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米軍史上最多160人を射殺した優しい父親。『アメリカン・スナイパー』

2015年11月26日

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『アメリカン・スナイパー』

あらすじ(2014年公開) 特殊部隊シールズの伝説の狙撃隊員の自伝を映画化した実話。 一兵士のイラク戦争までとその後を伝えた戦争の実話。

みどころ
「さあ、やるのかやらないのか。」

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『アメリカン・スナイパー』

いいや、やるしかないのだ。

 

常に現実の問題に直面する戦争。 理想ではいろいろなことが言えても、 現実の問題を解決するのにそれ以外に解決策が見つからない時、 そしてそれの解決をあくまで望む時、 そして時間をおけばみるみる状況が悪化するであろう時に、 しばしば戦争という手段が行われてきた。

 

アメリカン・スナイパーの見どころもやはりもっとも印象的だったのは制作側がCMでも使うこんな場面でしたとさ。やはりこれが印象的。

 

でも相手方の狙撃手ムスタファとの狙撃の狙い合いなどエンタメ娯楽な要素も持っているぞ。

 

そしてまさにラストが怖すぎる。

 

フィクションではない現実に起こったそのラスト。
演出やシーンではなくて、
それは現実に起きた最後だってこと。

 

シゲキ

極限の緊張状態に置かれ続ける戦場体験から引き起こされるPTSD(心的外傷後ストレス障害)も扱われる。 日常生活に還ってきても戦場での危機意識によって過敏になったり恐怖したり不安定になったり環境に精神をうまく合わせられないようになってしまうもの。

 

戦争は昔から行われてきているけどこんな名称は近世だけ。

 

第2次大戦物でも生きているのに座り込んだまま放心をしている味方を置いていくしかない兵士の描写などがあった。 古代や中世の世界ではあまり見られない描写。

なんでだろうか。

現代は殺し合いとクイズ番組が同じところで流れているくらいだから環境の落差が激しいのだろうか。 日常と非日常は明確に線が引かれているのだけど、 あまりにも行ったり来たりできすぎるような。

年がら年中戦争状態にある古代や中世ではすべての社会が臨戦態勢の雰囲気を作っていたから戦争すら日常という意識で落差がなかったとか。

 

まあくだらない雑感。

 

03年イラク派兵の年はたしか競走馬で砂(ダート)で強かったゴールドアリュールって馬がいて、その馬が世界制覇ということでドバイ首長国連邦で開催される「ドバイワールドカップ」へ出走するところだった。

でもイラク戦争による治安悪化によって断念したということが記憶にあったね。

「んだよ出れば絶対勝てるのに~!」と14歳。

それから10年近くも続いていたこの戦争。 古代の項羽と劉邦の漢楚争覇時代すら7年で決着が着いたというのに。

早ければ速いほど良いとされるものの、 占領がうまくいくかどうかは政治問題になってしまう。

あの「軍神と称されて良い」とかいわれ古今四大軍略家に数えられるナポレオンすらスペインの占領にはゲリラの抵抗にあって無残に終わったくらいなのだし。

もう戦争ですらない不思議な占領戦争。

小さな抵抗という名の「ゲリラに戦闘では勝てない」とは昔からよく言われているけれど、 だからといってそれが無くなるわけでもない現実。 それしか良い方法が思いつかないからなのか。 それでも目の前の問題を解決するために何かしなければいけないということで何かするのか。 何か究極で万能な方法があったとしても誰も思いつかないでなおかつ実行できないのなら無いも同じなのだし。

 

映画のテーマ自体はよく見るタイプだったけど、
実話となると見入るね。

 

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