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ブラピのセレブな人生。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

2015年11月30日

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あらすじ(2008年公開)

80歳の姿で産まれ、歳をとるにつれて若返っていくベンジャミン・バトンの人生。80歳の少年から、60代の若者となり、そして10代の老人へと向かう数奇な人生。「老人で産まれた」という以外はただの人のおはなし。フォレスト・ガンプ然りなまたもやただそれだけパターン。

みどころ
「途中から只のブラピ。」

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『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

普通の人とは真逆の成長過程が、

愛する人とは逆行する成長過程が、

 

一瞬クロスする奇跡。

 

うんそういうことですねおもしろいね。 

 

その一瞬をどれだけ生きられるかって。

 

でも途中から なんかただの「~ブラピのセレブな人生~」になっとるけどね。

 

ただのプラピになっとるけどね。 ただのイケメンな人のフォトグラフィになっとるけどねこれ。

 

まず老人の姿でお産まれになるベンジャミン。

しかしあまりに醜いということで親に捨てられるも、とある人に拾われて育てられるところからはじまる。当然、最初の頃は見た目が老人ということで、周囲との差に悩むことになる。それでも育った家が老人ホームなのでそれは良かったとベンジャミンも記述する。

 

そして愛する人との差が浮き彫りになるわけだが、

それでも付かず離れず、

そしてついに二人の人生がクロスする時期が訪れる。

そしてまた離れていく。

 

共に歳をとることのできない数奇な人生。

しかしプラピのあまりのブラピっぷりに映画のタイトルを忘れそうになるよね。

ただのブラピやんブラピがおるやんって。
なる。うん。

 

そして推定年齢60代と思われる時期のベンジャミンブラピの若さがなんか魔性。

さらに若くなってないあなた…」

と、大方の予想通り若さ爆発で登場したただのプラピであったとさ。

 

シゲキ

いまいちどういう目で見ればよかったのかがわからなかった。 ただ単に「数奇だね」という好奇の目で見ればよかったのか。

 

でもなんか「老人になること」という目で見れたかね。

 

古代の話だけど、 スパルタや、どちらかと言えばそれ寄りなローマも「老人になることは疎ましい」という価値観に近いと感じる。というかスパルタは完全にそう。戦えない子供と戦えなくなった老人は最下層。蛮族とよばれる人たちもそれと同じ。だから人は老人になりたくない。力を失いたくない。失った状態でいたくない。

 

でもギリシアではちょっとだけ違う様子も伺える。

「やあケパロス。ちょうどあなたのような方のお知恵をお借りしたいと思っていたところでした。いや、それというのもね、僕たちは先人の人たちの知恵に僕たちの議題を解決してもらおうとしていたところなんです。ケパロス、あなたは歳をとっていくことについてどんな得と損がありましたか?

とソクラテスは聞いた―
 
「やあやあソクラテスよく来てくれた。それというのもね君、もう私はそうそう動き回れるものではないから君の方からやってきてくれなくてはいけないよ。」
 
とケパロス―
 
「それはすみませんでした。丁度お祭りの帰りでみんなと寄らせていただいたんです。私としても高齢の方たちと歓談するのは喜びなのです。それというのも言ってみれば貴方がたは、我々がこれから通るだろう道を先に通って知っている方たちなのですからね。それで、ケパロスそれでは老後はやはり世がいうように嘆き悲しむものなのでしょうか?
 
とソクラテスは聞いた―
 
「ゼウスに誓って、いいだろうソクラテス。それが私にはどのように思われるか話してあげよう。いや、それがそうでもないのだよ。いつものように駆り立てられていた感情に煩わされないというのが一番だね。ソポクレスが言っていた。愛欲の方はどうですか、まだ女と交わることができますか?と訊かれ「私はそのようなことから逃れ去ったことを無上の喜びとしているのだ。例えてみれば狂暴で猛々しい一人の暴君の手からやっと逃げおおせたものなのだ。」と。私にとっても異存はなく、老年になるとその手の情念からやっと開放されて平和と自由がたっぷり与えられることになるからね。」
 
とケパロスは言った―
そして続けた―
 
「困ることというものは老年ではなくて性格にあるのだ。自足することを知るものは老年もまた害ではない。 が、 その逆であれば老年であろうが青春であろうがつらいものとなるのだ。」
プラトン著「国家」

 

どんな状況だろうと考え方しだいやり方しだい生き方しだい気持ちしだいというところかね。

そしてこの後ソクラテスはケパロスの言い分について「あなたは金持ちだからそんなことが言えるんだと言われはしませんか?」とか追求していくよ。

 

そんでギリシアはローマに征服されたけど。

 

しかしその文化はローマにそのまま受け継がれた。

ローマは自国の文化をそのままギリシアにしたのだ。

中華文明も何度となく外敵の脅威に晒され、
ついには数度支配下に置かれたが「漢化」という現象を起こした。

つまりそれらの蛮族は皆、

中華文明を範とした。

 

考えは偉大なり。

 

哲学とは、どこかで誰かが普遍的な問を発するところにはじまる。

 

死ぬまで考えていようっーと。
そしてできるだけ実行しよーっと。

 

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