デスペラードな愚か者時代 ニートアカデミア(哲学)

【ニートの憂鬱】ワタシをコロスのは誰か。

2015年8月18日

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ニートが持つ苦悩。
 
不安。
 
憂鬱。

 

まずニートというものは人のプライドを亡くさせる。

 

 

 

ニートにとって都合の悪いこと「言いようもなくどうしようもない不安」

ニートはそれぞれの仕方によってニートとなった。


それは様々あるかもしれない。


ニートが良い事か悪い事か勝ち組か負け組かは別にして、

 

ニートに取って都合の悪いことは以下のことである。

 

すなわち、

  • 「自信(自己肯定感の欠如)」
  • 「貢献(やるべきことをやったか)」
  • 「将来(なにも幸せがないのではという不安)」

 

「自尊心」に関わることである。

 

 

ニートと自信

 

世の一般的な人間の生活の半分以上は「労働」に費やされている。自らの労働を対価としてその日暮らしの賃金を得る方法が最も大勢を占める。それは現に存在し成り立っているビジネスの一端を担うことで賃金を得ることが可能だからである。新しいものを創りだすことは一般的に目指されるものではない。

 

ともかく一般的な人間が使用する半分以上の時間とは「労働」なのである。

それならばその中での成果こそが人間の精神にも半分以上は関与してくることになる。それこそが自信を上下させる。

 

すなわちこの場合、

 

労働していないニートは自信を得る機会がない。

 

 

ニートと貢献

 

法律が敷かれて警察が居り、軍隊があって国を守り、道路があって流通があり、生活を支える様々な機関や制度が存在するのは「税金」や「経済」があるからであろう。

 

それは多くの人間がこれに関与することによって生まれる。

税金は賃金を得られなければ支払えないし、賃金を得るか用いなければ経済に関与することもない。それを社会に貢献しているという責任論に当てることもある。

 
すなわちこの場合、
 
 
労働していないニートは貢献していない。
 
 
 

ニートと将来

 

仕事をして自らの食い扶持を稼ぎ、人から認められ、恋愛をし、結婚をして家庭を築く。多くの者は一般的にこの様に、経済的な基盤を持って価値の交換条件を整え、生きるのに必要な衣食住を揃え、贅沢品を楽しみ、恋愛や結婚や家庭を築くことによって私生活を充実させていく。

 

これらのことは活動することによって展開していくものである。

賃金も趣味も恋人も活動の中で生まれる成果や刺激や出会いである。しかし生きるだけにも資金が要る中では活動することも困難でこのような将来を手に入れることは難しい。

 

すなわちこの場合、

 


労働していないニートは将来がない。

 

 

※実際には個々の場合においてもっとあるだろう。上記のことは仮定としてニート状態が生む不都合の例としたい。

 

 

理想の脅迫

10代で早めに何か成功したい。

20代で結婚しておきたい。

30代では世界で活躍したい。

 

などの理想。なんとなくの理想。

 

何もしていないとこんな可能性はどんどん失われていく。

その焦り。

大して欲しくもないことへの不安。

大して「その為にしてきた事など無いのに」タイムリミットを迫られると「いきなりもったいなく思っていく」不安。

 

「可能性」が時間と共に空費されているという事実と妄想。

 

大して考えてもいないくせの妄想。

しかし何もしていない事実。

可能性は失われていく。

 

自信の欠如。

肩身の狭い思い。

将来への不安。

 

こうして「自尊心」の欠如につながるわけである。 自尊心こそは活動力に大きく影響するものであるのに。

 

ここで言う自尊心とは、 尊大で傲岸不遜の態度で物事に接するということではない。 「自分を大事にして尊重する感情」という意味である。

 

 

価値観と美徳

多くの人は以下の「価値観」を持っている。

 

・物事を上手くかっこ良く出来るようになりたい

・人から敬われて尊重されたい

・幸せになりたい

 

※やはりここでも個々の場合にもっとあるが一例として

 

最初の例ではそうして自分自身を認められるようになり自信をつけていくことになる。

 

次の例では人との共同体の責任と役割を果たして貢献感を満たすことになる。

 

最後の例ではできる事が増えるに連れて将来を明るく見ることができるようになる。

 

こうして自分自身を自分自身の価値観や美徳に則ったものとして捉えることが出来る。 だから大事に尊重できる。

 

なぜならばそうでない者のことは軽蔑するからである。

 

そして、

 

自分自身にすらそれは向けられる。

 

 

しかしこれは一般論。

 

一般論とは必ずそのようにしなければならないものではない。

 

労働しなくとも自信を持つやり方はあるし、
労働しなくとも貢献できるやり方はあるし、
労働しなくとも将来を見据えるやり方はある。

 

ニートがその不都合から脱却したいならば、そのやり方は多々ある。

 

「一般論たる労働社会に復帰する」という道でも、

「一般論ではない自分の道を探す」という道でも、

「一般論ではないその状況を楽しむ」という道でも、

 

それぞれが様々な仕方でニートになった様に、やはりこれも様々である。

 

労働しなくとも自信を持つやり方はあるし、

労働しなくとも貢献できるやり方はあるし、

労働しなくとも将来を見据えるやりかたはある。

 

これは簡単な事で、

上に挙げた一般論を本当に欲しいと思っているのならば少しづつでもその方向に進むしか無い。

外れたレールを戻ろうとすればいい。

その手の保護はそれなりに存在するから。

 

しかしそうでないなら、 人が一般的に望むようなことばかりに何故か生き甲斐を感じれないのならば、 それはきっと自分なりの生き方があるはずなのだ。

 

もういいかげん自分の人生を見つける時だ。

 

そのためにニートになったのだから。

 

自分をとことん見直すために。

 

ニートにとって都合の悪い事に挙げた労働できない3点は人生を決定的に悪くするものではない。

なぜならば、

そうでない者ですら人生苦から自殺することはあることだからである。

 

上記の3点はあくまでもニートにとって都合が悪いことでしか無い。但し確認してきた様に一般論におけるこの様な不都合が人生苦を生じさせるのである。

 

すなわち、

ニートに取って都合の悪いことでしかないものが人生の苦しみを生むというだけで、

ニートであったからといって人生の苦しみに苛まれる必要はないのである。

 

換言すれば、

ニートでなくとも死にたくなるほどの人生を送っている者たちは居るということ。

そして、

ニートであってもこれらの不都合は克服ないしは軽減できるということである。

 

 

自信がないから外も出歩けないし何かしようという気にもなれない。

貢献していないから堂々とすることもできず肩身を狭くして好きなことすらするのが憚られる。


将来が不安だから今も不安。

 

それぞれがどんな方法でこれからの人生を歩んでいくにせよ、これらの不都合を少しでも軽減できれば、 次第に活動することができるようになるのではないか。

 

私は自らにそうしてきたし、

そうしてきたことを記していきたい。

 

ニートの強みだってすぐ挙がるのだ。

時間がある。

何かに拘束されない。

 

人生の苦しみとはそれぞれあるのである。

 

我々が苦しいのはニートだからではない。

 

それが自分たち自身の苦しみだからである。

 

どんな状況にいてもいつかはやってくる固有の苦しみなのだ。

 

 

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