ニートアカデミア(哲学) 不登校ブログ

フリーランスのカッコ良さがネットビジネスしたい我々に立ちはだかる!!/不登校はネットセカイで暮らす?②

2017年4月19日

 

「うちの子はもうお外で普通に人様と関わり合ってお仕事しながら生きていくことは無理だわ!!ネットで稼いでいけないかしら!!」

 

だなんて奥さん。なかなかの諦めの良さと判断の冷静さと先見性の鋭さと決断力の高さには目をみはるものがありますけれども。

 

「言ってくれるじゃあないか」などと言われそうなご発言ですぞ。

 

でも確かに「不登校でひきこもりで無職でニートな気質」の我々が稼いでいくには、「家に居ながらにして出来るネットビジネス」は魅力的だものね。

 

だがしかし、

 

ネットがどれだけ発展し、

「ネットでも稼げるようになりました」からといって、

「個人で稼ぐのがラクになった」ということはないのだ。

 

 

 

1から起業するのが困難なワケ

 

「商品(提供価値/サービス)」を生み出さなければならない。

 

ネットに限らず、仕事にはだいたい「起業」「雇用労働」がありますよね。

 

雇用労働はその企業の言うがままに働けばその企業にとっての「商品(提供価値/サービス)」になるとも言える。そんな単純でもないけれど、だけどまあ雇用労働はとりあえず置いて、起業や個人業が気になるのではないですか奥さん。

 

なぜならそれが「就職しなくてもいい道」らしいから。

 

「起業」の場合はサービスの受取手に「価値あると思われる新商品」を提供しなければならない。

 

「ぱっ」と思いつくだけでなにがあるだろうか。

 

「誰でも思いつくもの」は「競争力が高い」

うまい食べ物(食欲)。良い服や美容品(美意識)。最新ガジェット(物欲)。おっぱい(性欲)などなどは誰でも思いつく。

 

人類の皆が共有して持っている欲求に関することだから。いわば「パブリックな欲求」だからね。

 

だから競争力が非常に高い。皆が思いつくから。

 

だから基本は人海戦術で、

大企業が大資本を投入してゴリ押しが基本。

人材、才能、スキルを集合的に使ったハイパワー。

 

あとは大企業同士の高度な戦争が繰り広げられ、そんなところに割って入ろうものならばたちどころに蹴散らされてしまう。

 

「娯楽産業」にデジタル化によって生まれたテレビゲームが割って入って上り詰めたようなよっぽどの「新技術」や、「スキマ産業」的な「局地戦」においてしか、なかなか戦えるものではないだろう。

 

あくまで一般的な考えとして。

 

では、

 

「誰もが思いつかない」、「全く新しい」、「アリそうでなかった」、「そんな個性的なフロンティアを生み出せばいいのではないか」と考える。

 

マニアックな趣向は「市場」が「狭く小さい」から「売る」のに一苦労。

まず、

「イイ商品」が思いつかない。

思いついても、

「あれやこれや」と知恵を絞り頭を捻って考えてみたものや、自分自身の特異な趣味趣向に照らしながらひねり出した「面白いもの」などを思いついてみたところで、

 

「マネタイズ」が必要になる。

それをお金にするにはさらに「お金」にするための仕組み、すなわち「マネタイズ」が必要になる。厳密には全ての金稼ぎに必要なことだけれど、

 

たとえば「うまい飯」にはそれほどそれが要らない。

 

うまい飯をつくって出せばそれだけで「お金を支払えばいい」となっていくから。でもテレビで配信される面白い番組はどうすればいいのか。たしかに面白いけど、いちいちお金を支払うのも面倒だなあだなんて思われたら払ってくれなかったり。

 

「必然性」を認めてもらえないからお金も支払ってもらえない。

厳密には面白いテレビ番組があれば定期購読やら何やら、まさに「うまい飯を食べてお金を支払う」ようにいくのだけれど、実際にはなかなかそれにお金は支払われない。

 

それは「必須」と「娯楽」の違い。

「ご飯は食べなきゃ死ぬから支払うけど、娯楽はそうでもないだろうから、まあできれば支払わない。」みたいなキモチ構造になっているみたいなんだね。だからテレビはコマーシャルを入れることでマネタイズしている感じ。

 

「無料で観てもらって宣伝する」必要があるというのもあるけれど。

 

「知らない面白さ」は買ってもらえない。知らないから。

とにかく「新しいこと」や「まだ知らない体験」や「まだ知らない面白さ」の価値は認められないから、まずは知ってもらうところから始めなければいけなかったりする。

 

『ジューシートロトロ豚の角煮』みたいにすぐわかる価値ではないから。

 

『岡村隆史がついに結婚!!』みたいな「めちゃイケ」の番組内容だけ見ても「誰それ」みたいな。オレにとってはスーパースターだけど、それは小学生から観てるからそうなのであってね。ご飯は生まれたときから誰でも食べるけど、岡村隆史はどこかで観なきゃその価値はわからない。

 

1人でやるにはパワー不足に陥りやすい。

「製造」だけではダメで、「マーケティング」から「宣伝」から「営業」から「流通」から「経営」から「Twitter担当」まで必要になる。

 

起業していきなりこれだけのものを集めるのはキツイ。

 

手が足りないとか能力が足りないとか。

それで人を雇うにも「金が無い」とか、

手伝ってもらうにも「コネが無い」とか。

 

だから普通、

 

「起業はこれらのものを準備してから行う」

 

わけだよね。

 

同じ会社の同僚同士で、とか、個人的な取引先のコネとか、大学サークル活動から、とか。

 

 

だから個人事業(フリーランス)になるのが常道。

「騎士の決闘」ウジェーヌ・ドラクロワ

「雇われ傭兵」とか「スペシャルマッチング」的なフリーランサー。これもどこぞの企業様に報酬をいただく形なものなのだから雇われていると言えなくもない。

その「取引先」がかなり「固定的」な場合。

ならば「就職して給料をもらう」のとなにが違うのか?「自分の時間を提供して労働力として使役する」ことと何が違うのか?「雇用先」ではない「取引先」にさせる要因とは?

それは「取引先」がかなり「流動的」なものになる理由でもある。

 

『特殊スキル』を買われる。

 

およそ個人のフリーランサーに求められるのはこの『特殊なスキル』や『特殊な成果』じゃないかね。

 

『高度なスペシャルスキル』

ちょっとやそっとの人が真似出来ない『高度なスペシャルスキル』(例えば87年代のプログラムで「飛行船を四倍の速さでスクロールさせる」とか)であったり、

 

『マニアックスキル』

習得それ自体は他と比してそんなに難しくはないけれど殆どの人ができない『マニアックなスキル』(例えば「スワヒリ語ができる」とか)であったり、

 

『小回りが効くスキル』×『オリジナルな商品』

ということで、『大企業の効率重視な大量生産では生み出せない商品』(例えばエコマーク入りセルリアンブルーのiPhoneケース)みたいな希少性。

つまり『小回りが効くスキル』じゃないか。よく「ビーズアクセサリー」とかお手製ハンドメイド商品を売って生計を立てているというお話を聞くけれど、これはまさにこの部類に入る。

 

これらのスキルを個性とした場合、それは給料をもらって勤めている人たちにもある。「その人じゃなきゃ」みたいなことはあるだろう。

 

「個人のフリーランスと取引」=「それだけの価値を認めるから」

だけどわざわざ「個人のフリーランスと取引」するのは、やはり「それだけの価値を認めるから」でしょ。その人が自分の会社にいなければ「取引」せざるを得ないわけだから。でも入社してくれない。

 

定給で縛られ、

活動の場を縛られ、

「上下関係や変な上司の指揮や組織の都合に振り回されたくない」

 

という理由でフリーになるのがプロの世界やで。

 

競馬のジョッキーも、稼げるように成ればお給料制から飛び出して「ウデひとつエージェント三人」くらいで稼ぎに走る。勝てなきゃ一文無しもある世界だけど、当たれば大きい。

 

アナウンサーも人気が出ればフリー化し、消える人とそうでない人が生まれる。その会社専属ならばその会社仕切りの番組の何かしらは担当して給料が保証されていても、フリーになれば完全成果主義だから0もありうる。

 

プロ野球選手はその権化みたいなもので、「必要とされる限り」あっちへこっちへ引っ張りだこで、年俸が数千万単位で推移するBIGでBLACKでBREAKINGな世界。

 

『日雇い労働』も「買われている」ことには違いがない。

『特殊なスペシャルスキル』というより、『単純な労働力』『自由な労働力』としての状態やスキルを買われている感じ?その時その都度雇い入れる様はまさに傭兵の様で、「なんかカッチョいい」と思ってしまうのはオレだけでしょうか。

 

これもフリーランスと言えばフリーランス。と言うか本来の意味でフリーランスだよね。ほんとに傭兵戦力。

 

そういうものだと前向きに自分で利用するなら傭兵。後ろ向きなら奴隷になる。意識次第で変わるという具合で。扱いが酷いのも傭兵ならではなのは2000年この方変わらないのだし。

 

 

ネットだろうとリアルだろうと個人で稼ぐのはラクではない。

 

というお話や。才能と結果の世界といわれる所以。

 

そんな当たり前なことを整理しただけの前説。

もちろん個人ではなくて「企業に就職してお勤めを果たし続ける」のもラクではない。

だからこそ不登校ひきこもり無職ニートに絶望してしまうわけなのだから。

「こんなんじゃ就職できないじゃないの!」みたいに。

 

ラクなことはそうそうない。何処にいっても何をやっても。

 

 

「自分に合った場所」ならある。

 

たぶんね。

 

虎にとっての密林。

鷹にとっての大空。

鮫にとっての大海。

 

「自分が活動できる場所」

「自分が活きる場所」

「自分が息できる場所」

 

ソコでの困難はもはや「耐えるべきものではなくて」、

「自分を成長させてくれる壁」にしか思えなくなる。

そんな場所。

 

オレはあると思うね。

 

それに到達する際に「逃げ」も最も必要なことだけど、

それは「逃げ続けた末に見つけられるもの」というより、

最終的には「探し続けた末に見つけられるもの」だけど。

 

オレはあると思うね。

 

心のなかに。

新しいタイプのバカ野郎だな。

 

 

いやそんなんいいから、ネットセカイに住めるの?住めないの?

 

「個人ではなくて、企業に就職するならば。ネットの。」

 

というお話になっていくしかないこの流れ。

 

結局ネットがどれだけ発展して、「ネットでも稼げるようになりました」になったからといって、「個人で稼ぐのがラクになった」ということはないのだから。

 

あくまで個人なら。

 

ただし、「低収入」ならいくらかはラクだろう。

において提唱しているライフスタイルならばそれは可能だろう。

なにせ「低収入でいい」のだから。

今までの「個人で稼ぐ」はあくまで生計を立てる程の収益を得る(月2,30万程度)のお話であって、

月数万程度の低収入ならばこの限りではないのだから。

 

それならば幾らでもやりようはあるので、

「プロの世界」というほど才能と結果の世界とはならず、

多くの人がこれを手にすることが可能だろう。

プロの世界よりは。

 

「だからこの情報商材を買ってね!」って言いたいわオレも。

 

そうしたら多くの失敗者の屍の上にウハウハライフできるわ。ええなー。

 

まあそんなノウハウについてはまた追々やっていくとしてだよ。

 

 

ネット企業にネット就職してネット給料をもらえる時代になるのか!?

 

ということになるのではありませんか奥さん。

冒頭のあの鋭い先見性を持った奥さんならば事ここに至るのは自明の理、

すなわちニートが働かないよりも明らかではありませんか奥さん。

 

「じゃあうちの子はこれから生まれるであろう、

ネットだけで全てが完結する市場を持った、

ネットだけで全てが完結する企業に就職する道があるっていうことかしら!?」

 

その通り。

 

オレは今、強大なコスモのチカラを感じている。

 

 

→次回「『月給30万』と『フリーランスで月数万』に能力の上下はあるか?無い。」

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フライングなニートマンの著作書籍

 

★ニートの自伝

 

13歳の少年労働兵

「不登校×少年労働」編

愚か者の人生戦記第1弾は「生まれてから13歳で少年労働兵と成ってご活躍される」までのお話。既に中年サラリーマンの如き「労働と報酬の日々」を過ごしたひとの末路へつづく。

 

やることない体験記

「ニート×無目標」編

愚か者の人生戦記第2弾は「ニート化成った18歳から21歳までのやることがなかった」ころのお話。「仕事がなくなると人は一体何をするのだろうか?」という実験データに近いモノあり。

その後もニートだし今も半ニートなんだけどね

 

★「もしも働いていたなら?」ロールプレイングストーリー

 

シャケ弁労働者した元ニートの話

「もしも、ふつうに働いていたら?」

なシミュレーション。「シャケ弁食って働いて妹たちとゲームでもしているっていうのも良いのかもなあ」の未来を想った。

 

フェアレディZで通勤したキノコ工場で正社員してやることなくなった話

「もしも、そこからさらに正社員で働いていたら?」

なシミュレーション。「結局なにすれば満足なのコイツは」的な叙事詩が紡がれた。ある意味人間失格。

 

31歳までフリーターして落ち武者した話

「もしも、ならばフリーターしながら好きなことを目指していたならば?」

なシミュレーション。今に一番近いスタイルではあったけれども。

 

不登校から復帰して労働徴兵されるまで大学に隠れた話

「もしも、ふつうに学校へ行っていたならば?」

なシミュレーション。もうそこまで遡って人生を最スタートさせてみても結局のところ結末は同じだったというオチ。学校へ行く意味を分解してみたやつ。意外と一番のお気に入りコンテンツに。「労働戦士恐るべし。労働徴兵許すまじ。」

 

 

プロフカードぼたん

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