って働いて妹たちとゲームでもしているっていうのも良いのかもなあ」の未来を想った。

 

フェアレディZで通勤したキノコ工場で正社員してやることなくなった話

「もしも、そこからさらに正社員で働いていたら?」

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なシミュレーション。今に一番近いスタイルではあったけれども。

 

不登校から復帰して労働徴兵されるまで大学に隠れた話

「もしも、ふつうに学校へ行っていたならば?」

なシミュレーション。もうそこまで遡って人生を最スタートさせてみても結局のところ結末は同じだったというオチ。学校へ行く意味を分解してみたやつ。意外と一番のお気に入りコンテンツに。「労働戦士恐るべし。労働徴兵許すまじ。」

 

 

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