↓ウェブ公開漫画(毎日更新だそうだ!)
「とあるニート・フリーター達の日常」
選択肢があってそれによって違う展開のルートを生きる主人公の漫画で「なにが起こってもいい」非常におもしろい漫画。
↓作品ホームページ
「これって結局どうなっても良いんじゃないか?」の快感。
まずこの漫画にはあまりテーマ性のようなものを感じない。
いやもちろんいい意味で。
そして勿論それはあるのだろうけど。
でもそう感じさせない自然感というか行き当たり感というものがあった。 つまりあるテーマにそって「こういう結論にしたい」とか「こういうことを伝えたい」というようなある種のメッセージ性のようなものを感じなくてすむ。
いやもちろんいい意味で。
そしてそれは勿論あるのだろうけど。
でも本当に「イメージでなんでもありそうなことを描きました感」が基本で、とくに意味のないような描写が多いから展開を読まずにすむというかなんというか。
いやいい意味でね。
誘導されにくいというかなんというか。「こういうこと感じてほしい」というような主導的な力よりも、「ただそういう状況の人の無常を描いた感」によって「ただ見ていることができる。」
いやいい意味で。
なにかこうやはり特定のメッセージというよりも、その物事をただ眺める楽しさがある。こういった題材だともっと社会性やメッセージ性が強くなりがちで「さあ考えよう」的な、たしかにそれは有意義だけどそんなのばかりでもうんざりすることが自分にはあった。 でもこの作品はなんか眺めていられる感がある。
いや、そこから何事かを感じたり教訓としたり出来る部分はめっさあるのだ。
あるのだけど、
「これって結局どうなっても良いんじゃないか?」
と思ってならない。
これこれこうなってこれがこうだからこういうのはアレだよね。
とかじゃない。
「こうなったらどうなるんだろう?」
的にそのイメージをありありと描いているという感じが押し付けがましくなくて気持ちいい。 うん。んなんか言い表せたようなそうでないような。 わりと人が殺されちゃうけども。
新鮮味
ニートが殺人にまで絡んで10年服役したあとの展開が濃い。
まず1つのルートとしてニートが殺人的なことをする。
それはそれはドン引きしてそいつのことなどもう「さっさと終われ」くらいに思ってしまうほどのことをこの主人公ニートはやらかす。普通なら「こうなるまえになんとかしよう!」的なことで終わりそうなのに、
続き、なおかつかなり生きていく。40歳の前科者として。
殺人にまで絡んでしまったニートで40越えるオッサンの物語があそこまで長く続くとは自分にとっては新鮮。
※2015年現在まだ続いている
アルバイト編のこゆいデバッカー世界。
バイト辞めてネトゲ廃人になる展開の意味不明さ。
上記のバイトを辞める選択肢も出てくると突入するルートではネトゲ廃人化する。
とんでもない殺人者級(級というかそのもの)の人とか出ちゃうし、
めっちゃなついてるかわいい学生とか、
ゲーム内通貨売買事件とか、
とにかくいろいろ起きて終着地点が分からない感じをダラダラみるのがなんか新鮮。
さらちゃんかわええ。
※2015年現在まだ続いている
ていうかジャンプでやってほしいわ。
注意点
ただ現役ニートの方など、この漫画の主人公・仁井透(にい とおる)くんの思考に感化されて
「自分ダメだなあ」
と思いすぎてしまうと非常にまずい気がするけどね。
こういうのを客観的に見て危機感を想起させるのはいいけど、
必要以上にやると「屍に鞭打つ」ことになりかねないから。行動してるって人はそれ以上責める必要ないと思うしね。
「自分もこんな感情になってしまうなあダメだなあ」とか思い過ぎないことですな。
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「とあるニート・フリーター達の日常」
選択肢があってそれによって違う展開のルートを生きる主人公の漫画で「なにが起こってもいい」非常におもしろい漫画。
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