あらすじ(2006年公開)
一つのダイヤモンドがどこからやってくるのか知っているか―
ダイヤの売人や武器の密輸をしているアフリカ出身の白人ダニー・アーチャー。
内戦下の村で襲撃されて拉致された黒人ソロモン・バンディーはダイヤの強制労働採掘中に大きなピンク色のダイヤを発見する。
紛争ダイヤ問題を追うジャーナリストのアメリカ人女性記者マディー・ボウエン。
これはアフリカの内戦と紛争ダイヤをとりあげた物語。か?
みどころ
「アカデミー賞とかどうでもいいから、お米の生産者さんの顔がみたい。」
紛争ダイヤを見て笑う社会派なディカプリオ。
アフリカ、内戦、少年兵、難民、密輸、紛争、ダイヤ、ディカプリオ…
それが本作のタグだけれど、
もうとても面白い。
自分たちが食べているお米を農家の方がどうやって作ってくれているのか?
「その姿を見て苦労を知るとお米がおいしくなる」みたいなおもしろさ。
自分たちが給料3ヶ月分で買うダイヤの指輪はどうやって作られているのか?
「そのダイヤは血で作られている」みたいな。
でもそんなこと大体はなんとなくわかってるからそれがどうとかいうことじゃなくて、
話がうまいことうまいこと。
知的好奇心を満たされる。
まあ繋がってよく出来ているんだ。
主人公的なアフリカ出身の白人ダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は政府の特命を受けて潜入捜査をしているとかじゃあない。100%現地の「生産者」さんだ。私が作りましたラベルを張っている側のね。
その内部事情がとてもおもしろいんだ。
「おもしろい」というのは「詳しいし」、「上手いし」ってことでね。
武器売買や、ダイヤ密輸やそれの欧米での捌き方や、あるいはそれを世界に暴こうとして裏を取りたがるジャーナリストたちや、伝説級のピンクダイヤモンドをめぐって人々がデッドチェストを繰り広げる。
普段何気なくヤフーのトップに載っているニュースがどんな風に「生産」されているのかの裏側が見れているようで「知的好奇心を満たされる」ってわけ。
しかもうまく演出されているってわけだから。キケンもないし。シロップで粉薬を飲めるようなさ。
とにかく、
安易な男女のチューで愛表現するのにうんざりとか、 撃ちあいアクションにうんざりとか、 剣と魔法に飽きたとか、 空から美少女降ってきたのに慣れたとか、
したらこれ観たいね。
これが映画賞の最高峰であるアカデミー賞でないというならアカデミー賞なんて要らないだろう。
というくらい。
とまあそんな風に引き合いに出せるわけだからアカデミー賞はやっぱ要るよね。
( ̄ー ̄)bグッ!
歴史に敬意を払う男。
それが私です。
シゲキ
コーエーの『大航海時代』にハマった。ゲームね。
アフリカはもうそれなりに手をつけられているからあまり投資しても儲からない。だからさっさと大西洋を渡って仏領カエンヌとかの南米に投資してバニラとかトウガラシとかで儲けるのがウマかった。
でもアフリカはダイヤを産出する。
あと白銀とか。
とにかく希少な鉱石、 貴金属が豊富だった。
あとは装飾品の象牙やらサンゴやら。
なんかキラキラしていたアフリカ。
ポルトガルの総督が「アフリカは私のものだ」という世界。
学校なんかよりよっぽど面白かった世界のお話。
ダイヤを買うのを辞めればそれでいいという話にもならないとは誰でも思うだろうか。
「ダイヤなんてキラキラさせてるだけで、平和な国のアホな奴らがそんなもん買うから、そんなもんのために紛争が起きる」
とか。
でもこれがコメやパンでも起きるよね。
絶対必需の食料でも。
むしろ尚の事。
さらに途上国のアフリカがアフリカ特有の資源を使ってビジネスが出来ないならそれもまた争いの種だろうし。むしろ尚の事。 日本やアメリカだって仕事できなくて食いっぱぐれるのがいるわけだから。
「ダイヤ」紛争があるように「水」戦争だってあるんだし。
うん。 こういうお話しをすると人生かかっても足りないからここでやめとくとしよう。
ダイヤ買うのやめよっーと。