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天はそれにのみファンタジーの名を与えて"王"とした。『ホビット三部作』

2015年12月3日

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『ホビット 決戦のゆくえ』

 

ファンタジーの王。

『ホビット 決戦のゆくえ』をみたり。

 

ホビットシリーズ、そして子供の頃に観たロード・オブ・ザ・リングシリーズが戦記のように、 いま終わった。

 

前回『思いがけない冒険』&『竜に奪われた王国』の記事
「【ファンタジー戦記の始まりをみたり】ファンタジーなんて大人の観るものじゃないって? でも「それ」は違うものだよ君。 ファンタジーってこれのことだよ。」

 

この記事で使用されている画像著作
©2014 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

 

 

 

みどころ!
「これは"本物"っていうんだろなあ。」

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『ホビット 決戦のゆくえ』
「王道」をあんなものにしたのは一体だれだ。
 

「王道」を安々とパクったのはだれだ。

「王道」を安易に作り変えてしまったのはだれだ。

私か。 我々か。

 

だからこれは今まで知ってた王道じゃない。

 

"王道ファンタジー"はこれのこと以外に存在しないのではないかと思わせられる、 ホビット、ロードオブザリングのあまりのファンタジーっぷり。

 

きっと逃げ続けた結果だったんだろうね。 「この世界」から逃げるしかなかった才能たちが王道を安易なコストで量産させたんだろう。

 

私のために。 我々のために。

 

威風すらただようファンタジー。

 

うん。 それだけ言いたかった。

 

みどころ!
稀代のファンタジー
剛健戦記
唖然とする風景
圧巻の物量
深すぎる世界観

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『ホビット 決戦のゆくえ』

やはりファンタジーを明確に定義はできないけれど、
ここで書いてるように「ファンタジー戦記の始まりをみたり。それは結局のところ"神話"にあるし。」

この「みたこともない感」

風景も、 使われる力も、 人種も、 生き物も、 すべてが空想上の産物。

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『ホビット 決戦のゆくえ』

 

だとしても、 決してそれだけで終わらないのは「本物」のファンタジーが力量。

 

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『ホビット 決戦のゆくえ』

 

作者が言語学者として一つの言語を生み出そうとしただけあって歴史のリアルをそのまま写しで使用している。 その現実感。

 

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『ホビット 決戦のゆくえ』

 

何やらふわふわとした好き勝手都合よく考えだされただけの薄っぺらい妄想ではない、創造としてのファンタジーが観れるよ。

 

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『ホビット 決戦のゆくえ』

 

そして人の歴史とは戦いの歴史としての戦記。
ニュージーランドの秘景を舞台としたロケーション。
普通ではみることのできない人や物の多さ。
劇中では語り尽くせないほどのリアルに広がる人々の歴史。

テーマは流石に古臭い部分もあるだろうね。 富と力に目がくらむ者がそれ以外の大事なものを見つけるというような。 でもいいわ。うん。いい。

 

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『ホビット 決戦のゆくえ』

竜に奪われた王国とかいい。

竜に奪われた王国に手が出せない中つ国の人々とかいい。 そんでその竜が打ち倒されたことを鐘として大戦勃発とかいい。さすがファンタジー戦記の生みの親。 指輪物語の世界か。

 

もう一度言おう。

 

ここにファンタジー戦記の源流をみたり!!!!

 

歴史ハンター
「言語を生み出そうとした野望」

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『ホビット 決戦のゆくえ』

このホビットの原作は『ホビットの冒険』で、 それに続くのが『指輪物語』でそれが映画のロード・オブ・ザ・リングということになるみたいだね。

 

その作者こそはジョン・ドナルド・ロウエル・トールキン(1892年~1973年) 彼は言語学者であり、 そしてなんと架空の人工言語を生み出そうという野望を持っていたとか。

 

HUNTERXHUNTERのハンター文字とか? (▽Д▼ ) そういうレベルじゃないけどさ。一つの言語を生み出すってのは。 ハンター文字もいいけども。謎のこだわりだけども。

 

ホビットの前の記事で王が彷徨って国を取り戻す物語として普の重耳の話をした時「トールキン重耳しってるかな~ちょうど西洋が東洋をなめきってる時だものな~」と思ったけど、 言語学者なら知っているか。

 

戦争論のクラウゼヴィッツも一応、万里の長城をシナの長城と認識して記載しているところもあるし、そりゃあ勉強くらいはされているよね。 軍事学者のリデル・ハートは孫子にハマっていたし。

 

そして「アルダの言語」など15の言語を生み出したという。

 

エルフの言葉とか。 シンダールとか。 そうか幻水はこれをアレしたのか。 言語って今かなり興味ある分野だなあ。 いいなあ。トールキンいいなあ。 吃音者だから「言葉ってなんなんだろうなあ」と思う日々。

 

モンゴルの話に見る言語。

ユーラシア大陸に空前の大帝国を築いてギネス記録保持者と言えそうなモンゴル帝国の研究は今でもされているんだけど、本当に色んな地域にまたがっているのでぜんぜん進まないのだという。「一人の研究者がそのすべての言語を習得しなければ難しい」等と言われる無理ゲー。

いやそれぞれの言語学者を集めて進めればいいじゃんって思うけどなんかそうもいかないらしい。なんでかはアレだけど。

 

銀本位制という国際取引体制が産まれたのも「大航海時代」によると言われているが、 実は「モンゴル帝国によるユーラシア征服」がその基盤を作ったと言われるくらいだからモンゴル研究者は楽しいらしい。

 

いやそれだけね。楽しいんだってさという。でも西洋の研究者は認めたくないらしいっていうね。モンゴルは東洋の民族だから。うん。それだけ。オレは歴史マニアだがそれが何か?というね。

さらにロシアという国が産まれたのもモンゴルのおかげだとかね。プーチンに怒られるからこれくらいにしておこうか。

 

とにかくニコ・ロビンがいれば大体うまくいくって話ね。

 

てかルフィたちはニコ・ロビンがいないと絶対ラフテルに行けないよね。 グランドライン制覇できないよね。 一番いらないのは勿論ウソップです。

 

アメリカで大ヒット

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『ホビット 決戦のゆくえ』

これはもう普通にファンタジー戦記をド迫力のスクリーン映像でハイクオリティに描いたというだけのことじゃないのか。

ロード・オブ・ザ・リング最後の3作目『王の帰還』はアカデミー賞に輝いて、歴代興行収入12位(2015年現在 ※2014年までは8位)

 

普段はみれない未知の空想世界ファンタジーでド迫力チャンバラが一番ウケるじゃん。 万人には。

 

ちょっとデカくなった子供は「ここにファンタジー戦記の源流をみたり!!!!」とかアホみたいな感心するし、子どもたちもチャンバラ好きだからみるし。広い範囲だよね。

首は飛ぶのに血は出ないしこの映画。

でもそもそも小説から大ヒットしているし、 ファンタジー戦記の「きらめき感」があったのでしょうね。

 

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『ホビット 決戦のゆくえ』

そもそもの神話や民話や叙事詩などはあまりその時代のナウい人々の目には入ってこないか、入ってきてもそれほど魅力的には映らないものなのかもしれないし。

 

ドラゴンが出てきたとしてもさ。日本でもヤマタノオロチ退治するスサノオの話だけでは。 でもそのファンタジー感でしっかりその時代に受け容れられるお話しを作って見せたことで大ヒットしたのかな。「大統領をガンダルフに」運動とか。

 

でも空想ってほんとに一歩間違えば薄っぺらいただの妄想になってしまう

 

ハリボテだけの絵みたいな。 裏もないし、 右も左も、 右斜め上も左斜め下もない。

 

セットの裏側見てがっかりするような感覚。

 

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『ホビット 決戦のゆくえ』

 

そういえばトールキンはディズニー大嫌いなんだって。

 

一切関与することを禁止したという。

 

しかも将来に渡り。

 

とにかく質実剛健だけが好きだったのかトールキン。 妄想や道化の象徴と化してしまったファンタジー戦記の生みの親は、 あまりにもストイックな質実剛健主義だったことを。 知ったのは大きい。 いや私にはね。

 

北欧ベースなRPG

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『ホビット 決戦のゆくえ』

そんでこれらの作品が北欧神話をベースにされていることで、RPG(ロールプレイングゲーム)に登場する存在も北欧的になるわけだね。

 

北欧って、

スウェーデンやノルウェーやデンマークなどのバルト三国を擁するスカンジナヴィアやバルト海をイメージする。

 

そうすると何だか「中世ヨーロッパ」のイメージで捉えられる「剣と魔法の世界」すなわちRPGの世界感も、ヨーロッパというよりバルト海の文明のようになってしまうね。

 

「だからなに」って感じかも知れないがいや意外とおもしろいことだよね。ねえ?

(▽Д▼ )しるか

 

でも北欧神話とか北欧って北ドイツのあたりも入るからそうなるとヨーロッパ感は増すから別に変でもないか?

(▽Д▼ )はたらけ

 

だってギリシャ神話とかユダヤ・キリストの世界観とか、「ヨーロッパ」っていうなら他にいーっぱいあるわけじゃない。

 

「中世ヨーロッパの世界観」といいつつも北欧神話主体というなんかおもしろいチグハグ感。

 

いやまあノルマン人がフランス・イギリス支配したのだからおかしくはないのか。 うん。あ、そうなると中世ヨーロッパ感は増すね。 んでドイツだって大体そうだから、増すか。

 

そんなチグハグでもないんかなあ。

 

▽Д▼ )

だいぶ無駄なページだな

 

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