ニートブログむらくもの野望

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凱旋門賞。それは1カラットの血の為に。-ドゥラメンテにも-

更新日:

凱旋門 

さあ春クラシック2冠馬ドゥラメンテの秋は可能性に満ちている。

三冠を頭上に戴くか、凱旋門を潜りに行くか。
伝統の8頭目になるか、悲願の1頭か。

日本競馬界全馬未踏の悲願の舞台は、

世界競馬の頂点『凱旋門賞』だ。

 

あとひとつの順位 -凱旋門賞日本馬の成績-

端的に言えば、 世界芝レースの最高峰『凱旋門賞』に日本から出走した馬の最高成績は2着である。

第78回1999年10月3日 エルコンドルパサー2着 蛯名正義

 
世界に飛翔する怪鳥。
 
欧米のサラブレッドを買い入れ、本場に追いつこうと上げてきた日本競馬のレベル。 エルコンドルパサーの2着はその証明だった。

相手は歴史的名馬モンジュー。仏ダービー、愛ダービーの二カ国ダービー馬。 この『凱旋門賞』を制した後も『キングジョージ』を制して2回目の欧州最強の名も手に入れた。
レース 「1999 凱旋門賞 モンジュー エルコンドルパサー」

第89回2010年10月3日 ナカヤマフェスタ2着 蛯名正義

 
最も近い2着。
 
その年の宝塚記念馬ナカヤマフェスタが見せた乾坤一擲の走り。無敗の三冠馬ディープインパクトですらこの距離まで近寄れなかったアタマ差の敗戦。G1ホースとはいえ日本でさほど注目されなかったであろうが、競馬はやってみなければやはり分からないものである。

レース 「2010凱旋門賞 ナカヤマフェスタ」

第91回2012年10月7日 オルフェーヴル2着 C.スミヨン

 
幻の直線。
 
「オルフェーヴルが勝った!」 誰もがそう確信し、モニターから目を外して仲間たちと喜んだだろう。 その余韻に浸ろうと再び眼を戻した時、日本の三冠馬は2着だった。世界はまだまだ手に入らないのか。いやすぐに入るだろう。

レース 「2012 凱旋門賞 オルフェーヴル」

第92回2013年10月6日 オルフェーヴル2着 C.スミヨン

 
進化する頂点。
 
確認しづらいが、オルフェーヴルが2着に入っている。勝ったのはフランスの女傑トレヴ。後に連覇を達成し、2015年には3連覇を目論んでいるとか。 手に入るかと思われた矢先に、日本競馬界は突き放された。

レース 「2013年第92回ロンシャン競馬場」

 

レベルが日に日に向上している日本競馬が、

世界に迫ることが許されている距離。

2着。

進化を続けるのは世界も同じ。

『凱旋門賞』もまた進化する。

 

凱旋門賞

 
凱旋門賞 -Prix de l'Arc de Triomphe-
1着賞金2,857,000ユーロ 3億~4億程度※為替レートで変動するため
画・cBenh wiki/File:Arc_Triomphe.jpg
1920年に第一次世界大戦後に衰退したフランス競馬再興を掲げて誕生した国際競走である。 ヨーロッパのみならず世界中のホースマンが英国ダービーやケンタッキーダービーと並び憧れ、 勝利を目標とする世界最高峰の競走の1つとして知られている。
cwiki/凱旋門賞
 
さあ、競馬界の頂点が一つ。
何故こんなにも世界最高レースとされるのか。
 
 

凱旋門賞が頂点である理由

 
 1、高額賞金。

 

 
2、時期が良い。


この二つ。

・高額賞金であるのはその成り立ちからして意気込みがありフランス競馬界全体で推進したこと。
・時期が良いのは歴史が古いからであること。

ではないかと個人的には思った次第。 その状態が長く維持されて今の『凱旋門賞』があるのだろうか。

2015年現在凱旋門賞の1着獲得賞金は、

芝レースで世界最高を記録している。

時期も他の大舞台と重なることも少ない時期であるため強豪馬を取り合うということがない。

※それにしてもウイポプレイ時には凱旋門賞の賞金はそんなに高くなかった。名誉と栄誉のレースだったのだが、此処最近賞金額がグーン上がっているらしい。スポンサーが変わったとか増えたとかどうとか。 名も実も金も兼ねるホンモノの頂点と化していたのだった。

 

歴史
-あのアウステルリッツ会戦に参加していたというだけでそれは勇者だと返ってくるぞ-

Austerlitz-baron-Pascal
欧州列強国を同時に相手取った内線作戦の最高傑作『アウステルリッツ三帝会戦』の戦勝を祝う目的で、その英雄ナポレオン一世により建設が始まった。

凱旋門自体は。

※これによりフランスは大陸を制圧してしまうんだねえ(▽Д▼@ )ウルム及びアウステルリッツでオーストリアが、イエナ及びアウエルシュテットでプロイセンがそれぞれ降伏した。というやつだねえ(▽Д▼@ )我が先生はイエナで捕まったんだねえ。ロシアへ行ったんだねえ。モスクワの大火を見たんだねえ。

そういうのはいいか。

1806年~1836年に完成。

それがフランスの「エトワール凱旋門」だ。

凱旋門というモニュメント自体は古代ローマの凱旋門に起源を持っている。

画・映画「グラディエーター」より

つまり真似である。古代ローマでは戦勝パレードとして「凱旋式」を挙行するのが男児最高の栄誉であった。 凱旋将軍ともなれば男にとって最高のステータス。何するにも困らないことだろう。


※馬に馬車を曳かせて競う「戦車競走(チャリオットレース)」も開催されており、

※画・映画「ベン・ハー」より

 
古代から馬を競わせ合う催しは行われ盛況していた。(どちらかと言えばF1に近い) 因みにフランス語はローマの言語に連なるロマンス諸語系統だ。ヤッタネ。

 

※FIFAワールドカップドイツ優勝時

現代ならこういう優勝パレード。
凱旋門とは民衆が偉大なる戦勝を祝う喜びの号砲を轟かせる場所であったのだ。
 
 

欧州古馬大レースの祖 1920年、始まる。

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『凱旋門賞』というレースの起源はそう古くはない。 英国『ダービーステークス』の様な1700年台クラシックスではなくて、 1920年の創立。

 

それまで3歳戦が熱かった!

フランスの大レースは、3歳馬の頂点を決める『ジョッケクルブ賞(仏ダービー)』、 仏国と英国のダービー馬の対決を構想して『パリ大賞典』が在った。

 

年寄りにもチャンスを!

そこで古馬が活躍できるビッグレースが創立し『凱旋門賞』が生まれた。 ※古馬レース=4歳以上。(凱旋門賞は全年齢対象) それから古馬のビッグレースとして今日までその座に君臨している。 欧州のビッグレースはこれより凱旋門賞馬を招待するべく開設され、 また凱旋門賞との時期を重ねない様に位置する。

 

正にクラシック以降に現れるビッグレースの

起点

となっていると言えるのではないだろうか。

 

今や世界芝競馬の大三角を形成する一角『(通称)キングジョージ』も同時期開催であった所の競合を避け、 夏に行われていた「クイーンエリザベスステークス」と統合。夏の欧州最強馬決定戦『キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス』として並立している。

 

舞台
-世界で1番美しい競馬場-

戦いの舞台は世界でもっとも美しいと称されるフランス『ロンシャン競馬場』。 それまで存在した2つの競馬場、 「シャン・ド・マルス競馬場」は軍事演習場でもあり荒れやすく、 「シャンティ競馬場」ではフランスの中心パリから離れ過ぎている為に人の足が遠のく。 ロンシャンはパリ郊外森近くの平野に新競馬場が作られた。

つまり、近い!綺麗!デカい!

 
「ブローニュの森」に隣接、もしくは中に存在する自然観。 日本の住宅街のまっただ中にある物と違って欧州の競馬場は自然に溢れている美観。 日本のは日本ので風情はあるけどもさ。
 

Longchamp.jpg

”偽りの直線”(フォルスストレート) cwiki ロンシャン競馬場
 
全体的にゆったりと大回りなコース。 その美観と相まって雄大でエレガンスなコースといえよう。 しかし、そこは世界最高峰。 しっかりと魔物が棲んでいるフォルスストレート。 あまりにも雄大に大回りする中で錯覚を起こさせる変形の2段ストレートに 最後の直線と勘違いを起こしてスパートをかけようとする馬たち。 そうなると全ての戦術が台無しとなってしまう。


※「ジーワンジョッキー」という騎手レースゲームでボクは覚えました。(▽Д▼@ )確かにロンシャンは雄大だが魔物がいるぞ。ジーワンジョッキーならね。

 

最強
-史上最強馬が決まる-

最高のメンバーが集まり、最高のサラブレッドが勝利する。そうなれば最強馬の勲章もその馬に冠しやすくもなる。手っ取り早いというわけだ。すべて倒すのだから。

”永遠の翼” シーバード 1965年度第44回凱旋門賞馬

 
「ダービーに出走するような一流馬を、まるで乗馬クラブの去勢馬のようにあしらった」
 
とはダービーステークス勝利時の評であったという。シーバードの名を世界最強たらしめるのは、 『最高のメンバーが揃った凱旋門賞』を6馬身差突き放した勝利に依っている。
 
無敵のフランスダービー馬、リアイランス。英国ダービー馬にキングジョージの勲章まで付けた、メドウコート。 最高騎手を背に4連勝のまま乗り込んできた米クラシックホース、トムロルフ。 ソヴィエト三冠の歴史的名馬、アニリン。
 
数え上げたらきりがないほど競走馬として最大級の栄光を掴んできた馬たちが続々と集結した。 何が勝つのか、何が勝ってもおかしくない、2着は?3着は?どれほどの激戦となるのか? このレースの順位がそのままそっくり競走馬の順位となるような最高のメンバー。 シーバードは調教を終えるように一着でゴールしたという。
 
「競りかけてくる馬がいなかったからこの馬の本当の強さはわからない。」
 
これよりシーバードは、権威ある競馬誌の評価において145ポンドの数字を刻み、2008年に抜かれるまで1位であった。シーバードの名は永遠に最強馬の代名詞として残り続けていくだろう。
 
 

”シャドーロールの王” ミルリーフ 第50回1971年度凱旋門賞馬

 
あまりにも限られし欧州3大レースの覇者。
 
・ホースマンの祭典 『ダービーステークス』
・夏の最強馬決定戦 『KGVI & QES(キングジョージ)』
・ロンシャンの頂上 『凱旋門賞』

同一年にこれら全ての王座に座ったのがミルリーフ。日本では俗に「欧州三冠-ヨーロッパトリプルクラウン-」と呼ばれるが、 あまりに浮世離れした事象のため現実の日本競馬界で視野に入ることもない。 その王座に座ったサラブレッドは史上2頭のみ。1頭が最強王者ならもう1頭は神だった。 ※ミルリーフの血は日本にも流れ、 ミルジョージを通じてイナリワンやロジータなど名馬となって顕れている。
 
 

”不敗のイルピッコロ” リボー 第34、35回1955、1956年度凱旋門賞馬

 
16戦16勝凱旋門賞2連覇。20世紀イタリアのスポーツ選手第4位。
 
馬としては破格の評価である。 欧州競馬界では傍流のイタリア競馬から飛び出た暴れ馬は、 欧州のトップレースを競り合うこと無く大差をつけて暴れ回した。 そして遂に敗けることがなかった。
 
体の小ささから「ちびっこ」の意を持つイルピッコロと渾名されていたイタズラ好きのちいさな不敗神話。
 
凱旋門賞を連覇されて、その上不敗で逃げられたとなれば、 史上最強馬にしなければ筋が立たないという道理なのだ。 意を挟む余地がないのだから。
 
 

”欧州を震撼させた最強の末脚” ダンシングブレーヴ 第65回1986年度凱旋門賞馬

 
31秒台の末脚は ロンシャンの奇跡。
 
この年の凱旋門賞は1965年に比肩されるオールスターが集結する威容であった。
 
フランスダービー馬、ベーリング。 英国とアイルランドの2カ国ダービー馬、シャーラスタニ。 G1競走9勝「鉄の女」、トリプティク。 12連勝のドイツダービー馬、アカテナンゴ。 極めつけは日本ダービー馬、シリウスシンボリまで参戦し、15頭中11頭までがG1馬の正に競馬のワールドカップと言っていい布陣であった。
 
勝者はダンシングブレーヴ。毎年一頭は出る栄光のスーパーホース。
 
しかしそれはいつもの光景ではなかった。
勝ち方にあまりにも問題があった。
 
この歴代最高峰メンバーを敷いた布陣を、モニタに映らない程の大外、最後方から直線だけで14頭全馬まるまるちぎり捨てたのだ。
 
これほどに分かりやすい脚力差の見せ方も無いという勝ち方。伸びにくいと考えられてきた洋芝の深い青々とした未踏の大外を3ハロン31秒台の脚で駆けて来たというのだった。 その脚は最低でも”80年代欧州最強”とされた。 後、奇病「マリー病」を発症して日本に輸入される。 世界の至宝が日本に渡るという衝撃の事件にしてドラマ。 それはまた別のお話…。
 
※上がりの3ハロン=競馬にはペースがあるためレコードタイムだけでは速さは測れない。 しかしゴールでは一着にならなければいけない為に最後の距離は最高のスピードで走る必要がある。 上がり3ハロンとは最後の600メートルの事であり、このタイムが速いとスピードのある馬とされる。 日本の無敗三冠馬ディープインパクトで33秒台を切ることはなかった。 直線だけのコースや短距離にて31秒台は確かに存在するものの、中距離以上でこのタイムは伝説的である。 事実かどうかは定かではない伝説。
 
 

”神の馬” ラムタラ 第74回1995年度凱旋門賞馬

 
その為だけに 産まれてきた馬。
 
ノーザンダンサ→ニジンスキ→ラムタラ
 
「その血の一滴は1カラットのダイアモンドに匹敵する」そう言われた近代スピード競馬の源流ノーザンダンサー。
 
その仔達が、多くの名馬が、多くの名種牡馬が近代スピード競馬を作り上げていく。
 
そしてその最高傑作と溜息を漏らされる程の名馬ニジンスキー。最後の英国クラシック三冠馬。
 
ニジンスキーもまた父のように種牡馬として大活躍する。 そんな近代スピード競馬の最高傑作ニジンスキーが産んだ自身の最高傑作、 近代スピード競馬の嫡子ラムタラ。
 
ラムタラのサラブレッドとしての全てを記載するのに多くは要らない。
 
デビュー戦を一勝。
『ダービーステークス』を勝利。
『キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス』を勝利。
『凱旋門賞』を勝利。
引退。
 
ラムタラを史上最強馬であると説明するのにもこれだけで良い。
 
4戦4勝無敗の欧州3冠馬。
 
それだけを証明するかのごとく脚の病を発症して神話の中へと入っていった。※日本馬産界が一世一代の大勝負に出て死に物狂いで呼び寄せたことは忘れられている。あの馬は競走馬として全てを使い果たしたのだろう。
 

 

勿論凱旋門賞に敗戦した史上最強馬もいる。
その評価は人それぞれだよね。

 

海外へのあこがれ

海外挑戦といえば日本国内より上のステージという意識があるだろう。
 
実際、競馬ではそうだった。元々後発組。 欧米の東アジアへの脅威により危機意識が高まり幕末を迎え生まれ変わった新生日本。 外地での戦争には騎馬部隊の増設が不可避と考えられフランスなどから洋種を導入。研究が始まった。 「日本騎兵の父」といえば司馬遼太郎の「坂の上の雲」で秋山好古がいる。NHKドラマでは阿部寛が演じていた。 それから騎馬のレベルアップのために競走の仕組みが発展した。それはヨーロッパも同じ。
 
ただし先駆者だった。
 

フットボールの世界でも海外クラブに移籍するのはステータスだ。

 
一昔前は日本の選手が本場ヨーロッパのビッグクラブでレギュラーとしてプレイしていることなど考えられなかったはず。
 
最近ではミランやインテルやマンチェスターユナイテッドのユニホームを着ている選手も出てきているね。
 
しかし今でも日本のフットボールは世界で結果を出せていない為、やはり世界トップレベルの舞台は大きな憧れだろう。
 

野球なら日本の野球はすでに世界一レベル。

 
「WBC(ワールドベースボールクラシック)」なる世界大会で優勝するなど実績がある。
 
発祥国のアメリカメジャーリーグが日本のリーグより上だなんて単純には考えられない時代。
 
しかしそれでも海外、メジャーリーグ、大リーガーという舞台への憧れなどから、上のステージとして目指される。今の日本の競馬も、この野球の様なトップレベルにあると言っていい状況。
 
外国の種牡馬を輸入して馬のレベルを上げ、近代スピード競馬に傾倒し、それに伴って様々な調教や管理レベルも引き上がっているはず。 しかしそれでも海外遠征をする。そうしてここまで来たともいえる。

 

大和魂 -挑戦の系譜-

日本競走馬の海外への遠征自体はあり、日露戦争後にロシアに交流目的でしていたりする。 平洋戦争後(戦後)本格的に馬産レベルを引き上げようという日本競馬の成長期に、
 
先陣を切った名馬がいた。
 
 
1969年スピードシンボリ。
 
息の長い活躍でG1競走を天皇賞(春)、宝塚記念、有馬記念2回など勝利し「老雄」と称された。 「毎年、巨額の金を使ってサラブレッドの種馬を輸入しているのに、日本だけで競馬をやっているだけでは残念だ。国際性の高い競馬をしたいと思っていたところ、幸いにもスピードシンボリの調子がいいのでヨーロッパへやることにしました」 こうしてスピードシンボリは長期に渡る海外遠征を敢行する。
 
やはり「本場」の一流レースには憧れを抱くのだろうか。
 
 
しかしその全てで敗北し、「キングジョージ」で5着に入るも 「凱旋門賞」では着外であった。遠征を終えて円熟味を増したスピードシンボリは国内G1を勝ち続けていった。
 
未だ外の世界を知らない若駒達に、この老雄はどう映っていたのだろうか。
 
次いで1972年メジロムサシが遠征した。
 
天皇賞(春)と宝塚記念を制した現役最強クラスの実績を引っさげて凱旋門賞に挑むも18着。
 
 
さらに続いたのは 1986年シリウスシンボリ。
 
日本ダービー馬である。日本競馬の祭典の主役を張った優駿である。しかしこの時ばかりはさらに輝く勲章「三冠」を頭上に戴いた皇帝シンボリルドルフの引き立て役であったかもしれない。
 
が、
 
シンボリルドルフの故障により単騎遠征を敢行した。そして最高のメンバーが集ったとされるあの86年第65回「凱旋門賞」へ参加した。
 
最下位から一つ上の順位であった。
 
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国々のダービー馬が集い、競馬のワールドカップかと言いたくなる中で15頭中14着とは穏やかではなかった。
 
何れにせよ結果は出せなかったということであった。日本の馬産のレベルは低いと思い知らされたのかもしれない。
 
 

外国産馬
-日本調教馬が国際G1を勝利するという快挙-

ホクトベガが『ドバイワールドカップ』で競走中の事故により安楽死となるなど 次第に遠征の鬼門ぶりが目立ってくる。

が、

 
1998年にシーキングザパールが天才騎手・武豊を背にフランスの一流短距離レース『モーリス・ド・ギース賞』に勝利する。

 

 
続く翌週にタイキシャトルが名手・岡部幸雄を背にやはりフランスの一流マイル戦『ジャックルマロワ賞』に勝利する。
 
タイキシャトルはフランスの最優秀古馬に選出される快挙を果たした。


後に日本競馬界に「最強世代」という時代がやってくる。

 
古馬になったエルコンドルパサーという怪物が長期の欧州遠征を敢行。
 

フランスの大レース『サンクルー大賞典』を勝利。

そして『凱旋門賞』で2着するという興奮を日本競馬界に与えた。


日本の競馬はもう世界に通用する。

だが、

これらは全て外国産馬による活躍であった。

外国産馬とは外国で産まれた仔馬がセールなどで日本に持ち込まれて競走馬になった馬のこと。 出走馬欄の名前表記に記されるマークからマル外とも通称する。外国で産まれて日本で調教されたサラブレッドだ。

外国産馬アグネスワールドが欧州の短距離G1『アベイユドロンシャン賞』や『ジュライカップ』を制した。

 

日本産
-日本産馬による国際G1勝利-

 
2001年ステイゴールド。
 
香港競馬の国際レース『香港ヴァーズ』を制したのだ。50戦という長き戦いの最後の引退レースにて、 自身初G1制覇&それが日本産馬による初国際G1制覇となった。


世界の競馬は芝コースなら欧州、ダート(砂)コースならアメリカがトップと言っていい。 日本からすれば海外G1というのなら日本でなければ全て海外であるから勿論レベルの低い海外もあるのだ。

そうした中で香港やドバイは価値が高い。 欧州、米国の開催時期と異なる12月開催の香港国際カーニバル。同じく3月終わりのドバイミーティング。 これらは主に高い賞金と開催時期の都合の良さにより、 本国で競馬の開催されない時期に遠征できる要所としてその価値を高めてきている国際レースだ。

一流の欧州馬や米国馬も乗り込んでくる価値あるレース。 その中のG1制覇は価値のあるものであった。

しかし、

日本が元々仰ぎ見ていたのは本場欧州の競馬。

ハイレベルなアメリカの競馬。

 

海外遠征
-日本最強馬の挑戦-

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2006年ディープインパクト。
 
無敗の三冠を制し10年ぶりに三冠馬を戴いた日本競馬界。シンボリルドルフ、ナリタブライアンが怪我に泣いた。 そしてようやくまた最強の称号を手にした馬が無事に世界最高峰へと挑んだ。
 
 
それでもダメだった。3着。
 
結果、禁止薬物が検出されたことで失格となった。(ドーピングではなく風邪薬の成分が抜けきっていなかったとかどうとか。)


しかしこのレースの注目度は凄い物があって深夜にライブ中継された視聴率は関西瞬間で28%を超えた。

 

「ディープインパクトでもダメなのか。」

 

そもそも海外遠征というものは競走馬の能力を削いでしまうらしい。

実は憧れの欧州一流馬が日本の国際招待レース『ジャパンカップ』で勝てない状況が続いている。

1、遠征疲れ、環境の変化に弱い

2、日本馬が強い

他にもあるが此処ではこれ。 やはり欧州だろうが日本だろうが環境を変えたり長距離輸送をすると大きなハンデとなるようだ。 それでも初期のジャパンカップで勝たれていたのは日本馬のレベルが低かったからなのだろう。 ジャパンカップの一つでは歴史的名馬モンジューさえ返り討ちにした日本馬。

日本馬のレベルは相当に高い所に来ている。

 

「日本馬による欧米トップレース制覇」

 

それはもう日本馬の強さや馬産の向上の成果ではなくて、 単なる憧れなのかもしれない。 世界一の野球国に産まれ最新の環境で育ってもメジャーリーグを夢見るかのごとく。

 

遠征時代。

多くの日本馬たちが国際G1を制した。

05年シーザリオが『アメリカンオークス』を勝った。※米の主流はダートであるが
06年ハーツクライがドバイミーティングの『ドバイシーマクラシック』を勝利。
06年コスモバルクが『シンガポール国際IC』を勝利。
06年デルタブルースが豪州長距離G1『メルボルンカップ』を勝利。
07年アドマイヤムーンが『ドバイデューティーフリー』を勝利。

多くの国際G1ウィナーが産まれた。

そういう時代になっていた。

そして2010年には宝塚記念馬ナカヤマフェスタが『凱旋門賞』に挑み2着する。

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限りなく勝ちに近い2着。

日本馬はどうしても勝てなかった。

 

砂の頂点
-世界最高峰ダートレース『ドバイワールドカップ』制覇-

2011年ヴィクトワールピサ。
 

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 日本産にして春クラシック二冠馬ネオユニヴァースを父に持つ ヴィクトワールピサが世界最高峰ダートレースを制した。 日本の皐月賞馬が勝ったのだ。 とんでもない快挙だった。

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【父内国産馬】が世界最高峰を勝つという事件。
 
日本の馬産では欧米の一流馬を輸入して種付けをすることでレベルを向上させてきた。 ノーザンテースト、トニービン、ブライアンズタイム、サンデーサイレンス。 しかし『ドバイワールドカップ』を制した日本馬の父は日本のサラブレッドであった。 鞍上が父子どちらもミルコ・デムーロで、
 
画的には日本馬らしくないのも面白いけれど。
 
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日本調教馬、外国産馬、日本産馬、父内国産馬…。
 
違いを挙げていけば正直きりがないのだろう。勝ってしまえば更に上を見る。 どんな形で手に入れたかによる勲章。 より完全な形。より完璧に。
 
「まだ母系が外国産馬だ!」
 
上を目指せばきりがない世界。
 
 
 

憧れた頂点へ

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同2011年、オルフェーヴル。

この年「三冠馬」が誕生した。 再び日本は最強馬にて世界の頂点を目指す機会を掴む。 日本競馬界が常に範とし目指してきた欧州競馬、本場の競馬。 その芝レースの権威への挑戦。

 

父ステイゴールド(日本産日本調教馬)
母オリエンタルアート(日本産日本調教馬)
母の父メジロマックイーン(日本産日本調教馬)

日本馬産界の代表と言っていいを持っていた。

 

「そんなものはどうでもよい」 そう、拘ることさえしなければ。 その活躍で馬主には賞金を与え、牧場に栄誉を与え、騎手に経験を、調教師に実績を、 ファンにロマンを与えてくれる馬ならなんでもいいはず。 だがそれでもこの馬は日本馬産界の結晶でありクラシック三冠馬なのだった。

 

最高の戦略が取られた。

凱旋門賞優勝経験のある騎手への乗り換えという鬼の決断。デビューからオルフェーヴルに跨っていた日本の騎手は引きずり降ろされ、 世界トップジョッキーが据えられた。
勝つための決断。

 

レース中に補佐する馬の出走登録までする徹し様。

本来凱旋門賞に出るべくもない帯同馬を出走させてオルフェーヴルの補助をしようというのだ。 出走登録するだけでも相当の出費になる。 勝ちに徹する欧州競馬にそのやり口にて真っ向勝負を挑んだ。
勝つための戦略。

 

他馬を恋しがる異質な三冠馬が外に膨れないように壁役になるというアヴェンティーノの動き。 内側スタートで、直線までに外へ外へと持ち出し壁になろうとする。

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アヴェンティーノはオルフェーヴルが慕う先輩として帯同していた馬であった。 オルフェーヴルに有利な展開を作るためだけに出走した。
 
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騎手も時折オルフェーヴルの位置を振り返りながら確認して近寄っていく。凱旋門賞を走る人馬が後しか見ないという覚悟の光景。
 
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遂に外側まで辿り着き、オルフェーヴルの直線を待つ。後で脚を溜めているオルフェーヴルはこのまま行くと前が詰まって動けない。よって大外へ持ち出す。しかしそれでは大きく膨れて距離をロス。それ以上に外へ暴走してしまう危険もあった。
 
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後で脚を溜め、
 
大外を回って加速していくと外へ膨れて距離をロスしてしまうだろう日本最強三冠馬に、強い弟分に、最後の最後の直線、
 
その脚を爆発させて貰うための壁。
 
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  その時が来る。
 
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そして日本の三冠馬は、
 
これ以上もないという手応えで、
 
騎手の手は手綱を持ったまま、
 
発射台となる4角で先頭集団を捉えていた。
 
 
 

幻の直線

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騎手が追う必要もなく馬なりで先頭集団に並びかける絶好の手応え。
 
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明らかに走っている。
 
この瞬間、 
世界最高のスピードが競われている直線で圧倒の速さを見せていた。  
 
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  この時、日本の三冠馬は世界で最も速かった。
 
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勝ったと誰もが思った。
 
完璧すぎた。
 
何もかもが完璧だった。  
 
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これが世界だった。
 
現実のものとなるかに思われた幻の直線。
 
「オルフェーブルは勝った筈ではなかったか。」
 
最後の直線で絶好の手応えで上がって行きそのまま突き抜ける。それが勝ち馬の姿だったはず。
 
それが日本では余り見ることの出来ない差し返され方で敗けた。
 
 
「一体ロンシャンの頂上はどうなっているのか?」
 
 
最早観戦者には検討もつかない領域と化していた。
 
近年凱旋門賞の賞金額は上昇を続け、 芝レース世界最高額のレースへ進化していた。 過去の遺物や勲章のみのレースではない、 現在進行形の世界最高レースが其処には在った。
 
 
アヴェンティーノ萌えという現象が発生した。
 
 
 

遠い遠い頂上。

2013年オルフェーブル。

あれから1年後、雪辱期すため再びロンシャンの頂上に挑んだ日本の三冠馬は競り合うことさえ許されなかった。 2着だった。今でも日本競馬界が誇れる最高着順であることに変わりはなかった。十分に誇ってよかった。

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ただあまりに遠い2着に夢を持つことすら許されなかった。

 

たった一年で時代が変わっていた。

 

女傑トレヴはその翌年に連覇を達成する。

 

欧州競馬史にも稀な本物が登場してしまった。

 

2014年度凱旋門賞に日本から参戦した優駿たちはことごとく払いのけられた。 再び遠のいていく世界の頂点。 進化する頂点。

 

2015年現在-
トレヴは史上空前の『凱旋門賞』3連覇の高みへ挑もうとしている。
 
 
 

「1カラットの血」

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2015年に3歳で凱旋門賞挑戦も視野に入れられている春クラシック2冠馬ドゥラメンテ。

 

3歳ならハンデ重量を背負わなくて良いという好条件の為に近年日本の3歳馬の出走が取り沙汰されている。

 

「三冠か、凱旋門か」

 

これからも春2冠馬が出現するたびに話題にのぼり続ける嬉しい悩み。三冠と違い凱旋門賞は古馬でも出走できる。もともと古馬戦だ。普通に考えれば3度のチャンスは有る。3歳で出走するのは重い重量を背負わないためと、機会のため。何が起こるかわからない競馬故にできるだけ出走しようというところか。

 

ドゥラメンテも、 父のキングカメハメハは日本調教馬(マル外ではあるが)。 母もアドマイヤグルーヴで日本産日本調教馬。 それぞれの馬の活躍を観ていた日本のファンも多い。

 

そして日本の三冠馬を突き放した女傑トレヴの3連覇の阻止。

 

否が応でも期待は高まる凱旋門賞の制覇。

進化を求めて高みを伸ばしつづけるロンシャンの頂点に日本の競馬が立てるか。

ドゥラメンテの挑戦とはそういうことになる。

おそらくは多分、

 

『悲願。』

 

ダイヤモンドのアイコンその2

「ノーザンダンサーの血の一滴は1カラットのダイヤモンドに匹敵するという。」 

それはノーザンダンサーの血なくして今の競馬は語れないからだ。 だがそんな名血も、その血を受け継いできたものたちの活躍なくしてはありえない。 そして、 そんな名血を超えんとする馬たちが明日の名血をまた創る。 byみどりのマキバオー

 

ドゥラメンテにもしっかりと母系から流れるノーザンダンサーの血がある。

 

社台ファームの吉田一家が輸入を見込んで購入したその直仔ノーザンテースト。

それは日本競馬界のレベルを一気に引き上げた。

ダイナカールはオークスを制した。


凱旋門賞に勝利したトニービンが日本にやってくる。

エアグルーヴは牝馬にして天皇賞を勝利する。


吉田善哉が死に際に遺したサンデーサイレンスは日本を変えた。

アドマイヤグルーヴが3代G1制覇を成し遂げた。

 

そして日本ダービー馬キングカメハメハがドゥラメンテを輩出する。

 

挑戦する意味なんてあるのかと思う時もあるし、

日本だけで走っていればいいと思う時もある。

様々な危険を犯してまで挑戦する意味はどれほどあるのだろうと。

 

高みを目指せばきりがないが、

 

走り続けなければならないのだろう。

俗説だが、

走らなければ体に血が廻らないサラブレッドそのものと同じで。

 

止まったら死ぬのだろう。
 

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