(▽Д▼ ) 猫どももなぜか観ていた
古代感のある物を観て聴いて気持ちを高める。
プリショットルーティーンとは違うけれども、
まあ気持ちを高める行為ということで。
(▼Д▼ )
こおォォォォォ………!!!!!
高まれオレのテンション。
※まあ当然ネタバレするよ。
『トロイ』(04年)
04年公開の映画『トロイ』。
まあ何度か観たことあるけれど、お久しぶりに。 このトロイは紀元前1200~1100年ころに起きたとされる、 ミュケナイ・ギリシアとトロイとの大戦をモデルに制作されたということ。 いわゆる「イーリアス」という人類最古のベストセラーと言える叙事詩に歌われているシロモノ。
※イーリアス(イーリオス)というのは都市の名前。 日本で言ったら「東京」とかそんな題名になるかと。 劇中では名称使われていないが。
それは史上最大の”愛”ための戦い。
とかね。 トロイの王子が相手国の王妃をさらってお持ち帰りしたことに端を発するとホメロスは歌う。でもそんなことでミュケナイ・ギリシア全体に召集がかかるなんて嫌だとばかりに、 オデュッセウスやアキレウスは何とか逃れようとしまくるも、
結局連れていかれる。
そんな嫌々感丸出しの戦いなのであった。
だが映画ではオデュッセウスはもう参加してて、アキレウスも女装で逃れるとかはしない。 このトロイという映画はかなり
「現代ナイズ」
された映画である。 まあ、商売なんだし多くの人に観てもらわなければ意味が無いものな。 だから非常に「今の人間」に理解されやすいように工夫されているね。 そもそも今の人間が、
「王妃がさらわれたのでみんなで戦争をしましょう。
家族が死んでも仕方ないよね。」
なんて倫理は通らない。納得できなすぎるだろうし。 ※昔でも通らないんだけど。そこら辺はうまくやるのだし。 だから、
ミュケナイギリシアの総大将アガメムノンを征服者的悪役に仕立てて、 領土欲によって侵攻しているというところをハッキリさせている。 あくまで王妃簒奪は口実として。
もちろん原作イーリアスでもそういうのはあるが、 まあ基本はスペクタクルファンタジーだからあまり気にはされていないのだ。 だから、登場する武人たちがあまり武人らしくなく、家族を大切にしまくる、一人の男。
そういうところが強調され、 こんな時代モノによく見られるような独特の武人テンションなどが見られないのは少し残念か。
「ふはははは!!かわいい奴め!!」
と、 自分を突き刺した二人の敵兵士をそのまま抱きかかえて海に飛び込んで道連れにした平教経が如きテンションとかはなかったぞ。
∑(ノ∀▼)ペシッ
でも、だからこそ、
一般的なお客さんたちには分かり易いのだろうけれど。
そこが良いのではないかね。興行的にも成功を収めた名作という。 ブラッド・ピットのアキレウスがカッコイイしな。 ヘクトル役のエリック・バナも、
「こんな若そうなのでダイジョブかな~┐(´∀`)┌」
と思ってたらなんか良かったし。 ヘタレの弟を思いやり、尚且つ「背負う男」としての威厳もあったし。 まあちょっとトロイ勢はかわいそうな役回りにさせられていたが。
アキレウスのキャラは、
「為政者に屈しないアウトロー」
という非常に人気のあるよくいるキャラで、 まあわかりやすくていい。 よく居るにはいるが、古代のヒーローをキャラ付けするにはこれくらいのわかり易さがいい感じ。
「不死身なら盾を使うか?」
と、そういうファンタジー設定をほぼすべてすっ飛ばしている潔さもいい。 最後はきっかしアキレス腱に矢を受けてるのはちょっと笑うものの。 なんでそんなとこ狙うの?みたいな態勢だったものだから。
アエネイアスが最後ちょろっとだけ出ていたのにも笑う。
「そこだけ!?」と。
最後にねじ込んだ感すごいが。まあさり気なくていいのかも。
これが後にイタリアに渡り、
ローマの双子……。
そして伝説へ……。
てやつですな。 勇者ディオメデスや名手テウクロスやアマゾンのペンテシレイアも出てこないし。
壮大さは欠けてはいたが、まあコンパクトで、コレはコレでいい作品だよね。
でもこの映画基本「アメリカ軍」だったけどね。
アメリカ軍の映画だったけれどね。 アメリカ軍的ノリの映画だったけれどね。